ケープ・バーディから3時間日本から13時間の時差になりました Day12

皆さんこんにちは！Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ！

カリブ海を目指して大西洋横断の第12日目。ここ数日毎日日の出が遅くなってくるなと思っていたら、なんとグレナダはケープ・バーディから3時間の時差、日本との時差は13時間だったのです。どおりで前夜夕方6時の私の仮眠時、日差しがまだ暑くて眠れなかったわけだ。だってグレナダ時間だったら午後3時ですから。お昼後に時計をグレナダ時間に戻したら不思議と体はグレナダ時間にすぐ対応しました。夜は風が10ノット程度に落ちてしまったにもかかわらずでっかいウネリに翻弄されまくり。仕方なく風が強まるまでの数時間モーター走行しました。

1月28日（火）：午前1時の時点では風もいい感じの強さで、順調なスピードで走行していました。でも朝になるにつれて風は弱まり、スピードもどんどん落ち、結果平均スピードはたったの5ノットだった。

午前9時で、やっとこの明るさなんですよ。8時頃はまだ真っ暗だったんで、絶対時差が発生しているはずだと思いました。前夜私の仮眠開始時はまだまだお日様がさんさんと輝いていて気温も高く全然眠れませんでした。ようやく暗くなってきたと思ったら、すぐに起きる時間だった。

9時ぐらいから風はTrueで16～18ノットといい感じになりました。ウネリにあおられてスピードの上下がかなりありましたが、10時までの平均速度では6.9ノットだったので、数日ぶりの高スピードでした。

ようやく朝になってきた感じ。

ネットが通じてから時差を合わせたので、チャートプロッター上には9時49分となっていますが、今朝からの時間では12時49分です。3時間の時差は結構大きいですが、太陽の加減としては新しい時間の方がしっくりきます。当たり前だけどね。

Way Pointまで残り352マイルとなりました。スピードもいい感じ。ずっと7ノットを保っているわけではないんですが、ジェノア一本しか使ってない事を考えるとよく走っていると思います。

風が20ノット前後になると海面に風が起こすしぶきが舞うように。この光景が好きだ！ずっとこのぐらい吹き続けてくれると楽なんだけどねぇ。

気温はすっかりトロピカル。髪が潮気をおびないように、トルコにいる時に買ったヘッドスカーフの下に被るこれがとっても役立っております。

午後1時半すぎ、別のヨットの姿が現れました。VEラリーの仲間ではありません。方向からすると同じ場所に向かっているような。実際に目視でも遠方にセールがちょっぴり見えました。この時点ではVilla　Splitの方が先に走っていたのですが、後にSATOMI号が追いつきます。

だんだん近づいていきました。

午後3時50分、タックしました。ほとんどわからないけど。スターボード160度からポート160度に。この少し前から、ウネリが横から押し寄せるようになって横揺れがすごく激しくなったので、ちょっと方向をかえたら変わるかな？と思ったんです。

午後4時ごろの時点ではまだまだいい感じのスピードで、ウネリに乗ると9ノットとか一瞬いきます。

午後2時以降からの平均速度は6.8ノットだったので、悪くない。しかもWay Pointからの距離で計算しているので、実際のスピードはもう少し速いです。

夕方4時半ごろからディナーの準備を始めました。昼間私の仮眠中に時差を調整して、私は3時間余分に仮眠時間をゲットしちゃったので、主人には可哀そうなことをしました。ずっと一緒にディナーをしていましたが、午後5時半は前日までは夜8時半で、主人のウォッチタイムではありますがその前の仮眠時間が削られていたので、主人はまだ眠っていました。なので私一人で済ませたのですが・・・・写真のぶれからわかるように、かなり横揺れが激しくなっておりました。

この後夕方6時の私の仮眠がスタートするころには、風が弱まったのにウネリだけ相変わらず大きかったので、かなりな横揺れ。おかげでジェノアは常にバタバタで、ウネリに押されるたびにへたっては、風をはらむとバ～ンと激しく引っ張られる、を頻繁に繰り返すようになりました。そのたびにジェノアのポールの揺れが船体を伝わって、上下に振動するようになったのです。主人はその後4時間、なんとかウネリからの影響を減らそうと頻繁にコース変更をしたり、セールを巻き入れたりだ出したり、ととっても忙しかったそうです。仮眠しながらも、私もジェノアのバーンと広がる音がかすかに聞こえてきていて、そのうちセールが破れるんじゃないかとすごく心配になっていました。

夜10時、私のウォッチ開始です。相変わらず横揺れは激しく、様子を見ていたのですが30分ほどしてあまりの揺れに、ジェノアがとっても心配になり、しかもかなり揺さぶれられているのに、風がせいぜい12ノット程度にしかならなくなってしまい、スピードも4ノット台に落ちてきたんですね。ジェノアのへたってはバーンと広がるの頻度も毎回と言っていいほどになってきて・・・これではいつかセールが破れちゃう気がして、そうでなくてもいろんな箇所にダメージを与えている気がしました。にもかかわらずスピードが4ノット程度しかいかない状態で、果たしてかたくなにセール走行にこだわる意味があるのか疑問になりました。ヨットレースをしているわけではないので、モーター走行が禁止されているわけではなありません。そこで10時半すぎ、ジェノアを巻き入れてエンジンを付けてモーター走行に切り替えました。

私のウォッチ中はずっと風は上がらず、30分ごとに居眠りしながらタイマーで起きて外を確認する、を繰り返してたので、気が付いたらあっという間に午前2時を過ぎていました。で主人と交代したのですが、その時には風は14ノット～16ノットになっていたので、これならセール走行できそうだと思い、エンジンを止めました。

エンジン走行をしていたおかげで最短距離で進む進路の角度に到達することができました。それでも激しい揺れは、さっきよりはまし、というだけで、アイかあいわからずジェノががへたるのは防げませんでしたが、数時間前よりは各段に頻度が落ちていたので、そのままセール走行を続行することにしました。

SATOMI号を追跡！リンク

（ここをクリックするとSATOMI号の居場所がわかりますよ。）

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