2021年8月28日土曜日

動画:3隻分のアンカーチェーン引っ掛けはお初!SATOMI号もやられました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


Poros島タウンバースを今朝28日に出発しました!火曜日夕方に着いてから土曜日の朝まで丸3日いたので、お洗濯をしたり、新しいパッサレルを設置したりして結構忙しくしていましたよ。中でも26日に起きたアンカーチェーン連続ひっかけは一大エンターテーメント。



8月25日(水):タウンバースの周辺を奥の方までお散歩しました。お洗濯屋さんに10キロちょっとの洗濯物を依頼。翌日に届けてくれるそうです。

かなり奥の方まで延々つながっていたタウバース。セーリングガイドブックでは、ここはタウンバースになっていませんでしたが、新しく設置されたようでした。なんだ、まだ奥にも沢山バースがあったのね、と思いましたが、チャーターヨットで一杯。

SATOMI号係留地は下の写真の左の先です。私たちが係留している場所の方が町の中心に近いので便利です。

アメリカとかの映画を放映している映画館で、屋上で放映される野外劇場。Porosでは観光名所の一つ。

あらら・・・という場面。左のキャタマランがアンカーを下ろしてバースに接岸すべく後進している後ろを横切ろうとしいたキャタマラン。危うく接触事故になりそうでした。レンタルセーラーが多いエリアではこういうの、不思議じゃないんですよねぇ。

24日と25日に接岸しているタウンバース周辺の動画を撮りました!


動画の中で「ブズーキー」演奏をしていたレストランです。昼間遅めだったので、夜はスープとカルパッチョなどの軽い食事にしました。

主人のメインコースはサラダ。

私は・・・軽く、と言いつつポルチーニリゾットがあると頼まずにはいられない。最初からお持ち帰りのつもりだったので半分食べただけでしたけど。翌朝朝食としてさらに美味しくいただきました。


食後はレモンチェロ。


8月26日(木):本当はこの日出発予定だったのですが、パッサレルのひものレール部分が壊れてしまい、それを機会にもっと軽量で折り畳み式のものを買いたいと思っていました。小さな町ですが、シップシャンドラーはとても充実しており、必要だったものがほぼなんでもそろってました。パッサレルも金曜日には届くという事で、どうせ1日追加しても10ユーロ増えるだけなので、滞在を延長しました。

でもねぇ~、この日は一日とんでもない一日だったんです。まず午前中に隣に入ってきたモノハルが、アンカーチェーンを出しすぎてついにウィンドラス(チェーンを引き上げる機械)からチェーンが外れてしまったのです。それで巻き入れることができないからSATOMI号に横付けさせてくれと言ってきました。勿論OK。主人はやっていた作業をちょっと中止してお手伝いもしてあげました。

その後、12時ごろ、主人がまたシップシャンドラーに出かけている間に、SATOMI号周辺に、次々と入ってきたんですね。私たちから4隻向こうの場所にキャタマランが入ってこようとしていたんですが、周囲がみんなチャーターヨットの人たちだから、キャタマランの人が口笛を吹いて注意をひいて接岸を助けてもらおうとしているのに、気が付いていないようでした。または、気が付ていても何をしていいかわからないから無視?で、私は最初口笛が岸にいる知り合いへの合図だと思っていたんですが、そのうち「Help」って聞こえた気がしたので、外に出ていき、どうも誰も手伝ってくれる人がいない様子に気が付きました。

