2025年12月30日火曜日

コロンバスが発見名づけ親のPortobeloで本格的パスタ

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




12月28日はまだ真っ暗中午前3時半に出発しました。平均7ノットぐらいの快調セーリングで目的地のPortobelloにはお昼前に到着。Portobelloにはパスタが評判のイタリアンレストランがあり、ディンギーをそこに係留して街散策もできるとあって、すごく楽しみでした。パスタは評判どおり、なにせシェフのフランシスコさんはイタリア人。アペロルという南イタリアを代表するオレンジのカクテルもオリジナルミックスですごく美味しかったです。Portobelloはコロンブスが貿易港として利用していた歴史がる小さな町で、教会の黒いキリスト像も観光スポットです。これまでGuna Yalaの人たちの集落だけを見ていたので、小さな町でも近代的に見えたのだ!

Casa Vellaのパスタは本格的!Portobelloに来たら絶対おすすめです。すぐ隣にもう1軒イタリアンがありますが、そこはツアー団体客が来る場所なのでこちらの方がおしゃれなムードです。

12月28日、午前3時に起床!まだ真っ暗でしたが早速出発準備。実際に出発したのは3時半ぐらいだったかな。アンカーを上げ浅瀬を迂回してから早速セールを上げました。メインもジェノアも上げてスムーズに動き出したのをみて、午前4時半過ぎ、主人が「寝てきていいよ。」と言ってくれたのでバウバースに戻って日が出てくるまで眠ってました。ヒールは少ししていたましたが、左右に大きくゆらゆら揺れるということはなく、気持ちよく眠れました。

明るくなってきたら自然に目が覚めたら7時ちょっと前でした。太陽は雲の影に隠れていて隙間から光を放っていました。
目一杯風を受けているセールを見るのは本当に気持ちがいいです。
最初のWay Pointまであと13マイルを切っているということは、最低でも7ノットで走ってきたっていうことですね。寝ている間エンジンの音が小さくきこえていた気がしたので主人に聞いたら「充電してた。」でした。ギアをいれていないのでプロペラは回っておらず、なのでずっとセール走行しているとのこと。

スピードは上下するんですが8ノットを超えることも。
相変わらず風速計は異常です。この状態で60ノットなんて絶対あり得ない。多分突風時に20ノットを超えるぐらいだったと思います。

このスピードだったら1時間半ぐらいで方向転換のWay Pointに到達するね。
太陽は雲の後ろから、徐々に上がっていきました。
9時ごろ、Linton Bay通過。本当はChichime Cayで2泊しなかったら、ここにも立ち寄る予定でした。でもChichime Cayの2泊の方が断然価値があったので、飛ばしても悔いは残りません。それにここの泊地は結構ウネリの影響があるらしいし。

9時半過ぎ、2番目のWay Pointまであと4マイルほど。到達したらタックしますが、ここまでは風向きが後方に変わりつつあってもセール調整だけで進んでこれています。

前半はサイドよりだったのが、ダウンウィンドよりになり、そのためちょっぴりスピードが落ちてきて6ノット台になりました。

午前10時40分ごろタックしました!これで一発でPortobelloまで向かえるといいな。いつも早めにタックしちゃう傾向があるんですよね。あとはたったの3マイル弱。お昼前に着くかな。
Linton Bayは前に島があるのでそこそこウネリの影響が減るんですが、それでも島の周りから回り込んで湾内に入り込んでくるウネリがあるらしく、この日みたいにウネリが大きい時は、かなり場所を選ぶ必要があったと思います。ですがPortobelloは半島の奥にある港なので、ウネリの心配はほぼゼロのいい泊地なのです。

