2022年7月7日木曜日

動画:SATOMI号に惚れ直し!7時間アップウィンドでタック繰り返しで頑張りました

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




7月5日にMarmaris湾を出て、半島をぐるりと回ったKocabaceという小さな入り江に向かいました。久しぶりのアップウィンドで、いつもなら途中で嫌になってエンジン走行しちゃうんですが、今回はがんばりましたよぉ~!7時間以上、タックを繰り返しながら最後までセール走行で頑張りました。


7月4日、夜はまた街に戻り港沿いのレストランでディナーをすることに。裏庭からは古城が見えます。古城はギリシャで何個も見たので、比較的新しい時代のお城にはあまり興味がなくパスしました。

気が付いたらお隣の船はロシア船籍。ロシア人個人の方には責任はないんですが、ウクライナ人の方たちが苦しんでいる時に、外国でホリデーを楽しんでいるロシア人、って思うとちょっぴり複雑な気分になった。ロシア人の入国が制限されている国が多い中、トルコは受け入れているんだなぁ。船籍がロシアだからといって、ロシア人の人が乗っているとは限りませんけどね。
何十件もあるレストランのメニューを一個づつ見ていき、最初に気に入ったのを見つけたんですが、その場所がでこかわからなくなり、3回ぐらい行ったり来たりして・・・結局諦め。まずくはなかったけど、それほど感動したわけではなかったので料理の写真も撮ってない。各店呼び込みが本当に激しくて、うっとうしい感じなんです。

食後、再度バザールに散歩に行きました。偽ブランドを売っているお店がほとんどで、この店は「本物に近い」と大きく看板を出していました。つまりより本物に近い偽物ってこと。

昼間よりも人出はありましたが、ごった返すほど混雑はしていません。観光客はまばらって感じ。まだシーズン真っ最中じゃないのか、完全に観光客が戻っていないのか・・・またはいつもこんな感じなのかなMarmarisは。フェティエよりは静かでいいけど。
偽ブランドバッグとか、偽ナイキシューズとか、Tシャツとかね、偽もののお店ばかりなんですが、品質は結構いいんですよ。だから偽ブランドという感覚ではなく作りのいいバッグという意味でお買い得だと思いました。(私は興味ないので買ってないけど。)

夜9時を過ぎても、どのお店も普通に営業していた。

7月5日(火):朝7時半起床。すぐに出発準備です。私がまだ起きだしてないうちから主人は一人でアンカーを引き上げ始めてました。半分ぐらい引き上げた状態でエンジンをかけて、また一人でアンカーを上げて・・・それぐらい平和なアンカレッジでした。でもそれは時間の問題。昼間から夜にかけて周りを観光船やらミニボートやらジェットスキーやらがガンガン走りまくり、物凄い騒ぎになります。

8時ちょっとすぎには出発!ギュデギュデ(バイバイというトルコ語だそうです。)Marmaris!

朝のうちは全然風なしです。それに本当に穏やかな素晴らしい湾で、ここではマリーナに入る理由は全くありませんでした。ギリシャにはあまりこういういいアンカレッジが多くないので、そういう意味ではトルコ大好き!

やっと湾を出ました。

9時12分取り合えずメインセールだけあげてみましたが、こんな感じなんでエンジン走行だな。


9時22分方向を変えて沖に出てみたら風があるかもと思いいってみることに。

10時19分、ちょっと風が出てきました。主人一人でメインセールを引き出します。
10時45分微風だけどなんとかセーリング走行できております。もっと真ん中に出ていくと風が強くなっているはずってことで、方向的にはギリシャのロードス島に向かって進んでいる感じ。



11時11分、ようやくいい風の強さになってきました。スピードも6ノットに近づていきた。

それと共に、ヒールもきつくなったし、打ち寄せる波も大きくなってきました。



ヒールがきつくなってきたのと、サイドからの波しぶきをコックピット内でも時々感じるようになってきたので、椅子を床に置いて座りました。これがとっても快適だった。

この後突撃FBライブを行いました。ロードス島を出発してからずっとダウンウインドで楽々セーリングをしていたので、久々のアップウィンドでちょっぴりエキサイティングな走りをしていたので、その模様を皆さんにもお届けしたかったのです。

FBライブ録画です! 

写真だとわかりに行くですが、結構波はとがってました。


午後になってきがついたんですが、実はこの航海中右のエアー・ベント・カウルを落っことしてたんですよね。この時まではまだくっついてたんだ。

12時11分、1回目のタック。


タックの都度椅子の位置を変えて、私自身もタック。オートタックという機能を使ったので、私がジェノアのシートを外し、主人が反対側のシートを引っ張り入れるという作業に専念できたので、いつもよりタックが楽で、すぐにコース調整ができました。いつもはマニュアルでやっていたので、主人が舵を切るのを待って私がシートを外す、すぐに反対側のシートを引き入れ、主人がコース調整してから私の力ではシートを引き入れきれないので、主人と交代・・・と結構せわしなかったんです。電動ウインチなんですが、最初は手動で引き入れた方が速いんですよね。この日はジェノアをきつく引き入れたので、ある程度締めると電動ウィンチではだめで、手動でウィンチして最後の調整をしました。
12時半はこんな感じになってました。

スピードも7ノット平均。この時主人が「次に岸に近づいたらもうエンジン付けて最短距離で進もうかな。ずっとこうやって一日中タックし続けるの嫌だな。」と言ったんですが、いつもなら主人が言い出す前に3回ぐらいタックすると嫌になる私なんですが、この日は私は床に座りこんでとっても快適で、ヒールも全く気にならずスピードがどんどん出てくることを楽しんでしたんですね。それで「う~、私は結構楽しいから、このままでもいいけどね。」と言いました。それで主人も「じゃあ、もう1回タックしてから考えようか。」となりました。
時々、大き目の波に持ち上げられてドスンと落とされることもあったんですが、それが前の船と比べると全然感じない程度。前のは全体がドシーンと揺れて地震みたいだったんですが、SATOMI号は、ドンドンとノックされた感じ程度でした。安定感が全然違う!

