2024年7月3日水曜日

鉄仮面が投獄されていたという監獄(その話はちょっと怪しい)ーIle Santa-Marguerite島上陸

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




Ile Santa-Marguerite島と小さい島の間のアンカレッジ滞在3日目は、Ile Santa-Marguerite島に上陸してみることに。島には城塞があり、その牢獄には有名な「鉄仮面の男」が投獄されていた、という話でしたが・・・正直それはちょっと怪しいなぁ。世間的にはバスティーユに投獄されていたという話ですけどね。出発日は朝からいいお天気で滞在中一番海面も穏やかだったので離れがたく、予定変更でもう1泊しちゃいました!

上陸しようと思ったら、なんとテンダーにめいっぱい水が溜まっていた!

7月1日(月):11時ちょっと前、Ile Santa-Marguerite島に上陸しようとしたら、なんとテンダーに目一杯海水が溜まっていて、燃料タンクがプカプカ浮いてるぐらいでした!いつの間にか水抜き栓が外れていて、浸水していたのでした。慌てて海水をかいだしました。

しっかり栓をしてから、気を取り直して上陸。テンダーをつけられる場所を探していたら最初のビーチっぽい場所は、なんか物凄い異臭(鳥の糞みたいな)がして何やら岸にも大量の糞みたいなものが押し寄せていたので、取りやめ。でもそのビーチに近い場所にいた男性が「ここからは上陸禁止です。」と言っていたので、離れました。しばらく進むと、小さい砂利ビーチを発見。階段もあるじゃないか!
ということで、ここにテンダーをあげました。

城塞は島の反対側、カンヌの街に面した方にあります。

リゾートホテルがあるみたいで、大きな塀で囲われていました。


看板が要所要所にありました。城塞まではテンダーを付けた場所から1キロちょっとの距離。

ユーカリの木の森もありました。ユーカリってオーストラリアにしかないと思ってた!

だからかな、雰囲気がオーストラリアの森林地帯に似ているなぁ。

島の墓地。


島の反対側にはカンヌからのフェリー発着港もあるので、開けた感じでしたが、街はないみたい。
高い塀に囲まれているのですぐに城塞だとわかりました。

入場料は中のミュージアム入場を含めて一人6.5ユーロでした。




城塞内にはちょっとした村みたいなのがありました。現在は使われていないようですが、宿泊施設になってる部分があるらしく、小学校高学年ぐらいの子供たちが泊っていました。







井戸がありました。この島には水がなく雨水をためて使っていたそうなので、貯水場所からくみ上げる井戸かな。

あのオレンジ色がかった建物がミュージアムになっていて、当時は牢獄でもあったそうです。


ミュージアムには、古代ローマ時代の海上貿易時代の難破船から発掘したものが展示されていました。説明に出てくる場所が、ギリシャのキオス島やコス島だったりして、私達が行ったことがある場所が何か所か出てきたので、すごく親近感を覚えました。古代ギリシャ時代の船乗り並みに私たちも結構移動したんだなぁ。

これが二つの島の地図。アンカリングしているのはこの2つの島の間で、大きく砂地が広がっている場所です。



さて、ここの牢獄に投獄されていたというのが、かの有名な「鉄仮面の男」。子供の頃お話を読んだ記憶があります。この男の身元については諸説があり、当時の王様の双子の弟だとか、反体制派の貴族とか・・・でも後でグーグってみたら、鉄仮面は本土のバスティーユに投獄されていたと書いてあったので、この島に投獄されていたという話は何?ガセネタ?でもしっかりその話がここの名物みたいに強調されていて、「鉄仮面」がいた牢屋ですって紹介されていました。ちなみにその牢獄の部屋は八畳ちょとぐらいの結構広い部屋で、シシリー島で見た使用人の家よりも広かった!他の牢獄の部屋も同じで、牢屋といっても結構いい暮らしぶりに見えました。これもフランスだから?!


