2024年4月29日月曜日

ギリシャロードス島を追われた騎士団が開いた城塞都市Valletta-St Elmo城塞

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





マルタと言えば街全体が世界遺産になっているヴァレッタの街。早速観光してきました。見どころは沢山あるんですが、グーグル情報とは異なり日曜日は閉館している場所もあって、主に聖エルモ砦をじっくり見学。マルタの歴史をしっかり学ぶことができました。

日曜日だったからなのか、にぎわっていました。これが夏のシーズン中だったらもっとすごいでしょうね。

4月28日(日):待望のヴァレッタ観光はバスで行くことに。係留しているマリーナからは徒歩だと一時間弱もかかるのでバス利用です。バスなら片道15分ぐらい。バスは一回2.5ユーロで2時間乗り放題。回数券を買うと一回分が安くなるようですが、回数券を売っている自販機とかが限られた場所にしかないのと、12回分なので、果たしてそれを使いこなすほど街にいるのかっていうのもあり、前売り券はやめました。念のためキャッシュをもってバスに乗り込むと、な~んだ、クレジットカードをスキャンするだけで切符が出てきました。簡単簡単。車内では英語のアナウンスもあるし、掲示板で次の停車場が表示されるので便利でした。さすが観光業で成り立っている国だけのことはあるね。マリーナのすぐ前のバス停はヴァレッタースリーマ間のバスしか走っていなかったので、乗ろうと思ったバスは満車で泊まってくれず・・・あきらめかけたのですが、一つ手前のバス停に行くと違う路線のバスが来てヴァレッタ行が数本あることがわかりました。大正解。すぐにバスがやってきて無事乗車。

途中超お高いマリーナの隣を通過。ヴァレッタに近づけば近づくほどマリーナ係留代が上がっていくのです。

ヴァレッタに着くとバスターミナルみたいな広場に着きます。帰りもここからバスに乗ればいいので簡単だ。

ここは実際はまだヴァレッタの旧市街ではなく、外側にあたる部分です。ヴァレッタは三方を海に囲まれていて南側だけ陸と繋がっているんですよね。街全体を城塞にするにはぴったりです。


大きなお堀跡にかかる橋を渡るとヴァレッタに入っていきます。


凄い深いので、ここを超えて攻め入るにはかなり難儀だったと思います。

とにかくたくさんの人で賑やかでした。


古い建物がそのまま現代のお店に利用されていて・・・ちょっとテーマパーク的な雰囲気でした。この出窓は、トルコ様式の建築の特徴なんですよね。トルコの影響を受けた場所では良くみました。ギリシャのロードス島にもこういう建物がある地域があったしね。ロードス島とヴァレッタはすごく関係深いんですよね。どちらも聖ヨハネス騎士団が作り上げた城塞。オスマントルコ帝国と戦った十字軍の騎士団たちの基地。前日ヴァレッタの港に近づいた時、外観がロードス島の城塞にすごく似ている気がしていたのですが、その印象は大当たりでした。聖エルモ砦にある戦争歴史博物館で、マルタの歴史を学ぶなかで、知ったのですが、ロードス島の砦がオスマントルコに敗れた後、騎士団がマルタに移り新たに基地を築いたのがヴァレッタだったんです。どうりで、似ていると思った。

ここはHSBCー通称香港バンクです。


ランチ時間になっていたのですが、主人が軽いスナックが食べたいといって・・・マックに吸い寄せれた。いつもなら「こんなところでマック?」と反対する私ですが、マルタのマックはどんなだろう、と興味がわいたので私も賛成。

建物の天井が前日に行ったレストラン同様、古いアーチ型のものでしたが、中は近代的。お値段的にはオーストラリアのマックと変わらず。サイズもシシリアのシラク―サのマックではチーズバーガーが普通より小ぶりだと感じだのですが、ここのは全く変わらずでした。さすが世界的観光地だからか?

その斜め向かい辺りにハーゲンダッツ発見。デザートのアイスをゲット。地元のジェラート屋よりも高いと思った。



この建物は図書館なのですが、その隣が実はお目当ての騎士団長の宮殿(ステートルーム)の隣だったんですよね。中に入れるみたいなんですが、なんか全然そんな雰囲気ではなくて…気が付かなったんです。もしかしたらですが、グーグルマップでは日曜日も開館していると記載されていた別の場所が閉館だったので、そこも開館していなかったから気が付かなったのかもしれません。でなければ他の観光客が沢山出入りするのを見たはずだし。

大英帝国の名残、クィーン・ビクトリア女王の銅像。シドニーの街の繁華街にもあるのですぐにわかりました。


こちらの教会、Basilica of Saint Dominic & Porto Salvoも中がすごく豪華なのですが、日曜日は閉まっていました。



看板はありましたが、内扉は閉まってた。

どんどん坂を下って行くと反対側の港に着きます。

端っこある聖エルモ砦はユニークな星形の砦なのですが1500年代のオスマントルコ帝国からの攻防から始まって、第1次、第2次世界大戦でも重要な役割を果たした戦時要塞。その一部が戦争博物館になっているので、入ってみました。入場料は10ユーロで、60才以上はシニア割引もあるので、主人はシニア料金。私もあと少しで割引きが受けたられたのに残念!

