2022年9月7日水曜日

軽く30ノット越えでスナッバーのロープが切れたりちょっとしたレスキューもあったり

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





9月4日からメルティミ待避のためにナクソス島のKalantos湾に滞在中です。一番すごかったのは5日の月曜日から6日の夜明けにかけて、でも6日も一日中突風30ノット越にさらされました。おかげで5日の夜はキャプテン・ロブはあまり眠れない夜を過ごし、6日の午後にはちょっとしたレスキュー騒ぎもありました。

4日のディナーはKalantos湾名物のAnaさんのタバーンにディナーに行きました。

昨年来た時はギリシャのロックダウンが開けて2ヶ月ぐらいしかたっていない時だったので、もうちょっと寂し気な感じでしたが、今年はフル稼働のようでお店の感じもさらに小ぎれいになっていました。ホテルも兼ねているレストランです。

昨年よりメニューが豊富になっていました。前菜はチーズとミントの春巻き。春巻きというよりパイ、っていう感じだったけど。
私はポークの煮込みにスパゲティ添え。ポークはラーメンに入っているチャーシューのあっさり系という感じで、とてもやわらかくて美味しかったです。パスタの量もボリュームありすぎで、当然のことながらポークと共に食べ切れず、お持ち帰りして翌日のランチでも主人と私二人分十分残っていました。

主人はラム肉にトマト、ナスのチーズ焼き。これもすごく美味しいかったです。

サービスで出されたデザートはヨーグルトに自家製のチェリー甘酢漬けをかけたもの。アナさんのおばあちゃんのレシピだそうです。甘さが程よくて美味しかったです。


4日の夜はまだそれほど風が強くならなかったのですが、それでも後から来たキャタマランは小さいハーバーに入って行き、アンカリングして夜を過ごしたのは私達だけでした。



9月5日(月):朝のうちは風が吹いたり止んだりと比較的穏やかでしたが、午後になるにつれて、どんどん強くなっていきました。この日の夜が予報では一番強風となっています。昼間の時点で、突風時に28ノットになりその時の船体の揺れとか、風量発電プロペラの回る音なんかを記憶しておきました。ウネリで時々横揺れになるので、湾内でちょっと場所を移動してみました。湾のより中心に近い場所に移動してみて、気持ち横揺れが改善したような気がしました。

スナッバーがこすれてすり減るので、古いフェンダーをカットした摩擦防止カバーを付けておいたのですが、1年以上使っているロープなので、弱っていたところに突風につぐ突風で一気に疲労が増したのが、右側のロープがプツンと切れてしました。

切れてしまったロープ。

別の太いロープを使うことに。

午後1時半ぐらいにもう1隻のヨットが入ってきました。ここでメルティミ待避するようです。私達が今朝までいた場所に近い位置にアンカリングいていました。

その後、でっかいパワーボートも近づいてきましたがサイズ的に湾には入れないので、ちょっと沖の方でアンカリングしたようです。

午後3時40分、今度はキャタマランが入ってきました。最初私たちの前方あたりでアンカリングしようとウロウロしていたようでしたが、湾内の左側のビーチに近い方に落ち着いたようです。キャタマランなのであまり水深が無くても大丈夫なんですしょうね。

一旦4時頃に少し風が収まったのですが、またすぐに強くなってきて、いよいよ本格的メルティミ開始っていう感じになってきたので、ディナーはお家ごはんとなりました。冷凍ピザにトッピングをプラスして。ハムとかトマト、チーズを増量にしてグルメピザです。
この時夕方6時、かなり風は強くなってきており船体はかなりスイングしていました。ちょっと海面も荒れてきて横揺れも時々発生してきました。グォ~という突風の音で船体がちょっと斜めになったりします。

もう一隻のヨットは、近代的なタイプなのでSATOMI号よりも軽量なので木の葉のように船体が揺さぶられていて、見ていて可哀そうになったぐらいでした。船内にいるともっと激しい揺れを感じるからなのか、6人ぐらいの方がデッキの上でかなり長い時間過ごされていました。

