2026年5月17日日曜日

動画:やばい!このままではずっと無風地帯に停滞&5日かかってやっと到着

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




普通なら3日で着くはずなのに、5月16日朝、5日かかってやっとMakemoに到着しました。3日目からどんどん風が弱まり、最終的には無風状態でほぼ漂流状態でした。4日目に最新風予報を確認したら、なんとそのまま漂流しているとどんどん無風地帯に流されていきこの先何日も閉じ込められてしまうことがわかり、慌ててモーター走行で脱出しました。セール走行できるようになったらすぐにエンジンを止めたり、風が弱まったらすぐまたエンジンを付けて、入港のタイミングを調整していったんですが16日朝、着いた時は入り口はまだまだ潮が逆流中で大きな波がうずまいてたんですが、ヤンマ―エンジン力強くSATOMI号をプッシュしていき大きく揺れながらも突き進みました。その模様を少し録画しております。


5月15日、一面まっ平な海が広がってた

5月15日(金):前夜からオートパイロットも止めてずっと漂流しております。もう1ノットも出てなくて、逆に潮に押されてあっちこっち向きが変わり、最終的には徐々に後戻りしているんですよね。平らな海を見ていると思わず飛び込みたくなってしまう!

見ずらいかも、ですが、黄色いラインが進んできた跡なんですが一回転して逆戻りしてる!

朝10時ぐらいにだいたいいつもスターリンクを付けて、最新天気予報を確認するんですね。でこの日もいつも通り風予報のこの先何時間後かのシュミレーションを見ていたんですが、主人が突然「やばい!ずっとこのままで抜けられなくなるぞ。」と言いました。何パターンか予報があって、5種類のうち4つがこの日の夜には風が戻る、という予報だったんですが、今の所一番実際とあっているのが1つだけあって、主人はそれを一番信頼しているですが、なんと最新予報ではそれだけが、無風状態がこの先何日も続く、となっていたんです。さらに悪いことに潮の流れは無風地帯に向かっており、どんどんそちらに運ばれていくのです。

11時半過ぎ、エンジンを付けてモーター走行することにしました。燃料はガラパゴスを出る時に満タンにしてきたんですが、その後3日ぐらいモーター走行し続けたので減ってるんですが、SATOMI号の燃料タンクは2つ合わせて全部で800リッター弱あるので、かなり長持ちするんですね。最悪はこの先Makemoまでずっとモーター走行したとしても、その後もしばらく大丈夫なぐらい残っています。なので他の予報どおり夜に風が戻るならそれはそれで、いいのでとにかく残り距離が100マイルぐらいになるまでモーター走行し続けることにしました。

久しぶりにターボーも全開で!

海面が穏やかなので、燃費良くハイスピードが出ています。

お昼になっても私は余りお腹がすかず、というのは気温が結構あがっていてちょっぴり夏バテ気味になっていたんですね。(一晩中無風に近かったので船内の気温があまり下がらなかったのです。)で、冷たいものが食べたくて、アイスクリームと缶詰フルーツでパフェ風にしてみました。以前の冷凍庫では最初からアイスクリームは絶対固まらなかったのですが、新しい冷蔵庫はカチカチにはならないものの、ソフトクリーム状態は保てるので久しぶりにアイスクリームをNuku Hivaで買ったのです。冷たくて美味しい!これで元気がでる。

セールを出して少しでも燃費よくするためにモーターセーリングにしました。

午後3時ちょっと過ぎ、ずっと8ノット代のスピードが出ています。残りは139マイル。平均7ノットだったら1日でこなせる距離です。
スターリンクミニはこの位置にいつも出しています。もう最近ではダビッドに設置しているジェン3のスターリンクは使っていません。ミニの方が電気消費量が少ないのと、固定の方はなんとエンジンを付けていると接続してくれないんですよ。バックアップとしてパナマにいるとこにミニを買っておいて本当に良かった。

午後4時ちょっと前に早めのディナー。前日のローストチキンと焼き野菜がまだ十分残っていおります。チキンはまだまだ持ちそう。でっかいチキンだったからね。
午後4時半、前方に雨雲!つかまりそう。
雨雲のおかげで風が強くなってきたのですが、セール走行するほど安定していなかったのでそのままモーター走行を続けました。でもいきなり突風に巻き込まれるのを防ぐため、念のためメインを真ん中に戻しジェノアも巻き入れておきました。それでもスピードは落ちなかった。

午後4時45分、ポツポツ降り始めました。
すぐに本格的雨降りになったんですが、前方を通り過ぎているみたいなので完璧に雨雲に突入することはなさそう。前方は半分ぐらいが晴れ間になってるので私たちの前を、雨雲が移動しているのがわかります。
でももう1つスターボード側にも雨雲いるんですよね。おそらくあれは後ろを通過するんじゃないか、と思いますけど。
前方のは端っこに捕まった程度で、無事通過できるようです。
そのまま夜になってもモーター走行を続けたんですが、夜11時ちょっと過ぎ、やっと11~12ノットになったので、エンジンを止めてセール走行に切り替えることができました。ですが、これは一時的で、結局また午前3時ぐらいからエンジンを付けるはめになりました。

