2024年7月22日月曜日

島に行く?行かない?あアンカーローラー壊れた

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!






21日、前日の風予報がちょっと弱くなったのでコルシカ島から20マイル先にあるイタリア領のCapraia島に行こうと思ったのですが、アンカーをあげようとしたらアンカーローラーが壊れたのを発見!やばい。小島にいったら修理で部品が必要になった時に不利だと思いコルシカに残ることに。予報とは全く反対の南東の風だったので数日前に通過した島の北側に移動して応急処置をすることに。でもさらにそこで残念なことになっちゃった!

アンカーローラーが曲がっているのがわかりますか?落っこちないように取り合えずひもで結わえておきました。

7月20日(土):前日Tamaroneのアンカレッジに来た時、カーティシーフラッグのヒモが切れてしまっているのがわかったので、早速マストに登って付け直しです。フラッグがなくならなくて本当に良かった。でも後でわかったんですが、フランスの国旗を失くしてしまったとしても、前オーナーから引き継いだカーティシーフラッグの中になんとコルシカ島のフラッグを発見。それを一緒に付けてもよかったなぁ。


海はとっても透明で、泳ぎたくなります。シュノーケリングマスクを出してきて船の周りを泳いだり、アンカーを見に行ったりしました。砂地にぐっさり刺さっているアンカーでした。

前日よりもここにいる船の数は少なく、土曜日なのに結構静かでした。でも夜になったらビーチカフェでコンサートが始まって夜中ぐらいまでちょっとうるさかったですが、ギリシャのビーチみたいに大音響で朝方3時ぐらいまで大騒ぎということはフランスではやらないみたい。

本当に透明できれいです。

海がきれいなで、お天気がいい日はウォーターメーカーを作動させます。その前にちょっと水漏れ修理。

ウォーターメーカーのプレッシャーゲージ付近から漏れていたのは圧力で、そのためポンプが頻繁に作動していたのでした。その部分を取り合えず応急処置をしました。でもシーリング部分のラバーの劣化によるものなので、あくまでも応急処置。水漏れはしていませんが、必要以上にポンプが作動するのは電力の無駄になります。新しいポンプをコルシカ島のBasitaに届くように手配しているので、それまで時間つぶしをしています。

さて海水温も暖かく気持ちがよかったので、主人はスキューバタンクを出してきて水中散歩にでかけました。

SATOMI号の周りに沢山魚が集まっているよ、ということで私もシュノーケリングマスクを出してきて本日2回目のシュノーケリング。船底に時々魚が口を付けて何やら食べている様子。おそらくキッチンの排水溝辺りについている食べ物残りをつっついているみたい!(ちなみにトイレ排水はアンカレッジにいる間はタンクに貯めているので垂れ流しはしていません。)古くなったシリアルがあったので、それをあげてみたら食いつく食いつく!

今は海側を向いていますが、夜が更けるにつれて陸側に向きが変わります。

土曜日の夜の割には前日よりも滞在する船の数が少ないな。

7月21日(日):風予報が頻繁に変ります。ここから20マイルほど先にイタリア領のCapraia
という小さな島があるんですが(エルバ島の上)風向きがいいので、時間つぶしにそこに行こうって前日のお昼に話してましたたが、風が夜まで強いままだったので止めたんですね。でも21日に確認したら前日予報よりも弱い方に変わっていたので、だったらやっぱり行ってみよう!ということで朝9時半ごろ出発することにしました。南東の風とウネリでTamaroneのアンカレッジ内は結構波が経ち始めていました。気が付いたらその時間まで残っていたのは私たちだけでした!

最低15ノットの風が吹き入いれていました。いつもよりエンジンを吹かして前進しないとチェーンがうまく巻き入れられませんでした。ようやくアンカーが上がって来たのに主人がずっとバウから動かないんですよね。なんかあった?と聞くと「アンカーローラー壊れた」というではありませんか!取り合えず落っこちないようにひもで結ぶことに。私はヘルムにいたのでどんなことになっているのかわからず。でCapraiaにいった場合、もし部品が必要になった場合調達しずらいだろう、ということでコルシカ島に残ることにしました。じゃ、どこに行こうか、といういことになったのですが、前日Capraiaに行かないと決めた時は、その代わりにすぐ隣街の湾に行こうと思っていたんですね。でも風向き予報が変わったので、島の東側はあまり快適ではありません。そこで後戻りの形にはなりますがTamaroneに来る前に通過してきた、島の北東にあるPunta Vecchiaというアンカレッジに移動することにしました。


この超小さい島というか岩をぐるりとするとすぐそこです。それまでは波が結構たっていました。
ほんのちょっぴりですが、ぐるりと回るとダウンウィンドなのでジェノアだけ出してセーリング。

6ノットとか出てるし!

