2024年3月28日木曜日

サハラ砂漠の砂を運んでくる強風にさらされ2日間

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






最低で20ノット、突風時は30ノット近い強風にさらされた二日間。風向きからマリーナ内に押し寄せるウネリと相反してそれほど港内の波は強くならず思ったよりも不快ではありませんでした。27日の午後はちょっと風が弱くなったので、そのすきを見てGallipoliという街までドライブに行きプチ観光もしましたよ。

26日(火)は午後から夕方にかけてどんどん強風になり、時々風速をチェックした28ノットとかになってました!バウモーリンのラインを時々チェックするキャプテン・ロブ。

風は灯台の方向から吹いてきます。

ポート側のラインがぴんぴんにはっていますが、スターンライン2本とスプリンガーのお陰で問題なし。ポンツーン自体がギシギシを音を立てて揺れていて、そっちの方が心配になるぐらいです。


バウは両側ともモーリンに繋いでおります。

船内にいると、あまり揺れを感じないのですが外に出てポンツーンに乗りうつる時は、タイミングを注意しないと板が左右に揺れて落っこちそうになります。

港の外にはかなり大きな波が立っていました。

湾内も細かい三角波は発生していて、ちゃぷちゃぷ音がうるさい。


午後になってちょっと近所のスーパーまでランチのサンドイッチ用ハムを買いに出かけましたが、それ以外は船内にこもっておりました。火曜日26日は夜までずっと風が強いままだったので、久しぶりにお家ご飯にしました。気になっていた揺れは、予想よりもうんと少なかったので夜はぐっすり眠れました。


3月27日(水):朝一番で最新予報をチェック。午前中は相変わらず25ノット平均の強風ですが、もし夕方にかけて風が収まっていくようなら、水曜日から泊りがけのドライブ旅行に行こうと思っていました・・・が残念ながらこの日も夜7時ぐらいまで20ノットぐらいが続き、その後今度は風向きがま反対になり数時間強くなるということで、念のためこの日も船内にいることにしました。従って、ドライブ旅行は木曜日から。

ポート側からの風でお隣のヨットはかなり斜めになっていて、私たちからより離れているので、その点は心配ありません。かなり長期に係留されているみたいで、バウモーリンラインは両側とも2つづつ繋いでるみたいだしね。

なんかほこりっぽいな。南風なので、アフリカ大陸からの風なので砂埃なんですよ。プレヴェザでも3月や4月ごろよくありました。サハラ砂漠の砂を運んでくるので、あたりが砂だらけになるのです。

前日と同じぐらいの強風なので、様子がわかったので、船内にずっといる必要を感じず、夕方には戻ることにして、車で30分ちょっとのGalipoliという街までプチ観光に行くことにしました。

着いたのは午後1時半だったので、まずはランチです。Gallipoliは今いる場所から大きな湾内にちょっと入った場所。Lecceというのがこの辺りで一番大きい都市ですが、その途中にある海辺の街で、Santa Maria Di Leucaよりも観光地のようです。

レストラン前のビーチは風や波から守られているみたいで、とっても穏やかでした。泳いでいる人が一人いましたよ。

車を止めた場所からすぐのレストランに入りました。やはりレウッカよりも開けているな。開いているレストランの数が多いし、しかも英語圏からの観光客らしきグループが街のあちこちに居ました。このレストランでもカナダ人の方に声をかけられました。アクセントから最初主人のことをイギリス人だと思ったみたい。オーストラリア英語って北米の人にはイギリス英語と区別がつかないんですよね。

前菜は海の幸カルパッチョミックス。メニューにカルパッチョがあったら絶対頼んでいる私たち。ここでも大ヒットはマグロ。さらに薄くスライスされたタコもすごく美味しかったです。もう一つ白身のスモークされた魚があったけど、何の魚かな。

