2022年7月21日木曜日

天然温泉のアンカレッジを目指してGO!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





強風待避で急遽入ったギリシャはサモス島のアンカレッジ、とっても平和で久しぶりに風の音をきかない夜を過ごしました。20日はビーチに天然温泉が湧いているという小さな湾に向かいました。

サモス島の海は本当に透明度が高い!水深6メートルぐらいの場所です。
19日に夜はお家ごはん。チキンスープですが、パスタとポテトが入ったガッツリ系。沢山作ったので、翌日のランチにもなりました。

7月20日(水):数日ぶりに風の音を聞かない夜を過ごせました。波もたたないし、本当に静かで平和だったので、出発するのが惜しいい気持ちでしたが、スケジュール通り本日も移動です。ここ数日間の強風が少し和らいでいる日なので、このタイミングで北上しないわけにはいきません。今日は方角的にも風の強さ的にも、ずっとモーター走行になると思います。

一晩過ごしたのは、私達を入れて5隻ぐらいでした。広々として本当にいいアンカレッジだった。特に観光名所じゃないしね。実はすぐお隣のポセイドニアという街の湾は、ここより小さいのですが、ちょっとした観光地になっているので人気が高く、通り過ぎたら小さい湾に10隻ぐらいひしめいていました。主人はそこに最初行きたかったみたいですが、きっと混んでいると思ったし、上陸できなければ可愛い街並みの場所にいても意味がないので、手前の名もない湾に行くことにしたんですが、私はそういう場所の方が好みです。8時半には出発しておりました。

サモス(上)とトルコの間を通過します。その後画面の右上の方に進んでいきます。

早速朝ご飯。電力がたっぷりあるので、インバーターを作動させてトースターを使いました。陸電に繋がっていない時はガス頼りなので、トーストもオーブンのグリラーでやるんですが、時間がかかるし途中でひっくり返さないといけないので、トースターの方が断然便利です。Didimにいた時に買ったパンにジャムとハニーのトーストと紅茶のシンプルなもの。

しばらくして、カーティシーフラッグをギリシャからトルコに変えました。今日は本当に穏やかな天気なので、エンジン走行で、メインセールも上げていません。

あっちの見えるのはトルコ。まだ海域的にはギリシャにいます。サモス島の方が近いので、インターネットはギリシャから拾っています。トルコに来てから旅行者用SIMカードをゲットしているのですが、携帯には2つSIM入れられるので、ギリシャのものも入れっぱなしになっています。なので、設定を切り替えるだけ。

ほぼ真正面だし、ここ数日には珍しい微風なので、セール走行の予定全くなし。こういうは暇です。

波もなくて穏やかだし、エンジン走行なのでキャプテンは本当に暇。私達は基本いつもオートパイロットなので、コース設定をしたらあとはやることはありません。

ここ数日は海上ではとても涼しくて気持ちがいいです。北上してきたからかしら?夜も暑くて寝苦しいということはなく、昨晩なんてちょっと肌寒くて夜中に開けていたハッチを締めたぐらい。航海中は風もあるので涼しいんですが、長袖シャツはUVカット50なので、主に日焼け対策として着ております。主人が来ているのはH・H(ヘンリーハンセン)というブランドのシャツなんですが、風通しもよくて涼しいらしく、普段でも着ています。私のは生地が厚いので、セーリング以外では夏にはきれません。同じのが欲しかったんですがサイズがなかった!子供用ならあったかなぁ。

10時半の時点ではここにいました。半分ぐらい過ぎたかな。目的地青丸の手前のとがった部分。その場所からCesme(チェスメ)までは、20日はまだちょっと風が強くなっているので、水曜日はこれ以上先まで進みたくありません。そこ以降は風から守られているアンカレッジが近くにないので、なんとしても今晩は底に滞在しないといけません。目的地に近づくにつれて波が少し出てきて、風も20ノットを超えるようになっていました。

12時12分、目的地に着きました・・・・が、思ったより小さい湾だったのと、観光船がビーチにスターン・トゥーで後ろを結んで係留していました。それも4隻も。ということはその前方何十メートルか先にはその船たちのアンカーがあるので、私達はアンカリングできません。

取り合えず近づけるギリギリまで行って深さを確認。両側に岩が海底に出っ張っている部分もあるので、それを除いた幅を確認する必要があります。全体的に浅い場所なので、どこまで近づけるかぐるりと円を描いて確認しました。観光船がいるうちは、風避けができる位置にはアンカリングができそうもありません。

取り合えず、観光船のアンカーから十分遠い場所で水深15メートルほどの場所に60メートルのチェーンを出してアンカリングしました。ビーチに近い場所では、ほとんど風も感じなくなっていましたが、私達がアンカリングした場所では20ノットぐらいの風を感じる場所でした。でも反対側の海は白波がバンバンたっているのでそれと比べたら、ここでも波がない方です。

