2021年10月23日土曜日

動画:再び陸に上がったSATOMI号!来年の2月一杯までここで越冬

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


今年5月末にプレべザを出発してから、約5カ月間ギリシャの海をセーリングしてきたSATOMI号は越冬のため再び陸に上がりました!Chios島のシップヤードは今まで見たことがなかったフローティングクレーンというもので陸に上げてくれました。


10月20日(水):一週間ちょっと滞在していた無料マリーナに、レスボス島で知り合ってから数回お会いしたイギリス人のトニーさん達が午後になってやってきました。トニーさんがChiosのシップヤードの事を教えてくれたのです。すっかり打ち解けて、夜またディナーをご一緒することに。先日来た中世の建物を利用した屋根なしのレストランにまた来ました。だって本当に美味しかったのです。(主人の隣のメガネの方がトニーさん。あとのお二人はイギリスでのヨットクラブのお友達で1週間セーリングホリデーに来ていたのです。トニーさんのパートナーのジェニーさんは前日に一足先に帰国されていました。)

前菜は小皿料理を2人前注文して、みんなでシェア。メッチェといって、スペインのタパスみたいに小皿料理を何種類かお任せで出してくれるのです。4皿で一人前。それを2人前オーダーしたので合計8皿出てくるのですが、同じものが2皿のものあれば、違うものが1皿というのもあり、ちょっとつづ5種類ぐらいの違うものを試せてすごく良かったです。

私のメインは、前回トニーさんが食べていたポークパンシェッタ。分量が、ギリシャでは珍しく食べ切りサイズなのがありがたい。前菜もしっかり取れるので、バラエティーに富んだ味を試せます。

食後にSATOMI号によっていただき、1時間ほどおしゃべりしましたが、トニーさん達も私たちも翌日出発なので、10時頃には解散しました。

10月21日(木):朝8時半ごろになってやっと起床。Tholos Boat Yardまでは1時間ちょっとで着くと思うので、それほど急いではいませんが、着いてからメインセールをおろしたりの作業があるので朝食は途中で取ることにして、取り合えず出発しました。トニーさん達は金曜日22日にハードスタンドに上げる予約をしているので、この日はちょっと先の小さな町のタウンハーバーに係留してセールをおろしてからシップヤードに翌日向かうとのこと。「またねぇ~」としばしの別れの挨拶をして出発しました。

強風からも守ってくれて、滞在中に急展開を迎えた廃業マリーナ。来年また会いましょう!

近くに古めかしい風車があります。島の所々にあるのです。


こうやって海からChios島を見るのは、来年の2月までないなんだぁ。というか、海の上にいること自体が来年までないっていうのが不思議だし、ちょっと寂しい気がしました。

最初、いつもどおりのエンジン回転数で走行していたので(この日は北風に変っており、さらに微風だとわかっていたので、最初からエンジン走行の予定でした。)予定より早く着きすぎになるので、朝食を作り始めるころからスピードを3ノット程度に落としました。
あ~海の上で食べる朝食もこれで当分ないんだねぇ。次は4か月ぐらい先になるでしょう。

出発してから1時間で目的地Tholos Boat Yardがある湾に着いちゃいました。途中でのろのろ運転してましたけどねぇ。車だと20分ぐらいの距離です。あそこをぐるりと入った奥にあるんです。

このポンツーンが陸に上げるための待機所。クレーンを使わないで上げるシステムは初めてで、荷台みたいのが水中にはいっていき持ち上げるって聞いたのですが、実際に見てみないと想像がつきません。10時50分着。


湾の入り口から外を見たところ。波の影響をほとんど受けない良港です。

丘の向こうで何やら爆音がしていて、なんだろうと思っていたら、ヘリコプターが上がってきました。下からロープをたらせていて、なにやら軍事訓練中。やはり地域柄、いざという時に備えているんですね。


何時に来てね、という連絡もなく、適当な時間に着けばいいよっていうゆるい感じだったので、メインセールをまず下ろすけど時間大丈夫ですか?と聞きました。すると「準備があるからゆっくりやっていて。」とのこと。

SATOMI号の見取り図を渡し船の形を確認してもらいました。それに合わせてこの黄色いフローティングクレーンの幅を調整していました。メインセールをたたむのにことのほか時間がかかりまだたたみ終えていなかった12時15分、移動開始となりました!

どうやってあの荷台に乗っけるのか、不思議だったのですが、慣れた手つきのスタッフ2名がバウラインとスターンラインを外し、流れに任せてSATOMI号を横滑りさせ荷台がある場所まで横移動させたのです。その間ラインを調整し真っすぐを向いたまま上手に横スライドさせていました。


さて、ここからはビデオを撮ったので、実際に陸に上がっていくSATOMI号をご覧ください。



慎重に移動させていただき、定位置に駐車完了。その後船底を高圧洗浄していてもらい、全ての作業が終了したのは午後3時ぐらいでした。シップヤードの責任者の方が見に来て「何年物ですか?」と聞かれたので「1992年製造です。」と答えると「え?そんな風には全然みえませんねぇ。いい船ですねぇ。」とおほめいただきました。ここのシップヤードにはパワーボートででっかいサイズのは何台かありますが、セーリングヨットではSATOMI号は一番というぐらい大きいのです。なので何隻から並んでいる一番外側に設置されています。

船体がデカい分、セールもでかく、メインセールを二人でたたむのも大仕事。やっとの思いでたたみ終えましたが重くて運べません。廃業マリーナにレンタカーを置いてきたので、事務所のお姉さんが帰宅する際に乗せてもらい、レンタカーを運んできました。まだ午後4時ぐらいだったんですが、なんだかすごく疲れてしまい、やっとハードスタンド上に収まってくれた安心感から、この日はもう何もやる気なし。午後5時前に夕食となりました。出発まで残っている食材をなるべく消費したいので、本日のメニューは冷凍しておいた生トルッテリーニを、市販のカルボナーラソースにベーコン、玉ねぎ、缶詰マッシュルームをたっぷり加えたものをでした!なかなかの出来栄えだった。プロセッコと一緒に。


その後ウゾに進み、これまでのセーリング生活反省会。二人とも酔っぱらっていたので、ちゃんとした会話はしてなかったと思う。お互い「よくやったよねぇ。」と褒め合った!

ここからアテネには夜行フェリーで向かいます。10月26日の夜中に出発なので、それまでの数日、冷蔵庫の片づけや外回りの片づけなどで忙しく過ごすことになります。

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