あそこをぐるりと回った一番奥の方にあるのがPortobello。地図で見ただけでも良港なのがわかります。

方向転換したタイミングでセールを下ろしました。まだ11時ちょっと過ぎ。

ちらほら家がありますね。町がある場所とは反対側だけど。

午前11時45分、アンカーを下ろして終了。水深が10メートルぐらいなので50メートルのチェーンを出しておきましたが、広々しているし、ほんの10隻ぐらいしか湾内におらずお互い目一杯距離を保って滞在することができます。岸に近い部分は、あっという間に水深が浅くなるんですよね。

青丸の位置にアンカリングしました。

前方は行き止まりで、外海ではポート側からウネリが来るのでここは全く影響がありません。おそらくウネリが大きい時は多少回り込んでくるでしょうが、リーフ内の泊地ほどには揺れないと思います。

お隣のキャタマラン、マストがないのでモーターキャタマランなのか?最初にアンカーを下ろした時チェーンを伸ばしていたら、この船の真横になってしまい、近すぎるということはなかったんですが、その時は廃船だと思っていたのですぐ近くにこれを見ているのは嫌だな、と思いリアンカーしました。そしたらなんと人が乗っていてびっくりした!上陸してからレストランの人に聞いたら、この船オーナーが2年前から徐々に修理をしているらしく、でもまだどこにも動いてないそうです。しばらく見ていたら、結構何人も子供たちが乗っていて、午後になったらディンギーで陸に戻っていきました。
あれが城塞跡です。

一番奥の岸側にある壁はサンジェロニモの城塞跡だそうで、17世紀から18世紀の建物だそうです。

湾の後方には沈没した船のマストが飛び出ていて、最初この前を通過しようとしていたので驚いてよけました。

あれが湾の出入り口です。外からのウネリは一旦あそこをカーブして入ってこないといけないので、よほど大きなウネリでない限り、湾内はほとんど影響されません。風向き的にあちらから強風がくることはまず滅多にありません。
お腹が空いていたので、例の有名なイタリアンレストランに直行!アンカリングしているSATOMI号。写真で見ると、周りの船に囲まれているみたいですが、実際は船と船の間の距離はかなり離れているんです。

Casa Vellaのオーナー、フランシスコさんが桟橋でローカル漁師さんがカヌーにのって今日の獲物を運んでくるのを待っています。

Casa Vellaのすぐ一つとなりにもイタリアンレストランがあり、最初間違ってそこにディンギーをつけてしまいました。かなり沢山の人でにぎわっていたんですが、ツアーボートらしきものが数隻係留されていたので、ツアー客の人のランチ場所となっていたよう。グーグル評価ではここはあまりよくなかったし、雰囲気もいかにも団体客様用という感じだったので、Casa Vellaに移動しました。移動して本当に良かった!

お客さんは他に一組しかいませんでしたが、静かだしオーナーシェフのフランシスコさんは南イタリア出身のイタリア人。私たちがギリシャからイタリアに渡った時レウッカに行きましたよと話したら、興奮し始めてそれからとっても楽しい会話が弾みました。彼自身もセーラーとのことですが、話しぶりから長らく船に乗っていないよう。ディンギードックを開放しているのも、いつか自分がセーラーに戻った時、先にセーラーに親切にしておいた恩恵を後で受けられるかな?と思ってのことだそうです。

ブルーの船がSATOMI号なのだ!


そして待望のオレンジドリンク、アパロル。うちにもまだボトルがあるんですが、これはちゃんとフランシスコさんがミックスしてくれたもの。プロセッコやカンパリが入っていて、シシリーで始めて飲んでからとりこになったものより深みがあって美味しかった!でもすごく酔いそう~!!


これが待望のパスタ!アマトリシアーナをチョイス。これ、オスティアで初めて食べたんですが、豚のほほ部分のベーコンが味の決め手のトマトソースなんですよね。一般のお店だと普通のベーコンが炒めてあるだけだったりするんですが、私がこれを選んだら、フランシスコさんが「何が入っているか知ってる?」と説明してくれたので、ちゃんとしたベーコンが入ってるに決まっていると思いました。あ~もう大正解だった!!!本物のアマトリシアーナの味だった!!!パスタがのボリュームたっぷりだったんですが、完食しました。美味しすぎていくらでも食べられる気がした。

主人は勿論ボロネーゼ。こちらもじっくり煮込んだ複雑な味わいがあって、凄く美味しかったです。グーグル評価ではカルボナーラが人気みたいでしたが、おそらくどのソースを選んでもどれも美味しいと思います。


店内にはワン・ピースの絵が!

