皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
メルティミは昼夜を問わずふき続け、4日間同じ湾に滞在していましたが8日、ついに移動することができました。クレタ島を目指しているので、ストップオーバーはサントリーニ島です。実はサントリーニにもアンカリングできる場所があったんですよ!
9月7日(水):月曜、火曜と丸二日間ヨットを離れるのが心配な天気だったので、お子守していましたが、水曜の夕方は日曜日の夜にいったアナさんのタバーンでディナーをしました。
私は3時頃に、日本から持ってきて大事にとっておいた「お餅入りお汁粉」を食べたので6時の時点ではあまりお腹がすいてませんでした。揺れる船内にいると、常にカロリーを消費しているみたいで、甘いものが無性に食べたくなったのです。夕食後にテンダーを上げる作業があるので、ディナーは6時頃にスタート。あまりお腹が空いていないと言いつつ、それはこってり系を食べたくないという意味で、前菜として酢だこのサラダ、3種類ディップにハーブブレッドをオーダーしました。これが私のメインディナー。ディップは手前からファバ豆のピューレ、タヅキ、一番奥がナスのピューレです。どれも本当に美味しかったぁ。ギリシャ料理のタバーンには何十軒といきましたが、アナさんのお店が一番といってもいいと思います。
夕食後、すぐにテンダーを引き上げ早寝としました。朝は起きたら直ぐ出発の予定。予報だと水曜日7日の夜は、風がかなり穏やかなになるはずだったのに、相変わらず一晩中ビュービュー吹きまくっていましたが、月曜日の夜ほどは激しくなかったでした。
9月8日(木):目が覚めたら7時。ちょっとゆっくりしてから7時半ごろアンカーを上げました。前日に入ってきたヨットはすでに出発しておりました。私達がアンカーを上げている時にハーバーに係留していたキャタマランも出発していきました。みんなこの日を待っていたんですねぇ。
まずはヘッドセールだけあげてみます。
真後ろだねぇ。しかも予報より微風。3.8ノットか~しばらく様子をみることに。その後、メインセールも上げてみたりしたんですが、風向きが真後ろでしかもどんどん微風になっていき、メインセール自体が固定できず、バタバタし始めたので1時間ぐらい奮闘したのですが、全然進まず諦めてエンジン走行に変えました。サントリーニ島までは5ノットで6時間計算なので、あまり時間はかけられません。毎回新しいアンカレッジに行くので、なるべく日が高いうちに入るようにしています。
10時半ごろ、風が出てきたのを感じたので、ヘッドセールを出してエンジンを止めてみました!
やったぁ~、7ノット越えのスピードでセーリング走行できています。風も20ノット近くになっていました。予報ではここまでは強くなかったですが、セーリング走行できそうな風が吹いているはずでした。やっと予報に近くなってきたのかな。
11時ちょっと前にはこの位置にいました。Theraというのがサントリーニ島の事です。ちょど半分ぐらいまできたかな。
波は三角でかなりチョッピ―。1メートルぐらいのものも時々押し寄せてきて、ちょっとだけデッキ内に潮がかかりましたが、セールが出ている方が断然安定して快適です。
喜んだのもつかの間。Ios島の傍を通過してしばらくしたら、風は止んでしまい、すぐまたヘッドセールを閉じる羽目になりました。
12時半ちょっと前、サントリーニ島に近づいてきました。
前方に見えるのがサントリーニ(左)とカルデラの反対側Thirasia島です。昨年来た時は、このティラシア島のレストランモーリンにSATOMI号を置いて、フェリーでサントリーニのOia街に観光にいったんですよね。火山が爆発してカルデラになっているサントリーニは島周辺が物凄く深いので、アンカリングできる場所がない、というのが一般に知られています。マリーナもありますが、チャーターボートや大型クルーザーなどが占領しているのと、物凄くお高い場所なので、クルージングヨッティーで利用する人はほとんどいません。そもそも空いてないと思うし。でもね、実はサントリーニにもアンカリングできる湾があったんですよぉ~。最近まで知らなかったけど。モーリングもある場所ですけど、アンカリングするに十分な水深なのです。
昨年観光したOiaの街。正式にはサントリーニの街ではないのですが、Oiaは古い街の方で、港に風情があるのです。メインの港の方は大型クルーズシップが入港するので、港から陸に上がるのに、ケーブルカーがあるんですが、利用する人が多すぎて待ち時間が1時間ぐらいになることも、シーズン中はざらだそうです。Oiaの方は車道があるので、バスやタクシーで街まで移動することができるんですね。街並みは正直サントリーニでもOiaでも大差はありません。バスでサントリーニの街まで行けますけど、私達はその観光客の多さに圧倒されてOiaの街で十分でした。帰りはちゃんと恐ろしい斜面の階段を降りて港へ戻りました。ドンキーもあったけど、なんか可哀そうで使えなかった。ドンキーは登り用で降りる時に乗ってくるのはかなり危険です。
黒い岩肌。溶岩だったのかな?
私たちがアンカリングしたのは青丸の場所。
目指すビーチのアンカレッジの手前にもアンカリングできるので、かなりな数のキャタマランがいました。ほとんどはデイツアーのヨットですけど。
昨年来たときに知っていたら、もしかしたらレストランモーリンは使わず、ここからバスで街観光をしていたかも・・・でもそれだと、サントリーニの急斜面を体験したかったら、意味もなく上り下りすることになるから、それはしなかっただろうなぁ。そう考えると、お迎えの島のレストランモーリン(レストランで食事をすればモーリン代無料)を使い片道1ユーロでフェリーでOiaの街まで行き、港に戻るために必然的に急斜面階段を経験できたのは、結果としては良かったのかもしれませんけどね。
さて、9日は午前5時起床でクレタ島に向かいます。サントリーニから10時間ぐらいの距離なので、まずはアンカリングで夜をすごし、翌朝マリーナに入りしばらくクレタ島観光を楽しむことになります。でもそれは、エーゲ海クルージングのラストラン、ということになるのです。いい風だといいなぁ。
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