2022年8月28日日曜日

エーゲ海本場?!一年ぶりにキクラデス諸島に戻ってきましたーAndros島

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




昨年9月に東スポラデス地方に入りドデカニーズ地方で越冬し、今年はトルコ海域を含めてこのエリアで過ごしていましたが、27日、ほぼ1年ぶりぐらいに本土に近いキクラデス諸島エリアに戻ってきました。

27日は日の出前、5時ちょっと前に起きて直ぐに出発しました。主人は「寝ていていいよ。」と言ってくれましたが、エンジンの音がしたりすぐ頭の先でアンカーチェーンが動く音がしたら目が覚めてしまい、起き上って時間を見たら5時20分。

外はまだ真っ暗でした。風はなく明るくなるまでセールも上げないと思うので、私はまた船内に戻りリビングのカウチで二度寝することにしました。


うとうとしていただけだと思うんですが、外が明るくなってきたしお腹もすいてきたので時計を見ると8時半を過ぎていました。ヘッドセールだけ出した状態でずっとモーターセーリングでした。今日もなんか天気が曇りがち。

早めに出発してきたのと、風や波がなくて快走していたので、8時48分の時点ではすでに半分ぐらいまで過ぎていました。キオス島の近くの小さい島がPsara島で、画像左下方の二つ島が横長になっている島に向かっています。左端から細長く伸びているのがエビア島。本土アテネも画面の左端にチラッと見えますね。つまりエーゲ海を横断っていう感じなのです。

スピードはエンジンとセールで8ノット平均出てました。風自体が8ノットから10ノットぐらいしかなかったので、セール走行していたら半分以下ぐらいのスピードしか出なかったと思う。これなら予定よりかなり早く着きそう!

私が起きてきたので、交代で主人が仮眠です。主人は5時前に起きてたので、さすがに眠いはず。

この小さな鳥は、海鳥ではないと思うんですね。きっと風に飛ばされてしまい普段住んでいる島から離れてしまったのだと思います。私達のヨットの上で休憩。ずっと一緒についてきましたが、遠方にAndros島が見えてきたら、離れていきました。陸地が見えたから安心したのかな。でも自分のお家にはもう帰れないと思うけどね。気を付けて新しい土地で頑張ってねっていう気持ちで、飛びたって行くのを見送りました。

11時半ごろはすでに目的地のAndros島に到達していました。アンカレッジは島の反対側にあります。本当はこの数時間前ぐらいからセール走行で着なくもない風の強さと方向だったのですが、それだとスピードは4ノットぐらいにしかならず、全行程の距離がかなりあったのと、朝暗いうりから出発していたので、11時半といっても6時間は走行しており、これ以上時間が延びるのは嫌だなっていう気持ちでした。なので、そのままモーター走行を続けておりました。

快走を続けます。

雲行きもちょっと怪しい感じ。ミコノス島辺りは雨降りかな?ミコノスは2つ向こうの島。ご近所です。

昨年、キクラデス諸島の一つから本土の方に向かっていた時は、前夜の強風でできた大波が翌日も押し寄せいてました。さらにこのあたり潮の流れがあるらしくそれに逆らって波ができると、サイズが大きくなりがちなんですね。この日は風は微風だった割には、うねりが結構ありました。不快なほどではなかったけれど。もし風が強い日だったらすごかっただろうなって思います。

あ、パラパラ降ってきちゃった。でも5分も降り続けないで止みましたけどね。8月後半になると夕立みたいに雨が降ることが増えてきます。その分かなり涼しくなりますけどね。もう朝夕は25度ぐらいなので、とても過ごしやすいのです。

ちょっぴり波立っています。

左側はAndros島。

右の遠方に見えるのはエビア島(一応先端が端で繋がっているので半島とも呼ばれてますけど。)の外側です。昨年はその内側を通過して北上しました。
方向が変わったので、風は後ろからになりました。メインセールは上げずに来たので、もし上げてたらエンジン停めてもまあまあのスピードでセール走行できたと思いますが、もう今更メインセールを上げるのはめんどうだったので、引き続きモーターセーリング。ちょっと軟弱だったけどねぇ。移動距離があったので、とにかく早く着きたいっていう思いが強かったのです。

