2023年9月26日火曜日

こういう場所は初めて!所狭しと湾内にレストランポンツーンーSivota

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!







日曜日24日12時頃、Fteriビーチを出発しました。私達が出たあと入ってきたヨットは、ほぼSATOMI号がアンカリングしていた場所にアンカーしていました。きっと私達が出発してラッキーと思ったでしょうね。広い砂地はこの辺りにしかないみたいなので。

予報では、この日の夕方から北西側の風がつよくなってくるとのことで、湾内にも波が結構押し寄せてくるはず。なので出発するには丁度いいタイミングでした。すでに12時ちょっと過ぎの時点でセール走行するに十分な風が吹いていました。

12時半、最初のタック。これで湾の外に出られると思います。

この向き。ここからしばらく外に出てそれからもう一度タックし右上に見えるケファロニア島の北の端(Fiskardのあるところ)を通過すれば一直線で目的地のSivotaまで行けるはず。

スピードは5ノットでまずまず。

と思ったのもつかの間。12時47分、この辺りに来たら風がなくなり2ノットも出なくなりました。


仕方なくジェノアを巻きり入れてエンジン走行に切り替え

午後1時10分、体感風速6ノットで船のスピードが6.8ノット。風は前方80度ぐらいだから、ほぼ風無ってことですね。

でもその後、1時半ごろにはまた風を感じ始めました。ジェノアを再び出しエンジンを止めます。

おお~いい感じじゃないか!スピードもコースもいいですねぇ。

ということで、セール走行に切り替えた後またマニュアル操船です。

海はちょっぴり波が立ち始めましたが、これはイオニア海では普通かな。

後方が暗くなっていました。今朝いた場所あたり、雨が降っているんじゃないかな。

おやさっきすれ違ったキャタマランに追いついたね。彼らは岸沿いをずっと走っていて方向からしてFiskardに向かっているのかな、という感じでした。私達がセール走行でFteriビーチの湾から出てきた時、私達のバウを横切る形ですれ違ったのですが、その時メインセールしか出していなかったのですが、結構ノロノロしていたのでセール走行してるのかな、と思い、私達もセールで走っていたんですが私達がスピードを落とし彼らを先に私達のバウを横切ってもらったんですね。でもおかげ私たちは進みたい方角に進めず、そのためスピードも落ちてコースリカバリが大変だったんです。すれ違った途端にスピードがあがったので彼らがエンジ走行していたのがわかり、だったらさっさと横切るか、コース変更してくれればよかったのにと、ちょっとムカついた!レフカーダ島、イサカ島、ケファロニア島の辺りはまだまだチャートボートの人も多いので、予想がつかない動きをするボートに出会う確率が高いのです。なので、この辺りのタウンバースには入らないようにしています。

ギリシャ海域クルージングが3年目になりましたが、トルコに近い方のエーゲ海、スポラデスやドデカニーズ地方では圧倒的に自分の船出てきている人たちの方が多いので、タウンバースでもクロスアンカーなどのトラブルがほとんどありませんでした。皆さん自分の船だから大事にしているし、その分他人の船に対する気遣いもちゃんとできているようで安心でした。



1時40分、雨が降り始めました。最初はパラパラだったのが、どんどん強くなり最終的にはスコールみたいに激しく降り始めました。


防水ジャケット着用。


強い雨は30分ぐらい降り続けました。潮気を洗ってくれて丁度いいね。

2時半ぐらいになって雨は止んだのですが、今度は風がまたなくなったのです。この時間には風が西側に変わってるはずなのに、強さが足りない。さっきの風は雨雲が起こしていただけだったのかも。

再びエンジン走行です。目的地まではそれほど遠くありません。一直線に突き進みます。


さすがにレフカーダ島に近づいたらボートの数が増えました。

本日の目的地はレフカーダ島のSivotaという街なんですが、画面左側の小さな湾です。奥まっているのでどの方向の風や波からも守られているとてもいい港です。そこには港周囲にレストランが立ち並び、それぞれレストランが自分のポンツーンを所有しているんですね。レストランで食事をすれば係留代、水、電気代が無料なのです。あまり広くない場所なので、場所によってはSATOMI号には浅すぎたり、ポンツーンが小さすぎたりして入れない場所もあるのですが、5,6軒レストランがあるので選択肢は豊富です。すでにそのうちの一つ「12Gods」という名前のレストランを、昨日のうちに予約しておきました。


