2022年9月9日金曜日

サントリーニ島にもアンカリングできる場所があるのです!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!




メルティミは昼夜を問わずふき続け、4日間同じ湾に滞在していましたが8日、ついに移動することができました。クレタ島を目指しているので、ストップオーバーはサントリーニ島です。実はサントリーニにもアンカリングできる場所があったんですよ!

9月7日(水):月曜、火曜と丸二日間ヨットを離れるのが心配な天気だったので、お子守していましたが、水曜の夕方は日曜日の夜にいったアナさんのタバーンでディナーをしました。


私は3時頃に、日本から持ってきて大事にとっておいた「お餅入りお汁粉」を食べたので6時の時点ではあまりお腹がすいてませんでした。揺れる船内にいると、常にカロリーを消費しているみたいで、甘いものが無性に食べたくなったのです。夕食後にテンダーを上げる作業があるので、ディナーは6時頃にスタート。あまりお腹が空いていないと言いつつ、それはこってり系を食べたくないという意味で、前菜として酢だこのサラダ、3種類ディップにハーブブレッドをオーダーしました。これが私のメインディナー。ディップは手前からファバ豆のピューレ、タヅキ、一番奥がナスのピューレです。どれも本当に美味しかったぁ。ギリシャ料理のタバーンには何十軒といきましたが、アナさんのお店が一番といってもいいと思います。

午後に、もう1隻のヨットが入ってきて、マリーナのブレークウォーターの近くにアンカリングしました。こうしてみると平和に見えますが、実際はウネリがあって、横揺れしたり突風にさらされるとバウが左右に揺さぶられるのです。外から見ると中にいる時より激しい感じがします。船内にいると、揺れるのはわかっても不快には思いませんでした。以前より揺れることに対する、耐久レベルが上がってきたのかも。

主人がトマトのパティとラムチョップをオーダー。


全部並んで幸せぇ。どれも美味しかったぁ~。ラムチョップも2個もらったしトマトパティも1個頂いているので、お腹空いてない人にしては大食いですなぁ。そう、実は私大食いです。若い時はもっとすごくて、今より10キロ以上も痩せていたのですが食べても食べても太らなかったんです。(今は食べた分だけ身になります。)短大の時、女子大の学食は量が少なくて、一人分では足りず「ラーメンとチャーハン」を両方注文してたなぁ。

デザートは、今日はチェーりではなく葡萄の煮込みソースです。こちらも本当に美味しくて、アナさんでの最後の食事をしめくるるのに最適でした。

奥のテーブルで食事をしているのがアナさんとご主人。
夕食後、すぐにテンダーを引き上げ早寝としました。朝は起きたら直ぐ出発の予定。予報だと水曜日7日の夜は、風がかなり穏やかなになるはずだったのに、相変わらず一晩中ビュービュー吹きまくっていましたが、月曜日の夜ほどは激しくなかったでした。

9月8日(木):目が覚めたら7時。ちょっとゆっくりしてから7時半ごろアンカーを上げました。前日に入ってきたヨットはすでに出発しておりました。私達がアンカーを上げている時にハーバーに係留していたキャタマランも出発していきました。みんなこの日を待っていたんですねぇ。

ばいばいKalantos湾!昨年に引き続き今回もメルティミ待避のためにきたので、ここで泳いだりってことはなかった。ナクソス島はメインの港がメルティミの影響を丸受けする場所にあるので、街に行くこともありませんでした。


まずはヘッドセールだけあげてみます。
真後ろだねぇ。しかも予報より微風。3.8ノットか~しばらく様子をみることに。
その後、メインセールも上げてみたりしたんですが、風向きが真後ろでしかもどんどん微風になっていき、メインセール自体が固定できず、バタバタし始めたので1時間ぐらい奮闘したのですが、全然進まず諦めてエンジン走行に変えました。サントリーニ島までは5ノットで6時間計算なので、あまり時間はかけられません。毎回新しいアンカレッジに行くので、なるべく日が高いうちに入るようにしています。


10時半、数日前からの強風の名残の波がありました。風があまりないのに、三角のウネリが横から押し寄せてきると、セールが上がっていないので船体のバランスが悪く、左右に大きくゆすぶられます。一度なんか、あまりにも横揺れが激しくて、私は椅子から転げ落ちてしまったぐらい!

10時半ごろ、風が出てきたのを感じたので、ヘッドセールを出してエンジンを止めてみました!

