2024年4月4日木曜日

イタリアにもトランジットログらしきものがあったようです!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





VAT支払い済みのSATOMI号で、しかも乗船している私たちはギリシャのレジデントカードを保有しているし、同じEUのギリシャからイタリアに来たので何の手続きも要らないと思っていたのですが、イタリアでもトランジットログらしきものがあったようです。早速手続きしてきました。クロトーネがギリシャとも関係が深かったこともわかり興味深い滞在となりました。


このフェンダーをステップ代わりにして乗り降りします。

4月3日(水):前日マリーナオーナーのマルコさんが「Constituto」をカスタムで作ってもラう必要がありますよ、と言ったので夕方取り合ず主人はカスタムに出向いたんですね。そしたらカスタムでは何のことかわからなかったみたい。私たちは同じEUのギリシャからイタリアに入ってるし、しかもギリシャのレジデントカード保有者なのでジェンゲン条約の滞在期限にも無関係。なのでカスタム的には特に何の手続きも必要ではないんです。で、もしなにがしかの手続きが必要だとしたら、ポートポリスだろう、ということで朝食後行ってみることにしました。

以前泊地アプリで、そんなようなことを目にしたことがあったのですが、ほとんどの人が何も言っていなかったし、イタリア最初の入港地レウッカのマリーナの人も何にも言ってませんでした。ネットで見た時はVAT未支払いの船だけが対象みたいだったので、SATOMI号には関係ないと思っていたんですよね。

ポートポリスはマリーナから徒歩5分ぐらいの場所でした。商業ポートのマリーナにいるので、カスタムもこういう施設も近くて便利。で、受付で「Constituto」と言ったら、IDカード(ギリシャのレジデントカードを出しました。)を見せるように言われて訪問者記録ノートに記録されて、しばらく待つように言われました。5分もせずに部屋によばれてハーバーマスターらしき人に書類を見せるように言われました。イタリア語はわかりません、というと、相手もあまり英語が得意ではないらしく、さっきの受付の若いお嬢さんがちょっと話せるみたいで通訳として同席してくれました。

最初にイタリアに入った場所がレウッカだったのですが、そこでは何も言われなかったので手続きしていないんですが、特にそれは問題ではなかったみたいで「しょうがないなぁ」的な感じでした。でその前はどこなの?ってことで、プレヴェザのポートポリスで作ってもらった出港書類を見せてOK。クルーリストは昨年6月にアルバニア入国の際にエージェントに作成してもらったものを、その後ギリシャに戻ってからでも利用されていて、今回もそれでOKでした!ギリシャ入国の際はそれにスタンプを押してもらっただけでした。クルーが変わっていないから使いまわしできるのかも。

トランジットログ自体はA3のコピー用紙のペラっとしたものを二つおりにしただけのもの。

それにアルバニア、サランデのエージェントが作ったクルーリストが添付されています。ずっと保管しておいてよかったぁ~。

表紙の裏には、クロトーネに来た日と出る予定の日付が記載されていました。

全ての手続きは30分もしないで終了。後でネットで調べてみたら、オーストラリア船籍の人が自身のブログで「全ての非EU船籍はイタリア海域航海中はConstitutoを保持する必要がある」って書いてましたが、Noonsiteという各国の入出港手続きを紹介しているサイトでは「非EU船籍ならびに、EU内でVATを支払っていない全ての船」がConstitutoが必要と書いてありました。それならVAT支払い済みのSATOMI号は不要だと思うんだけどね、船籍が非EUフラッグだからってことかな。イタリア船籍のままにしておけばよかった、とまた思った瞬間です。でも手続きは無料だったし、この先もメジャーな港に入港しなければ特に何の手続きも必要ないみたいだから、気にしないことにしました。プレヴェザで再会したカタマランに乗るイギリス人カップルも、昨年イタリアに行ってましたがそんなことは一言も行っていなかったので、あまり知られていないのかもしれません。というのは、ギリシャのトランジットログみたいに厳しくないみたいなので、ポートオーソリティーでも場所によって、人によって認識が違うらしのです。なので、手続きしていなくてもそのままですんでしまう事も多いようですが、マリーナのマルコさんがポートポリスに私たちの入港を事前に連絡しておいてくれて、存在が知られているので、正式な手続きをしておくことにしました。これでコーストガードに呼び止められて(たまにアンカレッジでもそういうことがある、と泊地アプリに書かれていた。)書類を見せろと言われた時でも、Constitutoがあると面倒がないらしい。

