2025年2月1日土曜日

13日と12時間で大西洋横断!グレナダポートルイスマリーナに無事到着しました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!



1月30日の夜8時過ぎ、13日と12時間かかって大西洋横断を成し遂げました!最終日航海日の30日は前夜の思いがけないハイスピードで距離を伸ばせたので一旦は到着が夕方の日のあるうちになると思ったのですが、時間が経つにつれて風が弱まり、さらに島に近づくにつれて海流で横に流される状態もあり結局明るいうちにには着けませんでした。でも夜間到着した場合の仮のポンツーンでは、ライトをもってラリー主催者オリバーさんとカーロッタさんや、先についていたPaloma号、Moonshadow号の人たちが出迎えてくれて、素晴らしい歓迎で航海を無事終了することができました。

スーパーヨット用ポンツーンで31日の朝を迎えたSATOMI号

1月30日(木):午前1時残り距離は115マイル。スピードは波の具合で上がったり下がったりしますが、6.2ノットというのが最低スピードの快調な走りを続けていました。風もコンスタントに20~25ノットをキープしており、その分ウネリは短い間隔になって波も逆立っていたのですが、それを突っ切るようなスピードで走っていたので、とてもスムーズ。
横揺れもあまり感じなかったので、午前2時のウォッチを終えた後は、バウバースで眠れた私でした。

午前6時、私のウォッチ開始ですが、主人に起こされる前に自然に起きちゃました。航海最終日だと思うと興奮してたのかな。
風はまだまだ安定して吹き続けてくれていて、平均で7ノットぐらいのスピードで突っ走っていました。

残り距離は100マイルを切りました!このままのスピードで進んでくれれば、到着は夕方の5時ぐらい。まだ日があるうちに付ければそのままバースに案内されますが、暗くなってからだと仮の、スーパーヨット用のポンツーンに横付けして朝を迎え、翌日に移動することになります。

6時47分、スターボード145度で風はずっと23ノット前後を保ってくれています。いい感じだ!

一瞬ですが、波乗ったり突風だったりすると10ノットを超えることも!ジェノアしか出していないのにすごい!これぐらいの風の強さだと多分メインセールで観音開きをしていてもきっとスピード的には変わらなかったと思います。一枚しかセールが出ていない分、船への負担が少なく安全に走行できました。




この10分ぐらいあと、タックしました。潮の流れが船体を横向きに移動させるので、斜めに進んでいる感じでした。ポート160度に合わせて。残念ながらこの辺りからスピードが遅くなってきて、なんと4.8ノット~6ノットぐらいしか出なくなりました。横流れしているので効率よく進めないのです。艇速よりもGPS上スピードの方が遅くなったのは初めてだ。

陸が近づいてきたので貨物船に遭遇しました。AIS上では最初斜めから航路が重なる進路で貨物船が進んでいたのですが、かなり事前にちょっと航路変更してくれたのがわかりました。最終的にはSATOMI号のスターンを通過していきました。

肉眼ではもっと近くに見えます。

8時22分、5ノット台のスピードに落ちました。

なるべく直線距離で走りたいところですが、潮の流れとどんどん弱くなってきた風で、選択肢はなし。



午前11時半。スピードは落ちましたが、ウネリが小さくなっていたので、とっても気持ちよく揺られていました。

風が弱まると、うまくジェノアが膨らみ続けないので、時折のバタバタがスタート。

12時35分、Way Pointを少し伸ばしました。この位置で方向転換します。この頃には6ノットを超えることがあまりなくなってきました。前夜の強風は午前中いっぱいも続かず、この時点で到着予想は結局当初の夜8時~10時の間ぐらいに逆戻り。

午後1時、カーテシーフラッグの交換をしました。ケープ・バーディからグレナダの国旗に変えます。



さらにその後、VEラリーのバナーも再度設置。

ラリーの旗も全部はためきます。これでマリーナの人が「お宅の事は知りません」とは言えなくなるのです。なので入港時には旗を付けておいてね、と言われていました。

午後3時頃には5ノット~7ノットを行ったり来たり。多分平均ではせいぜい5ノットちょっとしか出てなかったと思います。風もせいぜい14ノット~16ノットしか吹いてませんでした。

いつも夕食は5時半なのですが、この日は航海最終日ということもありランチも兼ねて15時半に遅めのランチと早めのディナーを兼ねて,チリ・コン・カーンです。

相変わらずテーブルを出せるほどは穏やかではなかったですが、ここ2週間弱の中では揺れは少ない日でした。

4時15分、少し進路を変えて北上します。Way Poiintまで一直線に迎えるいい角度になりました。

午後4時40分、陸がみえた!!!!

