皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
5月8日はシシリー島を離れて30マイルほど先にある火山の島、その名もまさに「ブルカノ」(ヴォルケーノ=火山)島です。お天気はこの日も曇りがちでお日様が出ておりませんでした。期待していたセーリングも後半はエンジン走行に切り替える羽目になりました。やっと着いたと思ったら、今回も最初に予定していたアンカレッジは居心地が悪そうだったので、急遽街の港のアンカレッジに移動。硫黄の匂いに包まれた湯気もくもくの山をすぐ隣に見ながらのアンカレッジ。さらに深さもすごくって、アンカーを下ろせる場所が見つかり本当にラッキーでした。
5月8日(水):とっても穏やかな一夜でゆっくり休むことができました。でもお天気はこの日も曇りがちでお日様が出ていません。8時44分アンカーをあげて出発です。目的地の小さな火山の島までは30マイルぐらいのなので、早朝に出発する必要はなかったのですが、いい感じの風になっていたので、予定より早く出発することにしました。これが後に幸いしました。
海もとっても穏やかだからゆったりセーリングを楽しめそうです。
と、喜んだのもつかの間、その15分後ぐらいには次第に風が弱まってきて、スピードは5ノットどころか4ノット台にしかならなくなりました。
一応セールには風が入っているので、のろのろ走行ですがこのまましばらく様子をみることに。
主人が朝からハンバーグが食べたいということで、ガッツリ系の朝食です。これは主人が作ってくれてサラダも用意してくれていました。スピードが遅いしヒールもしていないので、セール走行しながら食べようと思ったのですが、この時点でスピードは2ノット程度。風自体が5ノット行ってない弱さだったので、仕方なくエンジンを付けました。
セールは出したままエンジン走行に切り替えたので6.6ノットのスピードに戻りました。
10時半過ぎはこの位置でした。下に見えるのがシシリー島の南側で見え座しているのはLipariと書かれている2つの島がある位置です。そのうち下の小さい島に行きます。
11時ちょっと過ぎ、とうとう雨が降り出してきました。気温も低くて5月だっていうのに、3月半ばにギリシャを出てきた時と同じぐらい着こんでます。同じ地中海エリアでもギリシャ海域の方が暖かいみたい。特にエーゲ海の島々だと、5月のこの時期には泳いでました!
風的には真正面に変わってきて、ジェノアがヘタレ気味になってきた。そろそろ巻き入れるかなぁ。
レインコートを着用。これは防水防風でもあるので、薄いんですけど着ると暖かいんですよねぇ。ハイキング用のジャケットみたいですが、すっごく役立っています。4年前にローマ郊外のオスティアにいた時にアウトレットショップで買ったものです。
午後1時ちょっと過ぎ、島のアンカレッジが見えてきました。島の端っこのアンカレッジで、3つの小さな湾が隣通しになっている場所です。
で、島の反対側にもアンカリングできる場所があるんですが、この場所ネットが通じなくて、泊地アプリを確認することができなかったのです。島は火山島なので、海底が砂地とは限らず、岩場ばかりのアンカリングポイントもあるんですよね。それを泊地アプリで確認してるんですが、ネットが通じないのでそれもできず。さらに曇っているので、海底は全く見えないのです。さらに悪いことに、例え海底が砂地であっても、火山の砂なので真っ黒。つまり岩なのか砂地なのか全く目視できない状態でした。仕方なく、島の港に向かうことに。そこなら街があるからネットが通じるでしょうし。
洞窟が沢山あるなぁ。反対側に回ったらうそみたいに穏やかになりました。
小さな島ですが、本土からのシシリー島や他の島々を結ぶフェリーが頻繁に出入りしている交通量が結構ある島。
近づいて行った時もすぐ前を高速フェリーが横切って行きました。
温泉の匂いがする!硫黄の匂いが満載でした。斜面から湯気も出ているし!活火山ですよねぇ。
モーリンは使いたくなかったので、なんとか先にアンカリングしていた2隻の船の間に隙間を見つけ、6メートルの位置にアンカーを下ろしました。最終的にチェーンが延びて浮いてた位置はなんと水深30メートル近くの深さ。