5月16日(土):午前6時、残りはたったの27マイルとなりました。リーフ内に入るには潮の流れを考慮する必要があり、完全干潮になっている時か、満潮になる寸前から満潮の時が一番航路内が穏やかな時なんですね。でないとリーフ内の大量の水が狭い航路を流れているので、強い海流が発生します。流れと一緒に進むならまだましですが、逆流は非常に危険な状態にもなりかねません。午前10時が干潮が終了した頃なのでそれを目指してスピード調整をしていました。

6時10分、エンジンを止めてセーリングに切り替えました。
午前7時、またスコールに捕まった。
本格的にスコール突入で、横殴りの雨でコックピット内もびしょぬれです。
視界も最悪。一刻も早く抜け出すためにジェノアを巻き入れてエンジンを付けました。
朝ご飯は主人が作ってくれたとろけるチーズ入りのオムレツ。美味しかった!
8時52分、雨は止んでましたが前方にまた雨雲。虹が半分見えました。

9時ちょっと前、残りは7マイルちょっと。あれ?この分だとちょっと早く着いちゃうよね。大丈夫かな?航路はかなり広くて深さも充分でしかもマーカーもあるのでそれほど難しくはありません。オーストラリアのグレートバリアリーフのさんご礁は、完全自然なので勿論航路なんて設定されてません。ブリスベン沖のレディー・マスグレーブとかはこんな風にちゃんと入り口マーカーだけはありますけどね。私たちは完全自然のリーフ内に自分達で航路を見つけて入っていった経験があるので、入港自体はそれほど心配していませんが、その分タイミングを間違うとどんなことになるのかも、わかっております。

9時40分ごろ、肉眼でもMakemoが見えてきたので満面の笑顔になったの図


いよいよ入り口に近づい行ったんですが、どんどん波が荒くなっていきました。すでに10時をちょっと過ぎていたので干潮になり切っている時間なんですけどねぇ。
近づくにつれてどんどん波がとがっていて、どう考えても逆流がまだ進んでいる状態です。
雨雲もMakemo上空にあり、そのために風も強まっていました。
入り口近くになりメインセールを下ろして本格的アプローチ開始です・・・がすっごい荒れてるよ。どんどん波が大きくなり、セールを下ろしてるのもあり左右に大きく揺れました。

完全波乗り状態だ。


一番ひどい時はビデオを撮れないぐらいだったんですよね。入る直前は少しマシになっていたので動画を取り始めました。大きく逆立つバウウエーブを物凄く楽しそうにイルカがジャンプしていたのですが、それを楽しむ余裕はありませんでした。真ん前を1メートルぐらい大きくイルカがジャンプしたりして、普段なら大興奮で動画を撮るんですが、もうそんな余裕は全くなし。主人は真剣に波に乗るように、さらに潮に流されないように集中して操船していたので、途中でちょっと話しかけたら怒られました。すみませ~ん。

入口直前の荒れ具合と中に入った時の違いがすごいです。


でも入ってしまえば、嘘みたいに穏やかになってました。

海図がちゃんとしているので大きなリーフの位置はわかります。でも念のためウォーキートーキーを出動させ私がバウで見張りをしました。でも水深が11メートルぐらいあったし曇り空だったので海底はあまり見えなくて、なんとなく明るくなっている場所が砂地と判断してアンカーを下ろしました。下ろしてすぐに効き始めたのはわかりました。
10時50分、アンカリング終了で無事到着。2日半で着くはずが、丸まる4日間かかり5日目が始まる時にやっと到着できました。

出も付いた先は全く揺れることがない、まるで陸の上にいるみたいな素晴らしい場所。

青丸の場所にいます。

かなり大きなAtollでもう一か所北の方に出入り口があり、そこまでは10マイルほどあります。(緑のフラッグの位置)

私たちが到着した時は、モノハル2隻とキャタマラン1隻がいただけでしたが、後からもう1隻キャタマランが来ました。入口に入る時南からアプローチしていたのが見えていたので、無線で主人が「こちらに向かっているキャタマラン、現在入り口はまだまだ波が逆立っています。」と連絡したんですよね。
到着して1時間もしたら、晴れてきて10メートルぐらいでも海底が見えるようになりました。この辺りは大きな砂地エリアみたい。

小さな町があって人口は500人ほどだそうです。結構沢山住んでますね。

まだまだ一日は長いですが、あまりにも平和で全く揺れないのでもうどこにも動きたくなくて、船内でお昼寝したりしてゆったり過ごしました。

夕方5時からハッピーアワー。ガラパゴスで買った白ワインで到着のお祝いです。
主人がチキンの残りでタコスにしてくれました。こちらも最高に美味しかったのだ。

ということで、途中無風状態に悩まされてきましたが、モーター走行も利用して無事到着できました。実は到着時、干潮時ぴったりだったのですが、その状態だとまだまだ潮が流れ出している途中だったらしく、無線で連絡したキャタマランがすぐ近くに来たので声をかけてみたら、彼らが入ってきた時はもうすっかりスムーズになっていたそうです。ちょっと早すぎたみたい。完全干潮時から30分ぐらいたってからがいいみたい。主人も近づいて行った時、早すぎたことに気が付いてたみたいですが、SATOMI号のヤンマーエンジンの馬力を信頼していたので乗り切れると判断したそうです。それにオーストラリア航海時代でも川の中の泊地に入って行ったりするときはいつもこんな感じだったし、リーフ内に入るのもはじめてじゃなかったので、いける、と判断したようです。でも初めての人にはお勧めしない状況ではありました。




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