皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
8月24日の夕方、Poros島に到着。本土とは目と鼻の先ですが離れているので、島なのです。ここのタウンバース、ちょっと不思議な料金体系でした。まずは到着までのレポートです。
8月23日(月)新しいバッテリーチャージャーをオートパイロットをオーダーした業者さんが運んできてくれました。来てくれたのはすで7時近くになっていたのですが、主人は取り付け作業開始。新しいのは前のよりサイズも小さいし見かけもすっきりだ!
やっと作業が終了したのは夜9時半を回っていました。ディナーがまだだったので、お腹ペコペコ。係留している南のタウンバースに並ぶレストランに行ったんですが、メニューの中から気に入っていたものがすでに売り切れになっていました。ま、それは省いてもいいのでっていうことで、さらに待つこと30分近く・・・ビールを飲みながら待っていたら、なんと、チキンの方も売り切れって、今頃いってきました。この時点で、このレストラン諦め。他のレストランはそれほど食べたいものがなかったので、すでに夜10時を過ぎていましたが北側に行くことに。徒歩5分ぐらいなので大した距離ではありません。
そして、見つけたのがここ。一見カジュアルイタリアンに見えるのですが・・・
メニューにはこんなに素敵な「ツナのタタール」とかがありました。私はサッパリしたものが食べたかったので、これがメイン。でも十分なボリューム。イタリアで初めて食べてからタタールにはまりました。マリネした刺身のブツ切れがパンケーキみたいに盛り付けれてるものがタタールです。
主人は食べたかったのに売り切れだったポークシュニッチェㇽにありついて、満足。食事が終わり寝る頃には日付が変わっていました。
8月24日(火):今日から南風に変わるので、Ermioniのタウンバースは居心地が悪くなります。これ以上長居する理由がないので、南風を利用して北上です。目的地は25マイルほど先のPoros島。本土とほんの少ししか離れていないのですが、島なのです。大昔に火山の噴火があるまでは、地続きだったそう。
Erminoniを出る時、前日に2回も人のアンカーチェーンを引っかけるヨットの姿を見たので、私達は大丈夫かちょっとドキドキしておりましたが、後でチャートプロッターの軌跡を見てもわかる通り、バウを横風にあおられながらもほぼまっすぐにチェーンを下ろしておりました。アンカーを挙げている途中で、それはもうわかっていました。というのは、始終チェーンがほぼ船体の横または真下にあったので、舵をきって方向を整える必要は全くなく、まっすぐに出発したからです。
前夜が遅かったので、主人は朝10時近くまで寝ていました。なので出発も当然ゆっくりになり、11時近くなって出発。11時半の時点ではヒドラ島の隣を通過している程度。
久しぶりにメインセールをセカンドリーフからフルサイズに戻しました。
両側に島や陸地があるので、風の向きがコロコロ変わっておりオートパイロットだと微妙な調整ができず、途中から自分でヘルムを取り始めたキャプテン・ロブ。
タックも数回繰り返し、あの半島のさきっぽをぐるりと回るとPoros島となります。それまで思いっきり外に出て、タックして戻ってくる作戦。それにしても風が強くなった李止まったりを繰り返し、不安定!最初のうちは面白くても、30分もしないうちに状況が変わってその都度いろいろ調整するのは、だんだん面倒になってきます。(というのは私だけだと思いますが。)
午後1時ごろ。午後1時55分、やっと最後のタックをして半島を回りました。
午後4時ちょっと前に、Poros島のタウンバースに入ってきました。手前がPorosでお向かいが本土。空いているみたいな部分はフェリー乗り場なので接岸できません。
入口付近はチャーターボート用のバースなのでビジターは使えません。本土と島の間をどんどん奥の方に進みビジター用バースに向かいます。ここでもあまり空がなく、これより遅い時間に着いたらアウトっていう感じ。私たちの前にも2隻場所を探してウロウロしているヨットがいました。キャタマランとモノハルの隙間を見つけて、ここでGO。丁度1隻出発したばかりのようでした。
