皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
かなり年季の入ったスタンパーさんだと思います。タンパレイタスなどのスタンプポジショナーが出てくる10数年も前はこの「スタンパ・マ・ジグ」が命でしたから。スタンパレイタスを持っていない人は、レゴとかでこのT字ツールを自作すれば、代用できないわけではありませんよ。
厳密には、スタンパレイタスとスタンパ・マ・ジグはちょっと違う目的です。どちらも自分の思った通りの場所にスタンプしたいという目的で使用しますが、スタンパレタスなどのポジショナーの場合は、1回目に上手くスタンプ出来なかった場合、修正として全く同じ場所に複数スタンプできるっていうのが最大の特徴。スタンパ・マ・ジグも同じような使い方はできますが、マニュアル操作なので完璧に再度同じ場所にスタンプするのは、スタンパレイタスよりも正確性が落ちると思います。では、いったいスタンパ・マ・ジグって何?どうやって使っていたのか?・・・ ズバリ、ウッドマウントスタンプは、木が邪魔してどこに実際はスタンプ押してるのかわからなかったので、それを解決するためのツールでした。
こんな風に、T字型のツールと、透明な薄いプラスチック板がセットになっていました。プラスチック板は下敷きぐらいの厚さかな。片側クリアで、片側ちょっとざらざらしており、それぞれ使用するインクの種類によって使い分けていましたよ。
①まず、こんな風にTの部分に透明板をきっちり合わせ、その角に使うスタンプをインクを付けて押します。
②透明な板にスタンプされた状態。これをですね、実際にスタンプした場所の上にあてがいます。センティメントをカードに直接スタンプしたい時なんかは、スタンパ・マ・ジグがないと無理だった!その状態でT字ツールを透明板の端にきっちり合わせます。
③そしたら、T字部分をずらさないように注意して、透明板を外します。
最後に、インクを付けたスタンプをT字の角の所にしっかり当てて、スタンプします。これで、さっき透明板にスタンプしたのと同じ場所にスタンプできているんですね。つまり予め、ここにスタンプしたいなっていう場所にピンポイントでスタンプしているわけです。
もし、1回でうまくスタンプできてなかったら、その上から透明板を重ねて最初にスタンプした文字と、カードにスタンプした文字を重ねて位置を決め、②~④の行程を繰り返せば同じ場所に複数回押しも可能ですが・・・・私みたいに目が悪い人は、同じ場所に透明板を重ねる時に、微妙にずれが発生するので、スタンパレイタスほどは正確にできないのです。でもスタンパレタスはウッドマウンドのスタンプには使用できませんから・・・・私としてはウッドスタンプを楽しみたい限り、このスタンパ・マ・ジグは手放すことができない秘伝のツールなのです。ちなみに、フォトポリマーなどのクリアスタンプでも、まっすぐセンティメントを押したり、手が震えちゃってクリアブロックを安定して上下できないって言う場合は、このスタンパ・マ・ジグは大活躍です。ただしその仕事はスタンパレタスの方がやりやすいけどねぇ。だから新しい「スタンプポジショナー」が開発されているわけですな。
シドニー里帰り中は大昔のウッドマウントスタンプセットに回帰フェスティバルなのでスタンパ・マ・ジグを久々に取り出してきております。他にも今はない、大昔流行ったツール類が出てきたので、それを使った作品、お楽しみに!
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