午後6時、日が暮れ始めます。これが海上でみる夕焼けの最後だな。(アイランドホッピングがスタートするまでね。)

6時ちょっと過ぎ、Way Pointまで10マイルを切りました!

グレナダが目視でもかなりはっきり見えてきた。

6時半すぎ、日が落ちるとあっという間に暗くなります。それに伴い、陸の明かりが見えてきます。


夜7時ちょっと前、島の端っこまでもう1時間もかからない距離です。
角度も変わったのと、陸からの影響か風スピードは昼間とあまり変わらないのに、スピードに反映するようになりました。角度がいい感じだからかな。

そして画面の海部分がブルーになっているのは、水深が100メートルを切っているからです。久しぶりにブルーのバックグランドを見たなぁ。夜7時半、このままセール走行で島をぐるりと回り、直前まで行く予定でしたが、もうここまで来たら残り1時間ほど、無理してセーリングして到着を数時間遅らせるより、エンジンをつけて一気に行こう!ということにしました。

夜8時ぐらいに湾内に入りました。3本マストのスーパーヨットがアンカリングしていて最初、それを目指す形で進んでいたんですが、相手側にも私たちが近づいているのがわかったのでしょう、スタッフがトーチをもって船のスターンに出てきてこちらを照らしてきました。私たちもわかっていましたが、ちょっと近くによって見て見たかったのだ。

その後マリーナへの航路に向かいました。マーカーの色がアメリしか式となり、スターボード側に赤いマーカーを合わせて進まないといけません。マーカーの外は1メートルも水深がないそうなので、航路をしっかり守らないといけません。

マリーナ内に入る頃、ラジオでもマリーナから連絡を受けていましたが、ポンツーンで2つのトーチが動いているのが見えました。近づくにつれて声も聞こえてきて「お~い、ロブ&サトミ、ここだよぉ~」とオリバーさんの声がしました!バウにいた私はすぐに気が付き主人に「あそこだって!」とスーパーヨット用横づけポンツーンの一つを示しました。

その時はポンツーンを少し通り越していたのと、スターボード側にフェンダーを付けていたので、後進で横づけする形となりました。SATOMI号の操船にかけては、今や主人の右に出るものはいない、というぐらいマスターしている主人。沢山の人が見守る中、バウスラスターを駆使してバックしながら90度回転をして、ポンツーンに横並びになりました。

ポンツーンではティオさんとパムさんも待っていてくれました。そしてティオさんが私からバウラインを受け取ってくれたのです。


8時半、無事接岸終了。日が暮れていたのでマリーナの人以外迎えてくれるとは思っていなかったので、とっても賑やかなお出迎えに大感激しました。ハーバーマスターからラムパンチをいただき無事到着を祝います。オリバーさん、カーロッタさん、ティオさん、パムさん、そして同日の午後に到着していたムーン・シャドー号からのオーナーさんカップルもいました。そこで1時間ほどポンツーンでラムパンチでプチ歓迎会。今回のラリーには4組のダブルハンド艇がいて、SATOMI号もそのうちの一つ。ダブルハンド艇では第2位で、モノハルでは第4位で到着しました。他の艇は全部ジブ、ジェノア、メインと3つのセールを駆使して走ってきたことを思えば、後半はメインまたはジェノアどちから1枚のセールで走り続けてきたSATOMI号は大したものだ!と自画自賛です。

沢山の学びがあった大西洋横断ですが、この13日と12時間の航海での最大の収穫は、来年の「太平洋横断」に対して、うん、できる!という自信が生まれたことです。



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