皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
VAT支払い済みのSATOMI号で、しかも乗船している私たちはギリシャのレジデントカードを保有しているし、同じEUのギリシャからイタリアに来たので何の手続きも要らないと思っていたのですが、イタリアでもトランジットログらしきものがあったようです。早速手続きしてきました。クロトーネがギリシャとも関係が深かったこともわかり興味深い滞在となりました。
以前泊地アプリで、そんなようなことを目にしたことがあったのですが、ほとんどの人が何も言っていなかったし、イタリア最初の入港地レウッカのマリーナの人も何にも言ってませんでした。ネットで見た時はVAT未支払いの船だけが対象みたいだったので、SATOMI号には関係ないと思っていたんですよね。
ポートポリスはマリーナから徒歩5分ぐらいの場所でした。商業ポートのマリーナにいるので、カスタムもこういう施設も近くて便利。で、受付で「Constituto」と言ったら、IDカード(ギリシャのレジデントカードを出しました。)を見せるように言われて訪問者記録ノートに記録されて、しばらく待つように言われました。5分もせずに部屋によばれてハーバーマスターらしき人に書類を見せるように言われました。イタリア語はわかりません、というと、相手もあまり英語が得意ではないらしく、さっきの受付の若いお嬢さんがちょっと話せるみたいで通訳として同席してくれました。
最初にイタリアに入った場所がレウッカだったのですが、そこでは何も言われなかったので手続きしていないんですが、特にそれは問題ではなかったみたいで「しょうがないなぁ」的な感じでした。でその前はどこなの?ってことで、プレヴェザのポートポリスで作ってもらった出港書類を見せてOK。クルーリストは昨年6月にアルバニア入国の際にエージェントに作成してもらったものを、その後ギリシャに戻ってからでも利用されていて、今回もそれでOKでした!ギリシャ入国の際はそれにスタンプを押してもらっただけでした。クルーが変わっていないから使いまわしできるのかも。
トランジットログ自体はA3のコピー用紙のペラっとしたものを二つおりにしただけのもの。
全ての手続きは30分もしないで終了。後でネットで調べてみたら、オーストラリア船籍の人が自身のブログで「全ての非EU船籍はイタリア海域航海中はConstitutoを保持する必要がある」って書いてましたが、Noonsiteという各国の入出港手続きを紹介しているサイトでは「非EU船籍ならびに、EU内でVATを支払っていない全ての船」がConstitutoが必要と書いてありました。それならVAT支払い済みのSATOMI号は不要だと思うんだけどね、船籍が非EUフラッグだからってことかな。イタリア船籍のままにしておけばよかった、とまた思った瞬間です。でも手続きは無料だったし、この先もメジャーな港に入港しなければ特に何の手続きも必要ないみたいだから、気にしないことにしました。プレヴェザで再会したカタマランに乗るイギリス人カップルも、昨年イタリアに行ってましたがそんなことは一言も行っていなかったので、あまり知られていないのかもしれません。というのは、ギリシャのトランジットログみたいに厳しくないみたいなので、ポートオーソリティーでも場所によって、人によって認識が違うらしのです。なので、手続きしていなくてもそのままですんでしまう事も多いようですが、マリーナのマルコさんがポートポリスに私たちの入港を事前に連絡しておいてくれて、存在が知られているので、正式な手続きをしておくことにしました。これでコーストガードに呼び止められて(たまにアンカレッジでもそういうことがある、と泊地アプリに書かれていた。)書類を見せろと言われた時でも、Constitutoがあると面倒がないらしい。
紀元前5~6世紀の数学者&哲学者のピタゴラスにも関係があり、クロトーネでピタゴラス学派を形成し活動したそうです。(Wikipedia引用)きっとそれを説明した看板でしょう。なにせイタリア語の説明しかなかったので、絵から想像です。
昨日は前にもう1隻ドイツ船籍がいましたが、今朝8時ぐらいに出港していったので、私たちだけ。奥に見えるマリーナオフィスには昼間は人が誰もいなかったりするんですが、24時間鍵が開いていて、いつでもトイレとシャワーが使えるようになっています。一個しか施設がないのですが、他に誰もいないから私たち専用です。
周囲をほぼぐるりと囲まれているんで、風もほとんど感じないし、ウネリは全くなし。海上にいるのを忘れるぐらい昨夜はぐっすり眠れました。
4月4日は微風ですが、風向きは悪くないので次の泊地に移動予定です。久しぶりにアンカリングする予定!少しづつシシリー島に向かって移動を続けます。
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こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。今回トランジットログが必要とのことで、Constituto?を登録したとの事でしたが、船籍がEU外というのが主な問題だったのでしょうか?自分もいつか欧州を自艇で回って見たいと思っているので、参考にさせていただければと思った次第です。ちなみにですが、自分は電動ステップか電動折りたたみ自転車を携帯すれば、ポートビジットが快適になるかなぁ、などと考えて試しに電動折りたたみを買ったんです。なんと使うまえに盗まれてしまいましたが・・・
返信削除いつもご覧いただき、ありがとうございます。VATを支払ってない船は船籍に関わらず登録が必要らしのですが、大体その場合は船籍がEUでないんですよね。EU船籍ならほぼ確実にVATを支払っているはずですから。でも船の所有が会社組織になっているとVATを払わなくてもいいというのも聞いたので、そういう場合も含めて、VAT未払船及び非EU船籍がConsitituteが必要なんでしょうね。未払い船は18ヶ月ごとにEUからいったん出ないといけないという面倒がありますので、その点SATOMI号は問題なし、です。ギリシャでは無制限のトランジットログを発行されていたので、滞在期間を証明するのは不要でしたが、今後EU内にいる間は常にVAT支払い済み領収書を船籍登録書と共に保管してます。今回、それを見せましたがそれでもConsititutoは作成されたので、やはり船籍が関係してるんだと思います。ちなみに自転車ですが、私達は持ってません。これまで特に不便に感じたことはないです。船に積んでるとサビ安いし折りたみといえども場所を取るので。
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