2022年9月11日日曜日

動画:サントリーニからクレタ島航海記録

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!





9月9日早朝サントリーニ島を出発して午後クレタ島に到着しました。10日からクレタ島Agios Nikolaosマリーナに来ています。これからしばらくクレタ島を観光しますが、まずはここに着くまでの航海模様をご報告です。本当の意味でのエーゲ海諸島セーリングはこれが最後となります。

9月8日の夜。中秋の名月に近いからか、お月さまがかなり丸くなって輝いていました。サントリー島南側のアンカレッジにて。

最近、スナッバーの設置方法を変えました。今までは両側のクリートにロープを結わえ、バウをはさむようにチェーンにローブを結んでましたが、Kalantos湾で強風にあおられてバウが常に左右に揺さぶられていた時、ローブがバウにこすれてちょっと塗装が薄くなってしまったのです。そこで、ロープは一本だけにして予備のアンカーチェーンのレールにロープを引っかけてそれをチェーンに結わえているので、ロープは全く船体に接触しません。スナッバーとしての機能は同じなので、これからはこの方法で行く予定。
サンセットが近づくと、こんなに沢山のヨット、ほとんどがキャタマランですが、湾の後ろを横切っていました。デイツアーが港に帰っていく途中だと思います。数えてみたら50隻ぐらいいました!一度にこんなに沢山同方向に向かうヨットを見たことがない。

アナカレッジのビーチ沿いにもレストランがありますが、一泊だけで翌朝は早朝出発なので、テンダーをおろしません。なのでお家ディナー。主人が作ってくれました。フライドポテトに・・・・

ステーキ!残念ながらこのお肉がちょッと硬かったのですが、味付けはバッチリでしたよ。

南西からウネリが入ってきるので、船の向きによってはかなり横揺れが発生する場所です。風がある程度強い場合はウネリも気にならないのですが、幸か不幸か、この日はあまり風がなくウネリの思うがままに揺れちゃいました。夜が更けるにつれ、ちょっと風が出てる間は、横揺れもなくすぐに寝付けたですが、真夜中すぎにまた風が止まり、途端に大きく横揺れし始めました。私達の経験ではギリシャ諸島のアンカレッジは、こういう場所がとても多いのです。ある程度メルティミが吹いている時の方が快適だったります。

9月9日(金):午前5時に主人が目覚ましをかけていました。私は横揺れに途中で起こされて午前2時ぐらいまで再度寝付くことができなかったので、目覚ましが鳴った時はほんの数時間二度寝した程度。一人でもアンカーを上げられる状態だったので、主人は私を起こさずもくもくと出発準備をしていました。エンジンの音がして、出発したのがわかりましたが、そのまましばらく寝ようとましたが、バウのベットルームは移動中はあまり寝心地がよくないのでリビングのソファーの上で横なっていました。

朝7時10分過ぎ、外はまだ日が昇ったばかりっていう感じでした。

風はセーリングできるほど強くなく、主人が一人だったのでとりあえずヘッドセールだけあげてエンジン走行していました。スピードは7ノット越え。クレタ島まで60マイルちょっとあるので、平均6ノットで移動したいところ。セール走行でいくとおそらく3ノット程度のスピードしかできないぐらいだったので、日付が変わってしまいます。なのでひたすらエンジン走行で距離を稼ぎます。

9月に入って、途端に日の出が遅くなってきた気がします。
このあたりにおりました。

トーストとお茶で軽く朝食を済ませた後、午前8時半、主人は仮眠です。
波はまあまりなくエンジン走行中は本当に退屈でした。


午前9時頃はここにいました。

風は後ろからで9ノットちょっとを示していて、走行スピードが7.4ノット。ちょっとづつ風が強くなってきたかなぁ。セール走行してもいい感じのスピードが出るぐらい強くなるといいんですが。だって、クレタ島の後は、いよいよ今年の越冬場所プレべザに向けて移動開始なので、本当の意味でのエーゲ海諸島クルージングはこれが最後だからです。

11時40分ついに、風がいい感じの強さになり、メインセールとジェノア全開でセール走行に切り替えました。やったぁ~、最後のエーゲ海諸島クルージングだから、エンジン走行のままで終わるのは嫌だった。

