2025年10月24日金曜日

キャノピーのほつれを手縫い新しいライフラフト設置&セールが戻ってきた!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!





27日のSATOMI号ロンチまであと4日に迫った23日は、破れてたキャノピーを手縫いで修理し、プロペラの先にジンクを付け、バウスラスター専用ソーラーパネルを設置、ライフラフト設置、戻ってきたセールをコックピットに引き上げ・・・一気に作業が進みました。しっかり働いたので夕食は、自分達へのご褒美としてトリニダードに戻ってきて初めておしゃれ系レストランにおでかけしました。船底磨きをお願いした人は、毎日ヤード内で会うんですけど先約の仕事が遅れてるらしく、SATOMI号に来れるのは土曜日となるそうで、ちょっと心配です。

手縫いだけどクイックスティッチの道具よりも速かったし、丈夫に仕上がってるはず

10月23日(木):朝トイレに行った帰りに、船底磨きを依頼していれるディガーさんとすれ違いました。彼は毎日ヤード内で仕事をしているので、だいたい毎日一回はすれ違います。その都度向こうから「元気?」と声をかけてくれます。彼はとっても背が高くて目立つんですが、それでもサングラスしてたり服装がちょっといつもと違うと、正直私は他の人との区別があまりつかないんですね。でも相手からしたらアジアン人はほとんどいないからわかりやすいみたいで、いつもディガーさんの方が先に私を見つけます。で、「今日来てくれるの?」と聞いたら「明日金曜日に伺いますよ。」とのことでした。ま、相手が私たちを避けているわけではないので、ちゃんと仕事はしてくれるのだと思うんですが、書類で契約を交わしたわけではないので、実際に来てくれるまで心配しちゃう私です。

この日の私のミッションは、キャノピーのファスナー部分のほつれを縫う事。外で作業なので日焼け対策は完璧です。このマスクは日本にいる時にユニクロで買いました。なんか銀行強盗でもしそうな雰囲気ですよね。

ほつれてしまったのは、この部分。キャノピーとドッジャーの間をつなぐ布があるんですが、それをジッパーで両方に接続しています。先日それを付けた時に、キャノピー側のファスナーがほつれてしまったそうです。おそらく日焼けでスティッチが劣化してしまったんでしょう。5年前にギリシャで新調したのですが、それ以来ほぼずっと日にさらされていましたから。
ほつれているのは1メートル弱ぐらいなので、キャノピー上のソーラーパネルを取り外してキャノピーを下ろしてセール屋さんに持ち込んで直してもらうよりも、着けたまま自分達で縫った方が早いと思いました。セールの修理用にクイックスティッチというツールを持っているんですが、これ仕上がりがミシンで縫ったみたいなるんですよね。ラス・パルマスにいる時買って、メインセールのレイジージャックのほつれをこれで主人が自分で直しました。デモねぇ~、やり方が本当に複雑で・・・説明書を何回も読まないと理解できないんですよ。レイジージャックのほつれを直した時も何回も失敗してやり直し、やっとの思いで使うことができました。主人もやり方を忘れていたので、二人でまた読み直したんですが、実際にのその通りにやっているつもりでも、なんか変なんですよ。上糸と下糸の強さがうまく合わないんですよね。

で、暑くなってきたので一旦諦め。11時頃ランチ休憩に入りました。サラダとトーストでヘルシーランチ。

その間主人は外で作業をしていました。まず朝一で、バウスラスター専用の新しいソーラーパネルを設置。これが新しいソーラーパネルです。

私が割ってしまって、トリニダードで新調したフェンダーロッカーのカバー。この裏にバウスラスター専用ソーラーパネルを取り付けます。以前のものはすでに3年ほど使っていて壊れていた部分があったり、機能が低下してきてたので取替えました。

外から見るとカバーの色が濃いので、ソーラーパネルが付いてることがわかりませんが、ちゃんと発電するそうです。

次はプロペラにジンクを付けました。

その後はバウスラスターにも先っぽにジンクを付けます。

両方とも無事完了しました。

この日は晴天が続いており、雨も降らなかったので気温がかなり上がっていました。外で作業していた主人はランチ後にはぐったり。船内のエアコンが効いた中でお昼寝をし始めました。クリックスティッチの使い方が今一つ不明だったので、主人がお昼寝の後で一緒にやろう、と言っていたのですが、手縫いの方が速いんじゃないの?と思いやってみることに。手縫い用の針に手のひらカバーもちゃんとあるんですよ。

糸はワックスが着いた防水のセール用です。二重にして半返し縫いでやってみたら、セールよりは生地が薄いので、手縫いでも問題なく針を通すことができました。

元のスティッチ通りに塗って行けばいいので、真っすぐ縫うのも簡単でした。

反対側はほつれていないので、取り合えず今回はほつれた部分だけにしておきました。まだ大丈夫な部分から縫い始めております。

途中ちょっと小休止しましたが、2時間ぐらいで縫い終えることができました。糸を二重にして縫っているし、半返しなのでほぼ縫い目が全部つながってるので、ミシンで縫った以上に丈夫だと思います。おそらく糸よりも、その周りの布方が先にダメになるんじゃないかしら?仕上がりも悪くないと思います。クリックスティッチでやろうとしていたら、きっともっと時間がかかったり何回も失敗して穴が開きまくりになったと思います。

