2022年6月23日木曜日

動画:トルコ・フェティエまでの道のり!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




6月21日(火)無事ギリシャを出国して、トルコのフェティエに到着しました。私達にとって自分達のヨットでは初めての非EU国への入国。ギリシャ出国手続きも初めてで、もう何から何まで初めてだからけの怒涛の2日間でした。なんといっても出発できるとわかったのが前日のお昼でしたから!


6月20日(月):朝一番で、主人が洗濯物を出しに行くついでにレンタカーを借りに行きました。その後朝ご飯を済ませて、クリニックに行き抜糸をしてもらうことに。まだ削除あとは猫がひっかいたかな?程度の傷が残っていますが、時間がたつにつれてそれは薄れていくとのこと。しばらくはバンドエイドを貼って直射日光を防ぐだけ。その後、主人のパソコンが取り扱い代理店に届いているかどうか、確認に行きました。届いていたら電話をくれるっていう話でしたが、これは今までも一度も折り返しの電話が来ていないので、直接行くのがベスト。やったぁ~届いていました。ついにパソコンを引き取ることができ、これでロードス島にいる理由はなくなりました。

その後直接、ヨットに一旦もどり出国に必要な書類をもって、税関に向かいます。車で行きました。

まずはここで、ヨットで出国しますという書類をもらいました。これをポートポリスに提出します。次に隣のパスポート検査の建物に行って出国のスタンプをしてもらいます。飛行機とかだと、すぐにこの後出国ですが自分のヨットの場合は手続きから24時間以内に出ればいいそうです。パスポート検査のおばさんは、これまで会った係員の中で一番フレンドリーでした。フェティエに行くというと「まあ、それはいいわあ。すごいいい所よ。」とベタほめでした。ギリシャとトルコの歴史をご披露いただきましたが「私達、本当は仲は悪くないのよ。」と言っていました。その後、ポートポリスに向かい、そこでも言われるまま必要書類を見せて、トランジット・ログにスタンプを押してもらって終了。全て終了したのは午後3時すぎでした。遅めのランチを済ませてからすぐにヨットに戻りマリーナのチェックアウト手続きをしたり、洗濯ものを引き取ってレンタカーを返したりしたけでした。最後の夜はおでかけもせず早めに寝ました。もうロードス島はタップリ満喫しましたから。思い残すことはありません。

6月21日(火):午前6時半起床。目覚まし時計なしで起きちゃいました。やっと出発できるのが嬉しくって。すぐに出発準備を始め、7時半前にはバウのモーリンを外し出航。2週間半ぶりの航海だ!

この日は、私達にとっては追い風の方角でしたが、すでに20ノットが吹いており時間がたつにつれどんどん強風になっていく予報でも。その頃にはロードス島から離れているので全く問題なし。風の強さは十分だったので、まずはジェノアをちょっぴり出しただけでした。それでも7ノットの快走です。

ここ数日最低20ノットぐらい吹き続けていたので、波が高くなっているだろうなと予想していました。案の定、狭い感覚で波が押し寄せ来るのでとがった波になっており、時折横からザブンと押し寄せてきた波がドッジャーを超えてデッキ内を水浸しにしました。

出発して30分もたたないうちに、いきなりこれ!



たったこれだけのジェノアで十分セーリングできました。

突風だと25ノットを超えていました。でも、後方から120度の角度だから快適だった!


