2023年8月6日日曜日

Kotor湾内最後の日は早朝からサンダーストーム

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






2週間ぐらい滞在したKotor湾を出ることにしました。滞在最終日の5日は早朝から雷雨と突風であれに荒れて、そのままほぼ一日雨が降ったりやんだりの悪天候。でも合間を利用してもう一か所別の泊地に移動できました。

8月4日(金):3泊した空港近くのアンカレッジを午前9時に出発。

ここに来て初めて海底が見えた。基本あまり水はきれいじゃないですけど、それだけこの日は海面が穏やかっただったのです。水深は6メートルぐらいです。

お買い物や久しぶりに外食をしたかったので、Port Of Montenegro近くのアンカレッジに移動します。

最初、以前止まった場所とは反対側、ゴージャスマリーナの反対側にアンカリングしようと思って見に行ったら、マリーナの入り口にかなり近い場所以外は、モーリンに繋がれた船が一杯でした。キャプテン・ロブはチャレンジャーなので、モーリンに繋がれた船の間に位置する感じの場所にアンカーを下ろせ、と指示をしてきたのですが、アンカー担当として断固拒否しました。だって、アンカリングなのに念のためテンダーを下げておかないと行けないんじゃないの?というぐらいキツキツになっただろうし、おそらくやってみたら「やっぱちょっと不安だね。」となって移動する羽目になるとわかっていたので。キャプテンの指示に背いてしまった!

結局Kotor湾に来て初めてアンカリングした場所に落ち着きました。でもこの判断は後に大正解になったのです。

アンカリングしてから朝ご飯を食べ、日よけを出してからお昼ちょっと前に上陸。

ミルクやパン、野菜などを買い出しました。ここの所お家ごはんが続いていたから野菜類が底をついてきた。

スーパーに行く前にこじんまりしたショッピングセンターの奥にあるマーケットに行ってみました。スーパーよりすごく安いということはなかったですが、新鮮だなというのはわかりました。それに端数を切り捨ててくれたり、レモンを一個おまけしてくれたり、現金商売ならではの楽しみがあり、よかったです。

その隣のお肉屋さんではこんなのが売っていた!これ、羊の頭だよね?!!!目玉もついてるよぉ~!!!!!内臓らしき部位もあり、羊丸ごと一匹さばいているのかしら。私達はひき肉を買っただけでした。

夕方8時過ぎにディナーのために上陸。テンダーは前に係留したのと同じ場所に。ここでは念のためロックを使っています。テンダーのラインだけじゃなくメタルコードで、モーター、ガソリンタンク全てをつないでいるので盗まれる心配なし。

アンカリングしているSATOMI号ここからよく見えます。来た時は5~6隻ぐらいアンカリングしていたのですが、次の日がサンダーストームの予報のためか、この頃にはSATOMI号の他は2隻いるだけでした。

レストラン選びはいつもは私がするんですが、今回は珍しく主人が見つけてくれました。

すぐお迎えにはデザイナーズブランドのブティック。

ゴージャスマリーナを眺めながら。
オリーブをつぶしたディップ。すごく美味しかった。

前菜としてオーダーしたグリルツナのサラダ。ゴマがツナの周りについていて、香ばしくてすごく美味しかったです。

とその時、大きなパワーボートがスターン・トゥーをしていました。マリーナの外側に浮いている大きなブイの上に鉄の爪wみたいなのがついてるものがあり、それをどう使うのかとっても興味があったので、料理が運ばれてきてても、じっと見入ってしまった。

すると、自分のアナンカーを落として普通にスターン・トゥーしたあと、バウラインを爪に結わえておりました。3点でバウを固定するんですね。これなら強風でもスターンがワーフにぶつかる心配はないか。

お客さんらしき人達は乗っておらず、クルーが忙しく何かを運び出していました。

私は前菜の薄切りビーフツナソースをチョイス。前にも別のレストランで食べたことがあったのですが、要はローストビーフにツナマヨを付けた感じ。さっぱりしていてとても美味しかったです。このお店はビーフステーキが美味しいと評判なのですが、量が300グラムあり、ちょっとこの日はそこまで食べる自信がなかったのです。
主人はビーフストロガノフ。どうしてもこれを食べたかったので、私がステーキをオーダーしたとしても自分で食べてね、と言われたので薄切り肉の方にしておきました。

本当にマリーナの周辺はおしゃれなんです。おしゃれすぎてここだけ映画のセットの中みたい。ディズニーランドとかの中にいるような人工的な感じ。でもホリデーに来ている人たちにとっては、その非日常感が溜まらないと思います。



マリーナ周辺をちょっと離れると、レストランはあるものの、ちょっとカジュアルな雰囲気になります。

夜、9時ぐらいまでは静かだったのですが、その時間からいきなりカラオケが始まったらしく、へたくそな歌が結構な音量できこえてきました。でも2時間ぐらいで終わったみたいで助かった。私はどうも夏バテ気味だったみたいで8時過ぎぐらいからうとうとし始めたのですが、かすかに音楽が聴こえていました。

8月5日(土):早朝5時半ぐらいだったかな、開けていハッチから流れ込んできた風がとても冷たくて目が覚めました。そして風が強くなってきたのもわかったので、取り合えずハッチを閉めました。するとざ~っと雨が降り始めました。風のため、横殴りみたいになったので、デッキに出していたイスをしまいました。主人はロックしていたテンダーのカギを開けて、ラインを長くだしました。

5時40分ぐらいにはこんな豪雨。全く周囲が見えないぐらいです。

さらに風がどんどん強くなり、音の感じからして突風時は30ノット超えているな、と思いました。雷もなり始めた!