それで、急いで走ってその場所にいき手を振って、私がスターンラインを受け取りますよって合図したんです。「ありがとう!」と言いながらキャタマランの女性が手を振ってきました。ご主人とお二人だけのよう。で無事接岸。そうこうするうちに、今度はSATOMI号となりのスペースに違うキャタマランが入ってくるのが見えました。こちらも誰も岸にいません。で、走ってもどり、そこでもラインを受け取って接岸終了。ふ~っと思ったら、3隻目!今度はSATOMI号から右に1個置いた場所にモノハルです。そこでは、ひとりの男性がヨットから飛び降りたんですが岸には転びながら胴体着陸。その間、反対側のラインを私が受取りました。転んだ男性のラインを手伝おうとしたら「自分でやるからダイジョブ。」と文字にすると普通なんですが、言い方は結構失礼な感じで言われました。「あ、そうですかっ」ていうことで黙ってSATOMI号に戻りました。暑いさ中に、ものの15分ぐらいに3隻の係留を手伝い、ちょっとバテ気味でした。

その後30分ぐらいしたら、外で「ドカン!」という音と共に何人かの人が叫ぶ声がしました!驚いて出ていくとついさっきの3隻目がまだ出ていこうとしているのですが、なんとSATOMI号のすぐ隣にいた小型ボートのアンカーチェーンをひっかけているではありませんか。さらに、船体が斜めになっていて、そのヨットの後ろはその右隣にいたパワーボートに接触したようなんです。そうこうするうちに、こんどはそのヨットのバウ(船の前)がどんどんSATOMI号に近づいてきたので、フェンダーを出してきて防御。相手のヨットの方がSATOMI号の前を掴んでバックしようしているんです。つまりほぼ接触状態。で、主人が「(ひっかけたチェーンの落とし方)やり方わかりますか?」聞いたら、例の着地の際に転んだ少々失礼な物言いをする男性がまた「わかっている!」とぶっきらぼうに答えんたんですが、やっていることを見ると全く分かっていない様子なんですね。そして、どんどん小型ボートのチェーンをひっかけたまま、今度はSATOMI号のチェーンのすぐ前を横切って言ったんです。そのため、小型ボートのチェーンがSATOMI号のチェーンの上にのっかってしまいました!

事態はどんどん悪い方に向かい、こちらから大声でどうすればいいのか教えているんですが、一向に無視。さらにうちのチェーンの上に隣のボートのチェーンをのっけて置いて「お前んとこのアンカーがまっすぐじゃないからこういうことになる!」ととんでもない言いがかりをつけてきた始末。もう怒髪天を抜く状態です!「そんな馬鹿な事ありえないでしょ、お宅は2つとなりでしょ!」と言うと、私には聞こえなかったのですが、小声で失礼な事を言ったみたいで、主人が「うちにワイフに失礼な口をきくな!」て怒鳴ったのが聞こえました。SATOMI号の左隣りのキャタマランの人も出てきて「うちのアンカーチェーンまっすぐなのに、うちのせいだって無茶苦茶な事言われました。そんなのあり得ないでしょ。」と言ったらキャタマランの人も「当然ですよ。あなたが正しい。」とあきれ顔でした。

で、そうこうしているうちに小型ボートのチェーンは外れたものの(うちのチェーンの上に乗っかったまま。)、アンカーを海面下でぶらぶらさせながら変に前後に移動しているものだから、あっという間に今度はSATOMI号のチェーンをひっかけ。その間も周りのみんなが「アンカーをすぐに上げろ!」「動くな」と叫んでいたのに。

うちのチェーンをもっと長くし、主人が大声で支持をしているのですが、また無視してあちこち動いているんです。そのうちにSATOMI号のチェーンは外れたですが、今度はお隣のキャタマランのチェーンを引っかけました!1隻で3隻分のチェーンをひっかけた暴挙は初めて見ました。

ひもにチェーンを結んでアンカーを下ろし、チェーンだけ持ち上げなさいと言っても、無視してひもを鞭のようにチェーンに振りかざして巻き付けて、それで引き上げようとしたり、でも結んでないからすぐにほつれます。その前にモーリンスティックでチェーンを引っ張り上げようとして、モーリンスティックを真っ二つに割ってました。(当たり前だ!重さに耐えられるわけはない。)