ずっと並んでいますねぇ。
一息ついて、シャワーを浴びてさっぱりした後、街の中探索です。お決まりの、海岸線にお店やレストランが集まっているレイアウトなので、海沿いに歩いていけば大丈夫。
坂の上に評判のいいレストランがあるとききました。道を聞いてもみなさん「上の方。」というだけ。目についた階段を取り合えず上がっていきます。
この靴やさん、ギリシャの典型的な皮のサンダル屋さん。看板に「走れメロス」とか神話に出てくヘラキュレスが履いてそうなかかとに羽根がついたサンダルの絵がついてました。
ここまで来たら階段は急にせまくなり・・・・あれ?と思ったら左が例のレストランだった。その名も「ガーデン」。
オーダーしたものは、私がナスのトマトチーズ焼き(イマンというギリシャ料理)で、主人がラム肉のクレフィティコ(オーブンでスロークックした煮込み料理)。私のは前菜なのにこのボリューム!最後にちょっぴり残してしまうぐらいでした。二人でシェアして丁度いい量で、地元ワインにビールも含めて、なんと合計23ユーロ。これまで試してきたレストランの中では味とお値段の具合で、一番コスパがいいと思います。
住宅地の一角のテラス部分がレストランでした。
眺めも素敵
お腹いっぱいになっての帰り道は下り坂なのでラクチンです。
天然素材のお店。
路地の奥にあるバーの椅子が道にまであふれていました。まだ時間が早いから(夜8時ごろ)誰もお客さんはいません。坂道を下り切ったら港。
この広場、大理石のタイルが敷かれています。ちょっと滑るのがなんですけど。
夜9時ぐらになってやっと日が暮れてきます。
食後はフローズンヨーグルトとアイスクリームのデザート
私はピスタチオアイスクリームで主人がヨーグルト。ピスタチオは、これまで食べてきたどのピスタチオアイスよりもちゃんとピスタチオの味がして、さらに豆もぶつぶつ入っておりました。Porosに来る前までは、本土に近いし、アテネにも近いからきっと観光客で大賑わい、騒がしいだろうなって期待していなかったんですね。でも来てみたら、意外に落ち着いた雰囲気の街並みだし、観光客はいてもうじゃうじゃではなく、ゆったりと時間がながれているんです。さらに建物がギリシャ典型であって、どこかイタリアの雰囲気も感じられるおしゃれな感じで、いっぺんに気に入りました。これまでタウンバースはフェリーの往来の影響を受けたりして、不安が残る場所が多かったのですが、ここもボート往来の波の影響はあるものの大型フェリーが前を通過、と言うことはなく(小型は通っていきましたが結構ゆっくりでした。)それほど不快感がありません。それに夜はとても穏やかに過ごすことができたので滞在を一日延ばして、土曜日の朝早くに出発することにしました。
アテネ方向に向かって北上しているのは、コロナワクチン接種の予約をしたいからなのです。予約がだいたい10日後にしか取れず、同じ場所に10日も滞在するのが難しいので、先に移動していく場所で予約を取ろうとしているんですね。薬局に出向いて自分で予約することはできるのですが、遠方の場所はオンラインでしか予約できず、その場合だと、すでに登録した「失業者枠」の登録ナンバーだとオンラインでできないという複雑な状況。そこで、ビザの手配をお願いした弁護士さんに連絡してアテネ付近での予約を依頼しました。ギリシャでは個人で何かしようとしたら無理でも弁護士さんを通すと、すんなり事が運ぶことが非常に多いことを実感しており、しかも弁護士さん利用料はそれほど高くないんです。夏場によく吹いている風向きとは逆方向に進んでいるので、好きな時に好きな場所に移動と言うことが難し状態。ワクチン接種さえ終われば自由の身になるのでまたエーゲ海に戻ろうかな、と思っています。
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