皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
2週間ぐらい滞在したKotor湾を出ることにしました。滞在最終日の5日は早朝から雷雨と突風であれに荒れて、そのままほぼ一日雨が降ったりやんだりの悪天候。でも合間を利用してもう一か所別の泊地に移動できました。
8月4日(金):3泊した空港近くのアンカレッジを午前9時に出発。
お買い物や久しぶりに外食をしたかったので、Port Of Montenegro近くのアンカレッジに移動します。
結局Kotor湾に来て初めてアンカリングした場所に落ち着きました。でもこの判断は後に大正解になったのです。
アンカリングしてから朝ご飯を食べ、日よけを出してからお昼ちょっと前に上陸。
ミルクやパン、野菜などを買い出しました。ここの所お家ごはんが続いていたから野菜類が底をついてきた。
夕方8時過ぎにディナーのために上陸。テンダーは前に係留したのと同じ場所に。ここでは念のためロックを使っています。テンダーのラインだけじゃなくメタルコードで、モーター、ガソリンタンク全てをつないでいるので盗まれる心配なし。
レストラン選びはいつもは私がするんですが、今回は珍しく主人が見つけてくれました。
すぐお迎えにはデザイナーズブランドのブティック。
オリーブをつぶしたディップ。すごく美味しかった。
すると、自分のアナンカーを落として普通にスターン・トゥーしたあと、バウラインを爪に結わえておりました。3点でバウを固定するんですね。これなら強風でもスターンがワーフにぶつかる心配はないか。
主人はビーフストロガノフ。どうしてもこれを食べたかったので、私がステーキをオーダーしたとしても自分で食べてね、と言われたので薄切り肉の方にしておきました。
夜、9時ぐらいまでは静かだったのですが、その時間からいきなりカラオケが始まったらしく、へたくそな歌が結構な音量できこえてきました。でも2時間ぐらいで終わったみたいで助かった。私はどうも夏バテ気味だったみたいで8時過ぎぐらいからうとうとし始めたのですが、かすかに音楽が聴こえていました。
8月5日(土):早朝5時半ぐらいだったかな、開けていハッチから流れ込んできた風がとても冷たくて目が覚めました。そして風が強くなってきたのもわかったので、取り合えずハッチを閉めました。するとざ~っと雨が降り始めました。風のため、横殴りみたいになったので、デッキに出していたイスをしまいました。主人はロックしていたテンダーのカギを開けて、ラインを長くだしました。
5時40分ぐらいにはこんな豪雨。全く周囲が見えないぐらいです。
さらに風がどんどん強くなり、音の感じからして突風時は30ノット超えているな、と思いました。雷もなり始めた!
さらに風による波が出始めて、上下にかなり揺れるようになりました。でもこれぐらいの波ならSATOMI号は平気。アンカーチェーンも50メートルも出しているし。ここは水深が10メートルあるのですが、深さの5倍の長さはストーム対応です。しかも周りに障害物がないので、仮にアンカーが流れたとしても不安材料は全くなし。前日、モーリンに繋がれた船にか囲まれた状態でアンカリングしていたら、今頃ひやひやもんだっただろうな。キャプテンの命令に背いてでもこっち側にして良かった。
そのまま1時間ぐらい激しい雨風が続き、そのため波がザブンザブンと船体にあたってましたが、朝早くに目覚めていたの眠くなってきて、服を着たまま寝ちゃいました。風が収まるにつれて波も穏やかになり8時ぐらいには雨がしとしと降るだけとなっていました。それからまた一寝入りして、気がついたらなんと11時になっていた!!!それからやっと朝ごはん兼昼ご飯。相変わらず外は曇り空で、時々雨がぱらつきます。今朝までいた他の2隻はいつの間にかいなくなっていました。あの豪雨強風の中を出て行ったのかな。ちょっと待てば波も収まったのに・・・でも重量があるSATOMI号でも上下に揺れていたので、もっと軽いモダンなヨットだったらかなり不快だったのかもしれません。
午後1時過ぎになり、外でエンジンの音がしたので見に行ったら、キャタマランがSATOMI号の周りをグルグル回っていたのです。それでどうするのかな~と思っていたら、なんとこんなに広いアンカレッジで他に誰も周りにいないのに、SATOMI号の真後ろ数メートルの所に碇を下ろし始めるでありませんか!なぜに!!他に一杯スペース開いているよ。
で、そうこうしているうちにまた雨が降り始め、風向きも変わったので一回転。キャタマランが私達の前の位置になりました。
実は今晩もまた夜10時過ぎから夜中にかけてサンダーストーム注意報が出ているんですね。それを考えるとこんなに近くに他の船がいるのは、ちょっと不安。私達のアンカーが大丈夫でも他人様のアンカーはどうだかわかりません。私達が浮かんでいた場所はぎりぎり水深10メートルを切っている場所で、アンカーを実際に落とした場所は12メートルぐらいの場所。もっと浅い場所は遊泳エリアで、岸から最低200メートル離れてアンカリングしないと罰金を取られるエリアなんです。だから深い場所にアンカリングしているんですよ。すぐ後ろにアンカーを落としたということは、アンカーチェーンがあまり長くないのかも。だとしたら、アンカーが強風で流れちゃうかもしれないし、そうなったらSATOMI号にぶつかっちゃうかも???といろんな事が頭に巡ります。それで主人に「なんかさ~、ここにいるの不安になってきた。あの船がいなければ別に今晩もここで良かったんだけど。」と言ったら、「大丈夫だとは思うけど、今晩もサンダーストームの予報だし、バッテリー充電のためエンジンかけるからそれならいっそ移動しようか。」という話になりました。ここ数日曇りがちで、しかもこの日は一日雨・・・ちょっとハウスバッテリーが減ってきていたのです。
もう一隻キャタマランがアンカリングしてたけ、あんなに遠方。だって、ここは広いから他の船がいなければこんなに接近してアンカリングする必要は全くないのです。
で雨が止んだのをいいことに、午後2時過ぎ移動開始。行先は風による波の影響がより少ないであろう、前日までいた場所から島の反対側です。赤丸が空港近くのアンカレッジで3泊した場所。青丸が新しい移動先。ここ絶対波の影響なさそう。
左手に島があるんですが、リーフが延びているので大回りしないといけません。
島側には10隻以上のヨットがアンカリングしていました。きっと今朝の悪天候待避のためでしょうね。私達は島側ではなく本土側に近い方の泊地にしました。
あっちが島川。なんでこちら側にしたかというと、雨風は決まった方向から吹いてくるわけじゃないので、グルグル回ったりするのですよ。だから思いっきりスイングしても障害物がない方がいいし、ここも水深が10メートルなので50メートルはチェーンを出したい。こっち側には他に一隻もいないから安心してグルグル回転できるのだ!万が一アンカーが流れてもかなり長い間どこにもぶつかる心配はありません。それと、湾の一番奥だし後方は島がちょっとカーブしているので直線距離が短いので、波が大きくなるスペースがないんですね。ほぼ囲まれているような場所なのです。
ということで、6日Kotor湾を出てBarに向かい、そこで火曜日まで過ごし水曜日9日早朝出発し、翌日10日の午後にコーフに到着、という予定を立てました。
Kotor湾最後の夜もまたサンダーストームに見舞われるのかなぁ。
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