2022年6月13日月曜日

自分のヨットでトルコに行く場合の手続き&博物館観光ーロ―ドス島観光レポーPart4

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





もう先週のことになりますが、ギリシャからトルコへヨットで行くにあたり、どういう手続きが必要なのかカスタム(税関)に聞きに行ってきました。その後、Old Town内にある古代博物館も見てきた様子のレポートです。

ライフラフトの整備と主人のパソコンの修理が終わり次第、トルコにクルージングに行くことにしています。EUであるギリシャから非EU国のトルコに行くにはまずギリシャで出国の手続きをする必要があります。乗っている私達自身もそうですが、SATOMI号に対しての手続きも必要なんですね。まずは出入国手続きをするカスタム(税関、入国管理局)に出向きました。マリーナとマンダラキの港の間にある、クルーズ船やフェリーがが発着する港にありました。ロードス島は位置的にトルコまですぐそこなので、トルコまでのフェリーが沢山行き来しています。

フェリーの発着待ちエリア。空港だと搭乗ラウンジですな。

カスタムの事務所にいたのは、年配の貫禄のある係員さんでした。英語がとても上手なので意思疎通も問題なし。だいたいギリシャではかなりな人が英語を話せますが、税関の方は特に流暢な方多いです。私達が「アンリミテッド(無制限)のトランジット・ログ」を持っていることは、普段、税関の方でもなかなか理解できない場合が多いんです。というのは、外国船籍なのに、VATを支払っている船が非常に少ないのでアンリミテッドのトランジット・ログが珍しいことなんですね。でもさすがロードス島、ドデカニーズエリアでも大きい島でギリシャ―トルコ間を移動するプライベートヨットの扱いも多いのか、アンリミテッドのトランジット・ログの事もすぐにピンと来たようです。「どこで出してもらったの?」と聞かれたので、「プレべザです。」と答えると、「あ~プレべザのカスタムの人よく知ってるよ。イリアナさんという人。業務上頻繁に連絡を取ってます。」というではありませんか!そう、イリアナさんといえば、発行の際に私が日本人だとわかると、コロナ前にホリデーで日本に行ったことを話し始めて、そのおかげで場が和み、それまでは発行してもらえないかもっていう雰囲気だったのが、一変したんですよね。なので私が「そうそう!とってもいい方ですよ。」と言うと「そうなんですね。実際に会ったことはまだないんだけどね。」と、共通の知り合いがいたってことで、(知り合いほどでもないですが、)係の方はさらにフレンドリーになりました。ギリシャって、本当にこういうことがよくあるんですよね。特にお役所関係の方達、誰かの知り合いだったり、個人的に打ち解けたりすると、一気にいろんな手続きがスムーズに進むのです。

一番気になっていたのは、トランジット・ログを返納してから出国するのかどうかってこと。これ、これまで数か所のカスタムで聞いたのですが、いまいち話にばらつきがありました。でも、ロードス島のカスタムでは「大丈夫。アンリミテッドだからずっと自分で持っていていいんだよ。だけどポートポリスに行って出航のスタンプはちゃんともらっておいてね。まずはカスタムでパスポートの出国手続き、その時書類を渡すからそれをもってポートポリスに出航のスタンプを押してもらったら大丈夫。トランジット・ログはずっと自分で保管しておいてください。」とのことでした。良かった!だって、キオス島の時みたいにハードスタン上に保管しておいた間はクルージングタックスを払わないから、トランジット・ログをカスタムに預けていたんですね。その要領だと、トルコに出国時にまた預けるのかなって思ってたんです。そうするとまたギリシャに戻りたい時は、預けた場所に戻ってこないとだめだよえね~、それは面倒って思ってたんです。先の計画を立てない私達、トルコに行って気に入ったら数カ月いるかもしれないし。最高3カ月は旅行者として問題なく滞在できて、セーリングしている場合は、手続きをするとさらに延長滞在ができるらしいので、最終的にどれぐらい滞在するのかは不明。となると、すぐ目の前にレスボス島とかがあるトルコ領にいても、またわざわざ引き返してきてロードス島から再入国となったら、ちょっと時間がもったいないなって思ってました。

でもお話を聞いて、思ったよりも手続きが簡単だということがわかったし、カスタムの人も慣れているようだったので、とても安心しました。トルコ入国に関しては、4月にチェスメに行ったときに、自分達で手続きをするのはまず無理みたいだということがわかり、エージェントを使うことにしています。というのは、トルコはカスタムの人たちでも英語がほとんど通じないため、外国船で入国手続きを自分達でするケースはほとんどないのがわかったからです。

