2024年4月23日火曜日

来るっていったら本当にちゃんと来ましたーオートパイロットのメカニック

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!






マリーナの人が手配してくれたオートパイロット故障を見てくれるメカニックの方、昨日22日の夕方にちゃんと来てくれました!日曜日に連絡してすぐ翌日来てくれて、しかも「来る」って言ったらちゃんと来る・・・日本では当たり前かもしれませんが、4年間のギリシャ滞在中では大手の業者さんをのぞいて、ほとんどあり得なかったことです。シシリー島の人が、なのかMarzamemiのマリン関係の人が、なのかわかりませんが、今の所本当にありがたいサービスを受けています。

4月22日(月):前日の夜から風が強くなっていましたが、22日は時間がたつにつれてますます強風になりました。外から港内に入り込む波は、サーフィンができるんない?っていうぐらい大きかった。

ブレークウォーターを超えて水しぶきが上がっていました。マリーナ何でも、これまでにないぐらいの波で、風も先週よりもさらに強い感じになっていました。メカニックの人は午前中はシラク―サの仕事に行っていて、その後に寄ってくれるという話だったので午後までは自由の身なのですが、風の強さと波で、SATOMI号を離れるのが不安になるぐらい。風向きがバウからになったので、ポンツーンにスターンが近づいてきました。大丈夫だとは思いましたが念のため、午後にエンジンを付けて少し前進さえてバウモーリンをさらにきつく締めました。それでも一番ポンツーンに近づいた時は、距離が50㎝ぐらいしか離れていませんでした。せっかく修理したので再度傷つけては残念なので、スターンにはフェンダーを余分につけておきました。

でもね、スターンに打ち付ける波のためにフェンダーが常に上下に動き、そのため通常ライフラインに結わえている時の結び方では緩んでしまい、1個流されちゃっていたんですよ!幸い主人がマリーナオフィスに行く途中に、反対側のポンツーンにひっかかっていたうちのフェンダーを見つけたので、無事レスキューできました。その後は厳重に結ぶ直し。

メカニックの方がラダー周辺にアクセスしやすいように、スターンロッカーに入れているものを全て出しました。

室内に荷物の山。

風予報では午後4時ちょっと過ぎは、この辺りはせいぜい18ノットとなっていましたが、実際は軽く20ノットを超えていました。おそらく突風時は30ノット近くになっていたと思います。船体の揺れやマリーナ内の波の立ち方が物語っていた。

夕方5時過ぎてもメカニックが来なかったので、もしかしたら今日は来ないのかもって思いはじめました。こういうことはギリシャで常に発生していたので特に驚きませんでしたけど、マリーナオフィスの人に聞きに行ったら「大丈夫、必ず今日来るということです。」とのこと。そしたら5時半ちょっと前に現れました!その頃には冷たい雨も降り始めていて、かなりな悪天候になっていたんですけどね。

主人が自分でテストした結果、オートパイロット本体の電気系統には問題がないので、接続とかではなく、おそらくポンプモーターの部分だと思うと説明しました。後ろに潜り込んだメカニックの方が、どんなトリックを使ったのか、一瞬ですがオートパイロットのモーターのスイッチが入ったんです!主人が「あ?直った?」というと「仮にはスタートできるけど、、内部で何か詰まっていると思います。」とのこと。

それからも何やらテストしていました。


でその後、メカニックの方はスターンバースから内側に入り込みました。



マニュアル操船の時はこのワイヤーがヘルムの動きをラダーに伝えます。

メカニックの方が、主人にモーターを外すことを説明しています。ワークショップに持ち帰り分解掃除、つまりオーバーホールをすることになりました。詰まりがあったのでその部分だけの手当てをすれば取り合えず作動するようですが、それではいつまた突然止まるのかわかりません。これを機会にしっかり分解掃除して組み直してもらうのが一番だと思っていたので、メカニックの方の提案は喜んで受けました。取り外すのは主人が自分でやるように、と言われましたが、翌朝23日の朝に取りに来て、その日の夕方には作業が終わるよ、とのこと。予想外に早くことが進み、さらに大幅な部品交換とかモーター全ての買い替えという事態にならず、本当にラッキーでした。

メカニックの方が帰ってから、主人は早速仕事に取り掛かり、1時間弱かかって取りはずしました。

仕事が終わりそうな頃合いを見計らって、パスタのディナーを用意。順調に冷凍庫の中身を消費できております。ステーキ肉を細かくカットし、ドライトマトの塩からさとパスタソースを半分ぐらい使い、残っていた赤ワインで煮込んだオリジナルソース。思った以上に美味しくできて、主人から「レストランでこれが出てきたらとってもハッピーだよ。18ユーロは出せるね。」と褒められました!ちゃんとしたレシピの料理は苦手なんですが、残りものであり合わせ料理を作ることにはちょっぴり自信があります。ただ難点は、同じものが2度とは作れないこと!毎回一期一会の出たとこ勝負です。

夜になっても強風はおさまらず、でしたが風向きが変わったのでポンツーンに接触する心配はなくなりました。さらに気になっていたオートパイロットの故障も、ポンプをまるっと新しく買い替えるという事態にはならなかったので、ほっとしました。

マルタに移動するための通過点として立ち寄ることにしたMarzamemiですが、マリーナオフィスの人の素晴らしい対応に驚いています。お願いしなくても割引きしてくれただけじゃなくて、日曜日だっていうのにメカニックにわざわざコンタクトを取ってくれて(連絡先だけ聞いて自分で手配するつもりだったので。)それをわざわざ電話で教えてくれたことからも、ヨッティ―の心情をしっかり理解した対応ぶり。私たちに対してだけじゃないのです。前夜にはいなかった船が朝起きたらいた・・・つまり夜中に到着したのに、ちゃんとマリネロは待機していて係留を手伝ったということ。横風が強かったので、ポンツーンで誰かラインを受け取ってくれないと夜半の接岸は不可能だったと思います。しかも私たちが再入港した時も風が強かったからなのか、テンダーで出てきていつでもアシストできるようにスタンバってくれていました。これまで入ったことがあるマリーナの中で、一番と言っていいほどの心配り具合。泊地アプリでもこの港内のマリーナは、どこも非常にいい評判です。さらに「来る」と言ったら悪天候でもちゃんと来てくれたメカニックの方。23日の朝8時ごろに取りに来て、その日の4時ぐらいには完成するよって言ってくれて、ちゃんと23日の今朝8時半ごろ取りに来ました!ギリシャではさんざん「来る来る詐欺」にあっていたので、期待しないのが当たり前になっていました。私たちがいるマリーナの人たちだけじゃなく、Marzamemiのマリン関係の方は、みんなちゃんとしていてプロ意識が高いようです。これがMarzamemiだけの事なのか、シシリー島の島民気質なのかを判断するほど長くはシシリーに滞在していないので、何とも言えませんが、少なくともイタリア本土で最初に入ったレウッカのマリーナの人たちよりもレベルが高いです。さらにローマ郊外オスティアに2ヶ月滞在した間に出会ったセールメーカーやメカニックと比べてもプロ意識もレベルも高いと思います。

イタリア人って私たちの中では「ちゃんとしていない。時間にルーズ」っていう印象がありましたがMarzamemiのマリーナに来てからはそれが全くあてはまらなかった、という嬉しい誤算を体験しています。

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