2024年5月3日金曜日

エンジン使わずすぐにセールをあげてシシリーまで快走8時間

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!






5月2日、マルタのMelliehaベイを出発してシシリー島に戻ってきました。モーリンブイを外した直後すぐにメインセールをあげてそのままセール走行で湾を出ていき、アンカリング直前までずっとエンジンなしで行くとっても楽しい一日でした。しかもスピードが最低7.5ノット、最高は9ノットまで出ちゃった快速だったので、行と同様帰りも8時間のスピード航海でしたよ。

5月2日(火):私がまだ寝どこにいてゴロゴロしている間にキャプテン一人で出発していました。

風予報からして、今回も結構ハイスピードでセーリングできると思っていたのと、目的地ではアンカリングでお馴染みの場所だったので、多少遅い時間に着いたとしても安全にアンカリングできる自信があったので、朝はせいぜい7時に起きればいいね、と話していました。でも6時には主人は起きだしていて出発準備を開始していました。私は「寝てていていいよ。」と言われたので30分ぐらい布団の中でぐだぐだしていましたが、メインセールが上がる音がして、エンジンの音も消えたので、6時半ごろ外に出ていきました。

既に湾の半ばぐらいまで進でいて、私が起きていたので「さあ、ジェノアを出すよ。」となりました。それまでメインセールだけですでにセール走行していたのです。モーリンを外すだけだったので簡単だったみたい。直ぐにメインセールをあげるといい感じに走り出したのでエンジンは付けたけど使わなかったそうです。

これまではダビッドの一番上まで上げているテンダーですが、海面ギリギリの位置で固定することにしてみました。波で左右に大きく揺さぶられた時とかに違いがあるかな、と思って。

6時41分、朝日に照らされたセール。海は多少三角波があったものの、来た時とは大違いに穏やかです。

さよ~なら~Melliehaベイ!さよ~なら~マルタ。十分満喫しました。

7時ちょっと過ぎ、Way Pointまで55マイルちょっと。すでに5マイルほど進んでいます。風の方角がとってもよくてスピードも7ノット後半でいい感じ。予報どおり。予報では時間がたつにつれてこの辺りの風が弱くなっていくので。風自体がシシリー島に向かって移動していくので、丁度良くそれに乗っかることができれば最後までこれぐらいのスピードでセール走行できるはずです。

それほど気にはなりませんでしたが、この時点ではまだ横から来る波が、時々大きいのがあってぐっと傾くことがありました。

そのためテンダーのバウ部分が海面に浸ってしまったので、途中で高さを少し上げて調整しました。吊り下げているだけではなく、そこの部分もベルトでスターンの枠に固定しているので船体が左右に斜めになってもびくともしませんよ。

7時半ごろ。



8時13分。残り46.5マイルほど。ということはこのスピードでいけばあと5時間ぐらい。午後1時半にはWay Point付近に着きますね。そこからアンカリングポイントまでは3マイルあるかなっていうぐらいだから、到着は午後2時半ぐらい。途中でスピードが落ちたとしても4時ぐらいには着くのでは?以前は平均スピードを6ノットで計算してETA(到着予想時間)を出していましたが、島から島ではなくある程度大海の長距離だったら、いい方角から15ノットぐらいの風予報だったら、平均7ノットで時間を計算しても大丈夫だなって思始めました。ラリー申し込みも完了したこともあり、大海原を何日も連続で走ったらさぞ気持ちいいだろうな、と楽しみになっています。オーストラリア航海時代、一番長かったのは西オーストラリアから南オーストラリアの間にある通称オーストラリアン・バイトというエリアで、7泊8日かかりました。サザンオーシャンの波は穏やかですが高低差はかなりあって、10メートルぐらいあるのは普通。でも間隔が長いのでゆっくり坂を上り降りしてるような感じだったので怖いとか不快というのありませんでした。常に25ノットぐらいの風が同じ方向で拭き続けていたので、日数はかかりましたが、セーリングということでは、あの時が過去最高に気持ちいいセーリングでした。大西洋横断もあんな感じだといいなぁ。