マグロもいいけど、このタコが結構いけました。こんな薄切りのタコ初めて食べた。

主人はフィッシュスープをオーダー。お値段が25ユーロもしたからかなりなスープだと思ってましたが、予想通り。でっかいお皿に魚介がぎっしりのっかって出てきました。

ペーパーエプロンをお店の人に付けてもらって大正解。あちこち飛ばしてました。ブイヤベースでムール貝やイカ、それにでっかいカツオの切り身がはいってました。すごく美味しかったですよ。こんなにボリュームがあるからお持ち帰りになるかなって思いましたが、美味しかったので主人はペロリとたいらげていました。

私はまボンゴレリングイネ。アサリのさっぱりしたソースが病みつきになっています。パスタって見た目よりもボリュームがありますよね。食べ切れないかなって最初思ったけど、杞憂でした。私もペロリと完食!最近ウェストラインがやばいことになっています。

食後のデザートはまたしてもアイスクリームのデザート、スピュモーニ。ここではカルーアみたいなリキュールをかけてくれましたよ。ちょっと苦みがあるリキュールとアイスクリームの甘みが絶妙でした。

さらに、お店のサービスで、レモンチェロ。これはあまりアルコールが強くなくて、私もしっかり飲み干せました。


その後、腹ごなしに街中散歩。ここはGalipoliの街とは橋でつながっている小さな島みたいな感じで、城塞都市地域なのです。

中世の街風建物ばかり。

港から一歩入ると細い路地があちこちにひろがっています。

最初見た時ぎょっとした!老婆の人形がぶらさがっているんですよ。結構リアルな顔なので、夜にみたら怖いと思う。

クリスマス飾りのお店。

特性香水屋さん

そしてこんな荘厳な教会にでくわしました。Gallipoli大正教。中はかなり豪華らしいのですが、ドアが閉まっていたので入りませんでした。

正面が狭い路地なので、全体を写真に収めるほど離れることができないのです。

そのほぼ斜め向かいに、素敵なジュエリー店がありました。

お値段もイアリングは15~20ユーロぐらのものが多くとてもお手頃。で、思わず2つ買ってしまいました。

右のなんてアンカーだよ。買わない手はないですよね。


本当に素敵な建物ばかり。ここを散策するのがこの街の名物のよう。

反対側の港に出ました。


城塞の裏の港。

残念ながら古城はしまっていました。まだシーズンオフだからかな。



13世紀ビザンティン帝国時代に作られたお城なので、ギリシャでも同じ年代の古城を沢山みました。なのでそれほど珍しさはない。

ここも風が強く、砂ぼこりがまっているのか空はどんよりしていました。

これも人形です。服装の感じがギリシャの典型的おばあさん。顔はちょっと魔女みたいでしたけどね。小さい教会の入り口に座っているので、番人の代わりかな。

中はとってもゴージャス。


風がさらに強くなっていた気がしたので、船が気になったので帰ることにしました。

帰り道、大き目スーパーに立ち寄りました。Conadはイタリアのチェーン店スーパー。オスティアにいた時もお世話になっていました。スーパーもギリシャと比べると本当に食品の数が多いので、楽しいです。ここはそれほど大きな店舗じゃないけど、プレヴェザの大き目スーパーよりも品揃えが豊富だ。

Gallipoliからはちょっと離れた、帰り道にある町のスーパーによりました。それでもレウッカの街よりましだな。

マリーナに戻ったのは午後4時半過ぎ。レンタカーにもこんなに砂埃がたまっています。

湾内の波は相変わらずかな。今晩は夜9時ぐらいか徐々に20ノットを切る風になっていきます。28日木曜日は穏やかになるので、この辺りで一番大きな街Lecce(レッチェ)に行くことにしています。一泊だけで金曜日の夜に戻るか、二泊して土曜日の朝に戻るかは、木曜日に最新の天気予報を見て決めることにします。
というのは、木、金はちょっと風が収まるのですが、なんと出発予定している日曜日から再び20ノット弱の風になるんですよね。風はいいとしても、波が1メートルちょっとでしかも短い間隔になってる予報なので、ハードな航海になる可能性があります。なので、出発日をいつにするかによって、いつ戻ってくるかを決めることにしています。

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