午後1時、次のタック。

タックとともに、メインセールのトラベラーの位置も移動させているんですが、この時ちょっと古くなっていたトラベラーのラインの皮がむけちゃって、クラッチに引っかかってしまいました。泊地についたら取り換えなきゃなぁ。また仕事ができた。


午後2時、ロードス島が見えてきました。実はギリシャ海域に入っております。

なんか懐かしい感じ。

2時25分、再度タック。あの半島をぐるりと回るのでいい感じの角度じゃない?!
午後3時、どのどんスピードは上がっていきます。


角度もだんだんよくなってきたね。

この日最高速度の9ノットが出ました。すぐ隣にギリシャのSimi島が見えます。この時速度は常に8.5ノットぐらいをキープ。いつもは7ノット超えるとヒールもきつくなっているので怖くなって「速すぎる。もっと遅くして。」と言ってセールを調整してもらうんですが、この日はとにかくタックを繰り返しながらずっとアップウィンドでセーリングし続けてたことが嬉しくて、さらにSATOMI号のパフォーマンスにもますます信頼が持ててきたので、全然怖いと思いませんでした。

トルコ側半島の先っぽを超えた。

ほれぼれするなぁ。

前方にいるのはキャタマラン。Simi島に向かっているようです。普段はキャタマランのスピードにはついてけないのですが、アップウィンドならモノハルの方が有利なのかな。どんどん追いついていきました。




若干方向は違うけど、この時点ではほぼ同じ方向に進んでいたので、遂にキャタマランを追い越した!

この後、あの岬をぐるりと回ったら泊地に向かいます。

あれはギリシャなんだよねぇ。本当に不思議な気がする。

このあたりになってきたら、どんどん風が弱り、スピードも落ちてきました。午後3時51分。その後ついに3ノットいくかどうかぐらいまでのろのろになり、ジェノアも膨らまない状態になっていまい、とうとうエンジンを付けました。でも朝8時ぐらいからずっとセール走行し続けてきたので、十分満足。

このあたりには無数にいいアンカレッジがあるので、交通量も増えてきましたが、セールもあげずに移動しているヨットが沢山いました。きっとアンカレッジを次々ホッピングしているのかな。これなんか日よけカバーさえも外していないよ。
ここもアンカレッジで、何隻もの観光船がいました。出て来るもの、入れ違いにこれから入るものも。
午後5時ちょっとすぎ、いよいよこの突当りが今日の目的地、Kocabahceという場所。ここには1件だけレストランがあって、食事をすると無料で係留できるのです。


事前予約をした方がいいって書いてあったんですが、取り合えずいってみました。入江のりょ側にはスータン・トゥーで岸に後ろをつなげている船が何隻もいました。



一番どん詰まりの場所にレストラン桟橋があり、開いている場所があったので近づいていくと、レストランの人が出てきました。桟橋はすでに予約で満杯とのことで、モーリンブイをゲットしてくださいとのこと。テンダーでレストランの人がモーリンラインを手渡ししてくれました。さらに後ろを岸に結んだラインがあって、テンダーでSATOMI号のバウを押してくれてくるりと回転させて、後ろのモーリンラインも手渡し。何から何まで至れり尽くせり!

とってもきれいな水で、すぐにドボンと飛び込みました。すでにこの時5時半ぐらいになっており、ランチを食べていなかったので、夕食は早めに行くことに。
前のモーリン。

この泊地、通称セーラーズ・パラダイスと呼ばれています。レストランの名前がそうなでんですよね。他にも似たような場所がこのあたりに何か所かあるのですが、このレストランは一番評判がよく、美味しいらしいのです。

一休みしてから6時半ぐらに出かけました。




私達が来た時空いていた桟橋スポットは、すぐに後からキャタマランが入ってきた。



モーリンに繋がれているSATOMI号。


私達以外はほぼ全部トルコ船籍の船ばかりでした。でメニューがないと言われて、例の陳列棚の前に連れていかれて料理の説明を受けました。今回はいちいち「これはいくらですか?これには何がついてきますか?」と確認。モーリン係留代がお料理のお値段に含まれていると思うんで、ちょっとお高めな気がするものもありましたが、予めの予算がわかりました。

まずはミックスサラダ。野菜がとっても新鮮でシャキシャキでした。オリーブオイルとビネガーで自分で味付けするのも良かった。多すぎて、半分以上お持ち帰りしましたけど。

この極太春巻きみたいなものは、中にミンチ肉が入っていて外側はラザーニャパスタみたいでした。これ主人が一番お気に入り。これまで食べたトルコ料理の中で一番だそうです。

メインディッシュはラムチョップとオクトパスグリル。このレストランはオクトパスが有名です。お値段的には全部で900リラ。(ワイン2杯含む)モーリン代が別途加算されているわけではないので、特別高いということではありません。ラムチョップは4つ出てきたし。これまで行ったレストランの中では、新鮮さとお値段を比較するとお値打ち感は高かったです。少なくともMarmarisの港のレストランより美味しかったな。

私たちが食事を終わった頃、8時ぐらいから地元の皆さんはやってきました。これからがレストランのピーク時間みたい。私達には夕方7時ぐらいまでにスタートさせる方が翌朝、胃もたれしないから丁度いいのです。



夜も本当に穏やかで、びくとも動かず、とっても静かだった。それに一晩中涼しいよそ風でよく眠れました。

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