2023年6月5日月曜日

のろのろでも時間をかけてセールで完走できました!Paxos島Gaiosの街

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




6月3日にリゾートビーチを出発し、半日かけてゆっくりゆっくりPaxos島Gaiosの街のアンカレッジに移動しました。微風でも時間をかけて我慢強くセール走行を続け、セール上げ下ろしやアンカーの上げ下ろし以外はエンジンを使いませんでした!


6月3日(土):朝起きて直ぐ、8時前から出発準備。まだアンカーを上げていないうちからメインセールを上げました。風がほとんどない時、たまにこうします。

夜は時々ウネリが入ってきて横揺れがありましたが、不快とか危険というレベルではありませんでした。

7時50分にはアンカレッジを離れ外にPaxos島に向かいます。

湾から出るとPargaの街が見えるぐらい近い。

目的地の位置関係はこんな感じです。Pargaのほぼ向かい側のPaxos島、Gaiosの街に近いアンカレッジを目指します。この時間はまだほとんど風がないのですが、時間はたっぷりあるのでゆったり進みます。

ジェノアも出してエンジンを止めます。それから朝食。

最初のうちは2ノットいけばいいぐらいのスピードでスタート。あまりにも優雅で、キャプテンはこんなところで椅子持ち出してリラックス。

方角的には行きたい場所になんとか一直線で行ける感じ。

すでに9時40分ぐらいになっていて、出発してから1時間半ぐらいたっていますが、は1ノットなんていう単に浮かんでいるだけ状態なので、まだPargaの街が見えるぐらい。

1,5ノットだって。

それでもまあジェノアは膨らんでいるのでいいか。Pargaの街から来た観光船が追い越していきました。

1ノット台だったので2ノットになっただけでもうれしくなった!10時半の時点。出発してから2時間半経過。

時間がたつにつれて風は前方に少しづつ移動してくれいったので、タックをする必要もなく目的地に着々と進めております。スピードもちょっとづつアップしてきました。

また別の観光船が前を通り越してきます。方角からしてAntipaxos島に行くみたい。
今度は左横からオーシャンクルーズ船が向かってきます。そのままの進路だとSATOMI号の真横になる位置でしたが、あっちの方がスピードが速いから問題なくバウを横切っていくと思うし、先にあちらがちょっと方向を変えたのがわかりました。大型船は方向を変えてもすぐに向きが変わらないから、かなり前から進路変更の必要があるんですよね。AISでSATOMI号の位置を発信しているので、あちらのチャート上にも私達事を認識しているはずです。オーストラリア航海時代に、グレートバリア―リーフないを走行していた時、大型貨物船のキャプテンから無線でコンタクトがありました。グレートバリア―リーフ内は結構多忙な航路になっているんですが貨物船は1隻つづしか通過できない狭い場所もあるので、そんなエリアではお互いどちらが先に通過するか船同士コンタクトを取り合います。たまたま2隻後方からやってきた時私達も居合わせたので、プライベートヨットですが、貨物のキャプテンからも連絡が来る、と言う貴重な体験をしました。

風の方角が前方に変わるにつれスピードも上がってきます。


11時ちょっと前になったら4ノット台のスピードになってきた。いつもなら、げ、4ノットしか出てないって思うんですけどスタートが1ノットとか2ノット台だったので4ノットでも速い気がしました。

テンダーをけん引してなかったらもっとスピード出てかな。風自体おそらく10ノットぐらいだと思うので4ノット台でも十分満足です。

あらあらどんどん前方に回りコンスタントに60度近い角度になってきました。

キャプテン・ロブは相変わらずブーム下でくつろいでいたので、私はちょっとずつセールをトリミングしてみました。
ここまでタックすることなく一直線でこれているのは、本当に調子がいいなぁ。

11時半、さらに角度が前方に変わり60度を切るようになってきてからキャプテン・ロブ登場。セールをトリミングし始めました。

あのフェリー、アテネに向かっているフェリーだと思います。コーフ島から来たのかな。

11時55分この日最高スピードが出ました。4.7ノットでした!

すごいすごい!1回もタックをせずに、ほぼ最初に進路を決めたとおりに一直線に進んできました。

12時5分、アンカレッジが視野に入ってきたのでジェノアをしまい、エンジンをかけました。

メインセールをおろす時、オートパイロットを風に対して真正面に進む設定を試してみました。波もなかったのでオートでもすごく優秀にコースを保っており私がヘルムするより断然上手だったかも。メインセールは一気に下ろすのではなく、レイジージャック内できれいにたたまれてるように少しおろしては調整し、を繰り返しているので、私が操船しなくていいならセールをおろすのを私が担当し、主人はマストの所にいたままセールをたたみ直す、という役割分担をすれば、主人がいちいちマストの所からコックピットに戻ってくるという手間を省けます。

最初に予定していたアンカレッジよりも、さらに街に近い方のアンカレッジにはすでに何隻もアンカリングしていたので、私達もそこにすることに。風向きからしてそっちの方がいいみたいだし、街に近いしね。ただ海底に岩が沢山ある場所なので砂地を探すのがちょっと苦労します。先に5,6隻いたので、水深が浅い方は余裕がなさそうだったので水深18メートルぐらいの場所にアンカーを下ろしました。チェーンは60メートルちょっと出しました。
到着は12時半過ぎだったので、5時間ぐらいで到着したわけです。

さらに後方には大型パワーボートがいました。クルーとかシェフとか乗っているタイプの大きいやつ。チャーターしたら一週間で何百万円もかかるでしょうね。
キール下で16メートルちょっとということは実際は18メートルあるってこと。

