2024年5月8日水曜日

メッシーナ海峡を出たら予想外のミニストームだった!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!



2日間滞在したNaxosを7日に離れメッシーナ海峡を通過しました。出て直ぐのアンカレッジに向かったのですが、海峡を出た途端28ノットもの強風で波しぶきかかりまくり。雨具を上下着用したほどでした!風向きも予報とは違っていたので、予定していたのとは別のアンカレッジに急遽変更。大正解で一晩中平和な夜を過ごせました。


5月6日(月):本日も晴天なりで、エトナからの煙がよく見えます。

最後に洗濯をしたのはマルタに着く前だったので、かなり溜まっていました!湾内穏やかだったので、テンダーにの洗濯物の山をのっけて上陸!海岸から徒5分に20キロもの大型マシンがあるコインランドリーがあるんですよね。ホリデータウンだとコインランドリーが充実しているのが嬉しい。午後の早い時間に終了。

ちょっと休憩してから再度上陸。遅めのランチに行きます。

海辺には何軒もレストランがあるんですが、その中から、老夫婦が経営しているらしきアットホームなレストランを選びました。お値段もお手頃だったし。何より、他のお客さんが地元っぽい人がいたのが決め手でした。

目の前にSATOMI号が見えます。

やっと暖かくなってきた。泳いでいる人たちも結構いました。

前菜盛り合わせシシリー名物っていうのがあったので、それをオーダー。ほうれん草のキーシュみたいなのやら、ナスのトマト煮みたいなのもあります。以前別のレストランでオーダーして気に入ったのです。正解正解。
つたないイタリア語でオーダーをしたからなのか、サービスでブロシェッタが出てきたよ。
サラダ。

取り分けた写真だけですが、主人が真鯛のグリルをオーダーしたのでそれの半分。ギリシャ以来の真鯛のグリル。やっぱ美味しいなぁ。でもこればっかりはギリシャのまる1匹を炭火で焼いている方が香ばしさが上だな。

フルーツもサービスで出てきました。なんでこんなにサービスがいいかと思ったら、お店のおやじさんは若い時に日本に行ったことがあって、私が日本人だったから愛想がよかったのでした。

デザートも別にオーダーしました。これはキャラメル味のアイスクリーム。ココアパウダータップリで美味しかった!

その後、スーパーにより野菜や牛乳、パンを買い出しに行きました。これでミッション完了!Naxos滞在はとっても有意義でした。

5月7日(火):起きたら曇り空でした。朝のうちは風が全然ないかったので、出発は10時ちょっと前。エトナ山が裏庭なんて、本当に贅沢なアンカレッジでした。

取り合えずメインセールを出して準備しておきます。

同じ湾の北側にも泊地があります。

すごいね~あんな崖ぎりぎりまで街を作るなんて。あんな山の上に街を作らないといけないぐらい敵からの侵略を恐れていたのかな。

Naxosからメッシーナ海峡はすぐ近くなので、通過待ちをする船が沢山います。この日も私達以外に2隻が先に出発していきました。

ジェノアも出してみましたが、セールだけで走るほど風は強くありませんでした。

10時48分、セールを出しているのがちょっと役立っているかな。7ノットのスピードが出ていますが、エンジン回転数は1800ぐらいです。

朝から曇り空でしたが、とうとう雨が降り始めました。パラパラ程度でしたけどね。11時20分。

風真正面。この時点でこの日セール走行するのは諦めました。

ジェノアがバタバタし始めたので、巻き入れ。この後数分おきぐらいに出したり閉まったりを何回繰り返したことか。

エトナ山ともこれでお別れかな。雲にガスっぽくなっていて、墨絵みたいでした。11時35分。

12時ちょっと前、Naxosから先に出ていたヨットに追いつき追い越しちゃいました。7ノットも出てるからねぇ。

ジェノアまた閉じて・・・・

数分後また出した。
でまたしまった。

そろそろ交通量も多くなってくるので、キャプテンはこの位置で見張りです。12時半。

おや風は後方になったよ。この後、さらに真後ろっぽくなってしまい、メインセールがバタバタし始めたので、走り続けながらメインを下ろしました。

メッシーナ海峡の真ん中あたりは貨物船の航路なので、それに入らないように陸沿いを航行します。

午後1時24分。ピザランチ。冷凍ピザにミニトマト、オリーブ、サラミ、チーズを加えるとグルメピザに早変わり。

美味しい~!!!

