皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
9月1日、ティノスのタウンハーバーを出てミコノス島に移動しました。ミコノスにもタウンハーバーがありますが金曜日から月曜日はチャーターボート専用なのでプライベートボートは入れてもらえないんです。でもね、ミコノス島には珍しいすごく静かなアンカレッジを見つけたのですよ。そこから街の観光にでかけました。でもその前にティノスを出る時恐れていてたことが発生!
9月1日(木):朝起きたら9時近くになっていて驚きましたが、ティノスからミコノスまではほんの数時間なので、出発はゆっくりです。朝ごはんを終えて10時半ごろやっとアンカーを上げ始めました。チェーンを引き入れていくうちに、嫌~な予感。左隣のキャタマランのチェーンが斜めになっていて、どんどん私達のチェーンに近寄ってきているのが見えました。海水がきれいなので海底に沈んでいるチェーンがくっきり見えます。確実にチェーンがクロスするな、というのがわかったので主人に合図したのですが、20メートルほどチェーンを引き上げたところで、ガクッと抵抗を感じました。そのままチェーンをウィンチしていると・・・大当たり!キャタマランのアンカーが私達のチェーンに引っかかって一緒に持ち上がってきたのです。私達よりも後にキャタマランが入ってきたのですが、不在時だったのでこんなに斜めにアンカーを下ろしていたのはわからなかなったんですね。しかも、たったの20メートルぐらい前方にアンカー打ってたなんて!しかもキャタマランだからモノハルの2倍でしょ、アンカーの位置からしたら相当斜めにアンカーを落としていたわけです。
私たちはチェーンが60メートルまで出てたので、私達のアンカーは随分まだ先の方にあります。
これはちょっとやっかい。というのは私達のアンカーが他の人のチェーンをひっかけたのなら比較的簡単にチェーンは外れるのですが、相手側のアンカー自体がチェーンに引っかかっているのでその重さを支えているチェーンをアンカーから引き離すことは至難の業なのです。キャタマランの方も自覚があったのか、外に出てきていたので「お宅のアンカーくっついてきました。」と教えました。主人がロープをそのアンカーに回してチェーンを上げたり下げたりして振り落とそうとしましたが、全然無理。そこで、一旦チェーンを海底まで落としその勢いでアンカーがまた落っこちてくれるかやってみましたが、ダメ。そうこうするうちにキャタマランの人が泳いできて、水深6メートルぐらいだったのですが、素潜りでチェーンを外すって言ってきました。チェーンを大幅に出して海底でゆるゆる状態にしておきましたが、かなり大変だと思ったのですが、ちょっぴり引っかかっているだけの状態になってたようで、潜ったらすぐに上がってきて「外れましたよ。」と教えてくれました。あ~良かった!でもその間、岸で見ていた他のヨットは事情がよくわかっておらず私達のアンカーが隣の人のチェーンをひっかけたと勘違いしているようで、私達がチェーンを引き入れ始めると怒った声で「速くアンカー上げろ!あっち行け!」と怒鳴ってきたのです。自分達のアンカーが巻き込まれると困ると思ったのでしょうが、勘違いも甚だしい。主人が落ち着いて「アンカーはさらに遠くの方にあるんですよ。」と答えましたが、ちゃんと理解できたかどうかは不思議。というのは観光地のタウンハーバーにいるのはレンタルヨットの方が多いので、あまりよくわかっていないのに知ったかぶりのキャプテンが多いからです。
やっぱタウンハーバーは危険だなぁ~と実感。半年ぶりぐらいに利用したからねぇ、すっかり昨年のアテネ近くのエリアのタウンハーバーでの出来事を忘れていました。
出がけに予想外にロスタイムが発生したので、港の外に出てセールを上げて落ち着いたの時は11時半近くでした。今日は15ノットぐらい期待できそうなので、ヘッドセールだけあげてゆっくりセール走行していくことにしました。
さすがミコノス、フェリーが沢山いる!
