2023年9月15日金曜日

このタイミングでまたバウトイレ故障!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






ミソロンギマリーナに来たのは、お洗濯が主な目的。8月の下旬にここにいた時に洗濯したのが最後でした。コリントスにいる間は雨降りと強風でしおまるけで、お洗濯のチャンスが全くなかったのです。でもなんと、またバウトイレが壊れた!ですが今回は以前からの問題がすっかり解決したのです。

9月13日は朝7時からマリーナのランドリーで洗濯開始。他に使いたい人がいるかもしれなかったので、朝一番でやろうと思っていました。なんせ2台フル稼働してもらわないといけないので。コリントスにいた時は、ランドリーまでちょっと歩く必要があったのと、そのランドリーは乾燥機がちゃんと機能しないそうで、乾くのに物凄く時間がかかるマシンだったのです。それに最初の3日間は雨だったし、その後は晴れていても防波堤を超える波しぶきで、洗濯を干すなんて絶対無理な状態でした。両側に洗濯物用ラインを設置。本当に沢山あったので両方ともスペースぎっしりに洗濯物の花が咲きました。これでプレヴェザに戻りハードスタンドに上がるまで洗濯しなくて済むと思います。

お向かいさんもお洗濯されていました。小さい洗濯機を搭載しているそうです。船上生活している人たちの多くは、船内に洗濯機がある船って珍しくないんですよね。毎回コインランドリーに払っているお金を考えるとおそらく買ったら一年ぐらいで元が取れると思います。でもねぇ~、SATOMI号、置くスペースがない。52フィートだからサイズ的には十分あるんですが、なにせ築31年もの。船に洗濯機を置くっていう感覚がない時代に作られているし、もともとイタリアの女優さんが特注で作らせた船ですから、当時からエアコンは設備されていたけど洗濯機スペースを確保した内装にはなっていないのです。以前のBavariaよりも2メートルも長いですけど、あっちの方が、あちこちに収納スペースがありました。SATOMI
号にはデッドスペースが結構あるので、新しく設置しようと思えばできないことはないと思いますが、そんな大工事、主人はやる気になれません。水のアクセスさえあれば最悪は手洗いという方法もあるしね。
で、予定では朝のうちに洗濯をすまし、それから街に買い出しにいって午後から潮気を落とすべく船体を洗い、翌14日に出発!・・・でした。が、ここに来てまたしてもバウトイレに故障発生!

12日、セール走行中トイレを流す時に海水の汲み上げ量がいつもより少ないなぁと思っていたのですが、時間と共にどんどん減っていき、マリーナに着いたころにはまったく汲み上げなくなっていたのです。なので清水を使って流していました。ということで、13日は予定通り洗濯はしましたが、その後は一日中主人はバウトイレの修理にかかっていました。

以前から問題続きのバウトイレですが、今まで繰りかえし発生していたトラブルとは別のものなのです。これまでは流したものが逆流してくる、という問題で逆流防止の弁とパイプ内のカルシウムつまりが原因でした。その問題は全開、一方通行の弁を2つ付けることで完璧に解決できたみたいで、パイプ内のカルシウムつまりは定期的に掃除するしかない、ということで一件落着。最後の修理から数カ月たっていますがその後全く問題ありません。

今回は、流すための海水組み上げ部分。この部分は初めての故障です。主人はなんとなく故障の原因がわかっていたみたいでした。

この部分が海水が最初に入ってくる部分なんですが、ここに今までは電動の吸引システムがあったそうです。で、そこが壊れてしまったのです。でもそれを交換するのではなく主人はそこに一方通行のバルブを付けました。電動ではなく、サイフォンの原理を利用して給水するように変えたのです。流すスイッチを押すとバルブが閉じて予めパイプの中にあった水が流れだすのだそうです。スイッチを押すと空気が入り、一定以上水が吸い上げられないのだそうです。

