2021年8月30日月曜日

海の神ポセイドン神殿を海上から見ながらーオリンピックマリーナに着きました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


ギリシャ三大神殿の一つ、スニオン岬にあるポセイドン神殿。アテネのパルテノン神殿、エギナ島(英語読みだとエイジーナ)のアフェア神殿とを結ぶ三角形は月に照らされて白く輝き灯台のような役割を果たしていたそうです。オリンピックマリーナのすぐ手前にあるのです。

8月27日(金):Porosタウンバース滞在を1日伸ばした理由が、新しいパサレルの購入でした。今まで使っていたものは本体自体は問題なかったんですが、上げ下ろしをするためのひもを調整する滑車みたいな部分が壊れていて、片方しか調整できなくなっていたんですね。とても頑丈な本体なのですが、その分、超重量級。しかも折りたためないのでいつも船体のデイベッドクッションの上に置いておくしかなく、設置の時のも重くて大変でした。

お店は狭いけど、かなり充実した在庫がるPorosの船具やさんで、手配してもらっていました。さらに古いパサレルを80ユーロで下取りしてもらえました。

これが新しいもの。シルバーでかっこいい!折りたたみ式。私一人でも運べる軽量ですがアルミ製で頑丈です。届いたのは午後3時過ぎでしたが、夕方になって涼しくなってからひもをつけて設置してみました。いい感じだ!

作業が終わり、気が付いたらすでに8時半を過ぎていました。ディナーは本日も軽く済ませようということで、主人はトマトスープ、私はアンチョビマリネ。軽くといってもこれは前菜で・・・・

メインはチキンのベーコン・マッシュルーム・クリームソース。二人でシェアしましたが完食にはいたらず、お持ち帰りで翌朝の朝食となりました。


路地の階段の上にまで商品を並べている、レストランの隣のお土産物屋さん。

8月28日(土):朝8時ぐらいに目が覚めて、早速出発準備を開始しました。本日の目的地は約35マイル先のオリンピックマリーナ。目的地に選んだ理由は、やっと取れたコロナワクチン接種のクリニックにアクセスできる場所だから。といっても車で45分ぐらいかかるんですが、アテネ市内のマリーナに行くのは、今後の動きを考えるとちょっと寄り道になってしまうし、お値段やマリーナバースの予約が確実にこの時期に取れる、という理由からでした。なんていっても、ワクチン接種の予約は、場所のコーディネートが物凄く難しく、これまで何週間も挑戦していましたが、なかなかタイミングが合わなかったんですよね。さらに、同じ地域で予約をとると、その日から10日後ぐらいの日にちでしか予約ができず、タウンバースやアンカレッジだとしても10日も同じ場所にいるのはかないません。Port Heliには結局10日も足止めされていたので、あわよくば、と思っていたのですがPort Heliでは9月以降しかやってもらえないと、言われてしまったのです。そこで、ビザの手続きをお願いしていた弁護士んさんに予約をお願いできるかどうか聞いたところ、「できますよ!8月31日でできるけど、場所はどこがいい?」と、Poros島にいる間に連絡が来たんです!で、Porosから一番近くて今後の移動にも便利で、安全な場所(タウンバースは長時間留守にしているとちょっと不安があるので。)ということでオリンピックマリーナがベストでした。レンタカーを借りる必要がありますが、それも便利。マリーナ内にレンタカー事務所があって、比較的お値打ちに手配できたんです。あ~いつもレンタカーは引き取りに行ったり、返しに行ったりが面倒だったからねぇ~。マリーナ内でいいなんて、なんと便利。

ということで、話しを元にもどして、到着までの道のりはこんな感じでした。

8時半をすぎているのに、まだ朝が明けきってないような空模様。カスミがかかっている感じなんですよね。来た時の方角には戻らず、タウンバースを超えて島の反対側から外に出ていきました。このアンカレッジ平和でいい感じ!いろいろ用事がなかったから、こういう場所でアンカリングしていたかった!