8時半ぐらいになってから、徐々に風が弱くなり始めさらに波も島から離れたので、小刻みな波ではなくなり穏やかになってきました。その分スピードが平均6ノットを切り、5ノットにも達しないぐらいになってきたんですが、主人がその間オーストラリアのお義母さんと電話をしていたんで、デッキには私一人。遅くなって行くのがはがゆくて、思い切ってジェノア、一人で全部出しちゃいました。こんな時電動ウインチだから楽々。私一人でもでっかいジェノアをトリミングできます。そしたらてきめん。スピードはまた最低6ノットを保てるように。

多少揺れはあったものの、この程度なら朝ご飯の支度ができるなと思ったんで、電話を終えた主人と交代で私はキッチンへ。しばらく船内でパソコン画面を見ながら電話していた主人はちょっぴり気持ちが悪くなったらしい。

出発前日に取りつけたプラスチックのカップホルダー、取り合えずいい仕事しています。

最初はお腹すいていないって、言ってた主人もいざご飯を目の前にしたら食欲が出てきたよう。

午前9時25分、ギリシャ海域からトルコ海域に入りました。

ギリシャの国旗をはずし・・・・

黄色い検疫の旗とトルコの旗を取り付けます。

これで、私達がトルコ海域に入港した時、海外からやってきましたよ、ということを示せます。

10時頃、波と一緒に進んでいたので、押されるようにスピードが増していきました。

とっても気持ち良かったので、動画を撮りましたよ。

フェティエに近づくにつれて、風はどんどん弱まってきたので、12時ちょっと前にメインセールを上げました。これでまた平均で7ノットのスピード確保。このタイミングで出しておいて正解でした。Way Pointを過ぎたあたりから風向きが90度ぐらいになっていきました。

あれはトルコ!もうギリシャの島は一つも見えません。


このあたりに来てから風がまた強くなってきました。島と半島の間だから風が集中するのでしょうか?でもメインセールをあげていましたが、波がそれほど高くなってたわけではないので、スピードが増しただけで、全く危険な感じはありませんでした。





この日最高記録の9.8ノット!これ過去最高に近いと思う。超興奮。

で、喜んでいたのもつかの間、その30分後ぐらには、ピタッと風がなくなっしまった!

仕方なく、ジェノアをしまい、エンジンを付けました。湾内に入るまでずっとセーリングしていきたいと思っていたのですが、風予報を見たらこのあたり全く風無!これは無理だなぁ。この時点で午後1時30分。動画の中では1時半には到着していると思ってたんですが、少々掲計算ミスをしていたのと、途中スローペースになった時があったので到着時間は2時半ンぐらいだな、という感じでした。

でも、もうあれがフェティエの湾の入り口!

湾内に入ったのは午後2時50分ぐらいだったのですが、そっからメインセールを下ろすのに30分以上いかかりました。というのは、ちゃんとたたんだ状態でレイジージャックの中に収めたかったからです。でも湾内、風がにないのに、穏やかなゆるい波は結構あって、それが横からバンバン船体を揺らしてくるんですね。スピードを遅くしていたので、もろ波の影響を受けちゃって、なかなか風に向かって真正面に船体を保つことができませんでした。というのもちょっとづつ下ろしてはレイジージャックの中のセールのたたみ具合を直してまたコックピットに戻り、ちょっと下ろして・・・を何回も繰り返し、挙句の果ては納得いかず、またセールを上げ直して、最初からやり直し・・・最終的に「もういいやぁ」ってあきらめてザーッと一気に下ろした時に時間を見たら午後3時38分。

完璧に湾内に入りました。湾内は観光船が何隻も出ていました。

ウォーターフロントには家が沢山建っています。

リゾートホテルらしき建物も岸辺に数軒立っていました。その中で人魚の像が立っている場所がありました。

あれがフェティエの街だ。都会っぽいなあ。

湾内で一番大きいマリーナ、ECEマリーナが見えました。この近くにカスタムがあるはずなんですが。ラジオでハーバーマスターを呼び出したのですが、応答がありません。2回目に呼び出したら「ハーバーマスターですけどきこえてますよ。」という返事。「これからカスタムクリアしたいんですが、指示をしくてださい。」と言ったのですが、その後全く応答なし。そこで仕方なく、取り合えずこのマリーナの一番外のワーフに横付けしました。すると、すぐ後ろにいた小さなボートのおっさんが「ここはマリーナだから来ちゃだめだ。」っていうんですね。接岸の際誰もいなかったので、私はバウラインをもって飛び降り、素早くクリートに結わえたあと、スターンラインをクリートに仮止めしている時に話しかけれました。主人が、カスタムに行きたいけど、どこに行っていいかわからないんで、取り合ず止めているだけです、と言っても、起こった感じで「だめだだめだ。マリーナスタッフに通告するぞ」っていう権幕。それはそれで都合がいいのです。誰かに聞きたかったから。とうのは無線から聞こえてくる英語はなまりがすごすぎてほぼ理解不可能だったのです。

