2022年5月17日火曜日

お迎えのFournoi島に移動ーまたしてもバウスラスターが!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




5月14日からイカリア島からほんのお迎えのFournoi島に来ています。マリーナ離岸の際に、なんとまたしてもバウスラスターが機能しなくなっていました。昨年買ったばかりの新しいバッテリーをもうダメにしちゃったのか?!

5月14日(土):12時ちょっとすぎ、イカリア島マリーナを出発しました。この日から数日とても穏やかな天気が続くので、Fournoi島の穏やかな天気用のアンカレッジに向かうことに。
Fournoi島は、すぐ目の前で目と鼻の先です。離岸する際、バウスラスターを使ったら、動かないんですね。なんとまたしてもバッテリーがダメになった?!専用ソーラーパネルも設置したのに!!!ま、風はほとんどなく、バウスラスターがなくても離岸するにはまったく支障がなく、静かに岸を離れ、マリーナの外に出ました。

あれがFournoi島。本当に目のまえ。

風は今回も後方。でも10ノットあるかないかの微風です。これでも朝よりましな方。なので午前中に私が日本にいるクラフト仲間とZoom会をしていなくても、出発はもともと午後からの予定でした。

4ノットとかなりゆっくりですが、3時間もあれば着いちゃうから全然気にしない。

まだ新品同様のバウスラスター用のバッテリーが、すでにフラットになってしまったようで、主人が早速ソーラーパネルの接続をチェックしていました。最初の設定をちょっと変えたよう。

行先は最初、長ぼそいFournoi島の真正面にあたる小さな漁村の港にしていたのですが、
ずっと街の中にいたので、自然の中でゆっくりしたいね、ということで行先変更。

Fournoiの画面上下の方の部分に行くことにしました。この日は昼間はめずらしく弱い南風だったのですが、翌日15日から北西の風にかわるんですね。この島のアンカレッジは南がオープンになっている場所がほとんどなので、南風が穏やかな時じゃないといけません。でも北西の風からは守れれている場所なので、泊るには丁度いいのです。

実は無料マリーナにいる間、13日に冷蔵庫の温度が上昇してきたのがわかりました。それで夜に、温度を下げておいたのですが、14日の朝になっても冷え切っておらず・・・冷蔵庫自体のボルテージを観たら、「低すぎです。十分電気がきてません。」という数値になっていたのです。日中の日差しで、ソーラーパネルは大活躍していましたが、風からは完璧に待漏れられていたマリーナで、さらに水曜日あたりから微風になっていたので、風力発電は全く効果がありませんでした。でもハウスバッテリーの数値はそれほど低いわけではなかったのですが、冷蔵庫に行きつくまでには十分な電力がなかったよう。そのため14日の朝、30分ぐらいエンジンをかけて充電しました。冷蔵庫はその後問題なく機能し始めたのですが、この「バッテリー低すぎです。」がバウスラスターのバッテリー充電がされていない事と関連があったのかな。あ~あ、また修理事項が増えちゃった。しかももしバウスラスターのバッテリーがいかれてしまっていたら・・・・数万円の出費!たった数回しか使ってないのに。とほほ。とにかく、この時点では深く考えたくなかったので、取り合えずアンカレッジに向かうことだけを考えておりました。

午後2時、あの間を通過するので、ヘッドセールをしまい、メインだけあげたままエンジン走行に切り替え。

午後3時ぐらいに到着しました。最初に碇を下ろした時、スターンのちょっと先の岩が気になっていました。翌日風の向きが変われば、反対側にスイングするので全く問題なくなるんですが、今の方向のままちょっと風が出た場合チェーンが延びると、微妙な距離になりそうだったんですね。最初はま、ダイジョブでしょって思ったんですが、なんとなく気にしながら過ごすのが嫌だったので、場所を移動することにしました。ビーチの真ん前辺りは、海底も砂地が広いし、障害になりそうな岩場もありません。念のためぐるりと円を描くように走行して水深を確かめました。よし、ここならどっちにスイングしても絶対Ok、という場所に再度アンカーを下ろしました。


