皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
4月27日のお昼ちょっと過ぎ、無事マルタに着きました。いい風で平均速度7.5ノットでの快走のおかげで予定時間よりも2時間ぐらい早く到着しましたよ。マルタまであと2マイル弱、という場所では貨物船のキャプテンから無線連絡が入り緊張!オートパイロットは今までのあれはなんだったんだっていうぐらい静かに作動していました。
マルタの首都ヴァレッタは街全体が世界遺産!
4月26日(金):11時ちょっと前、合計2週間も係留していたMarzamemiの街を出ました!一週間前と同じ行程だ。
30分ちょっとで、先週の土曜日に来た同じアンカレッジに着きました。ここで夜を過ごし、土曜日の早朝出発です。修理後のオートパイロットの調子はどうかなって思っていましたが、これがもう、今までの音の大きさはいったいなんだったんだ、というぐらい静かになってました。オートパイロットの本体レイマリン自体には、全く問題なかったのですが、2020年に新しく買ってから、ずっとモーター内の異常があったようで、そのためずっと異音がしていたのです。レイマリンを買った時、最初に設置してくれたマリン・エレクトリシャンも音の事は何もいってなくって、その後も一部の計器を最新バージョンにアップグレードした時のテクニシャンも何も言ってなかったのに!異音の事に気が付かなかったのかな。油圧ポンプ式のモーターはモダンな軽量ヨットにはついてないので、扱ったことがなかったのかもしれません。Marzamemiでいいメカニックに出会えて本当に良かったです。エンジンの音に負けないぐらいウィーンウィーンとうなってたのがうそみたい。音が聞こえないので、ちゃんと作動しているか不安になるぐらいでしたが、ヘルムが自分で動いてたから「あ、大丈夫か。」って感じでした。
夜中に風向きが180度変わるので、前回アンカリングしたポイントよりもちょっと沖でアンカーを下ろしましたが、念のためぐるりと円を描いてどの方角にスイングしていもいいように深さ確認をしておきました。
パドルボードに乗った若い男性が横を通って行きました。
4月27日(土):目覚ましが朝4時になりました。主人が「寝てていいよ。」と言ってくれたのでお言葉に甘えて私はそのまま。エンジンが付いてアンカーが上がる音が半分夢の中で聞こえてきました。やっと目覚めたのは5時40分で、明るくなってきていました。ジェノアだけちょっぴり出ていました。
まだセーリングできるほどの風がなかったのでエンジン走行のままですが、スピードは7ノット以上なので、出発して2時間弱ですが、すでに残り45マイルほどの道のりとなっていました。6ノットで到着時間を計算しているので、10時間、到着は午後2時ぐらいと思っていましたが、このスピードがセール走行に変わっても保てるなら、予定より早く到着できそう。
寝ている間に、だんだん船体の揺れを感じるようになりました。リギンの振動とかが伝わってくるのですが、それはスピードが出ている証拠。10時36分起き上って、外を見に行くと、スピードは8.4ノット、常に8ノットを保つようになっていたそうです。快速で飛ばしてきたので、あと2時間ぐらいで着いちゃうんじゃない?!と思っていた時、画面右下にSATOMI号の右前から斜めに接近している船舶があるのが見えるでしょうか?
10時40分すぎ、突然VHFから「Sailing Vassel SATOMI SATOMI」と私たちを呼ぶ声が聞こえてきたのです!主人がすぐに応答すると、斜め右からこちらに向かっていた貨物船のキャプテンからでした。プライベートチャンネル6にかえるよう指示をお受けて、応答を続けました。するとキャプテンは「What's your intension? 」と聞いてきました。そこで、マルタに向かって進んでいます、と回答しました。要はこのままだと非常に接近した状態で貨物船が私たちの前を横切ることになるので、最低1マイルの距離を保った状態でいてください、と言われたのです。で、一度は「そうします。」と答えました。彼らは11ノットのスピード、私たちはその時は9ノット近くのハイスピードで進んでいたので、進行方向からするとかなりな接近遭遇になってしまうんですね。で、貨物船が私たちのバウを横切るようにするためには、私たちが進路変更をするとなると、角度的にちょっと大回りに走行しないといけなくなります。そこで、それはちょっと面倒だな、と思ったのでこちらからキャプテンを呼び出しました。するとキャプテンは「大丈夫、我々が進路変更するから、そのままの進路で走っていていいよ。」と言ってくれました。私たちがセールで走っているのがわかったのかな?
あの貨物船です。
斜め後ろからの波がたまに、コックピットないまでザブンとはいってきます。
チャート場だとわかりやすいですよね。貨物船がちゃんと気を使って連絡をしてくれて、しかも進路変更までしてくれで、ちょっと感激。
今度はこちらから無線で呼びたしてみました。ちゃんとこの船のキャプテンも応答してくれて、「大丈夫です。ちゃんとモニターしているので、問題なくすれ違えると思います。」とのこと。似たような事は、オーストラリア航海時代にも、グレートバリア内を航海中にありましたよ。2隻のタンカーが私たちの事を話題にしてジョークを言ってたのがきこえてきた!その後「お宅のバウを横切りますけど、心配しないでね。」と連絡きたけど。こんな時AIS
のおかげをしみじみ感じます。
11時55分、マルタが肉眼でもしっかり見えてきました。
マルタ付近はちょっと荒れ気味でした。
まずはマリーナと反対側にある無料モーリンがあるエリアを偵察にいきました。ここは東からの風邪をまともに受ける位置にあるので、この後数日間は吹きさらしになる位置。シーズン前なので、モーリンは沢山あまっていましたが、風の影響を受けにくい奥の方のはすでにかなりな船が占領していました。
予約しているマリーナは、このエリアでは一番お値打ちな場所。それでも一泊88ユーロ(VAT込み)です。でもほかの場所はどこも一泊100ユーロ越えだし、ヴァレッタに直結しているものなんて、200ユーロを超えるんですよねぇ。
マリーナスタッフはとっても親切でした。パッサレルも貸してくれます。
渡してくれたキーには、なんとSATOMIと船名まで貼ってありました。ちゃんと用意して迎えてくれたという気持ちが嬉しい。電気水は、マルタのマリーナではどこも別料金なんですが、キーカードでアクティベイトするので、使用した分だけ支払うシステムです。
コンテナみたいなのがオフィス。土日はオフィススタッフが休みだからチェックイン手続きは月曜日でいいよ、だって。もしそれまでに出発するんだったらどうするのかな?東風が強いので、月曜日までは泊る予定ですけどね。
海沿いには沢山レストランがあり、カフェやファーストフードのお店も多くて便利。主人がケバブがいいといったので。ケバブのお店は何軒かありました。お店のお客さんで「トルコ風床屋」というTシャツを着た男性がいました。トルコ人の人も多いのかな?マルタは地中海に浮かぶ島国ですが、位置的にアフリカ大陸にも近いし、中世の時代からオスマントルコの脅威にされされていて、いろんな場所からの侵略も受けていたので、今でも異文化が混ざった場所なのかも。
ランチ後は、どっと疲れが出たので船に戻りお昼寝しました。
夕方7時過ぎに再度おでかけ。ディナーに向かいます。まだ暗くなっていません。
これは大砲あとか?
中世のころからの天井。
ということで、朝4時からの長一日でしたが、ヴァレッタエリアには月曜日一杯まで滞在予定です。
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