2024年4月7日日曜日

ビーチアンカレッジでちょっぴりスリリングな経験&エトナ山を眺めてPunta di Spropolo

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!






イオニア海に面したCalalandrusa Beachのアンカレッジには5日も滞在。揺れもほとんどなく快適に過ごせました。上陸もしなくて退屈なぐらいな一日だったのに夕方になってちょっとしたドラマを目撃!そして6日土曜日は、ブーツの靴時の位置にある次の泊地へと向かいました。シシリー島にどんどん近づいています。

4月4日、5日都滞在したCalalandrusa Beachの泊地。海岸沿いに電車が走っていました。

パンを買い忘れていたので底をついてきたと思ったら、冷凍庫に冷凍していたパンを発見!ソーセージにトマト&オニオンのキャプテンズ・ブレックファーストでした。

お天気もよくて、しかもほとんど揺れないのでついついうとうとしちゃうんですが、午後になって主人は、調子が悪かった私のワードローブの扉のフックの修理を開始しました。フックで扉が開かないようになっているんですが、かみ合わせが悪くなっていて、先日大揺れ野航海の時に引っかかって扉があかなくなってしまっていました。海上なのに全然揺れないから作業も楽々です。

本当に今日は退屈なぐらい平和な一日だ、と思っていたら・・・夕方5時頃何やら上空に爆音がきこえてきたのです。音はどんどん近づいてきました。空を見上げるとヘリコプターがかなり近づいてきていてSATOMI号の頭上を旋回しているではありませんか。

グルグル大きく円を描いて飛んでいるので、最初ヘリで観光ツアーかなって思ってました。この季節にこんなところでアンカリングしているヨットを見るのは珍しいから、ヘリのパイロットが低空飛行してお客さんにヨットを見せているんだよ、なんて主人は言っていました。
それにしてもうるさいなぁ~。

5分ほど上空をぐるぐるしたあと、ビーチに着陸しようとしているのか、ビーチに砂煙が経つぐらいまで接近してきました。

夕食の準備が出てきて、さあ食べようと思ったのですが音がうるさいのと、いったい何が起こっているのか興味深々で、食べるどころでなくなった!

一旦は着陸をあきらめて上昇したのですが、再度降りてきて5時17分にビーチよりも奥の方に着陸したんです。そしてヘリコプターから2人ほど降りてきたようでした。

良くみたら、ビーチに車とボートがいました。思い出した、午後2時ぐらいにたしかあのボート海からやってきたんですよね。で車がトレーラーに上げていたんだった。

望遠鏡を持ち出しきてみてみると、なにやら黒いユニフォーム的なものを着た人が3人ぐらいいて車の周りをウロウロしていました。この写真は携帯で超望遠で取ったもの。洋服が黒ずくめの人が数名いたので、警察?もしかして何かの事件?だとしたらヘリコプターを飛ばしてまで来るなんてかなりな大事じゃない?って主人を私の妄想は膨らむばかり。

ヘリコプターはずっとエンジンをかけたままでした。車の辺りからも人が出てきていて、望遠鏡で見ていたら、私服らしき人もいて、二人ずれでビーチの右側に歩いて行った人もいたり、左側に一人で歩いてる人もいて、全く何が起こっているのか想像がつかないんですよ。本当にヘリコプターの人達は警察関係なんだろか?でググってみたらヘリコプターは警察でもコーストガードでもネイビーのモノでもなさそうでした。「警察だって民間のヘリをレンタルするんじゃないの?」と主人はいいましたが・・・・私は良からなぬ想像がわいてきて「まさかドラッグの受け渡しじゃないよね。だったら目撃している私たち、やばいんじゃないの?」なんてことを思ってしまった。ずっと見ていても望遠鏡でもあまりはっきりとは何が起こっているのかわからかったので、そのうち飽きてきて夕食を食べ出しました。

すっかり食べ終わった頃、ヘリコプターは飛び立っていきました。でも1時間弱ぐらい滞在してたんですよね。その後ビーチからは車も去っていきました。ということはヘリと車の人は知り合いというか、関連があったわけですよね。いったいあれは何だったのか、結局わからずじまい。その夜はそのことが気になってしまい、夜中にボートでやってきて、目撃者を消す!なんてことにならないかと、ドキドキしてちょっとの事でも起きちゃいました。



4月6日(土):前夜よりちょっぴり横揺れありましたが、レウッカのマリーナにいた時よりも全然揺れがない。この先当分レウッカマリーナでの不快感が横揺れの度合いの基準となっていきそうです。結局目撃者は消されることなく、無事朝を迎えました。7時に目覚ましをかけていたんですが、6時半ぐらいには目が覚めていたので、出発することに。

朝6時57分アンカーアップ。アンカリングだと出発作業が本当に簡単でいいなぁ。私が着替えている間に主人が一人でやっていました。見てこの平和な海面。今日は全くといっていいほど風がないのでエンジン走行です。

夕食の食器洗いがすんでいなかったので、平和で揺れのない走行をいいことに、出発してからすぐに私はキッチンで食器洗いに専念しました。

海岸沿いをどんどん南下していくのですが、この辺り、沢山トラップがあるのでウォッチをしっかりしないといけません。

三角のコーンみたいなのは、釣り禁止エリアを示すものだそうです。


動いてるんですけどね、全然波もたたない。

主人がウォッチしている間、お腹が空いていた私はインスタントのマカロニチーズを朝ご飯代わりに食べました。その後主人と交代して、私が前方見張り。主人は前日のパスタソースの残りとトーストでちゃんとした朝食をとっていました。

まずはこのまま一直線に進み、その後ぐるりと靴底の方に回ると合計でだいたい45マイルの走行距離です。


前回よりもさらに短い航海ですが、エンジン走行で7ノット越えのスピードなので6時間半ぐらいで着くだろうなぁ。この部分にある泊地にアンカリングします。

Punta di Spropoloという場所。

あらあら、まだまだトラップがありますね。目が離せません。

ギリシャプレヴェザのお祭りの時に色紙の紙吹雪で染まってしまっていた船体上のマットレスはいつの間にか色が消えていました。良かった!