フェリーが通るたびに波をかぶるんですけど、幸い港にすごく近い位置になのでスピードはまあまあ遅くなっているので、思ったほどひどくないでした。一度だけ、すっごいのが船体を超えてバシャ―ンとコックピットに入ったことがありましたけど。
後からきたキャタマラン、アンカリングできる場所が探せなかったみたいで、しばらくウロウロしていましたが、諦めて去っていきました。あのキャタマランNaxosからずっと一緒で、この日も途中で見かけたのです。方角からして、最初私たちがアンカリングしようと思った場所を見に行っていたみたいでした。
遅めランチと早めディナーのチキングリル。この前一度作ってからちょっと病みつき。チキンの骨付きもも肉をそのまま両面ソテーしてから野菜と一緒にオーブンで焼き上げるだけ。外はカリカリ中はふっくらと仕上がり、本当に美味しいのです。デモすっごく簡単なのだ。
ずっといるので、麻痺してきたのか硫黄の匂いは気にならなくなりました。
午後おそくに、1隻の大型パワーボートが入ってきました。かなり深い所にアンカリングしていますが、あのサイズのボートなら200メートルぐらいチェーンを持っていそう。もっとかな?
右隣のチャーター船はずっとこの場に係留されているものだと思っていましたが、夕方になったら出発していきました。
さらにモーリンに繋いでいたもう1隻も暗くなる前に出発していきました。
5月9日(木):朝から雨の音で目が覚めた!どしゃぶりです。
今日は上陸しようかなって思ったのですが、一日中雨が降ったりやんだりのお天気予報なので、室内おこもりの一日となりそうです。それにしても寒い!
時間がたつにつれてどんどん風は弱まりました。
下の写真の3つ緑のアンカーマークのうち一番左の場所を目指していました。
見に行ったら、予報よりもウネリの角度が湾に直に入る角度になっていて、かなりうねっておりました。風もこの時点では結構あって、波も結構立っていたんでですよね。見るからに居心地が悪そう。上の図の一番右の緑のアンカーマークの場所に1隻ヨットがアンカリングしていていましたが、結構横揺れしていました。ウネリの影響からは一番守られているはずの場所なんですが。私たちが見に行ったら、そのヨットは今まさにアンカーをあげて出発するところでした。
さて、この青丸の部分にアンカリングしたのですが、丁度いい場所を見つけるのは至難の業でした。というのは、火山の島ので、水深がすごく深いんですよ。だからすぐに水深が8メートル~20メートルと越えちゃうんですよ。そのため、湾内には有料のモーリンが沢山あるのです。
それほど陸からは離れていませんけどね。すっごく深いのです。
いきなりフェリーがすぐ隣にアンカーを下ろしてビビったのですが、出発までの一時的な滞在だったようで、夕方前には出発していきました。でないと、今晩反対側にスイングしたら接触する可能性大の位置でした。フェリーがアンカーを下ろした場所は水深は軽く20メートルを超えているので、かなり長いチェーン(途中からワイヤーでしたけど)のはずで、彼のスコープ内に私たちはしっかり入ってましたから。
相変わらず湯気があちこちからもくもくしています。こういう場所だったら温泉があるに違いないと思ったのですが、以前は泥温泉があったみたいですが、4年前からずっと閉店しているとのこと。残念!
するとその直後タイミングよく、別のヨットが空いた場所にアンカリング。さっき島の端っこのアンカレッジで、私たちが近づいて行った時に出発していったヨットでした!方向からすると私たちとは逆回りで島をぐるりとして、ここに落ち着いたっていう感じ。ずっと平和にアンカリングできる場所を探していたのかな?先に来たキャタマランもこのタイミングだったら、アンカリングできたのにね。本当にいいタイミングで到着できてラッキーでした。
ビーチには真っ黒の砂。
前夜にもまして、穏やかな泊地で熟睡することができました!
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