2024年3月20日水曜日

浅すぎて動けない満潮を待って脱出!Two Rocks Bayに向かいました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






出発しようと思ったら、なんと浅すぎてキールの上に乗っかっていて浮いてませんでした!仕方がなく満潮になる午後まで待ってMytikesを出発。出発が遅れた分午後のいい風に吹かれて2024年初のセール走行を満喫してTwo Rock Bayに入りました。

ブレークウォーターの黒っぽくなっている部分は、昨日は海面下だった。

3月18日(月):朝ご飯の後8時半ごろ出発しようとしたら、スターンラインを緩めても船体がびくとも動かなかったのです。エンジンを吹かしても全く動きません????嫌な予感が。入港した時もキール下0メートルになっていたのですが、満潮になりつつある時間帯に入ってきたみたいです。満潮干潮時を調べたら、丁度最大干潮でした。満潮は午後1時半。

SATOMI号はキール2メートルなので多分水深は今1.7メートルぐらいしかないだろうな。海底は砂地だしロンガーキールなので平気ですが、前のヨットみたいにフィンキールだったらきっと今頃左右にゆらゆらしちゃってかなり傾いていたでしょうね。

満潮時まで待つしかないので、ゴミを捨てに行きがてらお散歩に行って時間をつぶすことに。

前日は行かなかった湾の左側にそってぐるりと町を回ってきました。カフェでお茶をしたり、船内に戻ってからお昼ご飯を食べたりして時間をつぶし、午後1時頃、なんとなく浮いてきたのがわかりました。

そして、午後1時50分、船体が浮いているのがわかったので出発することに。目的地は16マイルですが、夕方前に到着したいのでそろそろ出なければ!バックのままでワーフを離れ、そのままブレークウォーターの外に出てました。すぐ後ろに岩があり、しかも水深もさらに浅くなっていたので、ひやひやでした。さらにすぐ前には漁船が係留されていたので、前進はほとんどできず、バウスラスターを駆使してワーフからT字型になるように少しづつ離れていきましたよ。

ちょっと右前で水が濁っている場所ありますよね。あそこ浅くって多分海底をこすっているので泥が舞い上がったのです。

まだバックしたままです。ブレークウォーターを完全に出てからやっと前進に変えることができました。

出発が遅れたことで、午後のいい風が吹き始めていました。早速半年ぶりにメインセールをあげよう・・・と思ったら、てっぺんまであと50㎝ぐらいのところで上がらなくなりました。セール屋さんがセールを付けた時、リーフィングラインをきつめにつけていたんですね。私達はいつもゆるゆるにしていたので気が付かなかった。

取り合えずジェノアはこれぐらいにしておきました。

体感では14ノットの風ですが、実際はもう少し弱いです。でも6ノットも出ているから上出来。

久しぶりに見るセール、きれいだなぁ~。冬の間に洗っておいてもらったしね。

2時半ごろになってちょっと風が弱くなっていたので、ジェノアも全部だすことにしました。

12ノットでスピードは6ノット前後。波もあまりないので滑るように進み、本当に気持ちがいいです。

ジェノアのトラベラーを後ろの方に移動させて、セールの位置をさらにアップウィンドに対応させます。

風の強さもさっきよりちょッと強いのもありますが、スピードはぐんぐん上がり常に6ノット越えを保つようになりました。ちょっと突風時は6.7ノットとかになった!

これがこの日の最高速度でした。

ですが、効率よくスピードが出る角度で進んでいたので、ここらでタックしない溶けない羽目に。午後3時22分1回目のタック。

10分後2回目のタックで元の方角に戻しました。オートパイロットは進路ではなく、風との角度を一定に保つ設定にしています。

なので、常に同じ角度で進んでいきます。

いいねぇ~また6ノット台に戻れた。


一番右のパネルの右上にWIND 40度となっていますね。これはウィンドベーン機能で、常に風から40度の角度になるように設定しているのです。


午後3時54分、40度から35度に角度を変えました。これでタックをするタイミングを少し遅くすることができます。それにしても、先ほどから近くにいたもう1隻のヨット、Lion号がどんどん近くに寄ってくるんですよね。行先が同じなのかな?彼らは私達が出た時すでに沖合を航行していたので、レフカスかどっかから来たような方角でした。

午後4時20分、3回目のタック。

できれば5時ぐらいに到着したかったのですが、この調子だと夕方5時には間に合わない感じ。それと着いてから私がシャワーを浴びたかったので残り5マイル程度ということで、しばらくしてからエンジン走行に変えることに。

まずはジェノアを巻き入れることにしたのですが、なんと全然巻き入れてくれないのです。主人がバウの方に見に行くと、どうもジェノアファラーラインがきれいにローラーに巻き付いてなくて、あっちこっち絡まっていたのだ!あんと~面倒なぁことに。仕方なくジェノががバタバタしたまま、ファーリングラインを緩めて少しづつほどいていき、最終的には巻き入れられるようになりました。10分ぐらいかかったかな。

方向転換して、目的地にまっしぐら。この時例のLion号も私たちより少し後でタックしていたので、平行に走っていたのですが、私達がエンジン走行変えて陸と平行に進みだしたら、またしてもタックして、近寄ってくるんですよ。変なの~。彼らもTwo Rocks Bayに行くのかしら?

エンジつけると7ノット普通に出ちゃうSATOMI号に対して、競争しているのか、Lion号はセールをあげていますがエンジンもつけたみたいで、さっきまでせいぜい4.9~5・2ノットだったのに、途端にスピードが6ノットを超えていました。私達のバウを横切ろうとしているのかな。でも私たちの方が速いかラ無理だと思うけど、チャート上だとかなり接近中です。

エンジン回転数は2000ぐらい。

スピードは7・7ノット!Lion号は結局私達を抜くことができず、もしクロスするとしたら私達のスターンを進んでいく感じになりました・・・・がこの後またタックして沖の方に方向転換していったんですよね。そのままParos島の方に進み始めたのでした。本当に変な動き。だったら最後のタックをしなくてもあのまま進んでいっても良かったのにね。レースしている気分だったのかな?

泊地に近づくと、ちょっと波が三角気味になっていました。この辺りから本土とParos島の間になっていくので、風も波もいつも他より強めになりがち。

5時を過ぎて、途端に空気が冷たくなってきました。良かったエンジン走行に変えて。

太陽が低くなってきたので、ソーラーパネルがあまり活躍しなくなっていたので、充電するためにも丁度いいし、お湯もしっかり沸いてるだろうなぁ。

バウウェーブも結構被ってデッキは水浸しになっておりました。

午後5時半ちょっと前、泊地の湾に入っていくと、途端に穏やかになっていました。誰も他にいなかったので、泊地アプリに示されていた位置を目指していき、周辺をいつも通りぐるりと回ったら、一か所すごく浅くなっていて、またしても海底をこすってしまいました!砂地で助かった。思ったよりも浅い湾だった。で、丁度いい場所を見つけて午後5時40分、アンカーを下ろして終了。アンカーはすぐに効いてましたし、すごく透明度が高いのでかなり日が陰って来てましたが、砂地に埋まったアンカーが見えたのです。

私はすぐに夕食の準備にいかかりました。夕食後一息ついて6時半ごろの様子。

多少、あちら側からウネリがあり横揺れになりますが、気になるほどではありません。


夕食の時、お肉の脂身部分を外に捨てたら、魚が寄ってきました。6時半ぐらいでもこれぐらい海がすんでいます。

久しぶりのセーリングで疲れていたのか、私は8時ぐらいには眠たくなりました。気持ちよくゆられて、いつの間にか夢の世界に・・・。


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