出発して最初の1時間ぐらいは全く風がなく、さらに島の陰にもなっていたのでエンジン走行になるだろうなって思っていました。エンジンつけてもメインセールはいつも上げているんですが、あまりに穏やかすぎて、私が船内でブログを更新している間に、主人が一人で姪セールを上げ終わってたぐらい、風が無し状態。

午前10時を過ぎて、周囲の陸の影響もなくなったころ、いい風!予報でもだいたいこれぐらいから私たちにとって後方に近い角度から吹いてくることになっていました。はい、セール走行開始!


風と一緒に移動しているので、まるで無風みたいな感じがするのですが5ノット弱は出ていて驚き。風自体がまだ10ノットいくかどうかっていう状態でした。

11時の時点で、ここにいました。アテネが近いので物船が沢山行きかう海のハイウェイみたいだった。

チャート上でも、航路規制の場所がピンクで示されています。貨物船うじゃうじゃ。こういうのはオーストラリアでも東海岸でクィーンズランド州に向かう途中に沢山あるので、結構慣れっこ。以前は面白くって、各船のAISを調べてどっから来た船なの確認したりしていました。日本からの貨物船を見つけてできるだけ近づき写真撮ったりしてました!そしたら、なんとその船に船員として乗っていた人が私の当時のブログを読んでいて、お便りをいただびっくり!なんてこともあったなぁ~。

穏やかだなぁ。波もない。

暇になったキャプテン・ロブはいろいろ移動。キャプテン席その1。コーヒーとギリシャの代表スィーツ、バクロバでモーニングティーをしましたね。

キャプテン席その2、ポート側で海を見つめる。

この位置に、実は古いパサレルを固定して移動していたんです。でもここには、船体をほぼ覆うサイズのディベッドが付けてあり、本来ならエーゲ海を見ながらここで日光浴!とかっこよく過ごせるはずだったのですが、全く使えてませんでした。だってアンカレッジだったらパサレル要らないからここに乗ったままだし、タウンバースでパサレル使っている時は・・・スペースは開いていてもお隣さんに乗り移れるぐらい至近距離だし、通行人もいて、こんな場所でくつろげません。しかもだいたい町に来ると暑い!

キャプテン席その3!これこれ、このためにこのデイベッドとうかマットがあるんですよ。今までは単なるパサレルクッションになっていた!(これは勿論取り外し可能です。)

いい風を受けて、ゆったりセーリング。ちょっとお昼寝?!



オーストラリア船籍なのでオーストラリアの旗を揚げているんですが、普通はブルー地。でも海洋旗は赤地です。Red Ensign(レッドエンセイン)と呼ばれております。イギリス船籍だと赤い部分に星がないやつです。右のは端がほつれて1個星がなくなってしましました。新しいのを左につけてるんですけど、古いのも面倒だから残してあります。2つあると目立つしね。

貨物船あちこちにいるねぇ。私達の位置を確認してちょっと航路を変えてくれた船もいました。


12時半ごろになって、また風が弱まってしまったのでエンジン付けました!波の影響がないから8.3ノットもスピードが出た!



グーグルマップだとこの位置。

午後1時10分、スニオン岬にある、ポセイドン神殿が見えてきました。

高い丘の上のある真っ白な神殿はかなり遠方からも「あれなんだ!」って感じで目立っていました。スニオン岬にもアンカレッジがあるので、行ってみたいなぁと思ってましたが、今回は目的があるので、すっ飛ばし。ワクチン接種さえ終われば自由に移動できるから、いつか帰り道に(いつになるやら。)寄れる時があるかもしれません。

ここをぐるりとすればオリンピックマリーナはすぐ先です。

岬を回り方向転換したらいい風向きになったので、時間に余裕があるのでエンジンを止め、セール走行しました!スピードは6ノットぐらいは出ていたので本当に快調。1時間ほどセーリングを楽しんだら、遠方にオリンピックマリーナが見えてきた!

