皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
フィレンツェから戻った13日の夕方から主人が体調を崩しております。風邪をひいたのか熱もあるみたいでした。14日出発を1日延期し、まだ万全な体調ではなかったのですが、取り合えず15日に次の目的地、Port Venereに向かいました。休養が一番なので、お高いマリーナ内で寝ているよりはアンカリングでゆっくして、回復を待ちます。
この辺りまで来ましたよ。
14日は、一旦は予定通り出発しようと思っていたのですが、波予報をチェックしたら1.5メートルが短い間隔で押し寄せていました。風はまあまあの強さだったのでセーリングするにはもってこいだったのですが、多分熱もあった主人にはかなりキツイ状態。休養するのが一番なのですが1日105ユーロのマリーナにもう1日滞在するのはちょっとためらいました。で、来た時にアンカリングしたアルノ川(ちなみにこの川、ピサからフィレンツェまで繋がっているのだ!)に移動しようかと思ったのですね。ただ川の入り口が浅いので海側からの波が大きいということはかなり荒れているんじゃないか、と思い主人は見に行くことに。マリーナは川の入り口のすぐ隣ですからブレークウォーターの反対側が川です。出戻ってきたら「すっごい波だった。入るのは危険だと思う。」とのことで、移動はあきらめ。マリーナにもう一泊することに。風邪薬を飲んで主人は一日ずっと寝てました。主人は、夕方まで何も食べず水だけ飲んでひたすら寝ていました。でもディナー用にソーセージ肉と野菜たっぷりのパスタ―スープを作ったら、匂いにつられたのか食欲がちょっと出たみたいでスープはちゃんと食べられました。
6月15日(土):前日よりも少し楽になったようですが、まだまだ熱っぽい感じ。それとすごく体がだるいそうです。でも出発はできる、というので9時ちょっと過ぎ、マリーナを出ました。風の向き的には南風で悪くはなかったのですが、予報よりも微風でした。取り合えずセールは両方上げてみました。
今日はとっても穏やかな海。
3.8ノットか~。だいたい35マイルなのでそれほど遠い距離じゃないんですが、さすがに4ノットもいかないのはちょっとねぇ。しばらく様子を見ます。
9時50分、風は強くなるどころか弱くなってきたので、ちょっと沖の方に出て大回りしてみることに。エンジン走行に変えました。ジェノはは巻き入れ。
なんかねぇ~それでもあまり変わらないみたいで、かなり沖の方にいたヨットもモーター走行しているのが見えたので、無駄に大回りするの早めにしてエンジン走行で行くことに。
10時半ごろ。真後ろの微風。
エンジン走行なので、私一人でも問題ないので、主人は船内のソファで休むことにしました。とにかく眠たいそうなんですよ。やはり体が休養を求めているんですね。
すっごい穏やかだし、行きかう交通量もほとんどないのでウォッチは楽ちんです。
主人が休む前にウォーターメーカーをスタートさせました。フロントタンクはすでに3/4まで満タンになっています。どうせエンジンつけているんだからね、水を作らなきゃソンソンってう感じ。到着直前までずっと作動させておいたので、最終的にフロントタンクは満タンになりました!
ボタンを押すだけ。終了させるのも「フラッシュ」のボタンを押すと自動的に真水でマシン内を洗い流し、ストップします。以前使っていたのはこの作業をマニュアルでやらないといけなかったので、ちょっと面倒だったんですよね。この10年の間にウォーターメーカーもかなり進化していたようです。
キッチンのシンク下に設置されているウォーターメーカー。
この赤いホースに作った真水が通りタンクに流れます。真ん中のスチッチを開くと作っている水が流れてくるので、試飲したり水質をチェックできます。飲んでみたんですが、買ってくる水よりも美味しいです。不純物が全くないので全く味がありません。でもまろやかな感じ。
11時ちょっと前。スピードも順調。暇だ!
と思ったら前方に見覚えのある黒い船体のヨットが通過していくのが見えました。タグホイヤーって書いてあるし、モダンなレースヨットは、たしかPort Santo Stefanoで見たやつだと思います!
で、その前にパワーボートが走っていた。2隻は等間隔で進んでいたので、どうもレース艇、牽引されているらしいのです。一体何があったのかしら?ここからPort Santo Stefanoまで引っ張られていくのかな?ちょっと暇だったので、あれこれ想像をたくましくしていました。退屈しのぎにはいいエンタメだった。
11時51分、バウを通過していった船。最初はフェリーかなと思ったのですがなんと、パワーボートを数隻乗っけているではなありませんか!ボートデリバリの船??どこまで行くのかな?自分で燃料代を払うよりも安いぐらい遠方に移動するのでしょうか。
そこから1時間後、午後1時緒と前、目的地のPort Venereに近づいてきたのでこの辺りでメインセールを下ろすことにしました。
湾の入り口付近に係留していたのは、マストもあるけど形的にはクルーズ船、という船。あれセールだけでも走れるのかしら?
湾内に入ると、かなりの混雑で泊地アプリ上ではアンカリング禁止マークのエリアにも何隻もアンカリングしていますが、夜になるといなくなるのかな?私たちが目指すのはさらに奥に入った場所です。
ここも結構こみこみでしたが、さすがキャプテン・ロブ、体調不良にもかかわらずちょんといい場所を見つけてアンカードロップの指示をくれました。午後1時半、航海終了。
青丸の位置にアンカリングしています。
本当に賑やか・・・と思ったらキャタマランがエンジンをかけ始めました。移動するのかな?と思ったら左にいるパワーボートがアンカーを下ろしたのかチェーンにテンションをかけて後進しているんですよね。その角度が物凄くって・・・どうもアンカーを下ろしたんではなく、引っ張り上げようとしているのに、後進しているんですよ。アンカーがキャタマランの付近にあるのかな?
見るまに2隻は超接近装具。キャタマランの人たちはフェンダーを移動させていました。
ありゃりゃ?どうもパワーボートのアンカーがキャタマランのチェーンにひっかかったっぽい?
いったいどうするとアンカリング中にこういう事が起きるのだろうか?テンダーに乗った人たちがかけてつけて、なにやらヘルプしているみたいでした。からんだチェーンをほぐそうとしているのか?ずっと見て居たかったのですが、夕食用にチキンスープを作ろうとしている途中だったので、室内に戻りました。
キャプテンは早速休養。
しばらしくしたら解決したみたいで、パワーボートが去っていきました。それにしてもここ、こんなに混雑しているのに、観光ボートも頻繁に行きかっております。一応SATOMI号は観光ボートの邪魔にはなっていないみたいで、すぐ近くを通り越していきますが、大丈夫みたい。
大丈夫でないと、でっかいホーンを鳴らして合図されますから。進路目の前に小さいボート場いたので、「プップー!」と警笛を派手にならしていました。
丘の上には古城もあって、結構いい景色のアンカレッジです。まわりを通過するボートのウォッシュは多少ありますが、不快なほどではないし、おそらく大半の船が夜になる前に居なくなると思われます。
ディナー用に作った、生姜とニンニクがたっぷり入ったチキンスープの出来上がり。私は3時頃に小腹がすいたので味見がてら食べましたが、う~ん安定の美味しさ!
今のところ体調不良は主人だけですが、うつらないように私もハチミツを白湯で溶かしたものに生姜を入れて飲んでおります。免疫力をあげておかないとね。
ということで、主人が回復するまでしばらくこの辺りでプカプカ浮いて予定です。
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