図を描いて説明してれたので、なんとなくは理解できました。上の写真部分が下の図では三角印の所だそうです。普段からフィジックスが大好きな主人。私にはまったく想像もつかないのですが、こうやって毎回自分でいろんな仕組みを考えあげて、実際にそれを実現しちゃう部分、本当に我が主人ながら感心しきりです。しかも、マリーナのシップシャンドラーに丁度いい部品がなかったので、ありもので部品を自作したらしい。

このシステムに変えてから流れ出す威力もよくなり、流した後も新鮮な海水が前よりも少し多い分量残るようになったので、トイレの「臭さ」がなくなったのです。これが一番の収穫!何回流しても今一つ臭いが消えなかったのが、一度流しただけで全然におわなくなりました。それ以降1日経っても全くにおいません。これは本当にありがたいこと。消臭剤を使ってもこまめに掃除をしても、どうしても臭いが消えなかったのですが、ついに「元から絶つ」事ができたようです。SATOMI号購入3年目にして、ついにバウトイレが完璧になったかも!あ、でも半年に一回ぐらいはパイプの掃除や、普段こまめに「御酢」を流すことは相変わらずし続ける必要がありますけどね。こればかりは海水を使って流しているので避けられません。


修理は途中、部品を買いに行く時間も含めてほぼ丸一日かかりました。なので滞在をもう1日伸ばし14日に買い出しをしたり、船体シャワーをすることに。一日40ユーロだし、コリントスにいた時、10日もいたのに結局集金に来てくれなかったので4日分しか払っていないんですよね。

夜は港の反対側にあるおしゃれなバー&レストランに行きました。Alatieraというお店なんですが、ミソロンギの街の中にはあまりいい感じのお店がなく、唯一ここはメニューが、ギリシャ料理じゃないものをそろえているお店なのです。

あっち側がマリーナの方。ぐるりと港沿いを歩てい来るので見えていても15分ぐらいかかります。テンダーを下ろしたままならテンダーで湾を突っきってくる方が速いかも。

まずはマッシュルームのトラットリア。クリームソースにトリフオイルがかけてありすごくソースが本当に美味しかったです。

次は白身魚のシェビチェ。まカルパッチョのようなものです。これも柑橘系ソースとおネギのピリ辛加減が最高でした。

そして主人が食べたかった子牛のリブ。ゴロゴロしたお肉のカタマリが3つもあり、私は前菜のパスタでかなりお腹が一杯にいなっていたので、ちょこっと分けてもらっただけでもう満腹でした。ここもお値段的にはそれほど高くないんですよね。このメインも18ユーロぐらいだったかな。こんだけお肉がついているのに。

大満足でミソロンギ第2日目を終えました。バウトイレの修理ができただけでななく「臭い問題」が解決したのは本当に良かったです。しかも壊れたタイミングがマリーナに入ってくる日だったなんてねぇ。

翌14日は、お昼前に買い出しを済ませました。買い物に行っている間に左隣りさんがいなくなってました。皆さんコリントス方面に行くタイミングをずっと待っていたようなので、強風がなくなりやっと移動することができたのでしょう。

ということで、15日はこれまでとは打って変わって微風なので、午後に風が出てくるのを待ってからの出発です。取り合えずレストランモーリンのある湾に向けて出発します。でも湾の奥までいくのではなく、入り口付近の前回丘の上から偵察したきれいなビーチの方のアンカレッジを試します。食料はしっかり買い込んだので、野菜やミルクの付け足し程度でもうこの先はプレヴェザに戻るまで買い出しの必要はないと思います。

8月の時点では、今年も10月31日にハードスタンドあげるように予約したのですが、最近計画変更しました。オーストラリアへの里帰りは11月12日なのですが、それまでにメンテナンスや修理を全て終えることに。なので来年3月に戻ってきた時にすぐに出発するためです。今回こそは他人に頼る修理事項がないので、自分達のスケジュールで自由に出発ができます。だからSATOMI号の2023年クルージングシーズンは残り3週間となったのです。これからゆっくり時間をかけてプレヴェザまで戻ります。レフカスの内側にはもう何回もいったから天気が許せる限り、ケファロニア島の下の方から、外側を通過してレフカス島に向かい、そこからも外側を通ってプレヴェザに行く予定です。


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