で、マリーナスタッフの方がやってきたので、事情を話すとカスタムのワーフを押してくれました。さらに離岸も手伝ってくれたのです。そしてトランジットログの手配を依頼していたエージェントの名前を言うと「こちらで連絡しておきますよ。カスタムで待っているように言います。」ととても親切でした。

午後4時すぎ、カスタムの黄色いワーフに接岸。エージェントの方と初めて会いました。気さくでとってもいい感じの人。それから一緒に入国窓口まで行きました。驚いたのは、パスポート検査の窓口はありましたが、なんか宝くじの販売窓口みたいで係員は一切出てこず、トランジットログの取り扱いの説明などはすべてエージェントがやってくれたのです。カスタムの方が船に乗り込んで、トイレタンクを積んでいるかどうかとか、なんかもちこんでないかとか検査されるのかなって思っていたのですが、一切外に出てこず単にパスポートにスタンプを押しただけ!つまりエージェントが全てを代行しているんです。ギリシャのトランジットログは私達みたいに特殊な状況でなければ、個人で簡単に発行してもらえますが、トルコは自分達でやる、というコンセプトは存在しないよう。エージェントという仕事を成り立たせる仕組みになっているんですね。全てを終了したのはすでに夕方5時になっていました。

この後の行き先を決めていなかったのですが、取り合えずまずはマリーナに行っちゃえ、ということに。湾内はとても静かでアンカリングしている船も沢山いたので、それでも問題なかったのですが、テンダーをおろしたりするのが面倒だったし、見渡す限り、岸辺は観光船がぎっしりで、テンダーをどこに係留して上陸できるのかわからなかったんですよね。もうロードス島なんか非じゃないぐらい、ものすごい観光地のようでした。それで簡単に陸にアクセスして余分なことをあまり考えたくなかったので、一時係留したECEマリーナに連絡しました。また無線では意思疎通が難しく、こちらから「取り合えず中に入っちゃえばいいってことですか?」と何度も聞き返しました。本来なら入る前に一泊いくらですか?って確認するのですが、とにかく意思疎通が困難なんです。マリーナ外な入口付近でウロウロしていたら、テンダーに乗ったスタッフの人が「何泊したいですか?」と聞いてきたので「とりえず2,3日です。」と答えると「じゃこっちに着いてきてください。」となり、中に入っていきました。チャーターボートが帰ってくるまでの金曜日の朝までならいられるということで、「じゃ、そうします。」となりました。

後についていくと、普段はチャーターボートが係留されている、シャワーとかトイレとかにとても近いいい場所に案内されました。ほぼ一番奥の場所だったので、バックで進みながら直前で90度ターンをしないといけなかったのですが、最初、この隣のヨットのすぐ隣の場所だってことに気づかず、1隻置いた辺りの場所に入ってしまったのですが、風もなかったのでスターンラインを引っ張ってよこにずらしてもらいました。バウのモーリンはなんとテンダーで案内してくれたスタッフが「はいどうぞ」って渡してくれました!

すでに6時近くになっていたので、朝6時半起床から12時間が経っており、もうかなり疲れておりました。ランチもしてなかったので、お腹もすいてたしね。一日に新しいことがありすぎだったし。このマリーナはこのあたりでは高い方だって知っていたんですが、この後マリーナオフィスに行ってから、凄いショックを受けることになったのですが、この続きは明日。

取り合えず無事トルコに着いておりますので、ご安心くださいませ。

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