あ、あのキャタマランまた会った。最初はプレヴェザで、2回目はPargaのアンカレッジで。あんな派手な柄のキャタマランは滅多にいないから同じもののはず。

あそこのブレークウォーターを曲がったところからGaiosの街の港に入って行きます。

このあたりは海底に岩がゴロゴロしていて海草も茂っているのでちゃんとアンカーが砂地に落ちているか、岩にチェーンが絡まる可能性があるかどうか主人がシュノーケリングで確認しにいきました。

アンカリングした場所は青丸の場所。Gaiosの街の前に小さな島があり、本土とその間がタウンバースみたいになっています。最初にアンカリングしようと思っていたのは、後ろの方にあるさらに小さい島とブレークォーターみたいになっているバリアのあたり。

あれが後方の小さい島であの横辺りにアンカリングしようと思ってました。

街の様子を見に行こうと思い、テンダーに乗って最初にアンカリングしようと思っていた一番外の島と、その手前の島の間を通過し、商業用の港から入って行きぐるっと回ってみました。商業用の港の方はヨットやパワーボートは係留されておらず、小型ボートが並んでいました。

さらに進んでいくと、街らしきものが見えてきて、タウンバースらしきものがありました。

左に見えるのは島。この島の反対側にSATOMI号を係留しています。

さらに進んでいくと、観光船発着のワーフが見えてきました。

島の方には何も係留されてませんでしたが、モーリンブイは何個かありました。島と本土の間が狭いので、本土側のタウンバースにスターン・トゥーで係留するとアンカーを島のすぐ手前で下ろさないといけません。なので片側一方しか係留できないんですね。

観光船ワーフに近い方は賑やかになっていました。なかなか可愛らしい風景。



レストランやお店が連なっているみたい。

さらに進んでいくと出口、というか入り口のブレークウォーターが見えてきました。そこを左に曲がった方にSATOMI号がいます。


そのまま最初にアンカリングしようと思っていた方にまた戻り、島と島の間の小さな湾でシュノーケリング。浅いので通過はできませんが、小型パワーボートはジャンジャン通過していました。湾の真ん中だとハイスピードで通過するボートの邪魔になるので、陸に近い方にテンダーをアンカリングしてドボンと海に入りました。

あの間を小型パワーボートが通り抜けます。

あの天然のブレークウォーターみたいな場所の後方が最初に行こうと思ったアンカレッジ。

15㎝ぐらいの魚もいて、まあまあシュノーケリングを楽しめました。水もクリアです。

ここでちょっと失敗。テンダーをアンカリングしていたことを忘れ、アンカーを引き上げないでSATOMI号に戻ってしまったのです。途中で気が付いてアンカーに繋いでいたひもを慌てて引き上げてみたら・・・残念ながらチェーンはついてましたがその先のアンカーはありませんでした。なくしちゃったよぉ~!!!念のため主人がまた戻り、アンカーしていた辺りに海底に着く刺さったまま残っているかも、と期待したんですが、見つかりませんでした。きっと移動中にどっかに落としてきたと思います。

アフロディートの洞窟探検の後、フェンダーの落とし物を見つけてラッキーだと思ってましたがここに来てテンダーアンカーを失くしてしまったのでプラスマイナス0かしら?でもテンダーアンカーの方が安いけどね。

夕方ディナーの前に街を散策しました。
街の広場はレストランで囲まれています。

まだ時間が早いので、ほとんどお客さんはいません。


こじんまりとしているので、10分も歩かないうちにハズレっぽくなってきた。

中心部は道がタイル風で、他のギリシャの観光地みたいに石畳じゃなくておしゃれでした。



ぐるりと町を散歩してからイタリアンレストランに決定。どんどんイタリア、それもヴェニスに近くなってきているので、イタリアの影響が濃くなってきているのかな。このあたりは大昔はヴェネチア共和国からの侵略を受けていたと思うし。

この店はギリシャ料理もありますが、イタリアンもメニューに混ざっているのです。真鯛のセビチェ。
海老のトマトソースパスタ。
ラムチョップ。やわらかくて美味しかった!ギリシャ風ラムチョップだとカチカチに焼いてるんですけど、ここでは焼き加減も気にしてくれました。

小さな通りにもタバーンやカフェが連なっていました。私たちが食事を終えたぐらいの時間からやっと人が出始めていた。

広場も活気にあふれていました。

食後にシップシャンドラーに行って早速テンダーアンカーを購入。28ユーロだったのでまあよし。




SATOMI号に戻るとさらにお隣さんが増えていて、私達が最初にアンカリングしようと思っていたエリアにはこんな大型ヨットがいました。

夜が更けて風も全くなく、ウネリもなく平和な夜だったのですが、夜中に突然どこからともなく大きな波が押し寄せてきて、すごく揺れ出したんですよ。寄せては返し・・・で30分ぐらい続いたかな。でも潮の流れの変化とかというよりも沖合に大型船が通過して起こした波がやってきた、っていう感じでした。しばらくしたらまたうそのように穏やになりましたから。

6月4日(日):朝は前日街のベーカリ―で買ってきたクロワッサンで朝食。一日何もせずにだらだら過ごしましたよ。主人はお昼ごろ釣具屋さんに行きましたが、私は久しぶりにペーパークラフトをして船内で一日を過ごしました。ディナーのおでかけまでずっと船内にいました!上陸しなくても全然気にならない私です。

ということで、Gaiosでの2日目はゆっくりくつろいだので、今日5日はまた別の場所に移動です。Paxos島で一番賑やな港Lakkiに行きます。


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