2024年4月12日金曜日

ハリウッド大スターがホリデーに来た街ーMarzamemi

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





二日間滞在したシラク―サを4月11日の朝に出発しました。港内でセールをあげてから、目的地のマリーナのブレークウォーターの前までずっとセール走行できた素晴らしい一日でしたよ。その分最低4回はタックしましたけどね。やっと到着したと思ったら、なんと予約したのとは違うマリーナに入っていたっていう、お茶目な出来事も!

4月11日(木):朝は7時頃に起きて、ゆっくり船内で食事をしてから出発。10時頃にならないと風が出てこないからです。テンダーも朝食後につり上げて9時50分出発です。

大きな港なので、ブレークウォーターの内側にいる間にメインセールをあげました。

それだけで7ノット越えのスピードが既に出ましたよ。

その後すぐにジェノアも出して外にGOGO!

風はすでに最低12ノットは吹いていて、いい感じです。

ブレークウォーター付近になると結構波が立っていました。

水深が浅いので余計に波が逆立っていて、結構揺れました。


8ノット!

角度もいい感じ。外に出たら方向転換しますが、取り合えずしばらくはこの角度。


進行角度の具合で、波が横からやってくるので左右に大きく揺さぶられました。


これなんか2メートルぐらいあったと思います。そのたびにジェノアとかがバタバタしますが、しばらくの我慢。

10時36分、外に出たので進路変更して、風がダウンウインドになりました。このままのスピードで言ってくれれば3時間ぐらいで到着するかな。

セールをうんと張り出します。

約10分後、1回目のタック。これで波が後ろからくるようになったのでさっきよりスムーズになりました。

波に押されるたび、スピードがいっきに上がります。

サーフィン状態のSATOMI号でした。

波に乗っていない時でも、8ノットを超える快速です。

あ~なんて気持ちがいい!

この角度のままいけたら、目的地のMarzamemiまで一直線の角度じゃないですか!



波の押されていい感じで滑るように進んでいます。

ですが、予報では徐々に風が弱くなっていくはずなので、角度は悪くないですがスピードは途中で落ちてくるとみていましたなので、11時20分ごろには12ノット前後の風になり8ノットを超えるのは時々になりました。それでも7ノット台だから全然OKですけどね。

11時43分ジェノアのテルテールサインを確認しているキャプテン。

12時10分前、再びタック。

風向きが微妙で、150度ぐらいなので注意しておかないと反対側にまわってしまいます。

ジェノアが反対側に

12時半、再びタック。3回目かな?

でもここまで陸の形に添ってうまくタックを繰り返して順調にセール走行できているので、すごく達成感です。

風もかなり弱くなっているのでスピードは6ノット台に落ちました。


タックしたけどまたどんどん真後ろに近い角度になってきたので、あと1回ぐらいタックしないといけないようです。そのタイミングをうかがいます。


1時ちょっとすぎ、ランチ。冷凍してあったハンバーグミートを解凍してサンドイッチ日ていた主人。私はこの少し前にカップヌードル焼きそばを食べていたのですが、ちょっぴり味見しました。


1時50分、最後のタックをしました。

90度に近い角度になったので、スピードが再びいい感じに。でもこのあたりキール下3.8メートルとすごく浅いので波が逆立っています。

さらに浅くなってきた!一番浅かったところはキール下2メートルを切りましたが一瞬でした。

これで岸に平行になりました。このままマリーナのブレークウォーター前までセール走行できます。

ちょっと深くなってきて安心。

あれがMarzamemiの街だ。

そのちょっと先に入港予定のマリーがあります。港内には3つのマリーナが隣あっていて、その中で一番安いマリーナを選びました。1泊55ユーロと言われたのですが、5日間滞在するから安くなるか?と聞いたら一日50ユーロになりました。ブレークウォーターを通り過ごした場所で、セールを下ろしました。本日は最初から最後までセールだけで来れたのですっごい満足感です。時間的にも24マイルほどを4時間でこれたので、平均6ノットで快走でした。

