2024年4月5日金曜日

珍しく風予報バッチリ当たってオープンシーの泊地へGO!ーCalalandrusa Beach

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






4月4日は6時起床で引き続きカラブリアエリアを南下していきました。最初はブーツの靴底のつま先に近い方にあるマリーナに行こうと思っていたのですが、この時期ですでに80ユーロの係留代はちょっとねぇ~。でこれから数日とても穏やかな天気なのでその20マイルほど手間にあるイオニア海に面したビーチの泊地でアンカリングすることに。そういう場所はウネリで横揺れになりがちですが、思い切っていってみることにしました!

Camarマリーナの事務所。普段はほとんど誰もおらず、ドアがいつも空いているので自由に使っていいのです。
トイレとシャワーはこのドアの奥。普通の事務所の施設ですが、とても清潔で気持ちよく使えます。冷蔵庫にはワインとかビールが冷やしてあるのですが、鍵もかかっておらず、マリーナを使う人を信用しているんですね。ま、位置がコーストガードのワーフなのでその点はオーナーさんも利用者の身元がわれているから変な事はしないだろうって思っているんでしょう。

クロトーネの最後の夜は食べ放題オプションのある寿司レストランに行ってみました。

一人25.9ユーロとちょっとお高い気もしますが、アラカルトでもオーダーすることができて、アラカルトだと一人2皿ですぐにそれぐらいの値段になってしまうので、食べ放題にすることに。出てきた料理をみてちょっと納得。メニューの写真は多分アラカルトでオーダーした時の量で、食べ放題にするとその半分ぐらいの分量にのようです。でもかえってその方が嬉しい。だっていろいろな種類を食べられるからです。

餃子はこの後追加してもう1皿。左はビーフとマッシュルームの中華。チャイニーズ料理も沢山種類がありました。
唐揚げチキンチャーハン。あとレモンチキンと手巻き寿司を2個オーダーしました。お腹も一杯になったし、いろんな種類を食べられたので大満足。前日のはずれのレストランと同じぐらいのお値段だったので、こちらの方が断然満足度が高かったです。

お店のボスらしき人はアジア系の女性でした。とてもフレンドリーで、人気のお店みたい。前夜この前を通りかかった時、すごくにぎわっていたのを見たんですよね。
大満足のディナーで、クロトーネ最後の夜も平和にくれていきました。


4月4日(木):朝6時の目覚ましの音で起きました!昨夜はいなかった漁船みたいなのが後ろに止まっていました。夜のうちにやってきたのかな?

電気をはずして、ラインを簡単にくるりとクリートに回した形で、離岸です。

6時45分、港から出ていきました。前回の航海と違い、この日は海がとっても穏やかで波もありません。


この日の目的地は約50マイル先にある、イオニア海に面したビーチ沿いのアンカレッジです。クロトーネ付近にはセーリングできるほどの強さの風がないので、しばらくはエンジン走行です。7時15分すぎ、お腹が空いてきた私はヨーグルトにミューズリーで朝食です。

日本から持ち帰ってきた母手作りのリンゴジャム。実家滞在中は毎朝自家製ヨーグルトを食べていて、母手作りジャムも定番でした。

プレヴェザの Lidlで見つけたミューズリーが結構美味しい。リンゴをカットしたものも下に入っています。だんだんギリシャで買った食料が減ってきました。ちょっと寂しい感じ。

この辺り、小さな漁船や個人の釣り人の小型ボートがよくいるので、注意が必要です。

私が朝食を食べている間、主人がウォッチ。

全然風なし。


7時半すぎ。この先をぐるりと回ったあたりに行けば風がある予報です。エンジン走行だと7ノット以上軽くでるので、快走。波の影響がないのでとってもスムーズな走りで燃費もいいと思います。

