皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
8月25日は朝6時半に起きて、50マイルほど先にあるPsaraという島に向かいました。キオス島の隣にある小さな島で、今まで名前も聞いたことがなかったんですよね。地図で見ても拡大しないと「点」にしか見えない!
8月25日(木):目が覚めたら6時半でした。お天気が曇り気味のようで、いつもだったらとっくにおひさまが昇っている感じだったと思います。まだ薄暗かったから6時半になっているとは思わず、危うく二度寝するところだった!起きてすぐに、主人はエンジンをスタートさせて、私が食器を片付けたりしている間に一人でアンカーを上げていました。
曇り空でしたが、風なし。前夜はサンダーストーム注意報だったけれど結局何事もなく終わりました。私達がアンカリングしてた湾からさらに入り口の湾もアンカレッジで、通りがかりにみたら数隻アンカリングしているのが見えました。
これでレスボス島ともお別れです!多分、もう来ることはないだろうなぁ。
起きて直ぐなので、朝ごはんはまだにしても、紅茶ぐらい飲みたいかな?と思って主人に聞くと「ここを通過するまでは何もいらない。」という返事。周りに小さな島というか巨大な岩というか・・・が点々としている場所があり、そこを離れるまではいつも以上に真剣に見張りをしていました。
7時25分でもまだこんな程度でした。今日は曇りがちの日なのかな。でもこれはレスボス島の辺りだけみたいでした。
ここ2週間近く、私達がいる北東エーゲ海域は風が15ノット以下の日々が続いているんですよね。ここ以外、本土に近い方では結構吹いてたりするみたですが、こんなに風がない日が続くのは、私達にとっては初めて。しかも基本的に北西の風が吹くので南下する時はビュンビュン吹いてもらってもいいのですが、それもなくてエンジン走行で南下するなんて!
セールも上げずにひたすらエンジン走行です。
見て、このまっ平な海。鏡みたい。
10時45分ごろ、取り合えずジェノアだけ出してみた。スピードが少し上がりましたが、長くは続かず、30分もしたら真正面過ぎる風となりしまっちゃいました。
11時ちょっとすぎの時点は青丸の場所。目的地は、以下の画像の下の方にあるChios島の向かい見える小さい島です。もっと拡大しないと英語名が出てきません。今朝までいたアンカレッジはレスボス島の右の端なので、画像からは切れていて載っていません。
しばらくしてまたヘッドセールを主人がだしていました。風がすごく弱いので主人一人でも楽々ジェノアを出せます。私は朝早かったので、うとうとしていました。それにエンジン走行していると本当に退屈で、眠くなるんですよ。
12時か~。ここらあたりはいいお天気だね。朝はバナナとパン2枚でした。主人は自分でパンケーキを作って食べていた!朝ごはん時間がズレたので、私だけお昼ごろに前夜の残りの具沢山チキンスープを温め直して食べました。二日目は味がさらにしみてますます美味しいのです。
すでに半分以上来たね。ま、朝7時ぐらいから走行開始しているので、すでに5時間が経過しております。7ノットで快走しているので、午後3時ぐらいには到着するかな。
12時半、天気がちょっと気になってきた頃。ポート側はこんなにいい天気なんですが・・・
スターボード側のキオス島には、こんなに雨雲がかかっています。きっと雨が降っているんでしょうね。この雨雲は私達についてくるのかしら?
