2023年9月14日木曜日

行はジグザグ帰りは一直線であっという間に橋通過!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





12日(火)は洗濯をするためにミソロンギのマリーナに向けて出発しました。前にパトラスの橋(リオン・アンティリオン橋)を通過した時は向かい風でタックを繰り返し数時間かかって通過したのに、今回は追い風。一直線であっという間にくぐっちゃいました。ジェノアだけだったのに平均7ノットのスピードで4時間ちょっとでミソロンギに着きました!

9月12日(火):朝起きた時は、前夜がとても快適だったしNafpaktosのアンカレッジは古城をバックにいつ見てもいい景色で、なんとなく離れがたくなってしまいました。でもこの日を逃すと、これから数日は風がかなり弱まるので(ようやく北東からの強風がこの地方を通過します。)、次に出る時はエンジン走行になってしまうかも。朝のお茶を飲んで目が覚めて、さらにいい感じの風が既に吹いていたのを感じたら、やっぱり出かけてくなりました!

10時15分ごろに、ゆっくり出発。ジェノアだけ出して優雅に滑り出します。

本当にこの泊地は何回見てもいい眺め。ここに来る直前までその存在を知らなくて、たまたま泊地アプリで移動先を探していた時に発見しました。しかもアンカーの効きが良いのです。今回も引き上げる時、最後の10メートルが全然上がってこなかったので、少し前進してアンカーを外す感じにして引き上げたら泥が乗っかったまま上がってきました。

気持ちよく目一杯ふくらんだジェノア。

リオン・アンティリオンの橋はすぐそこです。行きと違い、フェリーの往来をあまり見ない時間帯ですが、ここの管轄のトラフィックコントロールのVHF13にチャンネルを合わせておきました。

さよ~なら~Nafpaktos。もう来ることはないね。

良い感じの角度でこのまま一直線に橋の下を通過できそうです。行は向かい風で、しかもタックしがならでも前方30度の角度になっていたので、湾の橋から橋までをジグザグジグザグ。橋が見えているのに一向に近づけず、3時間ぐらいかかってやっと通過したんですよね。今回はあっという間に通過できそうです。

通常だと、なるべくスターボード側に寄って橋の下を通過するのですが、高さのクリアランスを調べたら、なんと右端のはたったの15メートル。SATOMI号のマストは18メートルなのでこれでぶつかってしまいます。どうも左側よりも高さが低いよう。ということは、真中のパイロンの間を通過しないといけないってことか。

赤いなみなみ線はフェリーの航路。常にこの間をフェリーが行き来しているのです。デモ時間帯のせいかな、見える範囲ではフェリーは通っていませんでした。交通量も8月の下旬よりも少ないみたい。夏のシーズンが終わったからかな?多分、プライベートボートでの通行が見当たらないのは、このエリアがここ数日物凄い強風だったので、このエリアにいる船の数が少ないんでしょう。多分午後からや次の日にはもっと増えるんじゃないかな。

10時47分、快調に走っております。

するとその時、無線から「セール走行中のSATOMI号、こちらはトラフィックコントロール
」という呼び出しがありました!慌てて主人が「こちらSATOMI号です。」と応答したのですが、なぜかその後返信はありませんでした。念のため、こちらからも「こちらSATOMI
号、トラフィックコントロールどうぞ。」と呼び出しましたが、反応無。もしかしたら私達が無線を聴いているかどうかを確認したかっただけかもしれません。ちゃんと応答したから安心したのかも。ちゃんと船舶名もわかっているということはトラフィックコントロールのAISにも私達が映っているとうことなので安心です。

10時59分、かなり橋に近づいてきました。お~なんかドキドキする。高さは真ん中のパイロンの間は45メートルもあるので、軽々クリアできるのですが、それでもねぇ~橋の下を通過するっていうのは、スリルがあります。シドニー湾にかかるハーバーブリッジの下を通過する時も、とても不思議な感じがしました。ちなみにハーバーブリッジはでっかいオーシャンライナーも通過できるようほぼ全部が桁下49メートルの高さなので、ヨットはどこを通っても平気です。


風向きは90度に近くなっているのでスピードは7ノットも出ています。まだ一度もタックしてないし、アンカーを上げてからほとんど進路も変えていません。行とは大違いの楽々だ~。良かったな~出発して。こんな楽ちんセーリング日和を逃すとこでした。


真っ黒に塗られたキャタマラン、橋の直前で私達のバウを通過しました。太陽の陰で黒いのかと思ったら、船体もマストも全部ブラックに塗られていました。夜とか全然見えなさそうで、アンカリングしている時、夜自分の船の位置がわからなくなりそう。

さあいよいよです。11時2分。

きたきた~!