私たちの手前にもう1隻ヨットがいるようです。この船この後ずっと付近にいたのですが、途中で変な動きをしてきたんですよねえ。

本日のアンカリングスポットはこの部分です。

2020年にSATOMI号をローマからギリシャプレヴェザに運んでいった軌跡が残っています。赤いラインがそれ。もう観光なしでひたすらデリバリ状態でした。このコースを10日ぐらいでこなしたかな。途中ワーフに繋げたのは赤丸印の2か所だけでした。メッシーナ海峡を出てからはいっきに50時間ちょっとかけてプレヴェザに向かいましたが、本当に大変な航海だった。



あの小舟、白い旗を立ててくれてたのでわかったのですが、ゴムボートみたいなテンダーなのでそうでなければかなり近くに行かないと見えなかった。

8時15分。まだまだ風なしエンジン走行中。

エンジンは2000回転ぐらい。

チャート上で見えていたヨット、肉眼でも見えるようになりました。SATOMI号は7ノット越えのスピードでぶっ飛ばしていていますがあちら側は5.5ノット程度なので追いついちゃいました。

8時55分、メインセールだけあげることにしました。

やっと本日の目的地に一直線になる位置までやってきたのです。この後風が徐々に強くなっている予報を信じていつでもセール走行に移行できるように準備しておきます。


ジェノアも出しました。この時メインセールが残り10㎝ほどの所で上がらなくなってしまいました。どうもセカンドリーフィングラインが引っかかっているみたい。マスト下にあるリーフィングラインのクラッチが自然に下がっているのが後でわかりました。なのでセールにかかるテンションはリリースできましたが、もうこのまま進むことに。自然にクラッチが降りちゃっていたので、次にセールをあげる時気を付けておこう。

9時ちょッと過ぎ、試しにエンジンを止めてみました。

ありゃりゃ、スピードはどんどん下がり、3ノット台に。これだとちょっと出てきた波にもまれちゃうなぁ。まだまだエンジン走行が続きそうです。



9時半、さっきまで前を走っていたヨットにかなり追いつきました。コース的にはこのままパラレルで走って行けば問題ないと思ったのでですが、この後、このヨットがちょっとコースを変えてきてこちら側に寄ってくるようになったんですね。で、あまりにも近づいてきたし速度はこちらの方が速いので追い抜くなら相手のバウを通過することもできたのですが、それは失礼かな思って私たちがコース変更をして、追い越す時に相手のスターンを通過することにしました。両方ともエンジン走行しているのはあきらかなので、コース変更の優先順位はどちらとも同じだと思いますけどね。



その後も相手の動きを注意しているキャプテン・ロブ。

でもね、また相手はコース変更していて、さらまたまた近寄ってきたのです。


あれよあれよという間にかなり接近してきて・・・乗っていたのはカップルみたいでさっ追い越した時笑顔で手を振ってくれたんですが、その後もこちらが微妙にコース変更して距離を開けようとしても、また近寄ってくるんですよ。一番近寄った時は相手の船のメーカー名までしっかり読めるぐらいの距離。最終的に5メートル以下ぐらいの距離になってきて、さすがにこれは不快でした。最初は話がしたいのかなって思ったんです。声を掛け合えるぐらい近くなってましたから。にもかかわらず、ポート側に来ずカップルはスターン側に座ったまま。

でもスピードは私たちの方が速いので、相手は私たちのバウを超えて追い越すことは無理。最終的に相手がコースをちょっと変えて私たちのスターンに回って離れていきました。本当にあれはいったい何がしたくてあんなに近寄ってきたのかな?

この後例のヨットは私たちのスターボード側をパラレルで走行していきました。目的地が同じなのかな?彼らも同じクロトーネから出発していたようですが私たちとは反対側のマリーナから出港したとのこと。キャプテン・ロブはチャート上に乗っていたのを覚えていました。

10時14分。そろそろ風がある位置に近づいてきたはずだけど・・・ってことでエンジンを止めてみました。

でもすぐにまだ弱すぎることがわかり再起動。1500回転ぐらいにしておきました。

セールをあげているのでエンジン回転数が低くてもスピードはかなり出ました。

だんだんヒールするようになってきたので、セール走行できるかも?