あっち側がカンヌの街、本土側です。

初日はあのフィッシュファームと島の間にアンカリングしていたんですよね。ここ数日風があまりないので穏やかですけど。でもあそこにいたらつまらないので、3泊もしなかっただろうなぁ。島の間のアンカレッジ方が断然おもしろい。なんてたって、海上ピザにアイスクリーム屋もいるからねぇ。




フェリーの発着港の付近にはモーリンブイが沢山あって10隻以上が係留していました。


城塞の村散策の後、海辺の売店で主人はホカッチャみたいなホットサンドを食べましたが、私は船に戻るまで我慢。どうしてもカレーうどんが食べたくなっていたのです!若鯱屋のカレーうどんにはおよびませんが、出汁の素や醤油にみりんをいれてカレー味を和風に変えました。結構いけた!

風もほとんどなく、西日がまぶしかったので日よけ発動。

夕方はまた主人がピザを食べたいといったので、前回とは違うピザをオーダーしました。これも美味しかったなぁ。

夕方6時半になってもまだまだ混雑しております。この時間からやってくる船も結構ありましたが、小型パワーボートや観光ヨットなんかはこの時間に皆さんお帰りとなります。

こんなに沢山船がいても、ソーラーパネルを付けてる船はほとんど見当たらないので、長距離で移動する船がほとんどいないということですね。風力発電プロペラがついてるのは家だけだと思う。だからオーバーナイトで滞在する船は午後になるとみんなエンジンを付けて発電しているようでした。あのグレーの船もエンジンつけてたけど、移動はしないみたい。

7月2日(火):この日から二日間、Golfe-Juanのマリーナを予約していました。お洗濯がかなり溜まっているのと、そのマリーナ付近から電車でカンヌの街に簡単に行けるからです。さらに係留代がSATOMI号サイズでも一日59ユーロと、このエリアでは超格安。チェックインが12時過ぎで、たったの3マイルぐらい先なので、朝はゆっくりしてから出発することに。

10時ぐらいに主人が「テンダーをあげるよ」と言いました。マリーナに入る前にテンダーをダビッドの一番上間で上げないとけません。外に出ると、ここ数日の中では一番海面が穏やかで水深6メートルぐらいですが、海底までくっきりはっきり。すごくきれいな海で「こんなにおお天気なのに離れるの惜しいねぇ」と思い始めました。で、ダメもとでマリーナに電話して予約を2日から2泊を3日から2泊に変更できないかきいてみることに。ラッキーなことに予約をずらすのがOKになりました!やったぁ~!ということで4泊目決定。

主人がビスケットをあげたので沢山魚が集まってきました。

アンカーチェーンも結構先までみえるぐらい透明度。


滞在延長が決まったので、私は今シーズン初、シュノーケリングマスクを出してきて船の周りにいる魚たちの周りをプカプカ浮いて楽しみました。海水温度も丁度いい感じで、長く入っていても寒いとは感じません。上がるとすぐにお日様で体がかわくので、またすぐに入りたくなります。

天気がよくて風もあまりない日だったから、火曜日だっていうのにまたまた沢山の船がやってきました。お昼過ぎごろにはあっという間に囲まれた。直ぐ近くにはマルタ船籍のパワーボートがきました。確かこの船、前日も来てたよね、半日でいなくなったけど。チャーター船かな。


さすがにこの日はもうピザはいらないね、ということで主人が冷凍サーモンを焼いてくれました。お醤油とコショウにハーブをかけて味付けをしたみたいで、とっても美味しかったです。

食後のデザートはアイスクリーム。アイスクリームボートが周りを巡回しているので呼び止めました。海上ですけどクレジットカードでの支払いもOKなのが便利だなぁ。

彼以外にも数隻アイスクリームテンダーがウロウロしています。

午後1時を過ぎる頃には、どんどん数が増えてきて、交通量が増えたので海面はウォッシュで荒れ気味に。朝のうちにシュノーケリングしておいて良かった!