同じ方向に向かうヨット、その辺りから出てくるヨットと交通量が多くなってきました。

さて、ここからが驚きの連続。まず湾の入り口あたりで出てくる船、入って行く船の合間をぬって一人乗り用ディンギーがセーリングしていてひやひや。さらに正面から一隻こちらに向かってきて完全に正面衝突のコース。様子を見て相手がコース変更をしなさそうだったので、私達がちょっと方向を変えたんですが、そしたらまたそちらに向かってくるんですよ。かなり近くになってわかったのは、どうもメインセールを下ろそうとしていたのですが、三人がかりでメインセールを引っ張り下ろしていて、誰も前の様子を見ていないんですね。で直前で私たちが大きく左に避けました。セールを下ろすにしても、こんな混雑した場所でしかも全く他の交通具合を無視してやってるなんて…恐ろしや。
でもこんなもんんじゃありませでした。中に入ったら狭い場所に、あっちにもこっちにもポンツーンに係留する順番を待っているのがうようよ。午後4時ちょっと前で、混雑時だったのかも。

しかもですよ、待機していると思っていた船の半分ぐらいが実はアンカリングしていて動いてなかったのです!!

みんなノロノロ運転だから、アンカリングしているのか、順番待ちをしているのか近くにいかないとわからず、ノロノロでも動いていると思って進んでいったら前にいた船は止まっていた!なんてこともあり、ひやひやでした。すでに夏のハイシーズンは終わっているのにこれだから、真夏はもっとすごかったのかな?

VHFでレストランに到着を連絡しましたが、応答なし。ひっきりなしに入って来てたので応対に忙しかったのでしょう。レストランのポンツーンのすぐ前にいって直接ポンツーンにいた係の人に「予約しているんですけど、無線で連絡したけど応答がなかったので来ました。SATOMI号です。」というと「今出ていく船の場所に入ってもらうのでもうちょっと待ってください。」と言われました。待てと言われても、かなりタイトな幅なのです。おまけに出ようとしている船はレンタルの方だから、私達が行く手を阻んでいる形になっていて(実際は十分すれ違えますが、タイミングを計って直角に曲がらないと出て行けない状態。)不安そうでした。一方SATOMI号はバックでポンツーンに近づいているのでそうそうは自由に動けません。

が、そこはさすがに手慣れたキャプテン・ロブ。係の人が反対側のポンツーンの係留を手伝っている間に、先のヨットが出てすぐに後進のままバウスラスターをタイミングよく駆使して90度に方向転換して無事接岸しました。90度っていってもいきなり90度になるとバウが前のポンツーンに係留している船に接触しちゃうかもしれなかったので、ゆっくり斜めになりながら後進。まるで車のT字型で車庫入れっていう感じでした。岸にかなり近づいても、係の人はお迎えのポンツーンの補助で忙しかったので、スターンラインは、私が自分で飛び降りて結びました。その後やっと係の人がやってきて、バウモーリンのラインを渡してくれましたけど、なんで自分で飛び降りるなんて危ないじゃないですが、急ぐ必要ないのに!と怒られちゃった!でも右隣りに一隻いたからすぐにどっか結んでおかないと、船体が斜めなりはじめちゃうから私達的には急いでたんです。

で、その後すぐに左隣りにキャタマランが入ってきました。

彼らは私達のすぐ隣に入るはずなんですが、うまく操船できなかったみたいで端っこから引っ張られて移動してきました。その間も係の人は「はいスターボードのエンジンふかして。ポート側はストップ。ハイ今度は両方ゆっくりふかして前進・・・・」と逐一指導していました。ご苦労様です。

