2023年5月29日月曜日

不安なら日があるうちにさっさと移動!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!







片側がオープンシーになっているビーチアンカレッジにありがちな、風がない日のウネリによる不快さ、26日にもありました。気になったので日が暮れる前に移動することにしました!多分大正解だったと思う。


5月26日(金):レフカス運河を出て直ぐの所で一晩過ごす予定だったのですが、午後5時過ぎぐらいから外海からウネリというか波がちょっとづつ押し寄せるようになってきたのです。もっと遅い時間に風が反対側に回り、ビーチに向かう向きに回転する予想でしたが、5時半を過ぎても風は変わらず、後ろがビーチという状態のまま。深さは十分あるといっても後ろには海底に岩がごつごつしていて、所々浅くなっているのがわかり、キールがこする事はなかったとしてもあまりいい気分ではありませんでした。さらに、ビーチに打ち寄せて帰ってくる波が船底にあたり、ドスンドスンと音を立てるのも不安をあおります。おそらくそのまま我慢していれば風向きが変わった途端に問題なくなったでしょうが・・・それを待っていて万が一、変わらなかった場合はもう日が暮れる頃でしょう。で、まだ日があるうちに、場所を移動することにしました。出発した時は夕方6時。

行先はプレヴェザの湾内。1時間もあれば着いちゃいます。もし移動に数時間もかかるようだったらそのまま我慢したと思うけど、ほんの1時間弱で必ず安全だとわかっている場所があるなら、変な我慢をしてストレスをためるより、移動して安心し夜を迎えた方が絶対いいって思うのです。アンカレッジを離れるにつれて波がイオニア海のとがった波が増えてきました。だって、この反対側はイタリア。イオニア海はすぐに荒れることで有名で、風がそれほど強くなくても波が大きくなりがちなんです。外では昼間まあまあの風が吹いていたので、その時作られた波がやっとはるばるレフカスやプレヴェザまで到達してきたんじゃないかな。とがった波を見て、やっぱ移動して正解だったと思いました。しかもなんか空模様もあやしくなってきて、冷たい風も吹き始めスコールの予感。
プレヴェザ上空のちょっと奥に黒い雲。こちらに向かっているよう。なんとなか間に合うかな。と思っていたら、プレヴェザの湾に入る航路に差し掛かったあたりから、雨がポツポツ降り始めました。風も強くなってきて、防水ジャケットを羽織りました。

最初に行こうと思っていた、プレヴェザからボニッツアに向かう航路の手前のアンカレッジは風の方向からすると反対側になっていたので、(スコールのため風向きが予想と反対側になっていました。)その手前、アクティオ側クレオパトラマリーナの並びにあるアンカレッジを選びました。その頃にはついに土砂降りになっていた!

このあたり、水深が物凄く深くて、さらにこの天気を予想してか、比較的浅いエリアには10隻ちょっとのヨットがすでにアンカリングしています。そこで、一番外側でなんとか水深20メートルを切ったあたりを選び碇を下ろしました。18メートルぐらいの場所だったのでチェーンは取り合えず60メートル出しました。土砂降りの中私はバウでチェーンの出具合を見守っており、いつもならちゃんとアンカーが利いたかどうか後進にギアを入れてエンジンをふかすんですが、今回は風がかなり強く自然に後進していき、チェーンが60メートル出たところで(チェーンを色分けしているので何十メートル出しているのかすぐにわかります。)ストップさせると、SATOMI号はすぐに止まったので、アンカーが利いた事がわかりました。

完全防水のジャケットじゃなかったら、頭から足先までずぶ濡れだったと思う。これヨット専用ジャケットではなく、イタリアで買ったアウトドア用の雨具なんですが、とっても重宝しております。時計を見たら、すでに夕方7時ちょっと前。

雨が小降りになってきたのは7時半ごろでした。風はまだ多少ありますが、夜が更けるにつれてどんどん弱くなっていき、波一つたたないとても平和な夜を迎えました。もしかしたら、あのままビーチのアンカレッジにいても問題なかったかもしれませんが、その反対だったかもしれない事を考えると、やっぱり日が暮れる前に移動してよかったな、とつくづく思いました。不安材料全く無しで、ぐっすり眠ることができました。

翌日27日は、朝から晴天!周りにいた数隻がすでに出発していました。

チェーンは前日、雨が小降りなってからさらに10メートル出して、合計70メートルのチェーンにしてスナッバーを付けておきました。アンカーアラームも一度もならなかったし。

あそこが最初に向かおうと思っていたプレヴェザタウンバースの奥のアンカレッジ。最初にレフカスを離れた時に泊った場所です。
前方はヴォニッツァへの航路。出っ張ったところには岩があるので、大回りしないといけません。