中に入っていくととっても穏やか。風はまだ結構ビュービューしていたんですけど波がないから安全。中に入ってからテンダーを準備。すると主人の携帯にメッセージがあるのに気が付きました。予約したマリーナから「今どこですか?何時ごろ到着しますか?」というもの。こんな風に連絡してきたマリーナ、今までありませんでした。で、今もうついてますと返信するとワーフで誰か待っているというのことだったので、見渡してみると二人の男性が一番外のポンツーンで手を振っていました。下の写真の青丸の位置です。

ちょっと前がつかえていましたが、バウスラスター全開でほぼ直角に曲がながらバックしていき一発でOK。ま両隣りが開いていたのもあったけど。二人がかりでラインを受け取ってもらい、バウモーリンラインを渡されていつも以上に楽々接岸できました。

電気も水も係留代に含まれています。その後すぐに主人がオフィスにチェックインにいったのですが、帰ってきたらいきなり「間違ったマリーナに入っちゃった。出るぞ!」と言い出したんです。そう、その時気が付いたんですが、私たちが予約したのは港内にある4つのマリーナのうち、上の写真の白いアンカーマークのマリーナだったんです。でも入ってしまったのはブルーのアンカーマーク。で主人が再度「書類を取り返してくる。」と事務所に戻って行くことに。その時本来予約していたマリーナからもメッセージがはいっていて「違う場所に入っているよ。」とのこと。

でせっかく、早速電気もつなげてほっとしたのに、また出るなんて面倒だなぁ~と思ったのですが、入ってしまったマリーナは4つのうちで一番高い場所で一泊70ユーロなんですよ。だから、なんとしても出て行かねば。

で10分ぐらいしたら主人から電話がかかってきて「動かなくてもよくなった。」とのこと。
その後結構30分ぐらいかかってもやっともどってきたのですが、なんかマリーナのオーナー同士で話がついたらしく私たちは移動せずに、もともと予約したマリーナが提示してくれた1泊50ユーロで滞在してOkになったそうです。ラッキー!主人いわく、間違って入った方のマリーナの人もいい人だったそうです。シシリー島での見どころをメモを書いていろいろ教えてくれたそうです。

その話を聞いて、ちょっとピンときたのは、ナビリーの泊地アプリを見ると私たちが入った1時間ぐらい前に、本来予約していたマリーナに別の船がはいっていたみたいなんですね。で、もしかしたらその船は本当は、私たちが間違って入ったマリーナに予約していたから、その船をまってポンツーンに人が出ていたのかも。でオーナーさんはそのことを知らず、係留手伝いのマリネロだけが先に別の船を違うマリーナに案内していてたんじゃないかってこと。そうなると、2隻の船を交換して接岸し直さないといけなくなります。誘導されるままに係留しているので、マリーナ側にも落ち度があります。で、二つのオーナーさんが話し合ってお客さんを交換することにしたんじゃないかな。もう一つの船はSATOMI号より小さいので私たちが1日50ユーロしか払わなくても間違って入ったマリーナには支障がなかったのかもしれません。これはあくまでも私の想像ですけど。または、単に正しい方のマリネロがまた係留手伝いをするのが面倒だっだけかも。いずれにしてもオーナーさん同士で話をつけてくれたので、すごく助かりました。泊地アプリでも、ここの港の人たちはすごくいい人ばかリというコメントを見ました。主人もそう言っていたし。

で、一見落着したので、その後夕方まで翌日からのドライブ旅行の計画を立てたりしてゆっくりしました。

夕食の時間になり街に繰り出すことに。街と言っても海辺のMarzamemiは港沿いのちょとした集落だけ。ちゃんとした近くの街へは車で10分ぐらいかかります。Marzamemiにも徒歩で20分ぐらいかかります。

こちらにも小さな港がありますが、こちらは小型の漁船しかいませんでしたし、多分浅いからヨットは入れないと思う。


港ぞいにいい感じのお店が連なっていました。この街、ほとんど世に知られていないと思うんですが、本来行くはずのマリーナのオーナーさんによると、昨年ハリウッドの大スター、ジョージ・クルーニーがホリデーで来たそうです。さらにマドンナもホリデーで来たそうで、一緒に撮った写真が事務所にあるそうです。それも見たくてそのマリーナを予約したのでちょっと残念。まだシーズン前だからレストランも全部は営業していませんが、夏場はきっとかなり賑やかになんでしょうね。それでもきっとシラク―サやカターニアと比べたらひっそりとしていると思うので、大スターがお忍び風に来るのにぴったりなのかも。