はいらくらく通過。当たり前だけど。


1分しかかからなかったね。




この橋は、今年11月にプレヴェザからアテネに向かう途中に車で渡ることになります。毎回アテネに行くたびに通るので、もう何回通ったかなぁ。来年3月にギリシャに戻る時を最後にしたいものです。

キャプテンは、橋通過前からずっとマニュアル走行していました。

あ、フェリーがいる。不思議とどっち側からもフェリーは動いていませんでした。8月の時よりも便数が少ないのかも。前に通った時は、シャトル状態で常に行ったり来たりしているのが遠方からも見えていましたから。

橋を通過したらまた風向きが少し変わりました。地形に影響されていたんですね。


風と一緒に進んでいるので体感風速が5ノットちょっとでスピードが6.7ノット。体感風速よりも早く走っているわけです。

11時30分、ここで一回タックしました。

ほんのちょっとの方向転換ですが、これで目的地のミソロンギ直前のWay Pointまで一直線となります。本当に今日は楽々セーリングだなぁ。

ジグザグしているのが8月下旬にここを通過した時の軌跡。今と同じ位置から橋をくぐるまでに1時間以上かかりました。今回はたったの30分だった!

おやおやちょっと風が強くなってきましたよ。この辺りはいつもこんな感じ。


8ノットを超えてきました。気持ちいい~!!!!!しかも今日はセールはジェノアだけしか出ていないのにこの快速。

8.8ノット!

あ、ミソロンギの湿地帯が見えてきた。


あのマーカーを目印にしていました。この位置で少し方向転換になります。

午後1時10分。ミソロンギに近づいてきたら風が少し柔らかくなってきました。


ミソロンギへの航路はセール走行禁止なので、午後1時30分、ジェノアを巻き入れてエンジン走行に切り替え。

ここを通過するのはこれが3回目となります。前に通過した時の軌跡通りに進んでいるので、スピードはそれほど緩めずぐんぐん進みます。念のため小舟で釣りをしている人なんかが前方にいないかどうか、私がバウでチェック。両側の小屋はどうもバケーション用だったみたいで、8月とは大違い、人っ子一人いません。8月の時は泳いでいる人が沢山いたし、家の前の桟橋にも沢山の人が出ていたんですけどね。


反対側の岸の家々も全く人気無。もうシーズンが終わったのかな。



唯一ここの桟橋だけ人がいて釣りをしていました。

20分ぐらいでミソロンギの一番奥まで来て、マリーナの前まできました。VHFで到着を告げるとすぐにポンツーンに人が出てきて、係留場所を指示してくれました。一番外のポンツーンの内側でした。キャプテン・ロブはこの時点で後進にギアを変えてスターンから入港していきます。最初の頃とは比べ物にならないぐらい後ろ向き操船の腕が上がっています。プロップウォークを上手に利用しながらスピードを保ち、静かにバースに向かいます。

午後2時15分、なんなく係留終了。直後にお隣さんが入ってきて、さらにその30分後ぐらいにはお迎えさんも2隻増えました。みなさんこれからコリントスの方に向かうようです。強風が収まるまでこのエリアに来るのを待っていたんでしょうね。

最近、パッサレルを使わなくなり、このバージボードを代わりにしています。折り畳み式を2年前買ったのですが、収納に場所を取るので売ってしまおうかなと考えているぐらい。

ちょっと休憩してから午後3時過ぎ遅めの昼食&早めの夕食に出かけました。

マリーナ敷地内に一軒カフェがあるんですが、お料理も豊富で、安くて美味しいのです。バースからポンツーンを歩いた先にあるので超便利。港沿いのレストランは湾の反対側なので徒歩15分ぐらいかかるんです。

一番奥のポンツーンの向かって左側にSATOMI号はいます。マリーナは8月に来た時よりも混んでました。その時はもう一本内側のポンツーンに止めたんですが、そこは越冬のために係留している長期滞在の人たちで一杯のようでした。ミソロンギは係留費がギリシャの中では安い方なので、海上置きで越冬する人たちが沢山います。


シーフードプラッターはアンチョビーのオリーブ漬け、カラマリフライ、小魚のグリル、タコの酢漬けにグリル海老までついてたったの18ユーロ!写真を撮るのを忘れたのですが、この後追加で真鯛のグリルもオーダーしちゃいました。そちらもたったの15ユーロぐらい。魚が本当に新鮮で安くて美味しいのです。「カフェ」としてグーグルマップに乗っているのは勿体ない。

ビールに始まり、ワイン、そしてポートワインまでフルコースで飲んじゃった主人は、完全に出来上がってしまい、ヘラヘラとおやじギャグを炸裂していました!

先週の月曜日から3日間の雷雨、2日間の強風の後午前3時に出港、それから毎日移動と、ずっと気が抜けない日々を過ごしていたんでしょうね。移動中は追い風セーリングで楽しかったとはいえ、30ノット近くの風にずっと吹かれていましたから、私みたいに能天気には楽してなかったはず。やっと安心して「酔っぱらえる」ようになったのでしょう。面白くないギャグにも、笑えてました。(あまりに下らなさすぎて逆に笑えた!)

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