手続後、反対側にあるマリーナの方を見に行ってみました。

こちら側には海水浴場があるみたいで、リゾートの雰囲気があり華やかです。


街の中心には、私たちがいる方がちょっと近いけどね。

海岸沿いの大きなカバンにこんな地図がありました。これ、クロトーネとギリシャの関係を示しているんです。大昔、ギリシャの植民都市クロトーンが起源だそうです。この地図からするとクロトーネにはペロポネソス半島のギリシャ人が入植していたみたいですね。

紀元前5~6世紀の数学者&哲学者のピタゴラスにも関係があり、クロトーネでピタゴラス学派を形成し活動したそうです。(Wikipedia引用)きっとそれを説明した看板でしょう。なにせイタリア語の説明しかなかったので、絵から想像です。


その後、マリーナの方に行ってみました。一番手前のマリーナはセーリングクラブのマリーナみたいで、ビジターの空きはないってことでした。わかってたけどね。予報では5ノット程度とのことでしたが、最低でも10ノットは吹いていて、白波も見えましたよ。ウネリがちょこっと入っているみたいで係留されているヨットは少し揺れていました。レウッカでの大揺れの後ではお金を払うなら絶対揺れない方がいいと思ったので、反対側にして本当に良かった。あとでわかったんですが、Carmarの方が係留代も10ユーロやすかったのです!

次は、スーパーマーケットを探して街中をお散歩。途中、古城の外壁に出ました。


せっかくなのでちょっと覗いてみることに。




あれ、城壁の上に住居がある!お店とかレストランではなく普通の住居みたいです。


小さい中庭だけでその奥はありませんでした。古城の中には入れないみたい。または入り口が違うのかな?スーパーがお昼休みになる前に行きたいので先を急ぎます。

これが古城の壁の上に立っていた家の入口部分。

クロトーネがギリシャ植民地だったということで、今でもそれに由来したものを見つけました。(多分だけど。)2軒目の家のバルコニー、白い柱が並んでいますよね。ギリシャ人の典型的な家。ギリシャ人の子孫なのかな。

さらにその家のはす向かいのデカい建物はまさしくギリシャの神殿でお馴染みの柱がどん着いてました。今でもギリシャ人の方たちは家を建てる時、こういう柱をデザインに使っていますよ。だからオーストラリアでもギリシャ人のお家はすぐわかります。

スーパーに行った時は、すでにシエスタの時間で閉店でしたが、その途中に閉まりかけの青空マーケットがあり、そこで野菜をゲットできたので、スーパーは不要となりました。

昨日は前にもう1隻ドイツ船籍がいましたが、今朝8時ぐらいに出港していったので、私たちだけ。奥に見えるマリーナオフィスには昼間は人が誰もいなかったりするんですが、24時間鍵が開いていて、いつでもトイレとシャワーが使えるようになっています。一個しか施設がないのですが、他に誰もいないから私たち専用です。


周囲をほぼぐるりと囲まれているんで、風もほとんど感じないし、ウネリは全くなし。海上にいるのを忘れるぐらい昨夜はぐっすり眠れました。

4月4日は微風ですが、風向きは悪くないので次の泊地に移動予定です。久しぶりにアンカリングする予定!少しづつシシリー島に向かって移動を続けます。

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2 件のコメント:

  1. こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。今回トランジットログが必要とのことで、Constituto?を登録したとの事でしたが、船籍がEU外というのが主な問題だったのでしょうか?自分もいつか欧州を自艇で回って見たいと思っているので、参考にさせていただければと思った次第です。ちなみにですが、自分は電動ステップか電動折りたたみ自転車を携帯すれば、ポートビジットが快適になるかなぁ、などと考えて試しに電動折りたたみを買ったんです。なんと使うまえに盗まれてしまいましたが・・・

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    1. いつもご覧いただき、ありがとうございます。VATを支払ってない船は船籍に関わらず登録が必要らしのですが、大体その場合は船籍がEUでないんですよね。EU船籍ならほぼ確実にVATを支払っているはずですから。でも船の所有が会社組織になっているとVATを払わなくてもいいというのも聞いたので、そういう場合も含めて、VAT未払船及び非EU船籍がConsitituteが必要なんでしょうね。未払い船は18ヶ月ごとにEUからいったん出ないといけないという面倒がありますので、その点SATOMI号は問題なし、です。ギリシャでは無制限のトランジットログを発行されていたので、滞在期間を証明するのは不要でしたが、今後EU内にいる間は常にVAT支払い済み領収書を船籍登録書と共に保管してます。今回、それを見せましたがそれでもConsititutoは作成されたので、やはり船籍が関係してるんだと思います。ちなみに自転車ですが、私達は持ってません。これまで特に不便に感じたことはないです。船に積んでるとサビ安いし折りたみといえども場所を取るので。

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