ジッパーのほつれが直ったので、無事キャノピーとドッジャーの間をつなぐことができました。これで入り口エリアが完全防水となりました。主人がお昼寝している間に仕上がったので、とても効率が良かったし、主人も仕上がりに大満足してくれました。

ほっと一息ついたころ、セールが戻ってきました。今週の火曜日に来るはずだったんですけど、ジェノアの修理が仕上がっていなかったのです。今回初めてスピニカセールの点検をしてもらったのですが、SATOMI号を購入して以来、一度も使ったことがないばかりかセールバックから出したこともなかったので、もしかしたら腐ってるんじゃないの?と思っていましたが、大丈夫だったそうで十分使える状態とのこと。南太平洋横断時にはきっと活躍の場面があると思います。ですが、スピニカセールをちゃんとソックの中に入れてくれてなかったので、それだけ持ち帰りやり直してもらうことにしました。メインとジェノアは置いて行ってもらいました。

セールは取り合えずコックピット内に引き上げるのですが、コックピット内がものであふれていて足の踏み場がなかったのです。普段スターンバースに保管しているものを、一旦外に出していたので、それをまずは船内に戻すことからスタートでした。

こんな風にカバーしていましたが、ほこりをかぶっていたのでまずは室内に戻すものは掃除機で埃を吸い取ることからスタート。

取り合えずここまできれいになりました。

で、まずは新しいライフラフトを設置です。数日前にピックアップしていましたが、コックピット内が片付いてなかったので、車の中にいれっぱなしでした。メインハリヤードを付けてウィンチして引き上げました。

一応計っておいたので、前のラフトのフレームに入るのはわかっていましたが、固定するベルトが寸足らずだった!古いのは8人乗り用だったのですが沿岸使用のものだったので、物資が何も含まれていなかったのでサイズがコンパクトだったんです。新しいものはオフショア用なんで、4人乗り用でも水とか食料が入っているのでサイズが同じなのです。でも厚さが太かったので、固定ベルトが足りなかった。長さを延長できそうだったんですが、取り合えずひもで縛っておきました。

その後、メインセールとジェノアを船体に引き上げ。こちらもハリヤードに付けてウィンチして引き上げました。すでに夕方4時を過ぎていたので、この日の作業はこれで終了。

一日でいろんなことが進んだので、しっかり働いたご褒美に夕食はおでかけすることにしました。トリニダードは外食が高いんですよね。地元の人が行くタイプのお店だとハンバーガー系のものしかなく、ちょっとおしゃれ系の場所だとサービス料に税金までかかるので、メニューに書かれている金額から最終的に1.5倍以上になってしまいます。なので、ディナーは、トリニダードに戻ってからは一度もでかけていませんでした。あ、ピザには行きましたけど、あれはファーストフードなのでカウントしておりません。

お気に入りのレストランはボートヤードから車で5分もしないクルーズ・インというマリーナにある「ライトハウス」。このマリーナ内にカスタムにイミグレ―ションがあるので、トリニダードに来た最初に来る場所です。

久々の夕方お出かけでワクワクです。

この建物の一室にカスタムがあります。

ライトハウスは2階で、1階はカフェ。そのカフェもお気に入りです。

とても雰囲気がいいお店です。

久しぶりに白ワインを飲みました!トリニダードはワインが凄く高いんですよね。だからずっとシャンディーで我慢していた。(シャンディーとはビールにレモネードをミックスしたものです。)
前菜としてガーリックシュリンプをオーダーしたら、ミニピザみたいなのにガーリック風味の海老が乗っているものだった。

私がオーダーしたマカロニグラタンは物凄い分量でした!二人分以上あるよ。

主人はレッドスナッパーのグリル。付け合せの野菜もすごくいいお味でした。

頑張ったけど、半分食べるのがやっとでした。美味しかったのでお持ち帰りしましたよ。

今日はすごく頑張って働いた!というポーズだそうです。

残り3日ですが、今の所スケジュール通りに運んでおります。これなら何とか間に合いそうです。月曜日27日もクレーンが来るのが午後3時とのことなので、ほぼ半日あります。船底削りのディガーさんは、その後メッセージが来て金曜日は夕方にスタートさせて土曜日一日でやり終えます、とのことでした。彼は実はマリーナから仕事を依頼されてヤード内で作業をしている人なので、直接仕事を引き受けるのは、本当はまずいらしいんですね。だからオフィスが終了する週末に作業をしたいみたい。なるほどね。私的にはいつになっても出発前までにコッパーコーティングの船底を軽く削ってコッパーをアクティベイトしてもらえば、満足です。

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