2024年5月2日木曜日

特にパラダイスではなかったパラダイスベイに入るの諦めたブルーラグーン

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




4月30日にマリーンを出て、マルタの北西にあるパラダイスベイというアンカレッジに移動しました。予報よりも風が強くて雨も途中で降ってきて、さらに着いたらなぜかウネリが入ってきたという、パラダイスという名前にはあまりふさしくない。さらに翌日はお迎えの島のブルーラグーンなる場所を見に行ったら、すっごい波でラグーン内に入れず諦め。でも短距離だったのでヘッドセールだけで優雅にセーリングできたのは楽しかったです。

4月30日(火):ゆっくり出発準備をして12時半ごろにマリーナを出ました。バースが前進するとあまり余裕がない場所だったので、一旦スターボード側に曲がり、バックで出てきました。


正面の奥のバースに居ました。なので、まだバックオーライ中です。

今年で4年目のSATOMI号、キャプテンロブのSATOMI号操船技術は、驚くほど上達していmす。特にバックで進む時の安定感が半端ないです。

さよ~なら~ヴァレッタ!来た時も思ったけど、ヴァレッタは海側から全体を眺めて、さらにその街並みの美しさを実感できると思いました。なので将来マルタにお越しの方、是非ヴァレッタでは観光クルーズで外側から眺めるのをお忘れなく。


この日は風的には15~18ノット程度の予報でした。でも実際はもう少し強かったので、港の出口の部分に2メートル近いとがった波が発生していました。港や川は、出入り字時一番が荒れるのはよくあること。方向を変えるまでは横からガンガン押されて、すごく揺れました。


午後1時ちょっと前、方向転換しました。予報よりも強めの風のおかげで、進みたい方向にジェノアを少しだけ出しただけで十分なスピードがでました。

青丸の位置がヴァレッタから出て直ぐの所で、目的地は画像左上にあるパラダイス・ベイです。風の向きからそこの泊地を選びました。


直ぐ近くにいくだけだから5・5ノットのスピードで十分です。

午後1時13分、1回目のタック。真後ろにいきがちなので、この後も数回タックが必要だと思います。でもメインセールが出てないから扱いやすい。

お天気は曇りがちで、なんとなくもやっとした視界。ちょっと肌寒かったです。

午後1時半。そろそろまたタックかな。

午後1時38分、2回目のタックをしました。

天気はなんとなく怪しい感じでしたが、とうとう雨がぱらついてきました。コックピット内に吹き込む角度だったので、防水ジャケットとズボンを着ます。どしゃぶりにはならなかったですけど、肌寒い雨でした。

体感後方からの風14ノットになり、スピードはぐんぐんあがりました。8ノット台。


北東の端に来ました。ここから左に曲がります。スピードはまだ7ノットを軽く超えて快走。ジェノアだけで、それも全部だしていないのにこのスピードだから本当に楽ちんだぁ。


方向転換して島と島の間に入ったら、波がさらに三角になっていて、船体がさらにフラフラし始めました。そこでオートパイロットからマニュアル操船に切り替え。


あの港の裏側がパラダイス・ベイです。ここからお迎えのGozo島までフェリーが頻繁に往来しています。


丁度タイミングよく前を通過していきました。

スピードは少し落ちましたがそれでも6.7ノット。パラダイスベイに入る直前までセーリングでいきます。



午後2時44分、パラダイスベイの中に入りました。すでに7隻ほどのヨットが係留していました。湾に入っても風は相変わらず結構強くて、しかも、モーリングがあちこちにあるので、その中をぬってアンカーを下ろす場所を探すのはちょっと苦労。湾の奥の方にはすでに4隻いたので、外の方にいないといけません。深さも10メートルぐらいあるので、チェーンを50目₀メートルは出したいところ。そうなると、すでにいる船の間とモーリングボイの間でアンカーを下ろす場所を見つけるのはかなりチャレンジングだなぁ。

で結局、上部そうなモーリングを拝借することにしました。でもこれが向かい風にバウがあおられるので、なかなか近くに寄れずかなり苦労。しかも、モーリングスティックが壊れておりするする長さを伸ばす部分が固定できないんですよね。何回も挑戦してめでたくひっかけたと思ったとたん、なんと伸ばした部分がすっぽ抜けてモーリンスティックがブイにひっついたまま落っこちてしまいました~。そこからスティック救助劇。うまく後ろにスティックが回ってくるように近づけてスターンから主人がひょいと拾い上げ。

最初に狙っていたブイは引っ掛けるヒモがついてなくて、断念。次にちょっと大きめのモーリンを見つけてそれをやっとの思いでひっかけたのは、すでに午後3時半でした!実に1時間弱、モーリン釣りに格闘していたわけです。

お天気は夕方近くにちょっとお日様が出ましたが、風は相変わらず強く20ノットぐらいのが暗くなるまで続きました。曇り空だったのソーラーパネルはあまり活躍していなかったのですが、代わりに風力発電が威力を発揮してくれたので、バッテリーはしっかり充電できていました。風がある時は、しかも陸側から風が吹いている時は、外からのウネリはあまりないはずなんですが、これが結構あったんですよねぇ。さらに夜に向けて風向きが変わり、ウネリに横向きになってしまったので、一晩中揺れ揺れでした。夕食を作っている時、走行中に料理をしている時みたいにクッカーを振り子にしていたぐらい。揺れ的にはそれほど多くはなかったので、許容範囲ではありましたけどね。他人のモーリンだから念のためアンカーアラームを付けておきました。夜になったら雨が降ったり、雷が鳴ったり・・・とパラダイスとは程遠い状態でした。それでも結構ぐっする眠ったけど。