気持ちいいなぁ。やっぱり風の力だけで動くっていうのは、気分がいい。

スピードだってエンジン付けてた時とほとんど変わらない、7.5ノット!この時お昼の12時頃でした。

クレタ島が遠方に見え始めてきた午後1時40分ごろ、だんだん風も強くなり波も出てきました。予報でもそういう感じだったので、驚きませんでしたが。この風がもっと早い時間から来てたらずっとセール走行できたのにねぇ。

スピードは8ノットを超えるようになってきました。
既に20ノット平均の風になっており、突風は28ノットとかにもなりました。島に近づくにつれてもっとさらに突風が強くなることを考え、目一杯出していたジェノアを巻き入れました。本当ならメインセールをリーフィングする方がいいんですけど、長時間こんな感じになるわけではなく、島の陰に入ってしまえばもっと穏やかになるので、それまでの我慢。なのでメインはそのままにしておきました。

巻き入れた後のジェノア。

海面は風にあおられて、白波はもとより、表面を風が飛ばすのでぴちゃぴちゃしぶきが顔にかかります。

波もとがってきた!


普段穏やかなセーリングの時にしかやらないので、少々エキサイティングな時も体験いただこうと思い、FBライブしたんですね、その録画です。
 

午後2時10分ごろで、このあたりにいたんですが、島の端っこを過ぎAgios Nikolaosのアンカレッジに向かって進むにつれて、だんだん風はおさまりましたが、この時点ではまだ凄かった!


時々大きな波がざぶんと押し寄せてきてずぶ濡れになります。
ぐわ~んと風にセールを持ってかれて、一瞬大きく傾きスターボート側に曲がっていくようになったのですが、SATOMI号はそれに負けじとすぐにちゃんとコースに戻りました。前のヨットの時はこうなるとオートパイロットがきかなくなり、勝手に方向転換とかしちゃってたんですけど、SATOMI号はバッチリ。とても安定感があり怖いとか危険っていう感じにはなりません。

2時40分、さっきまでが嘘のように穏やかな湾内。

右側に見える岩の内側の奥に目指すアンカレッジがあります。まずは、メインセールをきれいにたたんだ形でレイジージャックに収めたかったので、少し下ろしては主人がたたみに行き、また少し下ろして・・・を繰り返し時間をかけてメインセールを下ろしていきました。最近その甲斐あって、普通にサーっとおろしてもある程度きれいにジグザグにたたんだ状態で下りるようになってきました。
いつも通りぐるりと回って、深さを確認して狙ったポイントにアンカーを下ろし、午後3時40分、無事航海終了。早朝5時に起きてから10時間のセーリングでした。クレタ島に到着!

水深は8メートルぐらいでしたが、透明感が高く海底までよく見えました。なのでアンカーを落とした時も砂地にぐさっと埋まったのがわかりましたよ。まずはドボンと入って涼みました。水温が、ナクソス島にいた時よりも暖かい!南に来たから気温もまだ高いみたい。

この日はアンカリングで一晩過ごし、10日の朝からマリーナを予約しているので、テンダーも下ろしません。今夜もお家ごはん。チキン串焼きとカレー風味の炊き込みご飯です。主人が珍しく「付け合せはご飯がいい。」と言ったので。でも主人がいう「ご飯」というのは必ずしも白米の事を言っているわけじゃないんですよね。

後ろは岩場みたいですが、実はこの後ろがまた別の湾になっているんですよ。向こう側に続く浅い運河があるんですが、ヨットでは通れません。小型ボートがそこを通過してこちら側に来るので、常にヨットの前後を通り、そのたびに結構揺れました。

見て、この透明感!砂地の海底あがバッチリ見えるでしょ!

このアンカレッジは北西のウネリからは守られているのですが、この日は予報に反して南からウネリが入って来てました。そのためまたしても横揺れに悩まされるのかって思ったのですが夜になるにつれて風が出てきたので、船の向きがウネリに対してクロスになった、つまり揺れが横からじゃなくて前後からになったんですね。これならほとんど揺れを感じず気持ちいい感じで浮いているので、前夜あまり眠れなかった私は夜8時には眠気に襲われ、そのままぐっすり朝まで寝ちゃいました!

エーゲ海諸島の島めぐりはこれで最後。ほんの数時間だったけど最後にちゃんとセール走行でクレタ島に来ることができて本当に嬉しかったです。クレタ島は長さが300キロメートルもある大きな島なので、しばらく滞在して島観光を楽しみます。

 本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村


             









0 件のコメント:

コメントを投稿