メッシーナの街が見えてきました。


みてこのフェリーの航路。

メッシーナの港にはクルーズシップが2隻も入っていました。


風が後方から少し強くなっていたので、エンジンはつけたままでしたが、ジェノアをまた出してみました。

この辺り、なんと釣り船が沢山いたのです。小さいの近くにならないと見えないので、注意深く前方確認しました。10隻以上このサイズのがあちこちに浮いていた!

雨は止んだものの、雲行きはずっと怪しい感じの変な天気でした。


風はどんどん後ろに回っていて、強さもまあまあだったので、セール走行できなくもないかなとは思ったのですが、メインセールを下ろしているのでこのまま進みます。

もう少しでカーブの所。方向転換となります。


風は後ろからなんですけど、海流は前からになっているのでちょっと波が逆立ってきました。


午後2時27分、もう少しでメッシーナ海峡から出ます。なんか風が強くなってきたなぁ。




この辺りから物凄く風が強くなっていきました。メインセール下ろしておいて良かった。ジブもメインも両方出してセール走行していたヨットが前方にいましたが、かなり苦労しているようでした。コントロールが効かなくなるのか、いきなり進路を変えるので、注意してみていました。

メッシーナ海峡をやっと抜けて左に曲がった途端、なんと軽く25ノット越え。

28ノットだって!えらいこっちゃ。この後急いでジェノアを巻き入ました。

もうすごい波しぶき。風に飛ばされた海面がビシビシはいってくるんです。こんな強風は風予報に全くなし。急いで風予報を再度確認にしたら、予報では10ノットもいってないことになってる。大ウソつき!ためしに陸側の天気予報もチェックしましたが、それでもせいぜい10ノットぐらいの風ってことになっています。局地的なものかな?そうなると、今日アンカリングしよう思っていた場所はあまりよくないかも。

メッシーナの出口を離れるにつれて少しづつ収まってきていましたが、それでも相変わらず波しぶきでこっち側半分びしょ濡れ。

午後3時14分、雨じゃなくて波しぶきがコックピット内までバーシャーンとはいってくるので、雨具を着用しました。

これ、少しづつ収まってきた方。

目指していたアンカリングポイントは下の画像内で、左上の岬をぐるっと回った場所だったのですが、その手前の黄色のアンカーマークの場所を通過している時、風の向きが前方からになっているのに気が付きました。それだと予定してた場所は直撃コースになってしまいます。かなり風が収まってきたとはいえ、波やウネリの影響をもろ受けと予想されたので、青丸の位置にアンカリングすることに変更。見た目からも、その場所は穏やかなのがわかったからです。

あの岬を回った場所を目指してましたが、予報とは違う風の向きなので、その手前にいた方がよさそうと判断。

あきらかに数分前とは違う穏やかさでした。全体的に風が弱まっているので、さっきのは突然の「突風」だったのかもしれません。一時的なミニストーム状態だったのkかな。そういえば、天気予報でサンダーストーム警報が出ていて、陸地山間部では雨が降っているのが、メッシーナ―海峡に入った時から見えていたんですよ。雷こそありませんでしたが、レインストームの影響だったのかも。

午後3時30分アンカリングして航海終了。

あまりプロテクションが無いように見えて、実際はウネリもこないし、いい感じ。後でゆっくり泊地アプリのコメントを読んでみたら、私たちが最初に目在していたアンカレッジよりここの方がいいと書いている人を発見。泊地評価ではこちらはイエローで行こうとしてた場所がグリーン(よりプロテクションが高いという意味)だったんですけどね。やはりその時その時の天候の状況で判断するのが一番ですね。特に天気予報が大外れの時は。

30分ぐらい前の荒れようがうそのように、平和な海になっていました。雨は引き続き降り続けてましたけど。

反対側はオープンシーなんで、風が止まったらウネリの影響を受けて横揺れに悩まされるかも・・・と覚悟を決めていましたが、不思議なことに、風がなくてもちゃんとウネリの方向を保っていたのです。ウネリ自体もそれほど大きくなかったし。海流の関係かな?結局一晩中とっても穏やかでした。

さて本日8日も引き続き移動です。この後は本土側ではなく、シシリー付近の島々をホッピングしながら、ナポリを目指して北上となります。

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