それにしても、岸がこんなに近いのに、イタリアのネットは海上だと接続が不安定。イタリアの方が進出いることばかりですが、唯一ギリシャが勝った!と思うのはネットのカバーエリアです。どんな離島でもまず間違いなく4Gでしかもかなりなハイスピードでネットが使えていて、航海中でも周りに島が見えなくてもネットが繋がらないっていう場所、非常に少なかったです。ギリシャの最後の島、オソノイ島を離れて、イタリアレウッカを目指していた時、イタリア海域にはいってまでもまだオソノイからの電波が繋がっていました。イタリア側では陸が見えてからでも全然だめでしたけどね。


おやあの船はAISには乗ってないな。

フィッシュトラップそうですが、土曜日で天気も良く海面が物凄く穏やかとうことで、釣り船も沢山出ているんですよね。近づきすぎないよう、途中で進路変更したりしました。



エンジン回転数は今日も2000回転いかない程度。到着したらお湯が沸いているので、今日はシャワーを浴びれます。アンカリングで唯一不便なのはお湯が出ない事。まだまだ水シャワーはつらい気温ですが、暑くもなくて汗もかかないから、シャワーは毎日しなくてもいいかって感じ。エンジン走行した時のお楽しみです。

10時02分。8ノット近くのスピードになっていました。方向転換まで残り20マイル弱か。午後の早い時間には着きそうです。あ~それにしても暇だ。

そのまま暇な時間は続き、船内でこのブログ記事を作成したりして時間をつぶしていました。12時18分、本日のお宿がすぐそこに迫っています。

もうまっ平の海面。久々にこんな鏡状態の海を見たなぁ。

おお~!!あれは世界に名だたるエトナ山ではないですか!お初におめにかかりました。シシリー島はすぐそこなのです。

12時40分、本日のお宿まであと1マイルを切りました。エトナ山を眺められるアンカレッジなんて最高!


あの黄色いブイの内側あたりですね。

午後1時5分、いつもどおりアンカーを下ろしたい場所を中心にぐるりと円を描くように回り水深チェックです。岸に近い方にいくと水深はまだ大丈夫でも海底に石が増えてきてアンカーの効きが悪そうでした。アンカーを下ろした辺りはキールした水深2.4メートルってことは4.4メートルの深さ。この辺りは一面砂地だったので、おろした途端にアンカーが埋まったのがわかりましたよ。

イタリアのブーツのつま先のすぐ裏って感じの場所。シシリー島はすぐ目の前。


アンカリングした位置からもエトナ山が拝めます。

みてこの透明度。心惹かれて、今年初泳ぎか?!と思ったのですが、水温を確認したらまだ14度しかなくあきらめ。せめて18度ぐらいになっていて欲しいな。


アンカーチェーンもくっきり見えます。

後方はここもオープンシーですが、もうまっ平だし今夜も風なしなので全然平気です。それに明日も移動だし。

時々、小さな釣り船が通過するとその波でちょっぴり揺れますが、そんなの揺れるうちに入らない。

あそこに電車の線路があるようで、到着してすぐの時4両編成の白と赤い車両の可愛らしい感じの電車が通過しました。

予想よりも1時間ぐらい早く着いちゃいましたが、船内でネットフリックスを観たりしてくつろぎました。明日も引き続き移動だしね。でちょっと退屈からうとうとし始めた午後3時半すぎ、外でまた爆音がきこえてきたんです。で、見に行ってみたら、なんと・・・・またヘリコプターが上空にいるではありませんか!

あれって昨日みたヘリコプターと同じじゃない?色は確かに黄色が入っていたし。ヘリコプター側からも「あのヨットまたいた!」って思ったのか、かなり低空飛行でまたぐるりと回ってから立ち去って行きました。

う~ドラッグ取引現場を目撃したのではないことを切に願っております。ここでは着陸しないですくに立ち去って行きました。何かのデリバリ会社のヘリかな?

ということで、明日はいよいよシシリー島入りとなります。Cataniaの港にあるマリーナを予約しました。その辺りは街にアクセスできるアンカリングポイントがないようなので、何か所かあるうちの一番安そうな場所に連絡してみました。一泊80ユーロとのことで、シシリー島にしてはお値打ちな方みたい。(もっと田舎で南の端近くのなんでもない場所だと、それより安い場所もあるみたいなので、ドライブ旅行に行く時に利用しようかなと思っております。)一昨日、最初、入ろううと思っていた本土のマリーナでも1泊80ユーロって言われたので、ばかばかしくってその手前でアンカリングすることにしたんですが、そこと比べたらロケーション的に断然ましなので、まあいいかって感じです。

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