セールを下げて、入港の準備を開始したのが2時半過ぎだったかな。マリーナの入り口近くになってからラジオで到着を知らせました。すると、スターボード側にフェンダーを海面近くに設置して、ラインを前後と真ん中の3つ用意してください、っていうではありませんか。ってことは横づけするってことだね。なら楽々だぁ!スターン・トゥーで接岸と思っていたので、ラインは2つとも後ろに設置、フェンダーも両側にブル下げていました。急いでやり直し。

午後3時半に接岸終了!だったのですが、最初に誘導された場所が、マリーナの入り口のすぐ近くで、一番端の桟橋。SATOMI号は他のヨットよりも長かったのでバウが出っ張ってしまっていました。これだと奥のヨットが出ていく時に、最後に大回りしてもらわないといけません。予約の際に長さを連絡していますが、マリーナスタッフの人は知らなかったのか、「まいけるだろう」と思ったのか・・・でもやっぱりちょっとまずいかもって思ったらしく「他にもっといい場所が空いたら移動するのは大丈夫ですか?」と聞かれました。私たちも気になっていたので「はい、勿論。ここよりいい場所になるなら。」ってことで、一息つきました。

桟橋も船体の半分までしかなく、ミッドシップの位置で終了なのですが、バウラインも後方に向かって結んでおります。

シャワーを浴びてすっきりしてからマリーナオフィスに手続きに行き、戻ってから早めの夕食開始。午後5時ぐらいだったのかな。食べ終わったころに、マリーナオフィスの人が「空がでましたので、移動してもらえますか?フェンダーの位置をポート側にしてください。」とのこと。はいはい、もっといい場所ならばってことで、早速移動開始。

マリーナのもっと奥、つまりシャワーとかトイレとかレストランに近い位置になりました。横接岸はオーストラリアで慣れっこだし風の影響もなかったので、らくらくです。スターンラインは投げる前にポンツーンで待っていたマリーナスタッフの人が自分でつかんで結んでくれたぐらい至近距離にゆったり入っていきました。さすがキャプテン・ロブ!SATOMI号の操船にもかなり慣れてきましたねぇ。こっちのポンツーンの方がちょっと長いし、前方にも十分余裕があるから、前を通過する船に接触される心配もなし。こういうポンツーンに横接岸ってギリシャでは珍しいのです。オーストラリアのマリーナはほぼ全部これです。ただ、ほぼ100%バウ・イン、つまり前進で入っていきます。だから通常二人だけで接岸の場合は、私がバウラインをもってポンツーンに飛び降り、素早く結わえたら、今度はスターンラインを主人から受け取るっていう形でやっていました。マリーナスタッフの人は頼めばラインを受け取ってくれる場所もありましたが、たいていは予めバースのナンバーを教えてもらって、自分達だけでやる形でした。オリンピックマリーナでは、スタッフの一人がポンツーンで待っていて、もう一人がテンダーに乗って誘導してくれて、バウが流れたら押してくれたりするいたれり尽くせり状態。





さてSATOMI号はどこでしょう?!

あの建物はマリーナ施設ではなく、チャーターヨットの会社事務所でした。

それも3件ぐらいありました。マリーナにいるヨットのおそらく半分以上はチャーター船。個人所有でここをホームポートにしている船よりも多いぐらいかな。ビジターはチャーターヨットのバースが空いていたら入れるのでしょう。ビジター専用のバースがだいたいどこのマリーナでもオーストラリアには確保されていましたが、アテネ近くではかなりそれは難しいよう。本来はビジター用なのに、チャーターボートが長期で借りて占領しているっていうのが実情のようです。



レストランにカフェ、ミニマーケットもありました。

一番近い町は車で5分ほどのラブリオンという町。

おやおやなんかイベントやっているのかな?

車の上にカメラらしきものが乗っているものが数台ありました。撮影中?!

ということでワクチン接種が8月31日で、取り合えず9月1日まで滞在予定です。最初に連絡した時はレンタカーが予約でいっぱいだったのですが、日曜日8月29日から借りられることになりバッチリのタイミング。だって、タクシーでアテネまで行ったら、レンタカーの数日分かかっちゃうと思ってましたから。日本にはおそらく入っていないと思われる、ジョンソン&ジョンソンのワクチンを受けます。これはなんと1回で大丈夫なのです。どれにするか選べるのも、弁護士のエスミやさんにお願いしたからこそ!その辺りのレポートも楽しみにしていてくださいね。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


         

0 件のコメント:

コメントを投稿