10時26分、再びエンジンを止めます。

10時29分、ありゃ3ノット台?まだダメかな。でも時々10ノット超えるようになっているし前方には白い波が時々見えるので、風が近いはず!

ビンゴ!10時31分、6ノットを軽く超えるようになりました。これならOK。

遅くなっても5ノット台を保てれば、残り25マイルぐらいなので、平均速度が5ノットでも5時間ちょっとで目的地に付けます。まだ10時半だから午後4時前には到着できるから余裕。

その後スピードはどんどん上がり、最低6ノットは保てるようになりました。やっと天気予報通りの風の通り道にたどり着いたよう。


セールも元気よく風を受けてはっています。

さらにスピードは上がり6.8ノット!



ちょっとだけ波が出てきましたが、間隔が長いし斜め横からなので時々バウしぶきが上がる程度で激しくパンチングするほどではありません。

10時55分。この頃にはかなり安定して体感14~16ノットの風が吹いてたので、スピードも快走がたもててついに7ノットを常時超えるようになりました。この日最高スピードは7.9ノットでした!

それと共にヒールし始めたけど。

これぐらいの角度でした。でも海は比較的スムーズだったので、すっごく快適快走でしたよ。


角度も60度に近くなりさらにスピードは安定して7ノット半ばを超えていました。

もう最高の気分でした。



12時15分ごろ。予報ではこの頃から風が弱まってくるとのことでした。確かに弱くはなってきましたが、角度がどんどん90度に近くなっていったので、相変わらず軽く7ノット越えのスピードで走り続けることができました。

ジェノアのテルテールサインもきれいにパラレルになっています!


12時22分。ついに時々90度以上を超えて後方に回り出した風。強さも弱まったのでスピードは落ちましたが、まだまだセール走行を続けます。あとたったの12マイルちょっと。

風の角度が変わったのに合わせてメインセールを出っ張らさせています。


とうとう後方に回った風。12時半すぎ。

そのまま午後2時までセール走行で粘りましたが、最終的にセールがバタバタし始めたのを機会にセールを全て下ろすことにしました。どうせもう泊地はすぐそこです。

午後2時21分、本地の泊地、Calalandrusa Beachにやってきました。ここは結構遠浅。海底は砂地ですが、シップレックが何個かあるらしく、それを避けないといけないので、いつも通りぐるりと円を描いてどの方向に変わっても座礁しないように確認してからアンカーを下ろしました。アンカーはすぐ効いたのがわかりましたよ。

14時39分、キール下3.2メートルの位置にアンカーを下ろして本日の航海終了です。すでに風はほとんどなく、イオニア海に面している割には波もほとんど感じませんが、念のためチェーンは30メートル出しています。
青丸の位置におります。


あっちはイオニア海。風は南からなのですが、波はほとんどないのと、夜になると西側(陸側)に風向きが変わるので今夜は快適なはずです。


ランチ兼早めのディナー。アンカーを下ろしたらすぐに私は料理開始でした。その間主人はアンカーにスナッバーを付けたりセールをレイジーバッグに閉じたりと整理整頓。ギリシャで買ってきたマリネしたビーフステーキとマッシュポテトにグリーンピース。たまにはお家ご飯が嬉しい。プロセッコもギリシャのLidlで買ってきたもの。

時間がたつにつれてどんどん穏やかになり、全く揺れませんでした。夜もすごく平和で、レウッカ野マリーナにいた時の方がよっぽど揺れていた!ぐっすり眠れました。


4月5日(金):朝起きたら、再度方向が変わっていて、またイオニア海に面していました。でもこんなに穏やか。

これから数日全然風がないので、金曜日もここでもう1泊します。

珍しく風予報がバッチリ当たり、しかも予報よりも長くセール走行できるだけの風が吹いてたので、久々に楽しいクルージングでした。Calalandrusa Beachは夏場はきっと賑やかなビーチだと思いますが、今は人っ子一人いません。ビーチ付近にも何もなさそうなので、上陸せず金曜日はいち日船内でくつろぐ予定です。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