2022年2月24日木曜日

こんな場所に浸水の跡?!&引っ越しできるのかなぁ~夫婦間で考え方が正反対


皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




しっかりコッパ―コーティングするために、船体を裸状態まで削っているSATOMI号ですが、なんと「ラダー(舵)」の部分に浸水した痕跡が見つかったのです!

ラダーは水中にあって、これが動くことで向きが変わるわけですが、そのラダーを支えている部分に浸水した痕跡がありました。これは一大事!もし内側に塩水の影響で腐敗とかがあったら大事になってしまいます。この穴は最初からあったみたいで、なんのためか正直わかりませんが、何かを設置した後最後に埋めたものと思われます。きれいに円形になっているので自然に空いた穴じゃないようです。でもしっかり埋められてなかったのか、中に水分が入っていてそれが流れ落ちが痕跡がありますね。

取り合えず、穴をあけて中を見てみることに。ボートヤードの技術担当責任者のヤニスさんは、明ける前から「漏れ得ている量がそれほどでもないし、乾ききっててかなり古いものだからそれほど心配はないけど、念のため開けてみた方がいい。」とのことでした。なにせ高価なコッパ―コーティングをしちゃってからまた削る事態が発生するのは最悪です。何か塗る前の状態で全て対処しておきたい!

という事で22日に、職人さんのディミトリさんがきれいに穴をあけてくれました。ディミトリさんはギリシャ人スタッフで、SATOMI号を陸揚げした時のフローティングクレーンや台座に載せたヨットを移動させる牽引車を運転していた角刈りの兄ちゃんです。写真を撮り忘れましたが、近くで見るとかなりなイケメンでした!(ディミトリさんの仕事ぶりはSATOMI号陸上げの動画でご覧いただけます。ここクリック。)

開けてみたら・・・中は乾いているようで、問題ありませんでした。しばらくこのままで念のため乾燥させてからまたしっかりと塞ぐ、という話になりました。あ~よかった!でもこれ今回のようにしっかり削ってなかったらわからなかったことだし、将来的に何か問題があったかもしれないから、この時点でわかって本当に良かった!


こちら側は削り終わっていて、反対側もほぼ終了しているので、このまま数日天気がいい日が続けば、近々一番下の防水塗料の塗布開始となる予定。でも残念ながら23日からまたちょっとお天気が崩れ気味となる予報です。晴天でなくてもいいんですが、問題は気温。安定して16度以上の日が続かないとだめなんですよ。

2月後半になってますます「春」の気配のキオス島は日中最高気温が17度ぐらにまでなる時が増えてきました。おかげで桜が開花。SATOMI号に行く途中に通る道路沿いの桜が日ごとにきれいにっていき、日当たりがいい場所ではこんな風にほぼ満開。

借りているアパートは3月1日に出ていくことになっているんですが、SATOMI号の船体の一番下地の塗料が塗布されないと、台所や洗面所とかから排水ができないんですよね。だって流したらそのまま船体の外に流れ落ちるわけで、底の部分に水が伝ってしまいます。だから以前は排水口にパイプを入れて、流した水が地面に直接流れ落ちるように工夫していました。勿論トイレは陸にある間は以前から使えないので、マリーナのトイレを使うことになります。幸い、SATOMI号に使い場所にあるマリーナのトイレ&シャワーの改装工事がほぼ完了したので、それに関しては問題ないのですが、主人曰く「絶対リスクをおかしたくないから、塗布が終わるまで水は流せないよ。」「じゃ前のようにパイプを通して使えばいいじゃない。」というと「いや~船の周りに水たまりができるのも避けたい。」と言っております。じゃ、引っ越ししてもキッチンも洗面所も使えなかったら、どこで皿を洗うんだ!と言ったら「わかんない。ま、その時になったら考えよう。」とのんきなもんです。あと1週間ぐらいだっていうのに。念のため借りているアパートを延長できるか聞いていますが、その際「一日25ユーロに負けてくれたらあと2週間延長するかも。」と強気な交渉をしております。冬の間はシーズンオフだからホリデーアパートは借りてがいないのですが、3月に入るとかなり陽気がよくなってくるのでツーリストが戻ってくると、アパートの管理人の人が言ってました。事務所に確認してお返事しますってことでしたが。

SATOMI号のお迎えに置かれているキャタマランの「ゴーストライダー号」にはオランダ人のカップルが、ずっと冬の間住まれていました。

他に人気がないので、自然に話をするようになり一度一緒にディナーに行きすっかり打ち解けました。彼らはオランダにもヨットを持っているそうです。マリーナトイレが使えない(もう一つ事務所の近くにあるのですが、毎回行くのはちょっと遠く、しかも古いから便座がない!)間も住んでいたので「トイレどうしてました?」って聞いたのです。

すると、左側の船体の下に赤いバケツがあるのわかります?はい、これがトイレ排水タンクがわり。ここにためておいて毎朝事務所に近いトイレに捨てに行くそうです。なるほど~。

でもキッチンの水を流したものをバケツで受け止めても、洗い物をするとすぐにあふれちゃうと思うんだけどなぁ~。洗い物の量にもよるけど。海上にいる間は、真水の節約もかねて洗い物をする時はかなりな節約方式でやっています。最初のすすぎは汚れがひどければペーパータオルで拭いてから(でもゴミが増えるのであまりよくない。)とか、海水をくみ上げる蛇口があるので、それで洗い、最後のすすぎだけ真水で洗っていました。その時も水はジャーっと出すのではなくちょろちょろと必要最小限の水量で。これは結構ストレスが溜まります。だから陸上で水道に繋がっている時は、そういう事を気にしないで思いっきり洗い物をしたいんですよ。でもバケツ方式だと、陸上でもチョロチョロ水量か~。

あれこれ念のためにいろいろ対策を考えておきたい私に対して、主人は「そんなの今考えても仕方ないじゃん。だって、1週間後にはまったく問題なく塗布完了かもしれないし、アパートだって一日25ユーロでいいよって言う話になるかもしれないし・・・。どっちもダメだったとしても、それが決定した時点で対策を考えようよ!今から想定するのは時間とエネルギーの無駄だ!」と言います。正反対な性格なんですが、コロナ渦中での国際移動など緻密な計画が必要な時は、私みたいに全ての状態を想定して段取りを取ることでスムーズに事が運びましたが、そうでない場合は、主人みたいにどんと構えておく方がストレスが溜まらなくていいこともあります。ま、正反対だからバランスが取れているのかな。

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2 件のコメント:

  1. スケッグに浸水した後が、と言う状況ですね。しかしこの円形の穴は何のための穴なんでしょうね? 何か目的があって空いていた
    のでなければ、きちっとディラミネーションしないようにFRPで積層修理が必要なのでは? 開ける必要があるとなると、防水性を保たせるのが大変かもしれません。 とりあえず空間の中をしっかりと乾かしましょう。また、空間や穴が必要ないのであれば、エポキシにFRPなどの細かい粉を混ぜてパテ状にしたもので穴そのものをきっちりと埋めてしまった方が良いかもしれません。 ラダーそのものは大丈夫のようでよかったです。

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    1. 内部は問題ないということで、おそらく表面の防水が鈍くなっていたので内側に海水がしみ込んだのだろうとのことでした。乾かしてからしっかりまた塞いでもらいます。

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