この手の観光船は数時間しか滞在しないというのがわかっているので、しばらくここで様子を見ることに。風は突風時で25ノットを超えていましたが、波の影響はなく、アンカーもきいているので、主人は最悪この場所でも一晩過ごすことには問題ないと判断していました。

だいたい観光船は午後3時ぐらいまでには出ていくので、それまで昨晩の残りのチキンスープでランチをしたり、お昼寝したり、主人はアンカーのリモコンの調子が悪いのを直したりしていました。そうこうしているうちに、狙った通り3時すぎには全ての観光船が立ち去りました。残っていたのは個人所有と思われる小さいパワーボートのみ。そこで、場所を変えることに。

3時40分、ビーチにもっと近い湾内の奥に移動しました。風はここではほとんど感じなくて、突風が吹いてもたったの15ノット程度!水深は4メートルの場所なので、チェーンは25メートルも出せば十分です。

さっきまではあの左後ろの見える岩の外に出っ張ってました。もう全く波もたたないし、最高!両側には岩が海底にあるので、実際の幅は見た目より狭いのです。それを考慮にいれて出すであろうアンカーチェーンの長さの半径を考え、その中心点にアンカーを下ろすべく円を描くようにして主人はぐるりと一周しました。慎重にアンカーを下ろす場所を探しています。こういう部分、本当に頼もしいなぁって思います。私だったら「狭すぎる。無理!」ってあきらめてたと思う。だって最悪、仮眠してからオーバーナイトで次の場所に移動しようかなって思ってたぐらいですから。でも主人はこの場所から移動する必要は全く感じていなかったようです。

この場所を選んだのは、天然の温泉が湧き出ていると聞いていたからです。早速テンダーをおろして上陸しました。ただ、ちょっと懸念していたのは観光船が来た時、お客さん達がそれらしい場所に行っていなかったこと。ビーチ沿いに温泉が湧き出てていれば当然そこに固まっていたはず。でも一か所に集まることなくビーチでばらばらと水遊びをしている様子でした。
上陸してみたら、その懸念はあたり。おおよその場所は知っていましたが、唯一見つけられたのは「あまり熱くないけどビーチ沿いに沸いている」場所だけ。岩で囲ってあってちょっとした天然プールみたいになっていた部分があり、そこに近づくと生ぬるい温度になってたし、岩場も変色していたのですぐにわかりました。所々密やかにぶくぶくっと泡が湧いてました。でもつかってみて「暖かい」と感じる温度ではなく、若干他の部分より暖かいなぁ~程度。深さも20㎝ぐらいですからぬるい足湯程度でした。

本格的に熱いお湯になっている場所は小さな洞窟の中らしいのですが、人が入れそうな洞窟が一つもないんです。ただ、一か所だけ「もしかしたらここは元洞窟?」と思われるような場所がありましたが、がけ崩れみたいになっていて岩で埋まっている感じでした。その岩も自然に落っこちたというよりは、主人曰く「ブルドーザーとかでわざと埋めたのかな。危険だったのかもしれない。」とのこと。結局期待していた岩場の天然温泉は見つからず。さらに泥温泉もあるって聞いてましたが、それらしき場所はありませんでした。

ところどころ、色が違う岩場があって、おそらくここが泥温泉の跡かもしれないっていう場所はありましけど。

ためしに、湾の外にもテンダーで行ってみましたが、きれいな岩場でしたが温泉が湧いている気配はなし。でもきれいな場所だった!

せっかく目指してやってきた場所ですが、残念ながら天然温泉はありませんでした。でも外側はまだまだ20ノットぐらいの風が吹いているようですが、湾内はとっても穏やか、といういいアンカレッジに入れたのは収穫です。テンダーもほんの30分ぐらいのためにわざわ下ろし、またすぐにつり上げる羽目になりましたが、最近とてもその作業に慣れてきたのであっという間にできました。最初の頃はつり上げるのに30分以上かかっていたのに!
つり上げるためには人力でプーリーを引っ張るのですが、昨年クルージンを始めたころは、私の腕力がなくて、休み休みしかできなかったんです。でも今は休まずガンガン引っ張れるようになってきたので、筋力がついてきた証拠。そういう意味でも、短時間でも気軽にテンダーを上げ下ろしできるようになった自分達が誇らしくなりました。

さて、移動の日々はまた続きますよ。21日はチェスメの手前の街の湾にアンカリングします。ここ数日お家ディナーだったので、明日の夜はお出かけできるかな。

20日の夜は冷凍ピザ生地にミンチビーフを炒めたものやオリーブのトッピングを加えた半お手製ピザでした。

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