皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
10月10日、メンテナンス第4日目は、私は相変わらずステンレス磨きに徹しましたが、主人がラダーのタッチアップにかかり始めました。そしてアンカーチェーンのカラーリングの準備スタート。これSATOMI号のアンカリングの仕方に大きく関わっている大事な方法。さらにMご夫妻との楽しい交流もPart3となりました。今回は車でVonitsaをご案内。
昨年ラダーのコッパーコーティングをやり直したのですが、最後の方にやった部分がやはりちゃんと仕上がっていなかったようで、再度タッチアップしました。特にラダーの軸というのかな?内側の部分が下地がうまく塗布できていなかったためにその上の塗装がはげかけていたのです。ラダーの下の角の部分も同じ状態でした。下の写真だとちょっとわかりにくいかも、ですが、ラダーの下の先端が白っぽくなってますよね。
まずは今着いている塗装を削ります。
まずは下地塗ります。
さて、アンカーチェーンはハードスタンドに上げた翌日に取り合えずその辺りにあったパレットの上に下ろしておいたのですが、外で作業をしていたら丁度小型のフォークリフトが通過したので、声をかけてもう1個パレットをお願いしました。するとすぐに運んできてくれて大助かり。チェーンが長いのでペンキを塗るためにならべようとすると小さいサイズだと2個パレットが必要になります。まだ昨シーズンに塗ったペンキがよく残っているのは、、イエロー(60メートル)、ブルー&レッド(70メートル)そしてグリーン&レッド(80メートル)です。さらにその先も数十メートルありますが、そこまで出すことはほとんどないのでそれ以上は塗っていません。グリーン(50メートル)ぐらいだと水深10メートルちょっとの場所でのアンカリングの際に活躍していたので、まあまあ色がはがれかかっています。
でも一番頻繁に使用しているブルー(40メートル)、レッド(30メートル)にオレンジ(20メートル)ホワイト(10メートル)はかなり色が剥げ剥げ。かろうじて色がわかる程度です。さてこのアンカーチェーンに長さを示すためのペンキを塗っているのには、SATOMI号ならではの理由があるんですね。勿論他の船でもどれだけチェーンを出しているか把握するために色分けをしていることはよくあり、特に珍しいことではありません。でもその場合でも普通はわざわざペンキを塗るのではなく、プラスティックのクリップ式のものをチェーンに付けている方が簡単だし一般的だと思います。ですが、その方法だとSATOMI号では都合が悪いんですよ。
というのは、私達のアンカリングの仕方に理由があります。通常アンカーを下ろす時もリモコンでゆっくりおろしていくのが普通だと思うんですね。なので、そのスピードでチェーンが出ていくなら小さいクリップ式のものがチェーンにくっついていても見逃すことはないので大丈夫でしょう。ですが、SATOMI号ではアンカーを下ろす時は、重力に任せて一気に下ろしていくのです。なので一気にチェーンが物凄いスピードで飛びだしていくので鎖の一個につけたカラークリップ程度では見えないのです。SATOMI号はキールが長いので、タウンバースに接続する場合、後進する際にある程度の勢いをつけて後進しないとプロップウォークの影響が大きく、まっすぐに後進できないんですよ。だからリモコンでチェーンを出しているスピードだとアンカーが海底に接触するまでに10メートル以上も移動していることになってしまい、結果アンカーがうまく効かない状態が発生します。なのでとにかくさっと海底にアンカーを接触させるため、重力で落としているんですね。普通にアンカリングする時も同じ。ウィンドラスのギアを緩めておいて、ピンポイントでアンカーを下ろしたい場所に下ろすことができます。透明度が高い海だと、アンカーがどすんと海底に着地したところまで見えたりします。そこから徐々に後進していくと、アンカーが埋まれば自然にチェーンをまた引っ張り出してくれるので、比較的早い段階でアンカーが効き始めているのかどうかわかります。とにかくチェーンが出るスピードが、リモコンの場合の何倍も速いので、肉眼でしっかり何十メートル出しているのかわかるようにペンキを塗るのが最適なのです。すごいスピードでチェーンが出ていくので、ストップさせるタイミングも心の準備が必要です。チェーンを止めたい長さの10メートル手前の色が引っ張り出されたらその時点でギアを少し締め始めてチェーンが出るスピードを遅くしていき、お目当ての色が出たらこれまたピンポイントでギヤを閉めます。
こいういうアンカリングをしなければ、長さ把握のためにわざわざチェーンにペンキを塗るという方法は必要ないのですが、わかりやすい、という点ではリモコン使用の場合でもお勧めではあります。
アンカーの先っぽがサビていたので、加工するための液を掛けたらその他の部分が白っぽくなってしまった!こすれば簡単に落ちるみたいですけど。
グリークサラダは素朴ですが病みつきになります。トマトもきゅうりも新鮮でドレッシングがなくても素材の味で楽しめるぐらい新鮮でした。
4人でお腹いっぱい楽しんでたったの58ユーロというお値段も最高です。これが観光地でない普通のタバーンなんですよね。食事前に街の広場などをぐるりとお散歩しましたが、ひなびた素朴な雰囲気をMご夫妻にも気に入っていただけました。ギリシャで何回もクルージングされている方達には、ヴォニッツァの良さを分かっていただけると思っていました。
それにしても、ヴォニッツァ、この夏のシーズンのために随分変わっていました。4月に来た時には港へのゲートやプロムナードに鉢植えとかが並んでいなかったし、おまけにハートマークVonitsaのサインまでできてた!タウンバースにもチャーターヨットが何隻も係留されていました。でもこの湾も良い泊地なのです。Mご夫妻に「次のシーズンにお試しください。」とお勧めしました。
さて、11日の今日はさらに大きなお楽しみが夕方にあるのです!なんと日本人セーラーとオージーセーラー1名(うちの主人)合計11名がプレヴェザで大集合するのだ!
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