やったぁ~、7ノット越えのスピードでセーリング走行できています。風も20ノット近くになっていました。予報ではここまでは強くなかったですが、セーリング走行できそうな風が吹いているはずでした。やっと予報に近くなってきたのかな。



11時ちょっと前にはこの位置にいました。Theraというのがサントリーニ島の事です。ちょど半分ぐらいまできたかな。



波は三角でかなりチョッピ―。1メートルぐらいのものも時々押し寄せてきて、ちょっとだけデッキ内に潮がかかりましたが、セールが出ている方が断然安定して快適です。

喜んだのもつかの間。Ios島の傍を通過してしばらくしたら、風は止んでしまい、すぐまたヘッドセールを閉じる羽目になりました。

12時半ちょっと前、サントリーニ島に近づいてきました。

前方に見えるのがサントリーニ(左)とカルデラの反対側Thirasia島です。昨年来た時は、このティラシア島のレストランモーリンにSATOMI号を置いて、フェリーでサントリーニのOia街に観光にいったんですよね。火山が爆発してカルデラになっているサントリーニは島周辺が物凄く深いので、アンカリングできる場所がない、というのが一般に知られています。マリーナもありますが、チャーターボートや大型クルーザーなどが占領しているのと、物凄くお高い場所なので、クルージングヨッティーで利用する人はほとんどいません。そもそも空いてないと思うし。でもね、実はサントリーニにもアンカリングできる湾があったんですよぉ~。最近まで知らなかったけど。モーリングもある場所ですけど、アンカリングするに十分な水深なのです。

昨年観光したOiaの街。正式にはサントリーニの街ではないのですが、Oiaは古い街の方で、港に風情があるのです。メインの港の方は大型クルーズシップが入港するので、港から陸に上がるのに、ケーブルカーがあるんですが、利用する人が多すぎて待ち時間が1時間ぐらいになることも、シーズン中はざらだそうです。Oiaの方は車道があるので、バスやタクシーで街まで移動することができるんですね。街並みは正直サントリーニでもOiaでも大差はありません。バスでサントリーニの街まで行けますけど、私達はその観光客の多さに圧倒されてOiaの街で十分でした。帰りはちゃんと恐ろしい斜面の階段を降りて港へ戻りました。ドンキーもあったけど、なんか可哀そうで使えなかった。ドンキーは登り用で降りる時に乗ってくるのはかなり危険です。

右にはThirasiaの島。地層が面白い!

あそこに昨年係留したんですね。

あれがメインの港です。この日も3隻もクルーズシップが入っていた。きっと街は何千人といいう観光客が狭い道路にひしめき合っていることでしょう。

目の前を高速ジェットフェリーが通過していきました。案外酷い波は立たなかった。
黒い岩肌。溶岩だったのかな?

これはアンカリングしています。

さて、サントリーニ島でアンカリングできるだけ浅い部分があるのは、島の南の方なんですね。そこはもともとの島の端っこ、つまり火山爆発する前からあった湾なので、岸の所まで何十メートルも深いっていうことがないのです。


私たちがアンカリングしたのは青丸の場所。

目指すビーチのアンカレッジの手前にもアンカリングできるので、かなりな数のキャタマランがいました。ほとんどはデイツアーのヨットですけど。

午後1時45分、お目当てのアンカレッジに到着しました。モーリンも10個以上あり、空いていたら使っていいらしいです。特にお金を請求されることもないそうです。私達が着いた時は2個空いていましたが、自分のアンカーの方が安心なので、使いませんでした。

周りにもアンカリングしている船が何隻もいました。ここは位置的にメルティミからも守られているそうです。この日はかなり風が穏やかになっていたので風の影響は全くなしですが、北西からのウネリが湾に入ってくるので、ある程度常に横揺れがあります。メルティミが強い時は、そのウネリの影響がどうなるのかはわからなかったので、水曜日には来ず、風が収まる木曜日まで待っていました。

前方に見えるヨットはモーリンに係留しています。

ここはビーチにあるレストランにテンダーを係留することができて、さらにサントリーニの街までバスが出ているので、観光するにもとても便利だそうです。勿論風向きにもよりますが、北からの風の時はいいアンカレッジだと思うし、海底が粘土質らしいのでアンカーの効きもいいそうです。サントリーニではアンカリングできないっていうのが定説になっていますが、実は大丈夫な場所があったんですよねえ。アンカリングだから絶対無料だし。

昨年来たときに知っていたら、もしかしたらレストランモーリンは使わず、ここからバスで街観光をしていたかも・・・でもそれだと、サントリーニの急斜面を体験したかったら、意味もなく上り下りすることになるから、それはしなかっただろうなぁ。そう考えると、お迎えの島のレストランモーリン(レストランで食事をすればモーリン代無料)を使い片道1ユーロでフェリーでOiaの街まで行き、港に戻るために必然的に急斜面階段を経験できたのは、結果としては良かったのかもしれませんけどね。

さて、9日は午前5時起床でクレタ島に向かいます。サントリーニから10時間ぐらいの距離なので、まずはアンカリングで夜をすごし、翌朝マリーナに入りしばらくクレタ島観光を楽しむことになります。でもそれは、エーゲ海クルージングのラストラン、ということになるのです。いい風だといいなぁ。

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