数えてみたら50隻以上はいるようです。

私たちのすぐ近くに35フィートぐらいのヨットがアンカリングしてきたのですが、スイングしたらすごく近くになってしまい、ま10メートルは最低離れていますが、その船の人たちと簡単に会話ができそうな距離だったので、一晩中いられたら嫌だなあと思っていました。夕方5時ぐらいになると、そろそろ帰り出す船がいるんですが、まだその船は移動しませんでした。ですが、多分その船はオーバーナイトでは滞在しないと思うんです。というのは前日も同じ船をちょっと奥の方にいたのをみたんですよね。おそらく観光客を乗せている「セーリングツアー」の船だと思います。前日は10人ぐらい乗ってたし。

で、予想はぴったり。夕方6時半ぐらいになったら出発していきました。これで心おきなく自由にあっちこっちスイングできるSATOMI号!

サハラ砂漠からの砂で一面オレンジ色になっています。マリーナに入ったらシャンプーしなきゃね。Golfe-Juanマリーナは係留代に水使用量も含まれています。でも水タンクはほぼ満タンで、水道水よりも品質のいい水が入っているので、給水はせず、船を洗うだけに使います。海水から作る真水は本当にフレッシュで、不純物がないので無臭無味ですごくまろやかなのですよ。

夜は主人がまた冷凍パスタをオーブンで解凍してくれたのでそれを食べました。なぜか主人はこの日はすごい食欲で、パスタの前にトウモロコシを焼いて食べてました!

そしてディナーのデザートはニース観光に行った時にマーケットで買ったメロン。丁度いい熟成加減で甘くて美味しかったです。
2日は上陸もせず船上で一日まったりと過ごすことができました。すぐ隣にいたマルタ船籍のパワーボートは一晩中滞在していました。


7月3日(水):朝ごはんを食べ終わったころの10時ぐらいに、外でホーンを鳴らす音がしました。出ていくとスイングしていたので、すぐ隣にいたマルタ船籍のパワーボートがすぐ後ろにいて手を振ってました。アンカーをあげるのかなと思ってエンジンをつけて前進してあげたのですが、なんといっこうにアンカーをあげる様子がないんです。で主人が「アンカーを早くあげろよ。」というとなんと!!!「私たちは移動しませんよ。」と言い出すではありませんか!!なんですとぉ~!??後から来て直ぐ近くにアンカーを下ろしてい置いて、スイングしたから近すぎるので私たちに移動しろってこと?なんという傲慢な態度。で主人が「アンカーをあげる思ったから移動してあげたのに、どういうことですか。マナーはないのか!」と叫びました。「お宅の方が後から来たでしょう。近すぎる場所にアンカーしたのが原因でしょ。」と言ったのですが、キャプテンはフンって感じでした。でもそのうちにチャーターのお客さんがキャプンテンの肩を叩き、なだめている感じでした。当然でしょ、自分達が後から来てるのはわかっているし、パワーボートの割には近くにくるなぁって思ってましたから。

にもかかわらうず、自分達はどかないけど、お宅が近すぎるからチェーン縮めろって自分勝手すぎです。幸いお客さんが良心がある人だったみたいで、キャプテンに言ったんでしょうね。その後すぐにアンカーをあげて移動していきました。

他にもアンカリングできる場所は、彼らが来た時にも沢山あったのですよ。にもかかわらずすぐ隣を選んだのは彼らの責任。いくらミリオンダラーのパワーボートだからといってそれだけで自分達に優先権があるなんて傲慢な態度は同じ海を楽しむ人間として、しかもプロのキャプテンとしてはもってのほかだと思いました。

実は私たちも3日のお昼前には移動するのですが、もし最初にホーンを鳴らして「どけ」という態度をしなかったら、私たちは数時間後に移動しますからその間モニターしておけば大丈夫ですよっていう話だったと思うんですね。でもアンカーをあげるから移動して、というシナリオ(通常はそうです。)だと思ったからエンジンを付けてアンカー周りをぐるぐるしたのに、自分達はどかないけどお宅がどけ、という話になったから私たちは後で移動するから大丈夫だよ、という話にならなかったわけです。やっぱり傲慢な態度は損しか招きませんねね。お客さんの前で赤っ恥をかくこともなかったでしょうし。


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