まずはチケットをスキャンして入っていくと、砦の外側からスタートです。

こちら側の港にはアンカリングできる場所がありますが、この風向きで快適にアンカリングするためにはかなり奥まではいっていかないと波の影響がまだあります。奥の方の港は狭くてあまり余裕が無さそうでした。毎年アンカリングの規制が厳しくなっているみたいなのと、海底に廃棄物が結構あってアンカーが引っかかる危険もあるそうです。地元の人だったり安全な場所を知ってないと、アンカリングするのは、ちょっとリスクがあるかもしれません。
上の画像手前の遺跡は下の姿だったようです。



爆撃された橋の残り。この日は風が強く、外はとっても荒れていました。

左側の建物の中が砦となります。




このゲートを入ると砦内。扮装をした人たちが出てきた!






取り合えず砦に入る前に外側の端まで行ってみました。大砲が続いています。
これは大砲の入り口から玉を入れるタイプでした。


さて、砦の門を入ると大きな広場に出ます。



十字軍のマークは、今でも使われており、マルタ船籍の船が掲げるエンサインにはこのマークが使われています。

小さな教会がありました。聖ヨハネ騎士団の街だからね、城塞内にも教会があるのは当然。

城塞内庭からも港が見渡せます。オスマントルコとの攻防ではこちら側にトルコ軍が陣取り攻めてきたらしい。

であの橋はもっと大きかったのですが、爆撃で半分のサイズになってしまったようです。

建物の内の展示は7つの建物で構成されていて、それぞれ時代を区切った、マルタを取り巻く戦争の歴史が語られていました。これが一番古い十字軍の時代。ヴァレッタの始まりです。当時のキリスト教十字軍領とオスマントルコ帝国領の図。これによるとギリシャ本土から現在のクロアチア、あたりまで全てオスマントルコになっていますよね。

聖エルモ砦はこんな風に星形になっているすごくユニークな砦。その形状のため爆弾によるダメージが少なかったそうです。



最初は騎士団はギリシャロードス島でオスマントルコ帝国の侵略を止めてました。その騎士団たちが後にマルタに移動したんですよね。



私たちが係留しているマリーナがある側の港。見えるのはフリーモーリンがあるエリアです。前日には空いていたモーリンには観光船が係留されていました。ここ数日、この辺りは風の直撃を受けるのであまり快適ではありません。


あそこも砦の一部ですが、使用されていないみたいです。中世のマンションみたいな感じ。兵士とかの部屋だったのかな?

とにかく、展示に工夫があり、看板だけではなく映像とか音声でもガイドがあり飽きることなく楽しめました。

お、また別の広場にやってきた。

最後の建物がこれ。砦の中で一番頑丈が作りになっていて、第1次、第2次世界大戦時にも利用されていたそうです。

地下に入っていきます。ここではプロジェクターによる動画でいろいろ説明をききました。

第1次、第2次世界大戦中もマルタは位置的にとても重要なサプライ基地として活躍したそうです。

気が付いたら2時間も見学していました!でもそんなに時間がたったとは気が付かないぐらい、充実して飽きさせない展示で、10ユーロの入場料はとても価値がありました。

その後、見どころの一つ、聖ヨハネ大聖堂にいったら、なんとここも日曜日は閉館!残念。結局聖エルモ砦と街の風景しか見れませんでした。でも月曜日29日にまた出戻ろうかな。

帰りのバスはすぐにやってきて、午後4時ちょっと過ぎにマリーナに戻りました。バス停がなんと私が行きたかったアジアンマーケットのすぐ前。

本格的なアジアンマーケットにはこのエリアでは(シシリーを含むイタリア南部)であったことがなくて興奮しました。小ぶりな店ですが、納豆とか餃子の皮、豆腐とかも売ってたのです。



戦利品がこちら。うどん、豆腐、餃子の皮、乾麺ラーメンに乾燥しいたけ、パン粉に振りかけ、インスタント味噌汁ととっても満足できるお買い物でした。値段としてもこれだけ買って50ユーロ切っていたので、凄い高いわけではないです。しかもマリーナから徒歩5分ぐらいの距離になのだ!久しぶりに豆腐の味噌汁が食べれます。

半日しっかり歩いたので夕食前にちょっとお昼寝。この続きまた明日。
ここには月曜日の夜まで泊まり、火曜日に出発してヴァレッタの隣の町の港内にアンカリングする予定。


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