後方に見える山のふもとがレフカスの街。

前日、思いがけず夕方に移動して夕食も8時過ぎになり、就寝時間も結構遅くなりました。主人はレフカスを出る前日も夜中まで作業をしていたので、二日連続で就寝時間が遅くなりました。なので結構疲れていたみたいで、朝は10時半過ぎまで起きてきませんでした。

で、この日はどこにも行かず休息日。日がな一日、ここでまったり。


午後になって、外が騒がしいなと思ったら、ディンギーに乗った子供たちが練習をしており、SATOMI号が標的?になっていたようで、私達をぐるりと回るコースでレースをしていたみたい。一番コーナーをカットしてきた子なんかは、スターンにあたる寸前まで近づいてましたよ。

朝ご飯がおそかったので、ランチ時間はスキップ。そのため主人は4時ぐらいからお腹が空いてきたので、タコスパーティー!主人が全部準備してくれました。

最近エンジンテストのために、全然セール走行できていないので、次に移動する時はセールで走れる日を選ぶことにしました。これから一週間近く微風の予報が続いてるのですがかろうじて月曜日29日の午前中だったらセーリングできそうな予報でした。本当は日曜日28日に移動したかったんですが、それだとまたエンジン走行になっちゃうので。で、もう一泊ここにいることに。

5月28日(日):湾内でしかも周りを街や丘に囲まれてるので風向きがクルクル変わります。前日も一回転していた。でも波の影響が全くないので本当に快適です。この日はテンダーを下ろして、プレヴェザの街に上陸してみました。もう隅々まで知っているプレヴェザなので珍しくはないんですが、散歩も兼ねて。

プレヴェザのマリーナの隣に、漁港があるんですね。テンダーを置いておくに便利なのでそこに入りました。

でも最初に入った場所の近くに、ジプシーの親子が船の下に住み着いている感じでした。ギリシャはとっても治安がいい場所なんですが、ジプシーの人たちは信用されていません。近くにある、3年前にトランジットログの取得でお世話になったエージェントのランブリー二さんの事務所に行って「なんか移民に人たちがテンダーを係留したら物乞いをしてきたんですが、あそこにおいて置いて大丈夫かな。」と聞いてみました。すると「テンダーにいたずらするっていうことはないみたいだけど、燃料を盗まれる事件もあったので、やめた方がいいです。漁港の内側に係留した方がいい。」と教えてもらい、すぐに移動。

すぐに漁港の内側の方に移動しました。

さっきまでいたのはあっちの道に面したワーフの方。

街までちょっとだけ遠くなりましたが、安心して係留しておける方が断然いい。取り合えずランチタイムだったこともあり、港沿いのレストランに入りました。ここに来るのももう2回目以上じゃないかな。

遠方に見えるSATOMI号。後ろはクレオパトラマリーナのハードスタンドエリアです。

軽食でよかったので、ミートボールにタヅキソース。

食後は私の帽子を買うためオールドタウンをのぞきましたが、お店は日曜日なのでほとんど開いてませんでした。
なん百回も前を通っている、オールドタウンの中心にある教会、扉が開いていたので初めて中を観ました。すごいねぇ~本当にどこの教会も中は金ぴか。


一見開いていたブティックで丁度いい日よけになる帽子が、10ユーロで見つかったので即買い。ひもがついてるからセーリング中にもかぶれます。昨年トルコで買った帽子は、この冬の間に金具の部分がサビてしまい、汚くなっていたので捨てました。

よく言っていた前菜の種類が豊富なカフェバーは、沢山の人で広場の席まで満席みたいだった。4月の時点ではまだあまり人がいなかったんですよね。

賑やかなはずだ。今週はお祭りだったみたい。カラーフェスティバルといって、広場で色とりどりの色の粉を掛け合って子供たちや若い人たちが頭からつま先まで、レインボーカラーになっていました。
広場の床はいろんな色の粉でオレンジやらピンクやら黄色やらに染まってました。

2020年に初めて来てからもう合計でプレヴェザには1年以上滞在したことになるので、目新しい場所といのはありません。1時間半ぐらいの短い上陸でやることがなくなりました。

すぐにSATOMI号に戻ってきました。お天気もいいですが、風も午後のシーブリーズが吹いているので風力発電にも活躍してもらおうと、レギュレーターのスイッチをオフにして風力発電の電力を直接消費することに。これ2022年にキオス島にいた時に付けた装置。今年は海上に戻ってからも何回もレフカスに出戻って、陸に繋がれていたので、また使ったことがなかったなぁ。すっかり忘れてました。

ということで、29日は朝9時前にプレヴェザを出て、北に向かいます。初めて行くアンティ・パクソイの島が目的地です。プレヴェザより北には行ったことがないので、ワクワクします!でも噂によると、ネットが通じないアンカレッジが多いみたい。明日のブログ更新できたとしても、通知の更新ができないかもしれないので、更新お知らせがある内に関わらず、また覗いていただけると嬉しいです!

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