ものすごい透明度で、そこまでしっかり見えます。

アンカーもチェーンをたどっていって、どこに突き刺さっているか、しっかり見れました。砂場にぐさっと埋まっておりました。

バッテリーの問題があるのですが、それは明日考えることに。夕食は実家の母が作った「シソ味噌」を調味料にしたピーマンとナスの豚肉生姜炒めです。主人は味噌味が大好き。さらに生姜味も好きなので「これ今まだ食べた中で、かなり点数高いぞ。」と大満足でした。

あ~平和だなぁ。でもバッテリーの問題が残っているのだ。それは後回し。取り合えず今を楽しもう!

南から入ってくるウネリで、夜になってから少し横揺れがありましたが、不快なほどではありませんでした。

5月15日(日):日曜日なので、今日はゆっくりするぞ、と言っていた主人ですがやっぱりバッテリーは気になります。昼過ぎからごそごそ作業を開始していました。またこのパネルが開いた。電気系統を調べる時は、必ずこれが開きます。

SATOMI号の電気回線はとても複雑になっているそうで、どれがどこに接続しているものなのか、わからないものが多いのです。マニュアルにも書いていないし。電気技師の免許を持っている主人だからいいものの、主人いわく「マリン電気技師でも絶対わからないよ。俺しかわからないな、きっと。」だそうです。「今から引っ張るから、どの線が動いたか教えて」と何回か頼まれました。

それでわかったことは、ハウスバッテリーにつないでいるはずの配線の一部が、切断されたままになっていたそうです。このため、エンジンを付けた際にもっと効率よく充電できるはずだったのにできなかったらしい。アンカリングにしても、ワーフに接岸するにしても最終的に毎回30分ぐらいはエンジンを付けているわけで、その際充電できるはずの電力を完璧には拾えていなかったことがわかりました。今年は、クルージング開始からすでに10日以上陸電にはつなげていなかったのも、昨年はなかったこと。昨年も後半は1週間以上、アンカーリングしたままっていうこともありしたが、夏真っ盛りだったりメルティミ満載だったので風力発電もソーラーパネルも、今よりもっと活躍しておりました。

とにかく、今のままだと、冷蔵庫や冷凍庫のバッテリーをしっかり保つためには、2日に一度、夕方30分ぐらいエンジンをかけて発電しないといけない感じです。それにしても現在の配線のままだと、十分発電した電力をバッテリーにつなげることができていないわけです。いろんな原因が考えられるので、それを一つ一つ試してみてから対処を考えねば。

ちなみに、この日試していたのは、バウスラスターのバッテリーとは直接は関係がなく、ま、間接的にはハウスバッテリーが低ければバウスラスターのバッテリーも十分充電されないから関連が全くない、というわけではないんですが、それはバウスラスター専用のソーラーパネルを接続したら解決したはずだった。でもそうでもなさそうなんですよね。

この日は、配線接続の具合を調べただけで終了。前夜から風が北西寄りに変ったことで、この湾での居心地がとってもよくなりました。南側はオープンで、風が無さすぎると横からのウネリの影響を受けちゃうんですが、北側に風が回ると正面は高い丘の岸側からとなり、波が立たないのです。常にウネリに対して縦に保てるので、ほとんど揺れを感じなくなります。

本当なら、16日(月)には別の場所に移動しようかなって思ったのですが「明日はバウスラスターをチェックするプロジェクトに専念する。」と主人がやる気をだしたので、もう1日滞在することにしました。
ホームポートを持たず、ヨットが「家」の私たちにとっては、安全作業ができるのなら、人里離れた大自然に囲まれた海上での「修理とメンテナンス」も、生活の一部なのです。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


             





2 件のコメント: