2024年6月14日金曜日

フィレンツェを凌ぐほどの勢いがあった世界遺産の街シエナ

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




ピサに来たのはフィレンツェ観光をしたかったから!11日から出かけた2泊3日のドライブ旅行の記録です。まず一日目はちょっと遠方のシエナを目指し半日観光の後フィレンツェに向かい一泊目の夜を迎えました。シエナの歴史地区は世界文化遺産に指定されていますが、比較的知られていない中世都市かもしれません。


6月11日(火):10時半、SATOMI号をピサ・マリーナに残し2泊3日のドライブ旅行にでかけました。
今回のドライブ旅行はトスカーナ地方の主要都市ピサ,フィレンツェ、シエナの3つの街を観光する旅でした。マリーナ入港初日にすでにピサ観光を終了したので、ドライブ旅行1日目は一番遠いシエナの街にまず行き2日目にフィレンツェに向かうことにしました。

シエナはピサから車で2時間ちょっとかかり、そこからフィレンツェも1時間ちょっと。なので初日の元気があるうちに行った方がいいなぁと思ったのです。でないと最終日にフィレンツェから大回りして合計5時間近くも運転して帰ってくるとなると、力尽きて「シエナ」は遠いからま、いいか。」となりかねません。そうならなくて本当に良かった。シエナの街は予想以上に素晴らしかったのです。

シエナのサインが見えてきたのはすでに午後1時だった!ピサの街を通過した後シップシャンドラーを探して寄り道したのと例によって道に迷ったので(イタリアのハイウェイは枝分かれが複雑で、間違って反対方向に行ってしまうことが頻繁に起こります。)

途中までフィレンツェ方面に向かって進みましたが、途中からトスカーナ地方の緑生い茂る田舎道の景色を楽しむドライブでした。

午後2時、シエナの歴史地区に到着。世界文化遺産に指定されています。

城壁の中は一般車は乗り入れできないので、すぐ近くの駐車場に止めます。半日いて駐車料金は6ユーロだったのでそれほど高くないと思いました。



丘の上に見えるのはシエナ大聖堂のタワー。あのあたりが見どころなのですが、あそこまで徒歩で上っていくのはかなり大変だぞ~!!

と思ったら、エスカレーターマークが見えました。

いえ~いい!一瞬、健康のために歩いていこうよって思ったのですが、エレベーターは1個ではなく、5個ぐらいを乗り継ぎ乗り継ぎで行ったので、歩かないでよかったと思いました。

さらに上ににもその上にもエスカレーターありました!地元の人も普段利用しているようで、スーパーの袋を持ったおじいさんとすれ違いました。


エスカレーターの一番上まで行くと、すぐに観光スポットがある場所となります。住んでいる人しか車を乗り入れられないし、道が狭い場所が多いので、すごくいい感じです。観光客も物凄い多いわけではなく、落ち着いた感じが中世の時代を思い起こさせてよかったです。

いきなり現れた、素晴らしい建物。後でわかったのですが、これはシエナ大聖堂の後ろ姿でした。

シエナってイタリアの中では誰でも知っている都市というわけではないですよね。でも行ってみようと思ったのは、姪っ子の一人の名前が「シエナ」なのです。弟夫婦がハネムーンでイタリアに行き、すごくイタリアファンになったんでしょうね。子供たちにイタリアの都市の名前をつけたのです。ちゃんとシエナには漢字もあります。それで行ってみたいなぁと思ってたんですよね。行く途中に家族ラインで「シエナ」に行くよって書いたら、義妹から「カンポ広場が良かったです。」と教えてもらいました。どこが見どころなのかも調べずと取り合えず行ってから考える行き当たりばったりの私たちです。

早速カンポ広場に行ってみました。

正面にそびえたつのはPalazzo Pubblico、市庁舎だそうです。中には入らなかったのですが、中は美術館になっていてシエナ派と呼ばれるフレスコ画が展示されているそうです。


すっごく大きな広場!世界一美しい広場とも言われているそうです。


すでに午後2時半になってたので、かなりお腹が空いてたので、広場にあるレストランでランチをすることにしました。

その名も「カフェテリア・イル・カンポ」。何軒かあるお店を全部チェックした上でここに決めました。高すぎることもなく、カジュアル過ぎることもなく丁度いい感じでした。


セルフィー撮っているのに気が付いて、いきなり入ってきたお茶目なウェイターさん。

私が楽しみにいしいたのは、ピチといううどんみたいなパスタ。卵を使っていないので色も白くて、本当に腰の強いうどんそっくりの歯ごたえです。モチモチ感もすごくて、山本屋の味噌煮込みうどんの麺にそっくりな歯ごたえだった!ソースとしてはイノシシ肉の煮込みソースが有名みたいですが、これはチーズとガーリックペッパーソース。麺にソースが絡んでモチモチ感と合わせて絶品でした!!ピチ、大好き!(うどん好きな人は絶対好きです。)

主人はパスタはパパデールですが、ソースはシエナ名物のイノシシのミートソース。豚ひき肉との違いは判りませんでしたが、コクがある気もした。どちらも本当に美味しかったです。


