2025年1月30日木曜日

丸一日航海最終日は夕方から超スピードアップ Day13

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!



グレナダに向かう大西洋横断航海、いよいよ丸一日航海は29日が最後となりました。29日朝の時点では到着予定は30日の夜10時ごろだったのですが、夕方から一気に風が強まり一晩中超快速で走り続けたおかげで、大幅に挽回し到着時間が一気に速まったのです。ここ数日せいぜい18ノットぐらいしか上がらない風、時には10~12ノットぐらいしかなくウネリに激しく揺さぶられる厳しい状況が続いていましたが、快速のおかげでウネリの影響も少なくバウバースで眠れるぐらい快適なオーバーナイト走行ができました。

1月29日(水):午前6時、残りは238.4マイルとなりました。ポート側165度の設定で、グレナダ島まで一直線に向かう航路に沿って走れています。前夜からの平均速度は5.9ノットでした。

6時21分、時差を調整した結果、ようやく日の出と実際の時間がマッチしました。だってこの時間一昨日は9時半だったんですよねぇ。時間と日照時間があったからなのか、朝6時、私は主人に起こされることなく5分前におきました。最近ウォッチの間も、30分にタイマーをセットしておいて、その合間はうたた寝しているんで、睡眠は十分とれております。
風はそこそこいい感じ。15ノット~18ノットで、突風が21ノット程度。なのでトップ―スピードは7ノットを超えます。

ジェノアもいい感じでふくらんでいて、バタバタの頻度がかなり減っています。最近私がウォッチ担当になると、いつも主人が設定したより、ちょとセールを出し気味にしているんですね。主人はジェノアの上の方の形を見て、風があまり逃げないように設定しているんですが、なんかそれだと風の強さに対して今一スピードに反映されていない気がしています。で、試しにちょこっと緩めてみると、いつもすぐに0.5ノット~1ノット、スピードアップするんですよ。セーリングはちゃんと習ったことがないので、体験によるものなので理論的に説明することはできないのですが、ウネリが大きくて船体が揺さぶられることで、ジェノアがへたってしまう場合、多少上の方から風が逃げてしまっても、下の方の広い面積の部分により多く風が残っているほうが、へたりそうになった時に、全体的に反対側までバタバタせずに、途中で持ちこたえてくれている気がするんです。だからばた~んと全部へたるまえに、ちょっと緩んだ程度で優しく戻ってくる・・・ずっとセールを見ていて、そんな気がしてきたのです。その間隔で行くと主人が設定している形だと、下の方が狭いので、へ立った時にそこに残る風の量が少ないような気がしていました。で、毎回ちょっとシートを緩めておりました。そのことを主人の話すと、きいてうちに「それ正しいかもしれない。俺のやり方の方が間違ってるかも。」と言ってくれたので、ちょっと嬉しかった。

以前は自分がウォッチ担当の時でも、ちょっと風向きや風の強さが変わってきた時、すぐに主人を呼んでたんですが、最近はタックしない程度のコース変更やセールのトリミングなんかも自分でやるようになりました。自然に興味が湧いてきたので、ウォッチ中も退屈しなくなりました。

9時頃風が弱まってしまい、揺れが一段と激しくなってきました。主人が朝食を準備してくれたのですが、まずは私の分を盛り付けてくれて、自分のコーヒーを入れていた時・・・・

一段とすごい揺れに襲われて、コーヒーメーカーがクッカーの上で倒れしまい、カウンターに置いていたお皿の上の料理がだけがスライドして床に落っこちちゃったんです!でも主人は床に落ちたスクランブルエッグをさっと拾い上げお皿に戻していました。コーヒーは作り直し。クッカーから床からコーヒーが流れていて、それを掃除してくれました。

11時、ポート側160度から163度に進路を少し変え、ウネリの影響が少なくなるようにしました。でもウネリの方角は常に変化するので、またかえることになると思いますけど。


11時半過ぎ、風は14ノット~18ノット。もう少し強めの方がいいんだけどね。

午後2時ごろ、ポート側165度から160度に変更。


午後2時には残り200マイルを切りました。

午後3時、最短コースよりちょっと北側に進んでおります。この時点でのETAは31日の深夜でした。

午後3時半、ちょっとずつ風が曲がってきて北上しております。

午後4時、ウネリが小さくなってきて揺れが少なくなってきました。予報ではこれから風が強くなってくるはずで、ウネリは相変わらず間隔が短くなるのですが、その分風が強くなればスピードに反映されて、揺れが収まるはずなのだ。

夕食は、ラビオリとサーモングリル。トッピングは玉ねぎの炒めたもの。サーモンはガーリックとバジルのペストでマリネしておいたものを焼いただけ。仕上げにちょっとお醤油とレモンをかけて蒸すと最高です。とっても美味しいと主人はサーモンの皮まで全部食べていた!

夕方5時50分、6時間私の仮眠がスタートです。このころから少しづつ風が強くなっていくのがわかり、セールがバタバタすることがなくなりとてもスムーズになりました。


10時に私の仮眠が終わり、ウォッチスタートした時には、常に7ノット前後を保つハイスピードでした。揺れもほとんどなく、すごく気持ちいいナイトセーリング。一晩中の航海はこの日が最後になるはずなので、大西洋横断のラストナイトセールがこんな調子いい感じでできるなんて最高です。
私が寝ている間に主人が一人でタックしていました。

午前2時、何事もなく私のウォッチが終了し、再び午前6時まで仮眠に入るのですが、とってもスムーズに走行していたので、なんとバウバースで眠れたほど。全くと言っていいほど横揺れを感じず、再び目が覚めた時には午前5時55分でした!

一晩で一気にスピードアップしたので、30日の朝にはWay Pointまでの距離が100マイルを切っていました!この調子だったら、到着時間は30日の夕方ぐらいなかな?!どうか風よ弱まらないでねぇ~。




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