そして五円玉もぶら下がっていたよ。

お腹が一杯になったところで街中散策です。ディンギーは5時間以内ぐらいだったら無料で係留させてもえます。それ以上長く放置する場合はチップとして1ドルぐらい入れておいてね、とのことでしたが、それでも安全に係留して置けるし、町にも近いのでありがたいです。

そこから徒歩5分もしない場所に、海上から見えていた城塞跡がありました。

Portobelloは1502にコロンバスが最初に見つけた自然湾。その美しさと安全性から「美しい港=Port Bello」と名付けたそうです。わかるなぁ~。16世紀になってから当時アメリカ大陸を仕切っていたスペインが利用するようになり植民し始めたそうです。当時はカリブ海エリアで最も重要な貿易港の一つとして栄えたそうです。

なので、頑丈な守りの城塞を作って港を守ったんですね。



これは昔の城塞に続く港かな?



その後町にお買い物にいきました。スーパーが何軒もあって、久しぶりに現代社会に戻った感じでした。


奥の建物は今は博物館になっていますが、1630年代に建てられたカスタムハウスです。貿易港だったので、この建物が重要な役割をしていて、倉庫、税関、スペイン王室の大蔵省の出先機関があったり、スペインから派遣されてきた政府高官の居住地でもあったそうです。残念ながら午後4時で閉館となっていたので、博物館はみれませんでした。
このスーパーが目的地。翌日にはシェルターベイマリーナに入るので、食料品には不足はないんですが、スナックなどのジャンクフードが底をついたのです。一日も待てない主人。
お肉もちゃんと冷蔵ケースに入って売ってます!
スナック類やジュースなんかを買いました。私はアイスクリームを買って、お金を払う前に食べ始めちゃった!1カ月ぶりぐらいのアイスクリームだ!
この橋もすごく古そう。
サン・フェリーペ教会。最初の建物は17世紀に建てられたそうですが、後に破壊されたので現在のは再建されたものだそうです。

キリスト誕生の様子が飾られていました。
そしてこれが有名なブラック・ジーザス。10月のお祭りの時にはパナマから沢山の人がこの像を拝みにくるそうです。このジーザスは衣裳や宝石を沢山お持ち、とのことなので時々遺書替えするのかしら?確かにウィキペディアに乗ってる写真とは違うガウンを着ています。


ディンギーを係留したお店まで戻る道は城壁あとの内側です。この橋もかなり古そうですよね。


一般のお家みたいですが、ピーコックの像が2匹門を飾っていました。
カスタムハウスの裏側。

あちこちカラフルに絵が描かれていて陽気な感じ。


クリスマス飾りが壁の色とすごくコーディネートしいていて可愛い!


このお店で主人はTシャツと布ショルダーバッグを買いました。




Portobelloは、しばらく文明社会から遠ざかったいた気分の私たちには、とっても新鮮で、しかも歴史的な意味もあり凄くお気に入りとなりました。なんといってもあのパスタの味は忘れられません。

一日だけの滞在でしたが、町の規模としては十分かな。でも居心地がいいので長いしちゃうセーラーの気持ちもわかります。ここに2週間も滞在しちゃったというコメントも泊地アプリで読みました。コロンまでバスで2ドル程度で行けるみたいだし。

さて29日はシェルターベイに向かいます。これが2025年最後の、そしてカリブ海での最後の航海となります。シェルターベイまでは20マイルほどですが、また朝6時起床で出発しようと思います。

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