でもものの10分ぐらいで着いちゃったのですぐにエンジンに切り替えました。風はそこそこ吹き入れていますが、波とウネリは各段にこちら側の方が穏やかです。Punta Vecchiaよりもその手前のRade de Santa Mariaの方がウネリから守られているみたいだったので、そこにしました。近寄れるだけ内側に入りますが、海草が沢山茂っているのと水深が浅いので5~6メートル程度の場所で砂地を見つけてアンカーを下ろします。アンカーローラーは壊れたというよりカバー部分がひん曲がっている状態だったので、落っこちないようにしていれば使えないことはないのです。

私たちの後からも数隻ここに入ってきました。

後方がPunta Vecchia。そこはもっと浅いので、SATOMI号は波よけになるビーチ付近に行けないのです。

落ち着いてからローラー修理開始です。



カバーの部分が曲がっているのでローラーがきちんと固されておらず、このまま放置しておくといつか落っこちたりさらにひん曲がるのです。今のうちに修理しておかなければ。アンカリングする頻度が物凄く高いので、消耗も激しい部分。同じことが確か2年前ぐらいにもあったなぁ。
ローラー部分を外しました。アンカーチェーンは隣のモーリンラインを引っかける方に移動。スナッバーを付けているので、ここにかけているチェーン部分には負荷はかかりません。

コックピット内が作業場となるので、古いシャワーカーテンがドロップシート代わりです。ここで主人がいきなり放送禁止用語を連発!なななんと・・・・バウからここまで運んでくる間に、直そうと思っていたローラーを海に落っことしてしまったようなのです。気が付いたらなくなってた!なんてそんなばかな。落っことした以外考えられません。

曲がっていた部分のローラーがなくなっている。

ですぐにシュノーケリングで探しに行きましたが、砂地ばかりではなく海草も結構茂っている部分があるので、見つからず。

今度はスキューバタンクで海草の茂みをかき分けて探す、ということになりました。

タンクが空になる直前まで潜っていて、1時間近くダイビングしていたのですが、残念ながら見つからず。どうしよう!

午後1時になっていたので、取り合えずランチをしてちょっと休憩してから、午後3時ちょっと前
主人がまた動き出しました。なんとか手持の材料で応急処置をせねば。

以前どっかのビーチに流れ着いていたマリンプライウッドを拾っていたのですが、それでローラーの代用品を作ろうという作戦です。幸い、カバー部分に失くしたローラーの跡がついてたので、それをもとにサイズを特定。のこぎりでカットし、電動サンダーで形を整えました。

1時間ぐらいで大まかな形完成!すごい失くしたローラーの形とそっくり。これからまだ研磨してもっとスムーズにしていきますが、もうこれだけで私は大感激。我が主人の想像力と手持の材料で問題解決しています力には、毎回本当に驚かされます。だって、ローラーを新しく入手するまでアンカリングができなくて、マリーナにいないといけないなんてことになったら、コルシカ島にいたらとんでもないことになる!今のシーズン最低でも一泊150ユーロでうから!!!

なんでも使えそうなものは拾っておくもんだなぁ。いつどこで役立つかわかりません。

お手製ウッドローラー、シリコングリースを塗布して完成!取り付けました。夕方6時でした。でもここからまた1時間近く、カバーに固定するのに手間取っていていました。変な角度に留めないといけないので、変な姿勢で作業をしないといけなくて、とっても大変そうでした。

その間私は夕食の準備。主人の大好きなラムチョップを買ってあったので、それを作ることに。野菜はオーブンで焼いておきました。作業がいつ終わるかわからなかったのでエルバのマーケットで買ったお肉用スパイスでマリネして冷蔵庫にいれておき、作業完了で主人がシャワーを浴びている間にラムチョップを焼きました。これは私の分で、主人のはラムチョップ3個。内側がやわらかくて外側はスパイスで香ばしく焼けてて、本当に美味しかったです。
大変な作業を終えた後の、大好物のラムチョップにビール2杯。疲れを癒すのに最適だったみたいです。

といことで、お手製ローラーは「仮」だし長持ちしないと思うので、最終的にはちゃんとしたローラーを新しくゲットしないといけないので、まだまだ課題は残っていいます。

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