とにかく周囲に大迷惑のこのヨット。一番の問題は、例の失礼な男性が、何もわかっていないのに指揮を執っていた事。やり方を指示しても一考に無視。さらに「余計な事を言うな」的にはむかってくる始末。キャタマランもチェーンをどんどん出していったので、最終的にはなんとか外すことができたのですが、うちにはまだ問題が1つ。お隣の小型ボートのチェーンがうちのチェーンにまたがっているんです。しかもアンカー自体を引き上げて、反対側に移動させてたんです。そこで、主人が、小型ボートのチェーンを元から引き揚げていきぐるりとSATOMI号のバウを回し、反対側からアンカー自体を引き上げ(小型ボート用アンカーなのでチェーンも細いし、アンカーも軽いのです。)で一件落着。ただ、そのボートは再度アンカーし直しです。そのお手伝いもしましたよ。

SATOMI号のアンカーは、というと、このバースに来た時、前方に余裕があったのでいつもよりも何十メートルも遠いところからアンカーを下ろしチェーンを長く出していたんですね。なので、さらに出てしまったチェーンを巻き入れていきテンションをチェックしたら、全く問題ありませんでした。つまりアンカー自体は結局びくともしておらずでした。念のためエンジンを付けてバックにして様子をみたら、すぐに前方に引き戻されたので、ちゃんとアンカーは効いたまま。波に押されて岸に打ち付けられる心配は全くありませんでした。

では、例の想像を絶するレンタルセーラーたちはどうなったか。お隣の小型ボートのアンカーチェーンを戻そうと私たちが必至になっている間に、なんとまた元の場所に戻ってこようとしていたんです。最初も一旦は岸に係留したにも関わらずアンカーが全然効いていなかったのでやり直しをしようと出たところで起こした災難。その距離からすると、20メートルぐらいしかチェーンが出ていなかったのでは?と疑いたくなるような、変な位置で、小型ボートのチェーンをひっかけていました。小型ボートのおじさんは「もう来ないでくれ!」と叫んでいたし、私たちもそのボートのチェーンおろしに必死になっている最中にその小型のボートの右側に接岸しようとしてきたんです。さすがにもうこういうことはこりごりだと思ったし、奥の方のバースにもっと空きがあることが見えていたので、私たちも「あっちのバースの方が空きが沢山あるじゃないですか、あっちに行ってください。ここには来ないで!」と叫んでしまいました。

あとから考えると、「来るな」と言ってしまったことは可哀そうだったかな、と思ったんですが、それ以上に、何も知らないのに知ったかぶりして、さらに物凄く悪い態度をとった「人」がご近所さんになって欲しくない気持ちで一杯だったし、接岸をお手伝いした時から無礼な態度が始まっていました。なので正直ものすごく怒れちゃっていました。しかも、始終横柄な態度を取り続け、最後まで他人のせいにしていたので、全く凝りていない様子。実際はすごく失礼だったのは、たった一人の男性なのですが、その人がボスみたいで他の人は全く逆らわなかったんですね。だから「迷惑かけて申し訳ない」は微塵もなしでした。日本人に比べて西洋人はあやまらないと有名かもしれませんが、ギリシャでもこういう事態を引き起こしたら、だいたい申し訳ないという態度をされるのは目撃してきました。少なくともアドバイスをしている相手に対して「うるさい、ほっとけ」のような物言いは見たことがありませんでした。ちゃんとできる人だったら見ていてわかるので、外野も静かに見守りますが、明らかに誰が見ても何もわかっていないのに、プライドは人の何十倍みたいでした。

左隣りのキャタマランは結局アンカー打ち直しをしなければならかったようで、面倒に思ったのか、そのまま移動していきました。

今回の事で、(きっとこういう人たちはまれだとは思いますが)次にこういうことがあった時は、どうやって対応しようかなっていう訓練になったし、できる限り遠方にアンカーを下ろしておくことの有利さを実感できて、とてもいい勉強になりました。

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