SATOMI号もかなり揺れましたが、怖いとか不快というほどではなく重量がある船の恩恵をしみじみ感じました。普通に料理もできたし食事もできたし、眠れないというほどの揺れは感じませんでした。チェーンが動く音がガタガタっと時よりすごくうるさくなります。アンカーアラームは常に付けているのですが、アンカーが動いてなくても設定範囲内からはみ出るとアラームが鳴ります。これは風の向きが変わって反対側にスイングしたことを知りたい場合など、わざと設定範囲を実際のチェーンの長さの半径の位置をズラして置おきます。
一晩中風の音は凄く、主人は何回も起きて見に行きました。突風で船体が斜めになったりすることもあり、最低でも30ノットはいってる強風でした。ウトウトしていたら、が〜、バン!という音ともになんか引っ張られていた抵抗がなくなった気がしました。直ぐに主人はデッキライトをつけて外に出ていきました。前から使っていた左側のスナッバーロープが切れた音でした。摩耗しないようにカバーを付けたんですが、そこではない部分で疲労してた部分が負担に耐えきれなくて切れたよう。それだけアンカーチェーンに負担がかかってたんですがその負担をロープが変わりに背負ってくれてたわけですね。直ぐに別のロープに取り替えました。アンカーアラームは3回ぐらいなりましたが、いずれもアンカーは動いていませんでした。

両方とも違うロープになったスナッバー。

あれ?キャタマランがいない!主人に言うと「いきなり南から強風が吹いて一気に反対側にスイングしたことがあって、その時どうも浅瀬に乗り上げてしまったらしいんだよね。リアンカーしようとしてたけど、上手くいかなかったのか、結局海に出ていったよ。」との事でした。私達よりもっと浅い場所にいたキャタマラン、反対側にスイングしたら、もうビーチまで簡単に泳いで行けるほど近くなってしまったでしょう。それにしても海は強風でかなり波が上がってたはずだから、暗い中出発するなんて、余程湾内で怖い思いをしたのかな?その後無事にどこか安全な場所に着いてるといいけど。

SATOMI号も反対側にスイングした時はキール下がたった50センチしか無かったそうです!まさか真反対に一瞬だけ突風が吹くなんてね!でも主人はそうなっても浮いていられる深さがある事がわかったので、その後は安心したそうです。私は眠れてないと思ってましたが、結構ちゃんと寝てたようで、キャタマランが出ていった時の事は知りませんでした。

      

コレがアンカーチェーンの軌跡。水色の線が円からはみ出てますよね、それが反対側にスイングした時です。

6日も風は強いままでしたが、前日ほどではなく突風ではなく、コンスタントに20~25ノット、時々30ノットという感じで5日ほど激しさはなく不快さは全くありませんでした。これで最悪は乗り切ったかな。


午後、また違う船が入ってきました。

主人はスナッバーロープの位置を色々変えて何やら実験していました。

ロープ自体を空いてる方のアンカーレール引っ掛けてみた。
なんとスナッバーロープがバウに擦れて船体のブルーの塗装が少し削れてしまってたそうなんです。これまで一度もそんな事がなかったのですが、もしかしたら今回はアンカリング中で過去最高の強風を体験したのかもしれません。測ってなかったけど風の音やチェーンが動く音、船体が風に押されて少しヒールした感じが、30ノットになった時よりも凄かったので、それ以上のかなりな強さの風に吹かれて続けていたわけですね。でもアンカーは一度も動きませんでした!ロクナアンカー最高!!

さて、6日夕方主人が外でチャートプロッターのソフトをアップグレードしている最中、いきなり船内に戻りテンダーのキーを掴んで出ていったので、何事?と思ったら、後ろにいるヨットのテンダーに乗った人たちをレスキューしにいく所でした。
まだまだ強風なのに手漕ぎで自分達のヨットに戻ろうとしていますが、全く進む様子がなくむしろどんどん流されていました。モーターが故障しちゃったのかも。主人が牽引して無事送り届けました。ドイツ人のグループらしいとのこと。でも英語で会話できたそうです。

メルティミは6日の夕方から少しづつ収まる予報でしたが、本日7日も夜まで20ノットの予報なので無理せず今日も滞在することにしました。今日は2日ブリに陸に上がれるかな?

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