皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
5月1日と2日は雨降りで、2日は午後から風も25ノット超えが吹き始めほぼ一晩じゅう吹き荒れていました。残念ながらアンカーチェーンが緩んでいて気がついたらワーフに後ろが接触してまた傷が着いちゃった!アンカリングだけだったら25ノットなんて全然余裕だっただろうなぁ。
5月1日(月):この日は一日雨降りだったので、作業はお休み。今の所やるべきことはレーダーを元に戻すことだけです。この日ちょっと迷惑なことが発生しました。南からの風がまあまあ強かったので、右隣りのヨットが私達のスターンラインにくっついてきたんです。それでラインがきしむような振動するようなブーンという音がすごくうるさくて、何とかならないかなってお思い外に出ていくと・・・・、隣のヨットが私達のスターンラインによっかかってました!
その隣にいつの間にか入って来てたキャタマランが斜め気味に係留されていて、お隣のヨットに乗りかかって押していたんですね。それでそのヨットがSATOMI号にまた寄りかかる形となり、スターンラインに物凄い負荷がかっていました。そこで、雨が上がった時に外に出てみたらキャタマランのスターボード側はかなり余裕があって、そこにスプリンガーを付けてくれれば少し真っすぐになり隣に接触しないで済む感じでした。それをお願いしてみたら、なんか乗り気じゃなくていやいやな感じ。で主人が「スプリンガー渡すの手伝うよ。」と言っても「ウィンドラスが故障しているからアンカーがうまく打てなくて、だからあんまり岸に近づきたくない。」とかいうんですよ。でも多分それうそ。だって、斜めになっているからポート側は岸にかなり近いんですよ。で、そのやり取りを聞いていたのか、さらにその隣のモノハルの人たちもでてきて「スプリンガー渡すの私達も手伝うよ。」と加勢してくれたのです。自分達のヨットとの隙間が不自然に空いているから状況が呑み込めたみたいでした。それで3人がかりでスプリンガーを引っ張り、ちょっとだけキャタマランをまっすぐに戻しました。その後、私達のスターンラインを少し緩めて、隣との距離を開けました。それでも風に押されてこっち側にくっついてくるので、念のためもう1本スターンラインを付けて2重にしておきました。
夜が更けるにつれて風が少しづつ弱って行ったので、ラインが擦れる音は少しになってきましたが、ちょっと気になってすぐには寝付かれませんでした。
ちょっと雨が上がった時を見計らって、主人はまたマストに上がり、自作したプレートを付けてレーダー取り付け作業にかかりました。
30分ぐらい作業をしていましたが、どんどんまた空が暗くなってきました。また雨になりそう。
さて、前日より私達によりかかっていたお隣のヨット、私達のスターンラインをちょっと伸ばしたので少し間隔を開けることができました。
それでも風がスターボード側からなのでどうしても、こちらに近寄ってきます。2本のスターンラインに、スプリンガーも設置しておりますが、それをぐいぐいとなりのスターンが押してきます。どんどん荒れてきた。この時点でSATOMI号のチェーンはすごく斜めになっていました。だいたい、最初にアンカーを下ろした時よりも、キャタマランが入って来てから隣のヨットが私達を横にぐいぐい押していたので、アンカーを下ろした場所からは斜めになって係留されていたんですよ。それと運悪く、いつもはもっと長くチェーンを出しているのに、今回はアンカーを下ろす位置に運河の航路を示す赤と緑のブイがあったので、それにあまり近づかないよう位置にに下ろしたので、いつもより20メートル以上チェーンが短かかったんです。風があまりなかったり、SATOMI号に誰も寄りかかっていない状態だったらそれで問題なかったかもしれませんが、ついに、アンカー耐えきれず、おそらく横滑りしたと思われます。
遅めのランチと早めの夕食兼のピザを食べ終わってくつろいでいたら、夕方5時半ごろ、スターンで変なきしむ音が聞こえてきました。この頃にはかなり風も強くなっていた。急いで見に行ったら・・・・なんとスターンがちょっと斜めになっていて角の部分が岸にあっているではありませんか!アンカーチェーンを急いで引き上げましたが、もともと40メートルも出ていなかったチェーンがなんとチェーンのたるみを調整していったらたったの30メートルしか残らない。アンカーを下ろした場所の水深はせいぜい5メートルぐらいですが、それでも、こんな短さでは絶対アンカー効いてない!リアンカーすることにしました。風速は25ノット、でも岸の方に押される形なのでもっと強く感じました。アンカーに対して真っすぐに保てていればこんなことにならなかったかもですが、隣に誰が来るかわからないタウンバース、仕方がありません。自分の船は自分で守るしかない。沢山ラインを増やしていたのでそれを外すのも一苦労。ギアを前進に入れたままラインを回収しまくりました。
たまたま通りかかった、先の先のヨットの方にライン回収を岸から手伝ってもらい、リアンカーするまで待機してもらいました。
強風の横風、バウはもうあおられまくり。たださえプロップウォークが激しいので後進すると左に曲がってしまうのに、横風でさらにお尻が左に曲がるのです。アンカーを下ろしながらも大きく左に曲がっていくので、チェーンを下ろし続け、前進して調整して、また後進・・・を繰り返しながらなんとか岸の方に近づくことができました。岸ではいつの間にか来ていた隣のヨットの方と、待っていてくれた方、二人がラインを受け取ってくれました。チェーンは60メートル出ていましたが、岸からかなり離れた感じにしたかったしテンションがしっかりかかる状態にはなってなかったので調整のため巻き入れていき最終的に50メートルちょっとの位置でベストのバランスとなりました。やっと落ち着いたら一旦風が止まりました。何だ、一番大変な時にリアンカーしてたのか・・・。でもほっとしたのはつかの間。すぐにまた風が上がってきました。キャタマランの人たちも隣もエンジンをかけてアンカーチェーンを巻き入れるため前進しようとしているみたい。でもリアンカーはしていませんでした。そうこうしているうちに、隣のヨットのラインがキャタマランの下に潜り込んだみたいで、そのことについて口論が始まっています。
夜が更けても風の強さはあまり変わらず。30分おきぐらいに主人は外に出てチェーンとラインのテンション具合を確認していました。3日もお昼ぐらいに強風になるので、朝になって必要ならもう一度アンカーを打ち直そう、と話していました。夜が更けるにつれて風が落ち着いてきて、ようやく主人も寝られるようになりました。
3日、朝になって後ろを確認したら、こんな風に傷になってた。ハードスタンド上にいる間にせっかく主人がきれいに修理し直したのに・・・・と一瞬残念でしたが、ペイントはレフカスのシップシャンドラーで小瓶が普通に在庫があるものだったので、また買えばいいし、削れてても走行には無関係だから、修理材料だけ買っておいて、もっと気温が上がってから退屈しのぎに修理すればいい。材料が入手しやすい場所での発生だから、不幸中の幸と言えば幸い。大したことないね、と主人と二人で納得しました。
3日は、前日より風が強くなることはないし、アンカーはびくともしなかったのでリアンカーはしないことにしました。なんか修理ばっかりしているみたいですが、これも船上生活の一部なのです。でも、誰もいない美しいアンカレッジに滞在したり、初めての場所に行くワクワク感など、私達にとって、プラスの事の方が上回っているのです。
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