で、そのエージェントもいろいろあるわけで・・・ロードス・マリーナで知り合った人に教えてもらったエージェントにまず連絡したんですね。すると、そこはボッタくりエージェントっぽいのがすぐわかりました。まずは手数料が300ユーロ、そっから実際にかかる費用が加算され(トランジットログ発行代?)るから実際は結構かかりますよっという返事。まさか!そんなに高かったら、係留費や修理代が安いからわざわざトルコで越冬するっていうヨッティー達が払えるわけありません!後でわかったんですが、どうやらこのエージェントは、自分のヨットを使いお客さんを乗せたりするチャータービジネスをやる船を主に扱っているようで、プライベートヨットなんですって言っても、なかなか理解してもらえなかったんですね。

さて、どうしたものかって思って、はっと思い出した!プレべザで無制限のトランジット・ログをかなり苦労して発行手続き代行をしてくれたランブリーニさんが、確か「ロードス島に行き、トルコとサイプレスに行くことがあったら、このエージェントに連絡するといい。」と言っていたことを!早速ランブリーニさんに久々に連絡しました。するとすぐ思い出してくれて(本当に大変な作業だったからねぇ。)、知り合いのロードス島在住エージェントを紹介してくれました。その方が、トルコのエージェントを紹介してくれるそうです。すぐにロードス島のエージェントに連絡。すると、期待どおりトルコフェティエのエージェントを紹介してくれました。で、これまたすぐにトルコエージェントに連絡。すると、「手数料込みで全部で200ユーロでトランシットログの発行、入港手続きをしますよ。入国の2日前に連絡してください。」となりました。スタート地点で300ユーロからっていうのと、全部で200ユーロといのは大きな差!他の人から聞いていた話でもだいたいこんなぐらいだったので、これが標準なんでしょう。よかった~ぼったくりに合わなくて。

自分のヨットでの出国の仕方もわかったし、トルコ側での手続きもめどがついたので、これでますますトルコ行が楽しみにになりました。

カスタムの目の前はOld Townの城壁があります。

マンドラキの港は相変わらずにぎやか。

カスタムの後、前回行った時に不足していた最新の保険の書類を提出に、ポートポリスを再訪。出発前にまたここに来ることになります。

まだ午前11時半ぐらいだったのですが小腹が空いた私は、スブラキで軽食。外はカリっと、中はジューシーで柔らかい豚肉でした。ピッタブレッドはほとんど食べないんですが、ポークスブラキ1本、ちょっぴりタヅキソースにサラダっていうのが私の大のお気に入りおやつ。(おやつにしてはボリュームがある?!ちなみにランチ替わりです。)


その後、グランドマスターの宮殿の入場料とコンボになっているチケットを使うため、考古学博物館に行きました。グランドマスターの宮殿の一部だった建物じゃないかな。直ぐ近くにあります。この建物の隣ぐらいに「騎士団の道」があるのです。




作りも、グランドマスターの宮殿によく似ていますが、アーチした天井は宮殿よりも修復というか、手が入れられておらず、中世の雰囲気をよく残していました。






庭のあちこちに積んであるこの石のボールは、武器でした。てこの原理でこの石のボールを飛ばして、敵の建物や兵士たちを攻撃するんですね。なんていう名前だろう。本当に沢山あるんですよ、このボール。


庭をぐるりと観察していると、上に上がる階段が奥にありました。

屋根の上にはこんな庭園が。


かなり広いです。

そこから室内にはいっていくことができます。

室内には、沢山の展示物。中世の騎士団の時代以前にも、この辺りは古代都市として発達していたので、その当時の発掘物などが展示されています。


この大広間は病院だったそうです。

各小部屋に患者がいたそうです。2、3畳程度の小さなスペース。でもなぜか入り口の前には墓石が飾ってありました。


小部屋とは直接関係ないみたいですけど。説明書きがないので、不明な点が沢山。



階段を降りていくと、一回にも展示物がありました。もしかしたら下から順番に見る方がよかったのかも。

これなんて、すごく細かい描写ですよね。すごいなぁ~。中世以前のものですよ!



ということで、グランドパレスの時に見たような展示物もあれば、それよりもっと古い時代のものもあったり、見ごたえはバッチリ。コンバインチケットだとこの博物館の入場料がたったの2ユーロになるので、これはお値打ちでした。


マリーナまでの帰り道、Old Townの路地もすっかり覚えて、一番近道をして帰る方法をマスター。この広場まで戻ってきたらもうグーグルマップなしで帰れます。

諸手続きが思ったより簡単なことがわかり、とっても有意義な一日でした。

 本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


             





1 件のコメント: