2022年7月23日土曜日

だんだん涼しくなってきた!白い砂山ビーチのキャンプ場Delikli 湾

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




7月21日は温泉を見つけられなかったアンカレッジを出て、チェスメの半島の反対側に近いDelikli湾のアンカレッジに向かいました。20ノットを超えしかも前方からの風というのはわかっていましたが、最近それにも慣れてきた!


7月20日の夜、外はビュービュー吹いているみたいだけど小さな湾内はとても平和で静かな夜を過ごせました。


7月21日(木):8時23分、静かで平和なアンカレッジを出発!温泉を見つけられなかったが残念でしたが。

湾を出てぐるりと回った時、あれ!もしかしたらあそこ辺りが温泉の洞窟だったんじゃないの!っていう場所が見えました。湾内だとばかり思っていたのですが、どうも外側だったようです。でも正直いうと、午後3時すぎまで湾内に入れなかったので、その後テンダーをおろして上陸した時にはすでに夕方5時過ぎになっていて、しっかりあちこち探す気力もなかったんですよねぇ。ま、トルコを出る前にはまた機会があるでしょう。

本日も途中から風ビュービューの日ですが、方角的にはセーリングできるのでそれはありあがたい。やっぱりセールがあるヨットなんだから、モーターで走るのはなんか残念な気がしちゃうんですよね。

最初はこんな程度のスピードでしたが、それは進むにつれて風が強くなってくるので、メインセールをリーフィングしているからなのです。

9時半ごろには、ちょっとづつ風が強くなってきました。

ジェノアを巻き入れてちょっとだけ出した状態。

はい、本日もお決まりの20ノットです。セールを予め小さくしておいたので、全然平気!それでも7ノット以上のスピードが出ているので快走快走!

チェスメに近づくにつれて、日中最高気温がそれほど高くなくなってきました。もしかしたらたまたまなのかもしれませんが、ヨーロッパ各地では物凄い猛暑が続いている中、日中最高気温は30度程度。夜になると25度以下になり、特に海上にいると涼しくてハッチを開けて寝ていると寒くて目が覚めるんですよ。昼間セーリングしている時も、涼しくて、長袖のUVシャツが丁度いいのです。さらにこの日は涼しいを越して、肌寒くなって、防風防水ジャケットを上から着込んだぐらい。これで丁度よかった。それと風で水しぶきが飛んでくるのでそういう意味でも防水ジャケットは便利なのです。


10時半ごろ、このあたりはかなり強風で、通常で22~24ノットあたりになり、突風時は27ノット以上になることもありました。



写真で見るとあまり波は大きく見えませんが、とがった波は余りなかった代わりに、風で海面が飛ばされて水しぶきがはバンバンかぶってましたよ。

ファーストリーフィングとちょっぴりのジェノアでもぐんぐん走ってくれたし、突風が吹いても一瞬ヒールがきつくなるだけで、怖い、とかコントロールを失いそう!という不安は全くありませんでした。もうずっとこういう感じが続いてるので当たり前になってきた。


11時半ごろ。本日の目的地は下の地図では名前が入っていませんが、ちょと奥まったところにAlacatiという街の湾があるんですが、その左側の出っ張った部分です。最初Alacatiの湾の入り口付近のアンカレッジに行こうと思ったんですが、海沿いにあるナイト・クラブが一晩中うるさいっていう評判があったので、やめました。湾内奥はアンカリング禁止になっています。




まだまだいい感じのスピードが続いております。やっぱメインセールがリーフィングしていあると扱いが簡単だなぁ。目一杯メインセールが出ていると、20ノットを超えてこの角度だとかなりヒールがきつくなったり、突風時にオートパイロットが効かなくなったりするのです。

ちょっと前から後方からやってきたキャタマランに追いつかれました。遠目で見ていた時はヘッドセールだけが見えたのでセール走行していると思ったんですね。キャタマランって前からの風にはあまり強くないのですが、結構スピードが出ていてすごいなぁって思ってたんんですが、そのうちするするとヘッドセールをしまい出して、その時メインセールが上がっていないことに気づきました。ということはエンジン走行していたんだ!で、なぜかこの後、どんどん私達の方に近づいてきたんです。目的地が一緒なのかなって思ってみていたんですが、ある程度近づいたらまた離れていったんですね。いったいなんだったのかな?主人曰く「僕たちが結構スピード出てから不思議で見に来たんじゃない?」とのこと。確かにエンジン走行するよりも、こういう状況の時はセール走行した方がスピードが出たりするかも。それに前からの風だったらモノハルの方がヒールしちゃうけど、波の影響は受けにくいかもしれません。横幅が広かったら、その分抵抗も大きいですよね。それとねぇ、ちょっぴり優越感浸ってしまった!だって、ほかにもすれ違ったヨットがあったんですが、その船もメインセールも上げずにエンジン走行していたんですね。でも私たちは頑張ってセール走行しているので、なんかタフなヨッティーになった気がして!へへ、変な自慢。

遠方にフィッシュファームが見えました。チャート上であるってわかってたので、それほど気にしてみてなかったですが、こんなにどかんと存在していたので見逃すはずはないですね。昨年、キオス島に向かっている途中だったかな、トルコの海域で、チャート上にないフィッシュファームが前方に現れて、焦った焦った!


トルコ岸側に、白い丘が見えました。後でわかりましたが、この日の目的地もこんな感じで、砂石の丘のビーチで真っ白に見えました。

そして反対側の遠方には懐かしのキオス島が見ます。

12時31分目的地まで一直線。このあたりから真正面の風になりセール走行をあきらめエンジンを付けました。でもほぼずっとセーリングしてこれたので満足満足。

Delikli湾は、遠浅の広い湾で真っ白な砂地のビーチでした。思ったよりも浅かったので、1回目にアンカーを下ろした場所だと、スイングした時にかなり浅い場所に近づいてしまい、不安が残ったのでやり直し。指定の場所よりも深い場所に(それでも水深5メートルなかった。)に下ろしました。ここも波の影響はありませんが、風は突風時は20ノットぐらいく予報なので、チェーンはこんなに浅い場所でも30メートル出しました。海底は砂地なので下ろせばすぐにぐさっと突き刺さります。でも浅すぎてチェーンが重力で自然には降りていかず、せっせと手動でチェーンを送り出しましたよ。

水もとってもきれい。いつもアンカーを下ろす時よりもうんと浅い場所に浮いてますから、海底までよく見えました。

ランチ時間になっていたので、早速ツナ缶でパスタを作りました。ここ数日、ずっとお家ごはんが続いています。冷凍庫にあった食品を消化すべく、ボドルムでは牛乳や卵ぐらいしか買い足さなかったんです。卵はすでに食べつくてますけど。牛乳は買い置きしていたロングライフミルクを使い始めています。

ビーチではテントが何個も見えました。キャンプ場のビーチらしく、かなりな人がいました。
海面はそれほど乱れていませんが、風はまだまだ強いし、上陸のためにはテンダーをおろす必要があるので、少し弱まるまで待つことに。

この日よけはマーマリスのバザールで買ったものです。コットンの大判スカーフなのかショールなのかわかりませんが2枚でオーストラリアドルで3ドルぐらいだったので、ダメもとで買ってみたんですが、結構役に立っております。

白い丘は砂岩のよう。岩の上にも人があがっています。

午後4時半過ぎになり、ようやく風が15ノット程度になってきたのでテンダーをおろして上陸することにしました。ビーチにはこんな風に日よけ用テントみたいなものを出している人が沢山いましたが、中には本格的にキャンプしているような人たちもいました。


本当に沢山の人がビーチにいますね。テンダー上陸したのは、画面の手前で間にちょっとした岩場があってその上からこっちのビーチを撮影しています。テンダー上陸した方は広々したビーチが続いていて、そこにはキャンピングカーなども何台も駐車していました。とにかく人気スポットなのか、凄い混雑ぶりでした。キャンプ場と聞いていたので小さいカフェとかあるのかなって思っていたんですが、それらしきものはあまりなかったのと、テンダーを安全に長時間係留させておく場所がなかったんですね。

ビーチ付近は小さい岩がごろごろしていて、砂地だと思っていたんですが石ころ集団でした。それを超えると砂地になっているんです。さらにビーチ沿いには木も生えていないないのでテンダーのラインを結わえておく場所がありませんでした。そこで、後ろにアンカーを打って、ラインは浅瀬に飛び出ている岩に結んでおいたのですが、波が来るたびにラインが浮いてしまってました。ラインが岩から外れても流れちゃうことはないとは思いますが、常に視界にいれておかないと不安が残る状態。

で、ほんの10分程度見ただけでまたテンダーに乗り、シュノーケリングして楽しそうな場所があるかどうか見てみることに。岩場が沢山あればそういう場所に魚とかいるので潜ると楽しかったりします。でも残念なことに魚はいなくて、反対にゴミが結構浮いてました。海水は澄んでいてきれいなんですが、ビニール袋やらペットボトルとかが結構プカプカしているんですよ。これだけ沢山ビーチに人がいるとしょうがないのかな。それともう一つ気になったのは、たばこの吸い殻がぽいぽいビーチに捨てられていた事。これそのうち海に流れ出しちゃうますよね。トルコって、汚水の排出禁止という厳しいルールを設けているのに、ビーチのゴミポイ捨てには無関心みたいで、あちこちのビーチでゴミを見ました。それもペットボトル系。海流れ出したら本当に有害。ビーチにゴミ箱が設置されていない事の方が多いようなので、そういう場所に観光船が沢山行ってもゴミを持ち帰っていないのかな?注意しても行く人が多いから、全員には注意が行き届かないのかな?

そんなこんなで、陸に近い場所で泳ぐのをためらってしまいました。泳ぐって言っても私達の場合、ドボンと水につかりせいぜい船の周りをぐるりと一周する程度なんで、ヨットの後ろからこんなにきれいな海が見えて居れば岸に行く必要は感じませんでした。

近くに岩もあるんですが、十分な深さがあるので接触の心配はありません。ここでシュノーケリング!とも思ったのですが、気温も低いせいか、水温も冷たいのです!冷やっこくて気持ちいけど、長い間いられない感じ。北上してきて涼しくなってきたのはいいけれど、あまり海に入る気がしなくなってきたのも確か。どっちを取るかって言ったら、涼しい方がやっぱいいなぁ。
ここが良かったら、金曜日の夜も泊ろうと思っていましたが、もういいなっていう感じでした。次の移動先は、たったの6マイル先なので、お昼過ごろからゆっくり出発します。

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