2022年6月30日木曜日

初めてのポンプアプトをして出発!ターコイズブルーの海だ

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!



心配していたキャプテン・ロブの体調も28日にはかなり回復して下痢はすっかり収まりました。なので予定どおり28日にフェティエの港を出て、半島をぐるりと回った素敵な入り江に移動しましたよ。

6月27日(月):Yachtクラッシックマリーナで最後のディナー。当分こういうおしゃれな場所に行かないだろうなぁ。

この時はまだちょっと弱弱しかった主人。

私はしっかり自分だけビーフカルパッチョ。

とビーフアランチーニ。どちらも前菜なんですが、それ2つでメインとしました。主人は写真奥のアボガド・海老をオーダーしたのですが(内心大丈夫?って思ってた。)一口、口にしてやっぱりなんとなく違和感があったようで。結局私が残りを食べることに。

主人はこのフルーツサラダが夕食に。

とっても雰囲気がいいレストラン。この日はウェディングの披露宴が、レストランの奥の部分でありました。

6月28日(火):いつもなら日の出と共に6時ちょっとすぎには起きちゃうのに、気が付いたら8時半でした!主人はかなり気分がよくなったというので、出発します。この猫、これまで見たことがなかったけど、かなり可愛い。日陰を求めて桟橋を移動しながらお昼寝してました。前々日に出しておいたランドリーが、昨日引き取れる予定だったのに、ウェディングがあったせいかランドリーが時間より早く閉まってました。9時半頃見に行ったら空いていたので、無事引き取り。

それから出発準備をして最終的にマリーナを出たのは10時ぐらい。本日の行き先はそれほど遠くないので、ゆっくり出発でも大丈夫です。まずフェティエの港を出る前に、トイレタンクをポンプ・アウトしてもらいに行きます。このあたりでその施設があるのは、ECEマリーナしかありません。ECEマリーナの一番奥のワーフの突当りがガソリンスタンドとポンプ・アウト上。すでに1隻のヨットが給油中だったので、それが終わるまでプカプカしながら待機していました。

これがトイレタンクのポンプ・アウト用口。実は私、SATOMI号にポンプアウト用口がついているの、最近まで知らなかった!ギリシャでは沖に出てからトイレタンクを流すのが普通で、ま、オーストラリアでも同じですが、その排水口船体の下側にあるんですね。だからどうやってポンプアウトのホースを海中に固定するんだろうって不思議だったんです。そもそも、イタリアでこの船を買った当時は、トイレタンクがあっても配管されていなかったんです。ってことは前のオーナーは常に垂れ流し状態だった?!なので、主人が配管工事を自分でやったんですね。その先、ちゃんとポンプ・アウト用の配管もやっておいたそうです。さすが!って言ったら「そんなの当たり前。標準装備だ。」だって。
初めてのポンプ・アウト、無事終了。デッキが汚れるでもなく、匂いもなく全く問題ありませんでした。この先だいたい10日置きぐらいに、これをやっていきその記録を残す必要があります。バーコードをスキャンしてもらうだけど。

全てが終了し、午前11時半にやっとセーリング開始。この辺りはいつもせいぜい15ノットぐらいの風しかないらしい。港を出るまで取り合えずメインセールだけあげて3ノットぐらいのスピードで進んでいきました。

その後、フェティエの港を出てフェティエ湾にさしかかってから、ジェノアも出して本格的にセーリングスタート。

湾内には何隻もヨットが出ていましたが、ほとんどがセールを上げずにエンジン走行していました。もう少し外に出てからにするのかな。それともずっとエンジン走行したままかな。チャーターヨットだとそういう人沢山います。モーターボート扱い。

湾内は比較的交通量が多いのと、微風なのでオートパイロットにせずキャプテン・ロブはマニュアルでかじ取り。

このあたり。


風は前方から30度ぐらいの角度で10~15ノットぐらい。でも5ノットちょっとのスピードで快走しました。テンダーをけん引してなかったら、6ノットいってたかも。

波もたたず、本当に快適なセーリングだ。このあたりでセーリグを楽しんでいる人たちは幸せだなぁ。でもこんなに楽々になれちゃうと、ギリシャ諸島には行けないんねぇ。あそこをぐるりと回らないといけないので、この後何回もタックをすることになります。


スピード的には平均6ノットぐらいになり、さらに快適セーリング。風が強くないから波が大きくならないんですね。
1回目のタック。これではまだ角度が十分じゃなくて、岬から出られなかったので、2回目のタックが必要です。

本日の目的地は、飛び出ている半島の反対側の小さな湾。青丸の場所です。3回目のタックの前に、お腹が空いてきた私は船内でラーメンを作ってました。すでに午後1時を過ぎており、朝ごはんも食べていなかったんです。いつもなら主人が「朝ごはんはいつ?」とうるさいのですが、まだお腹の調子が100%じゃないので、主人は自分だけバナナを食べてたんですね。湾内の出口あたりはヒールがきつかったのですが、外に出たら安定したので、途端にお腹がすいた!お腹が膨れたら、その後は眠くなってしまい、船内でうとうと。気が付いたら主人一人で3回目4回目のタックをしていました。