8時23分の時点では青丸の位置にいました。緑の旗がたっている辺りが目的地です。

9時ちょっと過ぎ。この辺りは大型貨物船がそこそこいます。行の時は航路が重なりそうだったので、貨物船のキャプテンが無線連絡してきましたが、今回はそういう接近遭遇はなさそう。

写真だとわかりずらいかも、ですが、この時点にはかなり海面が穏やかになっていて、波の影響がほとんどなく、それほどヒールせず滑るように進んでおりました。


10時43分。この辺りでカーティシーフラッグをイタリアのものに交換です。

マルタの旗は降ろしたのですが、その後一向にイタリアの旗があがりません。おかしいなと思っていたら、なんと、間違った場所のヒモをカットしちゃったので、旗をあげられなくなったとか。しょうがないなぁ~アンカリングしてから旗を揚げるしかないね。港に入るわけではないから、ま、いいか。

11時ちょっと過ぎ。風向きが前方に近いのでヒールがきつくなってきました。スピードも8ノット台をキープするように。それとこの辺りはいつも風が強めなのです。



1時ちょっと前の時、風は今度は後方に近くなっていたので、波もと一緒に進む感じでした。




シシリーはもうすぐだ。この辺りから行きかう交通量が増えてました。



13時23分、Way Poinまでもうすごそこ。

シシリーの西側から移動してきたと思われるヨットが4隻ぐらいいました。こちらに向かって進んできます。ほぼ全員がヘッドセールをだけを目一杯出して優雅に飛ばされておりました。東に進むには最高のセーリング日和でしょうね。

13時44分、シシリーの南東の端っこにある港に入る漁船が数隻いました。

大漁だったのかな?カモメが物凄い数群がっていた。

13時57分、あと少しでWay Pointを通過して方向転換です。アンカリングするのは画像上から一番最初に見える緑のアンカーマークの場所。上の方に見えるブルーのマークがMarzamemiのマリーナがある港です。

ここに来るとさらに風が強くなっていました。島の先端だからね、集中するのかな。

白波が短い間隔でぴょんぴょん跳ねている。この後すぐにジェノアを巻き入れました。

アンカリングポイントがあるTorrefanoビーチに近づきます。あれ、マルタの聖エルモの砦にあった建物と似た形だ!でもグーグルマップには何も表示されていないんですよね。

14時37分、マルタに行く前にアンカリングした場所に再び碇をおろして航海終了。この時風は20ノット前後だったので、外の方は結構波が立っていましたが、アンカリング場所ではそれほど気にならない程度になっていました。


で、ちょっと残念だったのは、ジェノアを巻き入れる時、カーティーフラッグを付け居てるヒモの切れていた方とジェノアのシートが絡まって、その勢いでフラッグのヒモが切れ茶太のです。幸いイタリアの旗は絡らまったまま飛んでいかなかなったのですが、ヒモが切れちゃったので、主人がマスト登で付け直さないといけなくなりました。翌日もここに滞在するので明日やろう。

ランチは適当にスナックで済ませていたので、早めの夕食にしました。ソーセージを刻んてトマトソースにしたパスタ。生麺パスタが本当に美味しくて、毎日でも食べたくなります。さすがイタリア!

マルタでアンカリングしていた時は、2か所とも結構横揺れがありました。Torrefanoのアンカレッジでも風がない日はウネリの影響を受けるみたいですが、幸い、この時間はまだ20ノット前後の風がビュービュー吹いていたので、とっても快適。数日ぶりにほとんど揺れのない状態で眠れるなあと楽しみにしていたら・・・夜明け近くになったら風がピタッと止まってしまい、それから結構ぐらぐら横揺れが続くこと数時間。デッキのスピニカポールがホールドからずれていたみたいで、それが横揺れするたびバージボードにあたってガタンガタンとでっかい音を立てるので目が覚めちゃいました。暗い中主人が起き上って直しに行きましたよ。でも夜が明けたらまた風が出てきたので、横揺れが収まり、平和が戻り二度寝しちゃいました。

本日3日もここに碇泊して、休息日とします。明日4日土曜日もまあまあの風が吹くので北上するには問題なし。さてどこまで進もうか。


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