13世紀にはトスカーナ地方の覇権を手に入れ隣国フィレンツェを超す勢いで栄えていたシエナそうです。ゴシックの街並みは、車乗り入れを制限している効果で、中世の街並みの雰囲気がよく保存されていて、来て良かったなあと思いました。翌日フィレンツェ観光に行くのですが、私はウン十年前にフィレンツェに行ったことがあるんですよね。歴史地区エリアの規模はフィレンツェより小さいですが、その分、昔の雰囲気がよく保存されていると思います。観光客の数も物凄い多いわけではないのも、かえって雰囲気がいい理由かもしれません。隠された宝石っていう感じ。


お腹も一杯になったので、腹ごなしの散歩にシエナ大聖堂を見に行くことにしました。

途中で目についた中庭に入ってみると、そこは音楽学校として使われている建物だったのですが、中庭にレストランがありました。

でもね、それより天井、天井がすごかった!これ外のテラスというか踊り場みたいな場所の天井なんですよ。

すっごい綺麗!


中庭に続く場所にはこんな像もたっていたので、教会とかだったのかな?


そして、いよいよシエナ大聖堂。

うわ~思っていたより何倍も美しかった。ピサの大聖堂(ドゥオモ)とちょっと似ているな。白とピンクがかった大理石を組み合わせているあたり。

凄く細かい細工です。こういうデザインを作らせるだけの財力ってどんなぐらいだったんだろう。ちなみに完成まで200年かかったそうです!主人と「現代だったらもうこんな建築物を立てられる財力がある人っていないよね。」と話していました。「イーロン・マスクならできるかな?でもそのお金でスペース・シャトル作ってるね。」という結論に。



大聖堂周りの外の大理石も素晴らしい。



でも中はさらに想像以上に美しかったのです。確か一人12ユーロぐらいだったと思いますが、ネットでみるとその倍ぐらいでしたが、そこまで高くなかったはず。

ブラックと白、それにちょっぴりピンクがかった部分もあり、そのカラーコンビネーションが絶妙でした。




ドーム部分のデコレーションも黒というかネイビーに見えたので、夜空の模様みたいでした。

ブラックの縞模様が本当にシックです。






パイプオルガン。反対側にもありました。きっとステレオ効果で音が聴こえてくるんだと思います。



床にも素晴らしいマーブルを利用した絵があちこちにありました。





さらに、教会の中に図書館があるんですね。

一歩足を踏みいれたら息をのんだ!壁一階から天井までこれまで見たことがないぐらいの精巧な装飾で埋め尽くされていました。


そして見事な本はお祈りの本かな。ゴシック字体の手描きでしょうね。ギルドされたカリグラフィーが素晴らしい。なるほど図書館だ。




沢山の大聖堂をこれまで見てきましたが、前にもどっかの大聖堂を見た時に同じことを言ったと思いますが、シエナが記録を塗り替えました。私の中では最新の「今まで見た中で一番きれいな大聖堂」は「シエナ大聖堂」に決まりました!

思ったよりも楽しめたシエナ観光を終えて、本日のお宿のフィレンツェ郊外に向かったのは夕方4時。下りのエスカレーターの入り口です。



本日のお宿はフィレンツェ郊外の田舎街にあるエアB&Bです。

トスカーナの田舎の丘の上のお家。すごくいい眺めです。フィレンツェ付近はなんとエアB&Bでも一泊300ユーロを下らないぐらい物凄く宿泊が高いんです。フィレンツェ観光はバスや電車の駅まで来るまで行ってそこから中心部に行く予定です。

ここからフィレンツェまでは車で20分ぐらいです。眺めは最高。

フィレンツェと比べたら安いのですが、それでも一泊180ユーロなのだ~!これまで泊まった場所のどこよりも高い宿泊代でした。それでもフィレンツェ付近では格安なのですよ。



お昼ご飯がちょっと遅かったので、ディナーはなくてもいいなっと思いましたが、この付近のレストランにも興味があったので、出かけることに。驚いたのはパンクしてたのだ!レンタカー屋にすぐに連絡したのですが、結構時間がかかりました。スペアタイヤはなかったのですが、セルフリペアキットがあったのでそれで応急処置。その後わかったのですが、この車最初から空気漏れがどっかにあるんですよ。それが分かっていながらずっと使われているみたいで、セルフリペアキットを使ったら、取り合えず大丈夫みたいで・・・・最初代車か近くのガレージで修理する手配をエージェントにかけあっていましたが、最終的にどうも時々空気を入れ直して対処する方法で、最終日まで持つようだ、という判断となりました。4日でたったの60ユーロだもんねぇ。

出かける前にタイムロスが発生したので、最終的に地元のデリに着いたのは夜8時過ぎ。


ここはチーズとか生ハムとかも販売しているカフェなのです。
主人はローストビーフ。

私は生ひき肉・・・じゃないですよ。これビーフ・タタール。でも生のひき肉に見えますね。

が、黒いのはトリフなのだ!!!ちゃんとひき肉になったビーフは味がついててマリネされています。それにブラックトリフを削ったものが贅沢に散らされていました。お店のハウスワインの赤ワインとピッタリで、大満足のディナーでした。

ということで、トスカーナ地方ドライブ旅行第一日目は楽しく過ぎていきました。

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