2時過ぎになって外に出ていき、しばらく外でまたうつらうつらしていたら、突然バン!と音がした!メインセールのトラベラーを動かしていた時でした。見てみると、滑車が外れちゃってる。幸い、風も波も穏やかだったので、走りながら修理するには問題ありません。

直ぐに修理したかったんですが、前方からこのヨットがかなり接近すれ違いのコースで向かって来ていたので、通過するまで様子を見ていました。私達は正面の風30度でぎりぎりセーリングしていたので、これ以上コース変更ができなかったんですね。前から向かってきたこのヨットにとっては後方からの風。ちょっとズレてくれないかなって思ってましたが、セーリングしていると自由がきかないから、接近すれ違いだけどお互い様かって思っていたのに・・・すれ違いった時に気がついたんですが、このヨットモーター走行してました!!だったらお宅がコース変更してくださいよ!ま、ぶつかりはしないけど、不必要に近い状態ですれ違うのは、あまり気分がよくないもんです。タンカーでも、私達がセーリング中だと事前に余裕をもって避けるコースに変更してくれるのにねぇ。

高い山々、きれいだなぁ。

すれ違ってから、修理開始。

どんどん風が弱まってしまい、7ノットの風で、スピードは2ノットちょっと。のろのろだけど、目的地はすぐそこ。✖印の所に来たらコース変更します。

午後3時、修理完了です。ポートサイドの金具よりこっちの方がなんか軟弱な気がするから、次部品をゲットしたら、変えた方がいいなという結論。
3時半ごろ、ついにヘッドセールがばたばたしてきちゃったので、エンジン走行に切り替えました。目的地はすぐそこだしね。
3時48分の時点でここにいました。(青丸が私達)碇マークの場所が目的地です。


午後4時到着。ここはアンカリングもできるんですが、岸辺にあるレストラン所有のモーリン具が沢山あって、レストランで食事をするとただでモーリンが使えるんです。最初はどうしようか迷ったんですが、実際に湾にはいってみると、あちらこちらにモーリンブイが無数にあって、それを避けてアンカリングするのは結構めんどくなさいなって感じでした。さらにすぐにレストランから小舟がやってきて「オーバーナイトですか?お食事すると無料です。」と言ってきて、さらにモーリンも手渡ししてくれるので、決めました。

あのレストラン。評判も悪くないのです。

短いラインをバウにつけてそれにモーリンをひっかけて止めています。なので、スウイングしてもふり幅は最小限。場所はスタッフの人が選んでくれました。サイズよって場所を決めているそうです。

あの反対側は外海。

小さい入り江ですが、外からの波もはいってこず、とっても穏やか。

こんなでっかいモーリンはかなりでっかい船用。

私たちが着く前に1隻、その後から1隻ヨットがいました。その直後に、観光船がはいってきました。他の観光船は私達が入ってきたのとほぼすれ違いで出ていってました。この観光船はレストランで食事をした後、オーバーナイトしていき、翌朝早くに出ていきました。でもすぐ隣にこんなでっかい観光船がいたらちょっと嫌かも。

夕暮れの山をバックにSATOMI号。

夜7時、夕食にでかけます。なんか漁師小屋って感じで面白い。




店内にはいろんな旗があって、半分かけた日本の国旗に、ニュージーランドの国旗もあったけど、オーストラリアはなかったな。

メインの料理にパン、サラダ、メッゼが含まれております。主人はまだちゃんと食事ができないので、大きそうなメイン、半チキンの丸焼きをオーダーしました。

ポテトもついてきます。これは主人も少し食べれた。

でっかいかまどでチキンを焼いているのかな。パンも手作り。さらに野菜とかもレストランの家庭菜園で作っているものでした。でこの時はっと気が付いたんですが、チキンもきっと今処分したばかりのもの。コケコッコーと盛んに鳴く声がずっと聞こえていました。チキンも飼っているんですね。新鮮なわけだ。ちなみに魚も水槽があって、そこで泳いでいるのを料理してくれるみたい。


出てきたチキン、もう最高に美味しかった!これは400リラで一番高いお料理です。オーストラリアドルでいくと約40ドルなので高くないな。ユーロでも20ユーロちょっとだから安いと思う。なんといってもボリュームが!それに身がジューシーで、トルコ風スパイスもきいていて、これまで食べたローストチキンの中で一番といっていいぐらい美味しかった。油こい皮の部分やモモ肉は私が食べて主人は胸肉の部分を食べました。

骨付き肉のあまりを上げると大喜びで食べてました。

ワンコもいます。

デザートはメロン。これもよく熟していて甘かった!

全てが美味しくて、値段も納得だったので、翌日の夜も楽しみになりました。湾内はとても静かで穏やかでぐっすり眠れました。

29日朝起きて外を見ると、こんなに海が透明。水深はちょっと忘れましたが、10メートルはある場所だと思います。でもそこまでしっかり見える透明度。


位置的にはフェティエからちょっと南下したので、北に行こうと思っていたのとは逆方向ですが、取り合えず港を出て泳げるきれいな場所に行きたかったので、最高に嬉しい!さてこれから湾内をちょっと探検にいきます。



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