ポンツーンの反対側はこの時点では開いてましたが、ものの1時間で両側全部埋まりました。

到着したのは午後4時ちょっと過ぎでした。その後電気をつなげたりシャワーを浴びたりと出かける準備開始。髪を洗って久々にドライヤーを使ったら、なんと電気がトリップ!無料で陸電につなげられるのですが、容量が小さいようで、ドライヤーや電気ポットを付けるとブレーカーがとんじゃうんです。ま、無料だから文句は言えないけどね。

ランチなしだったので、午後5時ちょと過ぎには食事に出かけました。ポンツーンの先が12Godsレストラン。新鮮魚がショーウィンドーに出してあり「これをお願いします。」となりました。1キロ弱ありお値段は45ユーロと高めですが、二人分でもお腹いっぱいになるサイズだったしポテトにサラダもついてくるとのことでした。最初もっと大きいサイズの魚にしようと思っていたら、レストランの人が「このサイズだと二人だと他は何も食べられない量だと思いますよ。」と教えてくれました。


あっち側のポンツーンはまた別のレストラン所有のもの。コーフにあった大き目のマリーナよりも狭いぐらいの場所に、レストランポンツーンがひしめいているんですよね。どれも隣同士なので、どのレストランに行くのか予め決めておかないといけません。

オーダーしたのはまずはミートボールとタコの酢漬け。ギリシャ料理としてはお馴染みですが、ミートボールは中にフェッタチーズが入っていて、すごく美味しかったです。タコもマリネのソースが美味しかった!


魚がレストラン沿いに群がってました。ライトに照らされるとブルーに光る魚たち。

メインのお魚はこれ。レッドスナッパー(フエダイ)。身がモリモリで小さいサイズにしても充分でした。小さいといっても他の場所で食べていた真鯛のサイズと比べたら倍ぐらい身がありましたけどね。

しかも付け合せのチップスは別皿でこのボリューム。ホームメイドのチップス!

サラダも新鮮さあふれるキュウリとトマトで別皿。

パンを投げたら、ピラニアのように激しく食いついた魚たち。

サービスのデザートはブラックフォレスト(チェリー味のマッドケーキ)で、これもとてもおいしかったです。このほかに、ワイン1杯、プロセッコ一杯、カクテル一杯を含めて全部で85ユーロ。レストランのお値段としては、質を考えるとそれほど高い感じではないです。しかもこれに係留代が含まれているので、タウンバースに行って同じぐらいのクォリティーの店で食事をした場合よりもお値打ちだと思いました。タウンバースだったら電気、水代は別料金だし、バウモーリンラインもないしね。

港沿いを散歩してみたら、ミニマーケットが3軒もありました。




こんなに小さくて、しかも行きかう交通量が多いのにアンカリングしている船が結構あるんですよね。それほど深くなくアンカーの効きもいいみたいですが、それでもチェーンは15メートル出せたらいい所じゃないでしょうか?初心者も沢山通行するので、ぶつけられる恐れもあるわけで、私達なら不安でここでは絶対アンカリングできないと思います。

お~コインランドリーがあった!ミソロンギを出てはや10日。洗濯物がたまりつつあるので、ありがたや~!

湾の入り口方面にもまだまだレストランにポンツーンがある。

SATOMI号はここでは長い方なので、はみ出てます。

お隣のキャタマランの人は、普段はモノハルの20フィートぐらいのヨットに乗っているそうで、キャタマランでしかもこのサイズは全くわけが違うと言っていました。すぐ隣も後から埋まったので「次の日出る時どうしようかなぁ~。」と心配そうでした。

ベーカリーも2軒ぐらいあったので、朝食はここでペーストリーを買って食べよう!





SATOMI号のポンツーンも満員御礼です。

夜が更けていくと、とても賑やかになりましたが、ビーチクラブみたいなうるさい音楽は全くなしで、落ち着いた賑やかさでした。

青丸の場所におります。

月曜日にお洗濯をすませ、午後からお迎えの別のレストランポンツーンに移動することにしました!天気予報では火曜日が一日中雷雨の予報なので、そちらのポンツーンでは2泊します。次に行くレストランはギリシャ料理ではなく、ちょっとおしゃれなメニューがあるのでとっても楽しみ!

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