ヘッドセールだけでも6ノット出ていて快走でした。さて、前方を左曲がったところが目的地です。
青丸が私達の位置で、目的地は下の半島の最初の碇マークの場所です。
後方のヨットは私達と同じ方向に進んでいるかと思いきや、別の方向にいったりして不思議だった。タックしてたわけじゃないのにね。同じ場所に向かっているのかなって思ってたのですが、私達がアンカレッジに到着した後も姿を見なかったので、また別の方向に行ったんでしょう。
岬の突端にはどうも下水処理場があるみたいで、ここを通過したら、物凄く臭かった!ここは、とっても静かなんですが、目の前のリゾートホテルからタクシーを呼んでもらえて街にアクセスできるのですよ。夕方上陸して、タクシー手配のこととか質問しておきました。ホテルに滞在していないのに、受付の方はとても親切でした。
9月2日(金):朝ごはんはホテルのレストランで食べて、その間にタクシーを呼んでもらおうということになりました。前夜は風が収まるにつれて、ウネリが入ってきて、それほど不快ではないかったのですが横揺れが発生したんですね。それと湾の前をスピードボートが結構遅くまで行きかっていて、そのたびに引き起こされた波が押し寄せ着て、いきなりすごく横揺れになってしまうことがありました。メルティミが吹いている時はウネリの影響がないのでとっても平和なアンカレッジなのですが、昨晩みたいに風がなくなってくるとウネリに対して横向きになってしまったりするので、風が強い時よりもウネリに影響されちゃうんです。金曜日はさらに風向きが変わるので、ウネリに悩まされる可能性が大きそうでした。それと南西の風になるとねぇ、例の下水処理場からの「臭い」が漂ってくる可能性もあるんですよ。現に主人が夜中に「臭かった」と言ってました。私は全然気が付かなったけどね。
ホテルの小さなビーチにテンダーを安全に係留できるので、お礼もかねて朝ご飯をホテルレストランで取りました。前日下見に来た時にメニューも気に入ったので、ミコノスの街観光の後夜もここで食べる予約をしてました。特にレストラン利用を求められたわけではありませんが、テンダーを置いおくし、タクシーの手配も宿泊客じゃないのに、嫌な顔一つせずやってくれたので、せめてお食事でもっていう気になったんですよね。それにお値段も質の割にお手頃だったし。
10時45分にタクシーを予約してもらったのですが、その時間になっても来ませんでした。
受付のおねいさんは、ロビーで私が座っているのを見て「まだタクシー来ませんか?電話してみます。」とお願する前にやってくれました。そして11時ちょっと前に「あと5分ぐらいでできます。」と教えてくれました。
タクシーで街の方に行く道、その道の狭さに対して交通量の多さを見て「レンタカーとか自分で借りたらとんでもなかった。」と思いました。ドライバーは「9月に来て正解ですよ。9月は混雑していないから。」・・・ってこれで混雑してなかったら普段はいったいどんなひどい状態なんだ!って思いました。街の中は車両禁止ということで、ここでもレンタカーにしなくて良かった!と思いました。駐車する場所を見つけるのが大変だった思います。片道25ユーロだったのですが、どうも本当は35ユーロらしいのですが、ホテルから呼ぶと25ユーロ。バウチャーみたいなのにサインをしてください、言われて25ユーロ払いました。名刺をもらっておきました。
さて、ミコノスの街の印象は・・・・サントリーニが平地にある感じ。
サントリーニよりも道はどんどん狭くなっていき、二人並んで歩けないぐらいな小道も沢山ありました。これが繁忙期だったら、もっと人がいたってことですよねぇ。考えただけでもぞっとする!サントリーニでも大量の観光客を目にして人酔いしましたから。
配達車は入れるみたいだすが、見てこのギリギリ具合!毎日だから慣れているのかな。
きっとギリシャエーゲ海ホリデーで初めてミコノス島に来ていたら、すごく感激するし、「あ~エーゲ海だ!」「あ~ミコノス島だ、ギリシャ感満載!」って思うと思います。
ハーバー内でも透き通った海でしたよ!
街並み以外に、ミコノスといえば、有名なビーチ「パラダイスビーチ」があるんですが、そこには行く気がしませんでした。きっと物凄い賑やかで―チ沿いにパラソルが並んでいて音楽がガンガンかかっていて、そこいら中が一日中ナイトクラブ状態だと思います。なのでそのエリアにアンカリングすると朝の7時まで音楽が止まないので眠れないそうです。そう、私達は「パリピ」ではないので、全くそういうのに興味がない。でも街並みは取り合えず見ておいて「ミコノス行った。」と言えるようにしておきたかった。
街並み観光はものの1時間ぐらいで飽きてしまったので、ヨットに戻ることにしました。街のタクシー乗り場で聞いた「45ユーロ」と言われたので、迷わず朝もらった名刺を出して、同じドライバーを電話で呼びました。帰りも25ユーロでいいですよ、とのことでした。
ホテルレストランにディナーの予約をしてありますが、移動するのでキャンセルしてくださいと言いに行ったら「わざわざご連絡ありがとうございました。」と言われた!ドタキャンの人が多いのかな。
午後1時半、アンカーを上げて、遺跡で有名なデロス島に向かうことにしました!
この時はまだ、デロス島に着いてから起こる「大事件」の事なんか予想だにしておりませんでした!この続きはまた明日・・・。
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