5月1日(水):朝ご飯を済ませて外を見たら、ほとんどの船がいなくなって居ました。この場所は午後になると風向きがま反対になるので、どっと外から波が押し寄せてくる形になるからです。そこで11時40分、私たちもやっと腰を上げました。横揺れも激しくなってきたし。モーリンを外すだけなので、アンカリングよりもさらに楽です。

向かった先は、マルタとGozo島の間にある小さなComino島にブルーラグーンという場所。

観光船が沢山行きかっていました。ほんの1マイルなので、ずっとエンジン走行です。

洞窟が沢山ありますね。風的にはそれほど強くなかったのですが、前日は一日中吹いていたのでその影響なのか、三角波が沢山ありました。ラグーンの入り口に近づくほどに大きくなっていったのです。

狭い岩と岩の間を通過した先がブルーラグーンなんですが、中には1隻もヨットはいませんでした。ブルーラグーンの泊地はあまり大きくないので、スターンを岩に結び付けて係留することになるんで、テンダーをつり上げたままの私たちは、ちょっと偵察程度の気持ちで近づいていきましたが・・・・すっごい波がたっていて水深は6メートルとのことでしたが、色が違っている場所から真ん中を通らないと岩がありそうなのがわかりました。しかも2メートル近くの波がたっていて・・・ここを通過するのは全てパワーボートだけ。私たちもエンジン全開で途中まで入ったんですが、危険な気がしたので私は「戻って戻って」と叫びました。

主人の同感だったようで、すぐに後進ギア全開ごぉ~と爆音を立てながら、SATOMI号は後退していきました。その隣を小型ボートがぶぉ~んと通過していきました。そう、水深がねぇ~。6メートルでから2メートルの波で持ち上げられて落とされても、十分深さは大丈夫だと思うけど、それでももしコントロールが効かなくなったら両側の岩に打ち付けられちゃうからねぇ~。それに思ったよりも内側も荒れてたから、諦めた方が賢明だと思いました。

で、次に向かった場所は、前日通過してきたMelliehaベイです。

あの反対側がMelliehaベイ。

ちょっとの間だけでしたが、ジェノアを出してセーリングしました。


昨日通過したばかり。昨日よりも風は穏やかなので、スピード的にはのろいです。

Melliehaベイは結構大きいので何か所かアンカリングポイントがあるんのですが、着いた時は南西の風が20ノットぐらい吹いていたんで、アンカリングポイントになっている場所とは反対側に向かいました。

そこにも、沢山のモーリンがあったので、ここでもモーリンを拝借することに。そしてここでも前日同様のモーリンとの格闘がありました。何個か挑戦したものの中には、短に浮いてるだけで底が繋がってないものもありました!で、ちょっと場所を移動して、また丈夫そうなモーリンを発見。泊地アプリに白いモーリンがいいというコメントがあったので、白いブイがついてるのを狙いました。でもねぇ~またしてもモーリンスティック分解事件が起こり、私では拾えなかったので操船を私がして、主人がモーリンスティックを救助、その後再度近づき、今度はモーリンブイに私たちのラインをくぐらせ、ラインをひっぱってスターンからバウまで移動させて、そこからまた少しづつエンジンを吹かせながらモーリンがバウの中心に来る位置に船を移動させて・・・・・ともうひと騒動ありました。

最終的に落ち着いた時には午後2時になってた!1時ちょっと前に入ってきたはずだから、1時間悪戦苦闘していたんですよねぇ。念のためモーリンがちゃんと繋がっているかどうかエンジンをある程度ふかして確認してみました。大丈夫そうだった。名前が書いてあったんで、所有者がいるみたいですが、シーズンオフ中だし風も波もまあまあある日だったから、出ているヨットはほとんど見ませんでした。

でも気が付いたら、1隻アンカリングしている船が。パラダイス・ベイにいた人たちです。泊地アプリでプロフィールを確認したらオーストラリア人のカップルでした。それでちょこちょこメッセージをやり取りしていたんですね。オーストラリアでもなんと出身地が主人の実家と同じエリアで驚き!しかも今年大西洋を渡ろうとしているというではありませんか!で、Viking Explorersっていうラリーで私たちは行くことにしているよ、と伝えると、早速彼らも調べたみたいで、参加することを検討しているようでした。
この先、彼らは6月までマルタにいて、その後シシリーに移動するとのこと。それからスペインに向かうそうです。私たちはというと・・・風向きがよさそうなので、明日シシリーに戻ることにしました。

最初はシシリーの西側に戻ろうと思ったのですが、マルタに来る前に一週間の足止めがあったので5月になってしまいました。このあとイタリア本土に沿ってローマの方に向かう予定で5月の半ばにはローマ郊外のオスティアに行く用事があります。オスティアはSATOMI号の故郷。2020年にそこでSATOMI号に出会いました。そしてその時のブローカーの担当者の方がすごく優秀でいい人なんですね。大西洋を横断する前にソーラーパネルを追加したいと思ってました。連絡したら快くソーラパネルの配達に事務所の住所を使っていいよ、と承諾してくれて、しかも、ビムニーに取り付ける業者も紹介してくれました。さらにその間滞在できるお手頃価格のマリーナも紹介してくれたのです。で5月半ばにそっちに行くからねっていうことだったので、そろそろ向かっていかないとッていうタイミング。2020年にギリシャに向かった時は、ロックダウンの開始期日があったので、途中どこにも観光せずに来たんですよね。ナポリにも行きたいし!


ディナーは翌日のランチも兼ねてカレーライス!

ということで、最短でメッシーナに向かうべくシシリーの東側から行くことにしました!
5月2日に出発です。向う先はお馴染みMarzamemiの近くのアンカレッジです。もう3回目だからね。様子もわかっているので遅い時間についても大丈夫なので、朝は7時ぐらいに出発します。

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