さらに風による波が出始めて、上下にかなり揺れるようになりました。でもこれぐらいの波ならSATOMI号は平気。アンカーチェーンも50メートルも出しているし。ここは水深が10メートルあるのですが、深さの5倍の長さはストーム対応です。しかも周りに障害物がないので、仮にアンカーが流れたとしても不安材料は全くなし。前日、モーリンに繋がれた船にか囲まれた状態でアンカリングしていたら、今頃ひやひやもんだっただろうな。キャプテンの命令に背いてでもこっち側にして良かった。

そのまま1時間ぐらい激しい雨風が続き、そのため波がザブンザブンと船体にあたってましたが、朝早くに目覚めていたの眠くなってきて、服を着たまま寝ちゃいました。風が収まるにつれて波も穏やかになり8時ぐらいには雨がしとしと降るだけとなっていました。それからまた一寝入りして、気がついたらなんと11時になっていた!!!それからやっと朝ごはん兼昼ご飯。相変わらず外は曇り空で、時々雨がぱらつきます。今朝までいた他の2隻はいつの間にかいなくなっていました。あの豪雨強風の中を出て行ったのかな。ちょっと待てば波も収まったのに・・・でも重量があるSATOMI号でも上下に揺れていたので、もっと軽いモダンなヨットだったらかなり不快だったのかもしれません。

午後1時過ぎになり、外でエンジンの音がしたので見に行ったら、キャタマランがSATOMI号の周りをグルグル回っていたのです。それでどうするのかな~と思っていたら、なんとこんなに広いアンカレッジで他に誰も周りにいないのに、SATOMI号の真後ろ数メートルの所に碇を下ろし始めるでありませんか!なぜに!!他に一杯スペース開いているよ。

で、そうこうしているうちにまた雨が降り始め、風向きも変わったので一回転。キャタマランが私達の前の位置になりました。

もう一隻キャタマランがアンカリングしてたけ、あんなに遠方。だって、ここは広いから他の船がいなければこんなに接近してアンカリングする必要は全くないのです。

実は今晩もまた夜10時過ぎから夜中にかけてサンダーストーム注意報が出ているんですね。それを考えるとこんなに近くに他の船がいるのは、ちょっと不安。私達のアンカーが大丈夫でも他人様のアンカーはどうだかわかりません。私達が浮かんでいた場所はぎりぎり水深10メートルを切っている場所で、アンカーを実際に落とした場所は12メートルぐらいの場所。もっと浅い場所は遊泳エリアで、岸から最低200メートル離れてアンカリングしないと罰金を取られるエリアなんです。だから深い場所にアンカリングしているんですよ。すぐ後ろにアンカーを落としたということは、アンカーチェーンがあまり長くないのかも。だとしたら、アンカーが強風で流れちゃうかもしれないし、そうなったらSATOMI号にぶつかっちゃうかも???といろんな事が頭に巡ります。それで主人に「なんかさ~、ここにいるの不安になってきた。あの船がいなければ別に今晩もここで良かったんだけど。」と言ったら、「大丈夫だとは思うけど、今晩もサンダーストームの予報だし、バッテリー充電のためエンジンかけるからそれならいっそ移動しようか。」という話になりました。ここ数日曇りがちで、しかもこの日は一日雨・・・ちょっとハウスバッテリーが減ってきていたのです。

で雨が止んだのをいいことに、午後2時過ぎ移動開始。行先は風による波の影響がより少ないであろう、前日までいた場所から島の反対側です。赤丸が空港近くのアンカレッジで3泊した場所。青丸が新しい移動先。ここ絶対波の影響なさそう。

左手に島があるんですが、リーフが延びているので大回りしないといけません。

おや、ここにも小島の上に立つ教会があるよ。

島側には10隻以上のヨットがアンカリングしていました。きっと今朝の悪天候待避のためでしょうね。私達は島側ではなく本土側に近い方の泊地にしました。

あっちが島川。なんでこちら側にしたかというと、雨風は決まった方向から吹いてくるわけじゃないので、グルグル回ったりするのですよ。だから思いっきりスイングしても障害物がない方がいいし、ここも水深が10メートルなので50メートルはチェーンを出したい。こっち側には他に一隻もいないから安心してグルグル回転できるのだ!万が一アンカーが流れてもかなり長い間どこにもぶつかる心配はありません。それと、湾の一番奥だし後方は島がちょっとカーブしているので直線距離が短いので、波が大きくなるスペースがないんですね。ほぼ囲まれているような場所なのです。

Kotor湾にいるのこの日がラスト。ずっと天気予報を眺めていて、6日ならセール走行でBarまで移動できそうなのがわかりました。来週月、火曜日は北風に変わるのですが、ギリシャコーフ島まで32時間のセーリングとなるので、やや後方と言えども夜の時間帯に20ノットを超える予報なのはよろしくない。予報よりだいたい10ノットぐらい強くなったりするし。

ということで、6日Kotor湾を出てBarに向かい、そこで火曜日まで過ごし水曜日9日早朝出発し、翌日10日の午後にコーフに到着、という予定を立てました。

Kotor湾最後の夜もまたサンダーストームに見舞われるのかなぁ。

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