このあたりはだいたいいつもちょっとウネリがあるので、風のない穏やかな日でも船体が横に揺さぶられます。不快なほどではありませんけど。
おや遠方に煙をもくもくさせた船がいるぞ!火災????と思って双眼鏡で一生懸命見たんですが、上下に揺られてなかなか焦点があわず、はっきり見ることができませんでした火は見えなかったけど、それにしてももくもく煙が立ちすぎじゃない?もし災害だったら、AISを通じてラジオから緊急事態信号が出るんですけどね、何も聞こえなかった。最初「近くに寄って行った方がいいかな。」と言っていたんですがAISで見ると相手は貨物船のようで、同じ方向に向かう貨物船がいたので、「そっちの方が私達より早いよね。」ってことで、見守ることにしました。
でもねぇ、距離が近くなって「煙もくもく貨物船」の向きが変わったら、単にエンジンの排気ガスのようだということがわかりました。それにしてもこんなに黒煙が立ち上るんだね。物凄い大気汚染じゃないの?!心配して損した。
午後2時13分、目的地のPsara島に近づいてきました。なんか物凄いワイルドな島だよ!緑が全くない、岸壁絶壁だ。
さらに気になることが。あれって典型的な雷雲!こっちにやってくるのかなぁ。それまでに湾にはいっていたいなぁ。オーストラリア一周中、西オーストラリアの上の方を航行中に真っ黒な雨雲と競争していたことがありました。エンジン走行中にエンジン冷却水パイプの破損がわかり、たまたま15メートルぐらいの水深だったので、アンカレッジでもなんでもない場所にアンカーを下ろし水漏れ修理をしたんですよ。後方からは真っ黒な雨雲がどんどん近づいてくるのがわかり、もう時間との競争状態だった!そしてやっと修理を終えて大急ぎて湾に入りこみ碇を下ろした瞬間、ザーッとバケツをひっくり返したような豪雨で辺りは真っ暗になったんですよね。湾の外では風がビュービューしたので、間一髪とはこのことでした。主人と二人「そんなことがあったねぇ。」と雷雲をみながら思い出話に花が咲きました。
岸壁には洞窟みたいなものが沢山ありました。曇りがちのお天気なのでどんよりしていますが、晴天だったら、海の色もすごくきれいだったでしょうね。
Psara島はキオス島やレスボス島からフェリーが出ているんですが、キオスもレスボスも観光産業中心の島ではないのでトルコで沢山みた観光船みたいなものはないんですね。もしあったら、きっとこの島に毎日観光船が押し寄せてきてこの洞窟の中に半分はいっていったりしてにぎやかだっただろうな。Psara島には観光客とうのはほとんど来ません。一様ホテルとかもありますけど、かなりマイナーな場所です。その分、素朴な自然のままのエーゲ海の離島の良さが残っているわけです。
あれがPsaraの街の港だ。港内にタウンバースもあるんですが、電力も水も十分足りているし、港のすぐ隣の湾が安全なアンカレッジになっているので、わざわざお金を払ってタウンバースに行く必要が全くないのです。
アンカレッジに到着したのは午後2時半ぐらいで、それからいつものようにどこにアンカーを下ろすか場所を決めるためにぐるりと一周しました。すでに前方に1隻ヨットがいました。比較的浅い湾ですが広さが十分あるので、50メートルのチェーンを出してアンカリング終了。砂地の海底なので一発でアンカーは成功です。
私達の後方、もう少し深い場所にもう1隻アンカリングしていました。SATOMI号と同じ濃紺の船体だね。スプレッダーが3つもあるのでマストが結構高いのかな。ということはキールも長いだろうから深い場所にいるのかな。
ここから街まではテンダーですぐ近くです。街と言っても、タバーンが2軒ぐらいにミニマーケット程度なので「村」って感じかな。だから特にタウンバースに接岸しているメリットもありません。
本当にワイルドな場所だね。島には集落は1か所しかないのです。あとは全部こんな感じのはげ山に岸壁。
一息ついてからテンダーをおろして上陸しました。テンダーを付けれるポンツーンもあってとっても便利だった。
素朴でとってもきれい!これぞまさしくギリシャの離島っていう感じ。
港内でも海水はとてもクリアできれいでした。
主人がお腹が空いた!ってことでまずはタバーンに向かいます。
ミートボールとチキンむね肉グリル。ミートボールがトマト味がしてなかなか奥深い美味しさがありましたよ。チキンもやわらかくて美味しかった!
レストラン猫ちゃんもいます。この子は左右の目の色が違ってた。ブルーとイエローの2色でした。とても人懐こくて膝にのっかろうとしてきました。
Psara島、ついこの前まで存在を知らなかったんですが、来て本当に良かった!港沿いだけをとっても、すごく小ぎれいで清潔感があるんですよ。人口もそれほど多くないでしょうし、きっと島民は全員知り合いじゃないのかな?みんなで島を清潔に保って大事に暮らしている感じが伝わってきました。
さて、遅いランチの後にはもう1つ目的があります。この続きはまた明日を楽しみにしていてくださいね。
本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