雨がパラパラと降っていましたが、ドッジャーもビミニ―も防水なのでへっちゃらです。


さあ、あそこがアンカレッジだ。内側に入った湾です。

あのあたり、洞窟とかあってスノーケリングしたら面白そうな場所!海水もすごく透き通っているのがわかります。

アンカーを下ろす場所を探していると、近くをスノーケリングしている人を発見。他にも数人、ビーチから少し離れた位置で泳いでいる人がいて、しかもヨットが入ってきたのが面白かったのか、こちらに向かって泳いできたりしたので、ちょっとハラハラしました!コックピットの主人には遊泳者が見えないので、バウで私が見張っておいて「あっちにいるよ。」と知らせました。

1時12分、無事アンカーを下ろし本日の航海終了です。とても海水がクリアで今まで行ったことがある場所の中でも一番というぐらい綺麗でした。なので水深5~6メートルの位置でも海底はくっきり見えます。海草が茂っている場所が所々あるので、砂地をめがけて、足でチェーンをけって例のごとくピンポイントでアンカーを落としました。そこまでしっかり見えたので砂地にアンカーがグサッと埋まる様子も見えました!なので、主人がギアをバックに入れてアンカーの効きを確認する前に、私的には大丈夫って思ったのですが、念のため。はい、しっかりアンカーは効いてました。チェーンは30メートル出したので、深さに対して5倍以上。風がほとんどない予報なので全く心配要素なし。周りには他の船がいないし。

到着時は、午後の風が時折強く吹いて海面が少し乱れたりしましたが、それでも透明なのがよくわかりました。


着いてすぐに、食事の用意をスタート。お腹の調子がほぼ通常になった私ですが、念のため消化のいい玉子丼を作りました。主人はガッツリTボーンステーキ。それぞれ自分の分だけ作って食べました。こういう時、主人が自分で料理ができる人で本当に助かります。食べ終わったら途端に眠くなり、午後3時ぐらいから夕方までぐっすり眠っちゃいました。

夕方6時ちょっと前にやっと起きだして、ネットフリックを観てくつろぎました。年かなぁ~早起きが結構疲れる。10年ちょっと前にオーストラリア海域を航海していた時は、朝3時起床とかでも全然大丈夫だったけどねぇ。当時であったイギリス人セーラーの方が私達より一回りぐらい年上で、確かご夫婦とも60代だったかな、「早朝出発の時は、目が覚めてもぱっと起きれないから、まずはお茶を一杯飲んでゆっくり目覚めるの。」って言われていたのを思い出しました。今ならその気持ちよくわかります!

日が暮れかかってきたら、ビーチ近くにラフティングしていた3隻の小型パワーボートが、一隻づつ帰っていきました。

入れ替わりに、キャタマランが入ってきていた。いつ来たんだろう。

風はすっかりなくなり、涼しくてとても平和な夜で、暗くなってからも外で蚊よけのお香をたきながら夜空を見つめて楽しみました。こういう反対側がオープンになっているアンカレッジではありがちなのですが、風がなくなるとウネリが湾内にはいってきて、穏やかな日こそ横揺れに悩まされることがあります。
この場所もちょっとその傾向があって、海面はほとんど影響されないのに、おだやかなウネリが入ってきました。船体がうねりに対して横向きになるので、少し横揺れがあるのですが、気にあるほどではなく、ゆりかご的な揺れ。海の上に浮かんでいるんだなという実感です。お昼寝したというのに、10時には就寝。朝までぐっすり眠りました。

8月28日(日):7時半に目が覚めて、外に出ていくと、キャタマランはいなくなっていました。日の出と共に出発したのかな。このアンカレッジには夜寝るためだけにやってきたんですね。私達は先を急いでいないので、本日も滞在です。


みて、この透明度!海底までパッチリ見えるだけじゃなくて、鏡のように写真を撮る私の姿や吊り下げているテンダーまではっきり映っています。

海草は茂っているけど、砂地にちょっと生えている程度みたいですね。


今日は、テンダーをおろしてシュノーケリングを楽しみたいと思います!湾に入ってくる時にみた洞窟みたいな場所にも行ってみたいしね!

日本で一般的に「エーゲ海」と聞いてイメージするのは、このキクラデス諸島のことなんですよね。有名どころのミロのビーナスで有名なミロス島、ミコノス島、サントリーニは全てこの地方にあります。ミコノス島にはまだ行ったことがないのですが、チャーターヨットであふれているのでSATOMI号で行くか、サントリーニの時みたいに周辺島からフェリーで観光するか現在考え中。いずれにしてもすぐ先だから、これ以後は毎回の航海時間が半日程度になるので、ゆったりセーリングを楽しめそうです。メルティミの本通りですが、後ろから吹かれる方向になるしね。楽しみだなぁ。

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