広場のまわりのレストランは全部営業していました。全部メニューをチェックしたけど、このお店に決定。

後ろの建物は雑貨屋さんのよう。また後日改めてじっくり見にくるつもりです。


オーダーしたのはアランチー二、マグロのタタール、そしてアンガスビーフ。

アランチーニはシシリーの名物だそうで写真だと小さく見えますが、実際は野球のボールよりも一回り大きいサイズです。エビのアランチーニで生の海老の切り身が上に乗っかっていて、それに海老ビスクソースをかけて食べるのです。もう最高に美味しくて、ソースをパンチに付けて食べました。中は勿論チーズリゾット。アランチーニってイタリア風おにぎりのフライって感じです。

もう1つの前菜は、マグロのタタール。やっぱ刺身系は外せない。イタリアに来てからマグロが本当に美味しいのです。グリルもマグロにカツオがメニューに多く、この地方でよく取れるみたい。これもね、ツナ缶よりちょっと背が高いサイズですが、ギュッと固めてあるので崩すと結構量があるんですよ。

メインはブラックアンガスのステーキ。もうこれも本当に美味しかった。主事にいわく「和牛ビーフの味がする。」だって。うん確かに。レアでと言ったらちゃんとレアでできました。全部を一人一人注文していたら食べ切れないのですが、二人でシェアすると前菜も2種類試せるのが嬉しい。量的には丁度いいのです。ステーキは厚さがあるので、私は一切れで十分満足できました。

脂身部分をあげたので、可愛い子猫ちゃんがずっとテーブルにひっついていた。

そしてデザートにも挑戦。これはイカ墨とラムをスポンジに浸したケーキで真っ黒でした。生クリームに見えるのはマスカルポーネ。チョコレートムース的なクリームとちょっとほろ苦さを感じるケーキの相性が抜群。いつもはスポンジケーキってちょっと苦手な私ですが、これは確実に半分はしっかり食べました。この後さらに主人はエスプレッソにフルーツリキュールをオーダーしていた。しかも両方を混ぜて飲んで、お店の人に驚かれました!でもね、ウィスキーをいれたアイリッシュコーヒーってのがあるぐらいだから、特に変なわけではないと思う。お店の人が面白がったので「新しメニューにしたら?」と言ったら「それいいですねぇ。」と笑っていました。

食事が終わったころにはすっかり日が暮れて、ライトアップされた広場はさらにいい雰囲気に。人どおりがあまりなく静かなのが、さらにいいムードです。


SATOMI号への帰り道、ゲームカフェみたいなのを見つけて入ってみました。

ミニボーリングレーンがあったよ!

ちょっとしたゲーセン風。

ピンボールマシンに挑戦の主人。1ユーロで、ボーナスポイントをゲットしたので、ボール10個分ぐらい遊べました。


シラク―サの港内からセーリングをスタートして、目的地の港の目の前までずっとセーリングできたの本当に楽しかったし満足度満点でした。ちょっとしたハプニングもありましたが、それも丸く収まり、レストランのクオリティーも小さな街なのにすごく高くて朝から晩まで本当に充実した夢のような一日でした。

Marzamemiに来たのは、この後マルタ島に移動したいからなのですが、これから1週間ぐらいこの地域は強風が続いたり、大波が続くんですね。なのでどこかで時間をつぶさないといけなかったのです。最初はシラク―サの港は無料だからそこに居ようかなって思ってたんですが、それだと毎日船に帰ってこないとけません。マリーナは高いし。

で、シシリー島東側では比較的お値打ちなマリーナがあるMarzamemiにSATOMI号を置いていて、風待ちの間レンタカーでシシリー島ドライブ旅行に出かけることにしたのです。マルタの後はまたシシリーに戻り西側を北上しローマを目指すのですが、それだと海岸沿いしか観光できないから、どこかの時点で船を安全に放置しておいて内陸観光をしたいと思っていました。なのでタイミング的にはバッチリ。今日12日の午後から、早速ドライブ旅行に出かけま~す!特に有名な観光地じゃないと思いますが、その分素顔のシシリーを体験できるんじゃないかな。

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